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Channel: 裏旋の超絶☆塩レビュー
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「NOGIROOM」キス顔まとめ。

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需要があるかわからんが

キス顔のGIFを作っておいたぞ。

 

「NOGIROOM5」(「NOGIBING7」より)

1、 伊藤かりん

 

2、 北野日奈子

 

3、 川村真洋

 

4、 松村沙友理

 

5、 生駒里奈

 

6、 渡辺みり愛

 

7、 鈴木絢音

 

8、 西野七瀬

 

9、 能條愛未

 

10、 渡辺みり愛

 

11、 秋元真夏

 

12、 生駒里奈、秋元真夏、高山一実、

若月佑美、星野みなみ、衛藤美彩、

伊藤万理華、井上小百合、北野日奈子

 


最後の一瞬もハッピーエンド。

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12月26日にAKB48劇場で行われた

島崎遥香さんの卒業公演。

ニコ生でタイムシフト視聴して

何か書こうと思いながら

なかなか筆が進まず、

今年最後の日になってしまった。

 

ぱるるに関しては思うことが

たくさんあって

今も考えがまとまらない。

俺の画像フォルダーも

ぱるるの画像が一番多い。

それだけの存在だったわけで……。

 

卒業公演のセトリは

ぱるるが考えたそうで、

最後の曲は代表的な曲ではなく

カップリング曲の

「君は気まぐれ」で締めるという

ぱるるらしいというか

最後まで君に振りまわされたような

そんな心地よい気分を味わった。

 

中盤で中村麻里子と歌った

「リスケ」

俺が完全に知らなかったので

感動してしまった。

「M.T.に捧ぐ」の公演曲で

ぱるるとこじはるのデュエット曲。

 

“「君のそばにいたかった 

もっと一緒にいたかった

一人で歩くなんて寂しいよ」”

もう少し早く知っていれば

「このアイドルソングがすごい!」に

入れたいくらい良い曲。

なんなら卒業曲「Better」よりも好き。

AKBから離れ過ぎて

知らなかったのが痛恨の極みだ。

 

この公演の間も写真外しの儀式までも

最後までぱるるは笑顔だった。

周りにいた横山や島田の方が

涙ぐんでいたぐらい。

覚悟を決めているかのような余裕さえあった。

「ハイテンション」の歌詞にもあるように

最後の一瞬もハッピーエンドで

終わりたいという

強い意志が感じられました。

 

島崎遥香さん

卒業おめでとうございます。

こんなにAKBを好きにさせてくれたのは

あなたのおかげです。

ありがとうございました。

 

 

それではここで

俺の画像フォルダから

過去のぱるるの名場面を

振りかえってみましょう。

 

って暴言ばかりやないかーい!

(プラスNG場面も)

まあね、

こういうところをイジれるのも

ぱるるの魅力でした。

 

ここからは

俺の本当に好きなカット集

髪型やメイクにもよるけど

この変化のギャップが大きいところが

個人的に好きでしたね。

 

魅力的な顔を

たくさん見せてくれたぱるる。

本当にありがとう。

そしてAKBとしての

ラストステージは紅白歌合戦。

しっかり目に焼き付けておきます。

 

 

2017年の始まり。

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2017年になりました。

酉年です。

あけましておめでとうございます。

 

 

●まずは

昨年大みそかの紅白歌合戦の話題から。

 

今年はバナナマンがMCを務める

ウラトーク(副音声)でずっと視聴。

ゲストに乃木坂や星野源さんが来た時に

ステージそっちのけでゲストと

会話してしまうのが悪い癖ですが

今までと違う紅白の楽しみ方ができた。

 

AKBは紅白選抜48人が登場した。

本番では上位16名が

2曲目を歌うことになる。

1曲目は『RIVER』で

2曲目に行く前に順位発表があり、

第1位はNMB48の山本彩だった。

 

知名度がある人の方が

優位なシステムだったので

総選挙の組織的な投票より

信ぴょう性はあるが

じゃあこれが実人気です、と

断言することはできない。

一人一票ではないし

端末を増やせばいくらでも

操作できるという穴はあるが、

今回のシステムで

さや姉が1位なのは納得だ。

ソロ歌唱も良かった。

 

2曲目で『君はメロディー』を歌ったが

「こんないい曲だっけ?」と

ネットで評価が上昇中。

おせーよ、お前ら。

俺は自分のランキング

「このアイドルソングがすごい!」で

この曲を第6位に選んでいるが

今年のAKBでは1番良かった曲だと

前から言っているじゃないか。

ションションションションと

彰晃マーチみたいな曲に洗脳されて

正しい評価すらできなくなってんだろ?

耳の掃除して出直してこい。

 

紅白の演出もなんだかなぁという感じ。

タモリとマツコの夫婦コントは

結局何だったんだ?

SMAP枠の穴埋めにすぎなかったし、

シン・ゴジラの歌で倒せる設定は

マクロスかよと思ったし、

『紅』で倒せるのはなぜか納得(?)したが

出場歌手でもない

ピコ太郎が目立ち過ぎて

すごく嫌悪感が募った。

俺あいつ嫌いなんだよな。

なんでって、「面白くない」から。

 

最後の結果発表で

視聴者も会場も白組優勢だったのに

審査員の投票で赤組優勝ってのも

賛否両論だった。

もともと審査員の票が優先で

会場や視聴者の票は重視しない方向の

審査だと思ってるから

俺は納得しているが

これはヤラセみたいで印象が悪すぎる。

 

愚痴ばかり言っても仕方ないので

乃木坂と欅坂の話題。

5番目に登場した欅坂46

かなりインパクトを与えたと思う。

 

サビが謎のカットのされ方をして不満だけど。

一列になって手を下げていくところや

揃ったジャンプ等

パフォーマンスは完璧だった。

 

乃木坂46は『サヨナラの意味』

キャプからななみんへの手紙は

ファンには良いんだけど

紅白でやることじゃない。

時間かけて申し訳ない気持ち。

興味ない人にはどーでもいいからね。

 

アンダーメンバーが

どうなるのか心配だったが

今回は三期生を除いて

メンバー全員で出場できた。

おそらく来年は……簡単ではない。

 

「躊躇してた間に~」のところだけ

生歌だったので

逆にこっちが躊躇した。

全部口パクでいいと思うよ俺は。

 

最後は

奈々未さんの素敵な笑顔で締め。

ななみん推しは

昇天したんじゃないでしょうか。

 

レコード大賞のこと。

 

昨年も言及したし

同じことの繰り返しになるので

簡単に触れる。

 

今年は西野カナの

『あなたの好きなところ』が受賞。

西野カナさんには何の罪もないが

これはあまりにもひどい

本来レコード大賞は

「今年を代表する1曲」に与えるべきもの。

この曲が話題になりましたか?

いくら売れたか知ってますか?

西野カナが紅白で

何を歌ったか知っていますか?

この曲ではないですよ。

 

文春砲でご存じのように

今年はエイベックスの裏金で

AAAが受賞する予定でした。

それが明るみに出たため、

レコード大賞を降り、

その代わり新人賞を

自分のところの

韓国グループに獲らせた。

 

空いた大賞を

AKBが獲っても良かったが

ここでAKBが獲ると

過去2回の大賞も疑われかねないし、

『365日の紙飛行機』は

2015年12月の曲で

カップリング曲なので負い目がある。

そこで今回はAKB側も見送り

宇多田側も興味を示さず、

残った西野カナが受賞という

ひどい結果となりました。

もうレコードなんとかは

権威を失ったし、

誰も興味無いんじゃない?

 

 

今年の抱負。

 

そうですねー。

今年はあまり本を読まないようにして

もっと楽に生きたい。

 

2016年は「1週間に1冊読まなきゃ」と

頑張ってきたものの、

結局は年間で

25冊しか読めなかった。

ただ読むだけじゃなくて

2度読み3度読んで

ブログに分析や考察を書くのが

時間かかりすぎて

まとめるのに頭を使って苦しい。

 

本のレビューが

このブログのアクセス源なので

少しずつは続けるが

ランキングにこだわりはないし

もうあまり本は読まないだろう。

 

そして

もうひとつ理由があって

俺は本を読むのに

適していないことがわかった。

俺は頭も悪く

一般常識もないからだ。

 

少し前に別の

読書レビューサイトに

あるミステリー小説の

トリック内容を批判している奴がいて

いやそうじゃなく、

こういう考え方もあると

俺の考えをコメントしたら

「それはあり得ない」とか返ってきて

ケンカみたいになって

すげー嫌な思いをした。

 

そいつは50代の頑固じじいで

やたら理屈をこねて

本の内容を批判していた。

フィクションの本なんだから

リアリティの無い場面はあるし

その本は叙述トリックの本だったので

わざとそういう書き方をしているのに

作者側をフォローした俺に向かって

一般常識が無いと言う始末。

いや本気でそう思ってると捉えても困るよ。

娯楽のためのトリックに文句言うなら

もうお前ノンフィクションだけ読めや。

 

ひとそれぞれ考え方があって

意見が違うのは当然だ。

そう思うならそれでいいし

別に意見を変えろというつもりはない。

「そうかもしれませんね」の一言で済む話を

「いや違います」と長々と返されては

心が折れるわ。

もう他人と関わりたくない。

とくに意見の違う老害には

触れない方がいいと勉強になった。

「なるほど、そうですね」で

すんなり終わる人は少ないからだ。

 

 

少し話がそれたので修正。

今年の抱負は

「楽に生きる」こと。

映画でもだらだらと見たい。

 

俺の一番好きな映画は

『バタフライ・エフェクト』で

これは何度も見て泣いたし、

構成も素晴らしいと思う。

この映画についてはまた改めて

語りたいと思う。

あまり深く分析とかしたくない。

 

アイドルの動画もだらだら見たい。

AKBGと坂道を中心に

もう少しアイドル全体に視野を広げたい。

 

「アイドル楽曲大賞」という

マイナーな企画で

欅坂46の『サイレントマジョリティー』が

第1位だったが、

見逃していた他のアイドル曲が

多かった(当たり前だ)

 

俺のランキングでは

BiSHやベビメタやMbgは

ちょっとジャンルが違うので入れにくい。

わーすたのこの曲は好き嫌いわかれるし、

夢アドは……山田朱莉どうなるんでしょうね。

エビ中の『まっすぐ』が第9位なのは

見る目があると思う。

ときめき♡宣伝部の『むてきのうた』も

なかなか良かった。

 

今年に目を向けると

NMBが『僕以外の誰か』で

寝そべりダンスとかやっていて

挑戦的だなと思う。

2017年も面白くなりそうだ。

 

 

……と

こんな暴言ばかりの

糞ブログですが

今年も攻撃的に行くので

よろしくお願いします。

アイドルダンスの振付師をまとめてみた。

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※1月1日更新。 

僕以外の誰か」・・●TAKAHIRO(上野隆博)
孤独ギター」・・・●日下このみ(NMB48)

【ソース】『僕以外の誰か』CDジャケット裏より。


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アイドルのパフォーマンスを
最大限に引き上げてくれるダンス。
そのダンスを振り付けする
振付師」という職業。

choreographer
コレオグラファーといいます。


しかしながら
なかなかアイドルダンスの
振付師さんを
まとめた記事がない。
そこで俺なりに
メモのつもりで
アイドルの振付師について
調べたことをまとめてみようと思う。

敬称略、順不同です。

夏まゆみ (モーニング娘。、AKB48など)
牧野アンナ (AKB48、SKE48など)
高良舞子『MAIKO』 (AKB48)
新垣寿子『HISAKO』 (AKB48)
武田舞香『MAIKA』 (AKB48)
三ツ井裕美『HIROMI』 (AKB48)
LICO『旧名HIDE』 (AKB48、SMAPなど)
増田哲治『TETSUHARU』 (AKB48、安室奈美恵、SMAPなど)
WARNER (安室奈美恵、倖田來未、宇多田ヒカルなど)
akihic☆彡 (AKB48)
仲宗根梨乃 (AKB48、少女時代、東方神起など)
石川ゆみ (ももいろクローバーZ、スフィア、堀江由衣など)
竹中夏海 (PASSPO☆、prediaなど)
MIKIKO (Perfume、さくら学院、BABYMETALなど)
JUN (SMAP、嵐、SPEEDなど)
南流石 (乃木坂46、大塚愛など)
西田一生『西田プロジェクト』 (NMB48、Buono!など)
尾上陽子『西田プロジェクト』 (AKB48、NMB48)
朱染かれん『西田プロジェクト』(AKB48、NMB48)
YOSHIKO (モーニング娘。16、スマイレージ、9nineなど)
山城陽子『YOKO』 (スマイレージ、℃-ute、ゆいかおりなど)
SHE (Berryz工房、℃-uteなど)
野村涼子『RYONRYON』 (Berryz工房、High-Kingなど)
AKIKO (SUPER☆GiRLS、Cheeky Parade、GEMなど)
續いくえ (私立恵比寿中学)
臼井比呂子 (東京女子流)
シェリル・ムラカミ (剛力彩芽、L・ガガ、ビヨンセ)
MAIKO (きゃりーぱみゅぱみゅ)
振付稼業air:man (木村カエラ、いきものがかり、私立恵比寿中学など)
suzuyaka (9nine、青山テルマ、平野綾など)
Junko☆ (9nine、May`n)
MINA (9nine)
KENZO (Fairies、DA PUMP、安室奈美恵など)
Yumiko (でんぱ組.inc)
SATOMI(Wake Up, Girls !)



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続いて
AKB48グループだけですが
楽曲の振り付け担当者を
わかるだけ書いておきます。
振付師さんのブログ
Wikiの情報、
CDの歌詞カードなどを
もとにまとめています。
(後日わかったものは
 記入することにします)

間違いもあるかもしれませんが
参考までに。

シングル曲

AKB48
桜の花びらたち」・●夏まゆみ
スカート、ひらり」・●夏まゆみ
会いたかった」・・●夏まゆみ
軽蔑していた愛情」・●夏まゆみ
BINGO!」・・・・・●夏まゆみ
僕の太陽」・・・・●夏まゆみ
夕陽を見ているか?」●夏まゆみ
ロマンス、イラネ」●Emma、MARI、MIHO、TOKU
桜の花びらたち2008」●夏まゆみ
Baby!Baby!Baby!
大声ダイヤモンド」●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子
10年桜」・・・・・●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子
涙サプライズ!」・●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子
言い訳Maybe」・・●牧野アンナ
RIVER」・・・・・●牧野アンナ
桜の栞」・・・・・●牧野アンナ
ポニーテールとシュシュ」●牧野アンナ、高良舞子
ヘビーローテーション」・●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子
Beginner」・・・●増田哲治
チャンスの順番」・・●武田舞香
桜の木になろう」・・●牧野アンナ
Everyday,カチューシャ」●WARNER
フライングゲット」●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子、朱染かれん
風は吹いている」・●TETSU『Bugs Undergroove』
上からマリコ」・・●牧野アンナ、朱染かれん
GIVE ME FIVE!ダンスVer.」●牧野アンナ、朱染かれん
真夏のSounds good!」●WARNER
ギンガムチェック」・●仲宗根梨乃、朱染かれん
UZA」・・・・・・・●akihic☆彡
永遠プレッシャー」・・●WARNER
So long !」・・●武田舞香、高良舞子、松島蘭
さよならクロール
 ・・・●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子、三ツ井裕美、武田舞香
恋するフォーチュンクッキー
 ・・・●パパイヤ鈴木、EBATO、武田舞香、三ツ井裕美
ハートエレキ」・・・●仲宗根梨乃、武田舞香
鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの
 ・・・●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子、三ツ井裕美、武田舞香
前しか向かねえ」・・・・・●武田舞香
ラブラドール・レトリバー
 ・●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子、三ツ井裕美、武田舞香、NAO
心のプラカード」●ラッキィ池田、武田舞香、三ツ井裕美
希望的リフレイン」・・●振付稼業air:man
Green Flash」・・・●牧野アンナ
僕たちは戦わない」・・●仲宗根梨乃
ハロウィン・ナイト」・・●パパイヤ鈴木、武田舞香、三ツ井裕美
唇にBe My Baby」・・●牧野アンナ
君はメロディー」・・・●LICO
翼はいらない
LOVE TRIP」・・・●牧野アンナ、新垣寿子、三ツ井裕美
ハイテンション」・●CRE8BOY


SKE48
強き者よ」・・・・・●牧野アンナ
青空片想い」・・・・●牧野アンナ、高良舞子
ごめんね、SUMMER」●牧野アンナ
1!2!3!4!ヨロシク!」●牧野アンナ、高良舞子
バンザイVenus」・・●牧野アンナ
パレオはエメラルド」●牧野アンナ
オキドキ」・・・・●NAO、Ciori
片想いFinally」・・●牧野アンナ、高良舞子
アイシテラブル!」・・●NAO、Ciori
キスだって左利き」●新垣寿子、高良舞子、武田舞香
チョコの奴隷」・・・●増田哲治
美しい稲妻」・・・・●WARNER
賛成カワイイ!」●西田一生、植田彩花、吉川里奈
未来とは?」●牧野アンナ、花田梢、島貫陽代、山口淑子
不器用太陽」・・・・●新垣寿子
12月のカンガルー」●牧野アンナ、高良舞子、朱染かれん
コケティッシュ渋滞中」●牧野アンナ、朱染かれん、NAO
前のめり」●牧野アンナ、Naoca、本間智絵、鈴木紫帆里
コップの中の木漏れ日(ラブ・クレッシェンド)」●武田舞香、高橋里衣
チキンLINE」・・・●新垣寿子
金の愛、銀の愛


NMB48
絶滅黒髪少女」・・・●西田一生
オーマイガー!」・・●西田一生
純情U-19」・・・・・●西田一生
ナギイチ」・・・・・●西田一生
ヴァージニティー」・●WARNER
北川謙二」・・・・・●西田一生
僕らのユリイカ」・・●西田一生
カモネギックス」・・●新垣寿子
高嶺の林檎」・・・・●新垣寿子
らしくない」・・・・●西田一生
Don't look back!」●新垣寿子
ドリアン少年」・・・●西田一生
Must be now」・・・●WARNER
甘噛み姫」・・・●武田舞香
僕はいない
僕以外の誰か」・・●TAKAHIRO(上野隆博)


HKT48
スキスキスキップ!」・●WARNER
メロンジュース」・・・●竹中夏海
桜、みんなで食べた」・●西田一生
控えめ I love you !」・●KABA.ちゃん
12秒」・・・・●WARNER
しぇからしか!(HKT48 feat.氣志團)」●詩織
74億分の1の君へ」●詩織
最高かよ」・・・●詩織
バグっていいじゃん


乃木坂46
ぐるぐるカーテン」・・●南流石
おいでシャンプー」・・●南流石
走れ!Bicycle」・・・●南流石
制服のマネキン」・・・●南流石
君の名は希望」・・・・●南流石
ガールズルール」・・・●WARNER
バレッタ」・・・・・●LICO
気づいたら片想い」・・●WARNER
夏のFree&Easy」・・●WARNER
何度目の青空か?」・・●LICO
命は美しい」・・・●WARNER
太陽ノック」・・・●WARNER
今、話したい誰かがいる
ハルジオンが咲く頃」・●WARNER
裸足でsummer」・・●WARNER
サヨナラの意味」・・●WARNER


欅坂46
サイレントマジョリティー」●TAKAHIRO(上野隆博)
世界には愛しかない」・・・●TAKAHIRO(上野隆博)
二人セゾン」・・・●TAKAHIRO(上野隆博)


カップリング・公演曲など

AKB48
昨日よりもっと好き」●牧野アンナ
推定マーマレード」・●牧野アンナ
キスまでカウントダウン」●牧野アンナ
永遠より続くように」●牧野アンナ
次のSeason」・・・●牧野アンナ
これからWONDERLAND」●牧野アンナ
恋愛総選挙」・・・・●牧野アンナ
今、Happy」・・・・●牧野アンナ
Reborn」・・・●牧野アンナ、新垣寿子
重力シンパシー」・●牧野アンナ、高良舞子、新垣寿子
愛しきライバル」・・●新垣寿子
君のことが好きだから」●新垣寿子
choose me」・・・・●新垣寿子
show fight!」・・●新垣寿子、花田梢
心の端のソファー」・●新垣寿子
チームB推し」・・・●新垣寿子
誰かが投げたボール」●新垣寿子
飛べないアゲハチョウ」●新垣寿子
スクラップ&ビルド」●新垣寿子
How come ?」・・・●新垣寿子
予約したクリスマス」●新垣寿子
ラッキーセブン」・・●新垣寿子
少女達よ」・・・・・●新垣寿子
After rain」・・・・●新垣寿子
ここにいたこと」・・●新垣寿子
オケラ」・・・・・・●新垣寿子
ノエルの夜」・・・・●新垣寿子
青春と気づかないまま」●新垣寿子
心の羽根」・・・・・●新垣寿子、PaniCreu笠原
スイート&ビター」・●新垣寿子
マジスカロックンロール」●新垣寿子
マジ女てっぺんブルース」●新垣寿子
ヤンキーソウル」・・●新垣寿子
突っ張る理由」・・・●新垣寿子
AKB参上」・・・・・●新垣寿子
RESET」・・・・・・●新垣寿子
奇跡は間に合わない」・●新垣寿子
ツンデレ!」・・・・●新垣寿子
恋愛禁止条例」・・・●新垣寿子
JK眠り姫」・・・・・●新垣寿子
涙の深呼吸」・・・・●新垣寿子
KONJO」・・・・・・●新垣寿子
とっておきクリスマス」●新垣寿子
細雪リグレット」・・●新垣寿子
洗濯物たち」・・・・●新垣寿子
檸檬の年頃/前座ガールズ」●新垣寿子
恋のお縄」・・・・・・●新垣寿子
初恋は実らない」・・・●新垣寿子
制服レジスタンス」●新垣寿子、増田哲治
引っ越しました」・・●新垣寿子
星空のミステイク」・●新垣寿子
ひこうき雲」・・・・●新垣寿子
Ambulance」・・・●新垣寿子
目を開けたままのファーストキス」●新垣寿子
愛の存在」・・・●新垣寿子
彼女(宮脇咲良ソロ)」●新垣寿子
2人はデキテル」・●新垣寿子
Conveyor」・・・●新垣寿子
春の光 近づいた夏」●新垣寿子
Summer Side(セレクション16)」●新垣寿子
カフカとでんでんむChu!(でんでんむChu)」●新垣寿子
水の中の伝導率」・・●新垣寿子
君を君を君を・・・(次世代選抜)」●新垣寿子
金の羽根を持つ人よ」●新垣寿子
誰が2人を出会わせたのか?」●新垣寿子
負け男」・・・●新垣寿子
恋をすると馬鹿を見る」・●新垣寿子
岸が見える海から」・・●新垣寿子
清純タイアド」・・・●新垣寿子
ヤンキーマシンガン」●新垣寿子、飯田洋平
教えてMommy」・・●新垣寿子、三ツ井裕美
黒い天使」・・・・●新垣寿子、三ツ井裕美
快速と動体視力」●三ツ井裕美
君は気まぐれ」・・●三ツ井裕美
ひと夏の反抗期」・●三ツ井裕美
君だけが秋めいていた」●三ツ井裕美
夢でKiss me!(宮脇咲良ソロ)」●三ツ井裕美
星空を君に」・・・●三ツ井裕美
LOVE修行」・・●高良舞子、三ツ井裕美
君だけにChu!Chu!Chu!」●高良舞子、三ツ井裕美
選んでレインボー」●高良舞子、三ツ井裕美
スマイル神隠し」●高良舞子、三ツ井裕美
ときめきアンティーク」・●高良舞子、三ツ井裕美
制服の羽根」・・●高良舞子、三ツ井裕美、武田舞香
47の素敵な街へ」●高良舞子、武田舞香、朱染かれん
あなたがいてくれたから」●高良舞子
first love」・・・・●高良舞子
ロマンスかくれんぼ」・・●高良舞子
黄金センター」・・・●高良舞子
人魚のバカンス」・・●高良舞子
さくらんぼと孤独」・●高良舞子
清純フィロソフィー」●高良舞子
チーム坂」・・・・・・●高良舞子
君の瞳はプラネタリウム」●高良舞子
ハートの脱出ゲーム」・●高良舞子
制服ビキニ」・・・●高良舞子
光の中へ」・・・・●高良舞子
Waiting room」・●武田舞香、三ツ井裕美
挨拶から始めよう」●武田舞香、三ツ井裕美
あまのじゃくバッタ」●武田舞香、三ツ井裕美
夢へのルート」・・●武田舞香、三ツ井裕美
ぐぐたすの空」・・・・●武田舞香
抱きしめちゃいけない」●武田舞香
Vamous」・・・・・・・●武田舞香
人の力」・・・・・・・●武田舞香
チューインガムの味がなくなるまで」●武田舞香
君にウェディングドレスを・・・」●武田舞香
10クローネとパン」・・・●武田舞香
365日の紙飛行機」・・●武田舞香
2016年のInvitation」●武田舞香
ハッピーエンド」・・●武田舞香
ちょうだい、ダーリン!」●増田哲治
シュガーラッシュ」・・●増田哲治
隣人は傷つかない」・・●増田哲治
Ruby」・・・・・・・●増田哲治
バラの果実」・・・・・●増田哲治
歌いたい」・・・・・・●増田哲治
従順なSlave」・・・・●増田哲治
Tiny T-shirt」・・・●西田一生
ロマンス拳銃」・・・・●西田一生
Bガーデン」・・・・・・●西田一生
君が思ってるより...」●西田一生
Mosh&Dive」・・・・・●西田一生
呼び捨てファンタジー」●西田一生
君の背中」・・・・・・●西田一生
セーラーゾンビ」・・・●西田一生
ここがロドスだ、ここで跳べ!」●西田一生
Set me free」・・・●西田一生
ファーストラビット」・●尾上陽子『西田プロジェクト』
性格が悪い女の子」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
マドンナの選択(れなっち総選挙選抜)」●尾上陽子『西田プロジェクト』
ハートのベクトル」・・・・・●朱染かれん『西田プロジェクト』
正義の味方じゃないヒーロー」●朱染かれん『西田プロジェクト』
他人行儀なsunset beach」●朱染かれん『西田プロジェクト』
サシハラブ!(AKB紅白)」●朱染かれん『西田プロジェクト』
進化してねえじゃん」・●笹部佳那『西田プロジェクト』
君は今までどこにいた?」●西田一生、尾上陽子
ドレミファ音痴」・●西田一生、尾上陽子、田中稚奈
プラスティックの唇」・●ケント・モリ
盗まれた唇」・・・・・●ASUKA
涙のシーソーゲーム」●ASUKA
キスまで100マイル」・●LICO
3つの涙」・・・・・●LICO
羊飼いの旅」・・・・●LICO
夢の河」・・・・・・●LICO
孤独な星空」・・・・●LICO
胡桃とダイアローグ」●LICO
目撃者」・・・・・・●LICO
炎上路線」・・・・・●LICO
愛しさのアクセル」・●LICO
Pioneer」・・・・・●LICO
君の嘘を知っていた」●LICO
涙のせいじゃない」・●LICO
風の螺旋(こじ坂46)」●LICO
やさしい Place」・・●LICO
哀愁のトランペッター」●LICO
Party is over」・●WARNER
イキルコト」・・・●WARNER
愛の意味を考えてみた」●WARNER
野菜シスターズ」・・●振付稼業air:man
ハステとワステ」・・●振付稼業air:man
今度こそエクスタシー」●振付稼業air:man
なんてボヘミアン」●振付稼業air:man
美しい狩り」・・・●振付稼業air:man
夢の鐘」・・・・・●佐藤明美-AKEMI-
ホワイトデーには・・・」●佐藤明美-AKEMI-
ゼロサム太陽」・・●IZUMI
アイドルはウーニャニャの件(ニャーKB with ツチノコパンダ)」
・・・・・・・・・・・●ラッキィ池田
バレバレ節(WONDA選抜)」・・・●パパイヤ鈴木
逆転王子様」・・・●NANA(MAX)
一歩目音頭」・・・●花柳糸之、西田一生
お姉さんの独り言」・・●Ruu
伝説の魚」・・・●Ruu
抑えきれない衝動」●Ruu
ウインクの銃弾」・・●尚子
混ざり合うもの(乃木坂AKB)」・●ホナガヨウコ


SKE48
バンジー宣言」・・・・●牧野アンナ、高良舞子
ウィンブルドンへ連れて行って」●牧野アンナ、高良舞子
雨のピアニスト」・・・●牧野アンナ、高良舞子
僕らの風」・・・●牧野アンナ、高良舞子
マンゴーNo.2」・・●牧野アンナ、高良舞子
チャイムはLOVE SONG」●牧野アンナ、高良舞子
Glory days」・・・●牧野アンナ、高良舞子
この胸のバーコード」・・●牧野アンナ、高良舞子
チョコの行方」・・・●牧野アンナ、高良舞子
Innocence」・・・●牧野アンナ、高良舞子
ロマンスロケット」・・●牧野アンナ、高良舞子
恋の傾向と対策」・・●牧野アンナ、高良舞子
大好き」・・・●牧野アンナ、●高良舞子
ロープの友情」・・●牧野アンナ、高良舞子
火曜日の夜、水曜日の朝」●牧野アンナ、高良舞子
遠くにいても」・・●牧野アンナ、高良舞子
手をつなぎながら」・・●牧野アンナ、高良舞子
合格kiss」・・・●牧野アンナ、高良舞子
狼とプライド」・・・・●牧野アンナ、高良舞子
恋を語る詩人になれなくて」●牧野アンナ、高良舞子
制服の芽」・・・・・・●牧野アンナ、高良舞子
枯葉のステーション」・●牧野アンナ、高良舞子
アンテナ」・・・●牧野アンナ、高良舞子
思い出以上」・・・●牧野アンナ、高良舞子
女の子の第六感」・・●牧野アンナ、高良舞子
万華鏡」・・・・・●牧野アンナ、高良舞子
ジェラシーのアリバイ」●牧野アンナ、高良舞子
Doubt!」・・・・●牧野アンナ、高良舞子
仲間の歌」・・・●牧野アンナ、高良舞子
水のないプール」・●牧野アンナ、高良舞子
楽園の階段」・・●牧野アンナ、高良舞子
ピノキオ軍」・・・●牧野アンナ、高良舞子
手紙のこと」・・・●牧野アンナ、高良舞子
ディスコ保健室」・・・●高良舞子
nice to meet you !」●新垣寿子
石榴の実は憂鬱が何粒つまっている?」●新垣寿子
ボウリング願望」・・・●新垣寿子
なんて銀河は明るいのだろう」●新垣寿子
DA DA マシンガン」・・・●新垣寿子
ハッピーランキング」・・●新垣寿子
あうんのキス」・・・●武田舞香
愛してるとか、愛してたとか(フルマリオン)」●三ツ井裕美
長い夢のラビリンス」●花田梢
あの先の未来まで(キャラメルキャッツ)」●花田梢
キスポジション」・・・●花田梢
待ち合わせたい」・・・●西田一生
音を消したテレビ」・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
バズーカ砲発射!」・・・●NAO、Ciori
微笑みのポジティブシンキング」●NAO、Ciori
誰かのせいにはしない」・・●NAO
体育館で朝食を」・・・●NAO
ときめきの足跡」・・・●NAO
パパは嫌い」・・・・●NAO
はにかみロリーポップ」●NAO
バイクとサイドカー」・・・●NAO
それを青春と呼ぶ日」・・・●NAO
強がり時計」・・・・・●NAO
シャララなカレンダー」●NAO
2人だけのパレード」・・●NAO
カナリアシンドローム」●NAO
Gonna Jump」・・・●NAO
GALAXY of DREAMS」・●AKO
JYURI-JYURI BABY」●NAOKI
Darkness」・・・●NAOKI
猫の尻尾がピンと立ってるように・・・」●NAOKI
いつのまにか、弱い者いじめ」●NAOKI
消せない炎」・・・・●NAOKI
escape」・・・・・・●akihic☆彡
ここで一発」・・・●PaniCrew 佐々木洋平
S子と嘘発見器」・●PaniCrew 佐々木洋平
恋よりもDream」・●PaniCrew 佐々木洋平
愛のルール」・・・●PaniCrew 佐々木洋平
放課後レース」・・・●テラサワナオキ
青春カレーライス」・●CHEW
今夜はJoin us !」・・●飯田洋平
DIRTY」・・・●HIDALI
素敵な罪悪感」・・・●叶実花子(HIDALI)


NMB48
どしゃぶりの青春の中で」●『西田プロジェクト』
努力の雫」・・・・●『西田プロジェクト』
右へ曲がれ!」・・●『西田プロジェクト』
恋愛被害届け」・・●朱染かれん『西田プロジェクト』
冬将軍のリグレット」●朱染かれん『西田プロジェクト』
HA!」・・・・・・●朱染かれん『西田プロジェクト』
結晶」・・・・・・●朱染かれん『西田プロジェクト』
ひな壇では僕の魅力は生きないんだ」●朱染かれん『西田プロジェクト』
野蛮なソフトクリーム」●朱染かれん『西田プロジェクト』
最後のカタルシス」●朱染かれん『西田プロジェクト』
三日月の背中」・・●朱染かれん『西田プロジェクト』
12月31日」・・・・●朱染かれん『西田プロジェクト』
砂浜でピストル」・●朱染かれん『西田プロジェクト』
僕らのレガッタ」・●朱染かれん『西田プロジェクト』
わるきー」・・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
星空のキャラバン」●尾上陽子『西田プロジェクト』
思わせ光線」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
僕がもう少し大胆なら」●尾上陽子『西田プロジェクト』
妄想ガールフレンド」●尾上陽子『西田プロジェクト』
捕食者たちよ」・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
奥歯」・・・・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
僕だけのSercret time」●尾上陽子『西田プロジェクト』
片想いよりも思い出を・・・」●尾上陽子『西田プロジェクト』
Good-bye,Guitar」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
しがみついた青春」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
虹の作り方」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
存在していないもの」●市川歩『西田プロジェクト』
サヨナラ、踵を踏む人」●笹部佳那『西田プロジェクト』
夢に色がない理由」・・●笹部佳那『西田プロジェクト』
恋を急げ」・・・●笹部佳那『西田プロジェクト』
もう裸足にはなれない」●高良舞子
情熱ハイウェイ」・・●花田梢
恋愛ペテン師」・・・●花田梢
おNEWの上履き」・●新垣寿子、花田梢
ジッパー」・・・・●新垣寿子、久保田菜々
君にヤラレタ」・・●新垣寿子、川満愛
100年先でも」・・●新垣寿子、島貫陽代
ドガとバレリーナ」・●新垣寿子、光栄
不毛の土地を満開に…」●新垣寿子、光栄
青い月が見てるから」・●新垣寿子
Radio name」・・・・●新垣寿子
ここにだって天使はいる」・●新垣寿子
何度も狙え!」・・●新垣寿子
この世界が雪の中に埋もれる前に」●新垣寿子
初めての星」・・・●新垣寿子
水切り」・・・・・・・●新垣寿子
君と出会って僕は変わった」●新垣寿子
プロムの恋人」・・・●新垣寿子
イビサガール」・・・●新垣寿子
夏の催眠術」・・・・●新垣寿子
電車を降りる」・・・●新垣寿子
休戦協定」・・・・・●新垣寿子
右にしてるリング」・・●新垣寿子
ハート、叫ぶ。」・・●新垣寿子
カトレアの花を見る度に思い出す」●武田舞香
少し苦い人生相談」・・・●武田舞香
儚い物語」・・・●武田舞香
リボンなんて似合わない」・・●佐藤明美-AKEMI-
青春のラップタイム」・●AKIRA
ロマンティックスノー」●飯田洋平
命のへそ」・・・●WARNER
心の文字を書け!」・・●日下このみ(NMB48)
空腹で恋愛をするな」・●日下このみ(NMB48)
フェリー」・・・●日下このみ(NMB48)
妄想マシーン3号機」●日下このみ(NMB48)
孤独ギター」・・・●日下このみ(NMB48)


HKT48
片思いの唐揚げ」・・・●西田一生
既読スルー」・・・・・●西田一生
昔の彼のお兄ちゃんとつき合うということ」●詩織
ロックだよ、人生は・・・」●詩織
カメレオン女子高生」・・●詩織
ウインクは3回」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
アイドルの王者」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
生意気リップス」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
ハワイへ行こう」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
Buddy」・・・●尾上陽子『西田プロジェクト』
アインシュタインよりディアナ・アグロン」●尾上陽子『西田プロジェクト』
夜空の月を飲み込もう」●尾上陽子『西田プロジェクト』
微笑みポップコーン」●笹部佳那『西田プロジェクト』
いじわるチュー(矢吹奈子)」●笹部佳那『西田プロジェクト』
HKT城、今、動く」・・●笹部佳那『西田プロジェクト』
初恋バタフライ」・・・●WARNER
泥のメトロノーム」・・・●WARNER
今がイチバン」・・・・●新垣寿子
Go Bananas!」・・・・●新垣寿子
空耳ロック」・・・●高良舞子
夢見るチームKⅣ(Team KⅣ)」●武田舞香
タブーの色」・・・●武田舞香
Make noise」●Ruu、akiho、Kai


NGT48
Max とき315号」●三ツ井裕美、湯浅恵理、本間由希子


乃木坂46
乃木坂の詩」・・・●南流石
偶然を言い訳にして」●振付稼業air:man
命の真実」・・・●TETSUHARU
無表情」・・・●松岡篤志
ポピパッパパー」●松岡篤志
遥かなるブータン」●松岡篤志
ブランコ」・・●松岡篤志
あの教室」●井手茂太『イデビアン・クルー』


欅坂46
手を繋いで帰ろうか」●TAKAHIRO(上野隆博)
キミガイナイ」・・・●TAKAHIRO(上野隆博)
山手線」・・・・●梨本威温
渋谷からPARCOが消えた日」●TAKAHIRO


派生ユニット・ソロシングルなど


ノースリーブス
Lie」・・・・・・・・・・●MASAKI


Not yet
週末Not yet」・・・●振付稼業air:man
西瓜BABY」・・・・・●振付稼業air:man
波乗りかき氷」・・・・●WARNER
ペラペラペラオ」・・・●増田哲治
ヒリヒリの花」・・・●武田舞香


フレンチ・キス
カッコ悪い I love you!」・・・●井上さくら
最初のメール」・・・・・●井上さくら
世界の涙」・・・・・・・●井上さくら
君なら大丈夫」・・・・・●井上さくら
キャンドルの芯」・・・・●井上さくら
ドラゴンフルーツの食べ頃」・・・●井上さくら
Last Train」・・・・・●井上さくら
ロマンス・プライバシー」・・・●西田一生


DIVA
泣ける場所」・・・・●新垣寿子
エリアK」・・・●IZUMI


NO NAME
希望について」・・・●武田舞香
この涙を君に捧ぐ」・●武田舞香


渡り廊下走り隊
完璧ぐ~のね」・・・●西田一生
バレンタインキッス」・●西田一生
青春のフラッグ」・・●西田一生
アッカンベー橋」・・●西田一生
少年よ、嘘をつけ!」●西田一生
希望山脈」・・・・・●西田一生
へたっぴウインク」・●西田一生
ギュッ!」・・・・・●石川ゆみ


板野友美
Dear J」・・・・・・●増田哲治


渡辺麻友
シンクロときめき」・・●WARNER


高橋みなみ
Jane Doe」・・・・・●増田哲治


指原莉乃
それでも好きだよ」・・・●WARNER
意気地なしマスカレード」●WARNER


渡辺美優紀
やさしくするよりキスをして」●西田一生


藤田奈那
右足エビデンス」・・・●IPPEI

【ネタバレ注意】映画『ベイマックス』を語る。

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ディズニーのCGアニメ映画。

 

『ベイマックス』

(2014年)

 

 

2016年の年末に

金曜ロードショーでも放送されていましたが

忙しくて見る機会が無く、

年が明けてやっと見れた。

 

上の予告で

ロボットと子供の交流を描いた

ほのぼの感動系の

子供向けドラマだと思っていたのですが

いやもう全然違うじゃん!

予想と違いすぎてびびった。

でも俺の好きな方向の

違いだったので

これは大歓迎。

 

最後はまさかの展開で

ほろっと泣かされました。

とくに30~40代の

ロボットアニメ好きのおっさんは

かなり楽しめると思います。

※詳しくは下のネタバレ部分で語ります。

 

泣ける場面ではないけど

一番印象的なのは

中盤のベイマックスがカイロになって

みんなで身を寄せて温まる

このシーンが大好きです。

 

 

<あらすじ>

かけがえのない大切な人を失った時、ぽっかりと胸にあいた穴はどう治せばよいのだろうか……。謎の爆発事故で最愛の兄タダシを失い、心に深い傷を負った14歳のヒロの前に現れたのは、何があっても彼を守ろうとする一途な“ケア・ロボット"ベイマックスだった。
日本とサンフランシスコからインスピレーションを得た架空都市サンフランソウキョウを舞台に、壮大なスケールで描かれるふたりの絆の物語! 
 

<スタッフ>

製作総指揮 ジョン・ラセター

製作 ロイ・コンリ

監督 ドン・ホール

    クリス・ウィリアムズ

脚本 ジョーダン・ロバーツ

    ダニエル・ガーソン

    ロバート・L・ベアード

原作 ダンカン・ルーロー

    スティーブン・T・シーグル

    『ビッグ・ヒーロー6』

編集 ティム・マーテンズ

音楽 ヘンリー・ジャックマン

主題歌 AI『story』

 

<キャスト(米国版声優/日本版声優)>

ライアン・ポッター/本城雄太郎(ヒロ・ハマダ)

スコット・アツィット/川島得愛(ベイマックス)

マーヤ・ルドルフ/菅野美穂(キャス)

ダニエル・ヘニー/小泉孝太郎(タダシ・ハマダ)

ジェイミー・チャン/浅野真澄(ゴー・ゴー)

デイモン・ウェイアンズ・Jr/武田幸文(ワサビ)

ジェネシス・ロドリゲス/山根舞(ハニー・レモン)

T・J・ミラー/新田英人(フレッド)

アラン・テュディック/森田順平(アリステア・クレイ)

ジェームズ・クロムウェル/金田明夫(ロバート・キャラハン教授)

 

★★☆☆☆ 犯人の意外性

☆☆☆☆ 犯行トリック

★★★★★ 物語の面白さ

★★★☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

笑える度 ◎

ホラー度 △

エッチ度 -

泣ける度 ◎

 

総合評価(10点満点)

 9点

 

 

 

 

 

 

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※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ解説

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

タダシ・ハマダ ---●ロバート・キャラハン ---事故【火災】

 

結末

研究発表会の事故で死んだと

思われていたキャラハン教授は

ヒロのマイクロボットを奪って生きていた。

そして仮面の男として現れ、

実験中の事故で死んだ娘

アビゲイルの仇を討とうと

クレイの命を狙う。

 

武装したヒロたちが

キャラハン教授を止め、

実験装置の中にアビゲイルが

まだ生きていることを知ると

ヒロとベイマックスが中に飛び込む。

アビゲイルを救助したものの、

ベイマックスは脱出直前に負傷し、

最後の力でヒロとアビゲイルだけが

装置の外に戻ってくる。

 

ベイマックスを失って数ヶ月。

悲しみを乗り越えたヒロは

ある日ベイマックスのロケットパンチが

何かを握りしめていることに気付く。

それはタダシが作った

ベイマックスの記憶の詰まった

「ケアカード」だった。

ヒロはベイマックスを

自力で完成させて彼と再会し、

みんなと共に

サンフランソウキョウの街を守るヒーロー

「BIG HERO 6」として、

今日も人々を助ける―――。

 

どんでん返し

 

この作品は

あっと驚く凄いどんでん返しはない。

仮面の男の正体は

終盤でキャラハン教授とわかるが

怪しいのはクレイかキャラハンなので

犯人の意外性はない。

 

どんでん返しとして挙げるなら

最後のロケットパンチの

手の中にケアカードを

握りしめていたところだろう。

 

もうベイマックスと

会えないと思っていたところに

あのカードが残っていて

今までの記憶と心を持った

ベイマックスを復活させることができた。

 

古いギャルゲー好きなら

『To Heart』のマルチ

思い出したのではないだろうか?

俺はそうでした。

 

伏線の解説

 

『ベイマックス』というタイトルですが

原作はマーベルコミックの

アメコミ『BIG HERO 6』という

超能力を使ったヒーローものだった。

それをディズニーがリメイクして

舞台を東京からサンフランソウキョウに、

ドラゴン風ロボから看護ロボットに、

超能力から発明品で

活躍するヒーローに変更した。

 

冒頭でタダシに大学に連れてこられ、

科学オタクのラボで

仲間たちが紹介されるが、

そこで披露した発明が

のちに自分たちの能力になっている。

 

ゴー・ゴーは

電磁サスペンションを使った

反重力バイクを開発している。

 

ワサビは

レーザープラズマの研究。

 

ハニー・レモンは

科学薬品の開発。

 

フレッドは学生ではないが

火を吹くトカゲになる薬を

開発してもらいたがっている。

 

 →それぞれが特徴をもった

 ヒーロースーツを来て活躍する。

 

 

仮面の男の正体をさぐるため

スキャンするという場面で

「見方を変えて見る」という台詞が出てくる。

 →最終決戦でピンチに陥った仲間たちが

 発想の転換を行い困難を脱出。

 

テレポート装置のポータルの中に

生命反応を感知。

ヒロは「彼女は生きているんだ。

助けに行かないと」と言って

迷いなく向かっていく。

 →「教授がいるんだ。助けに行かないと」

 と言って火事の中を

 迷いなく進んでいった

 兄タダシの姿と重ねている。

 

ロケットエンジンが壊れて

動けないベイマックスが

唯一動かせる方法がある。

 →それがロケットパンチだった。

 

「ベイマックスもう大丈夫だよ」という言葉。

最初の頃は

ベイマックスを早く止めたくて

すぐにでも「言いたい言葉」だったが

それが最後では

別れを意味する

「言いたくない言葉」へと変化する。

 →最後にヒロが

 「ベイマックスもう大丈夫だよ」と

 涙声で言う場面は

 涙なくして見れない。

 

フレッドがパンツを洗濯せずに

何度も裏返して履く習慣。

 →エンドロールの後の隠し部屋で

 登場する人物が

 彼の父親であることの証明。

 父も同じ習慣をもっていて

 ヒーローとして活躍していた。

 ちなみにこの人物は

 マーベルコミックの編集委員の

 スタン・リーがモデル。

 

よくある疑問

 

Q,最後のロケットパンチの中の

ケアカードはいつのまに握ったの?

あれで記憶が戻ったのはなぜ?

 

ヒロがベイマックスの手を

引っ張る場面では

ベイマックスはまだ手に何も握っていない。

ロケットパンチをセットしてから

あのカードをこっそり握るのは無理なので、

「ロケットエンジンが壊れました」と聞いた後

ヒロが出口までの距離を知るため

数秒間後ろを振り返っている。

おそらくこの間に握ったのだろう。

 

空手家のカードに替えた時、

性格まで豹変したが

このケアカードには

性格をコントロールしたり

蓄積した記憶が入っているようだ。

 

ポータルの中で

ベイマックスは消滅してしまった。

新しくヒロがベイマックスを作っても

それは抜け殻のようなもの。

このカードがあることで

入れ物は別でも、

同じ心と記憶を持ったベイマックスを

復活させることができたのだ。

 

Q,展示会場に火をつけたのは誰?

 

3つの可能性が考えられる。

①キャラハン教授が放火した。

②アリステア・クレイが放火した。

③事故で出火した。

 

キャラハン教授は

生き延びた場面を説明する時、

「君のマイクロボットがあった」と言っている。

そして、

火が迫って来て危ない場面で

マイクロボットが身体を包んで

助かる様子が回想で流れる。

 

もし自分で放火したなら

もうとっくに

脱出していなければおかしい。

こんなギリギリまで居る必要が無い。

それにここは

優位に立てる場面なのだから

「放火して君のマイクロボットを

奪ってやったのだ!」と

自慢げに言うべき。

しかしこの言い方を見ると

キャラハンが故意に

放火したとは考えられない。

娘を想う姿を見ても

彼は根っからの悪人ではない。

よって①は無し。

 

クレイはどうか?

こいつは野心家で

マイクロボットを狙っていたが

会場に残ってはいないはずだ。

忙しい身分だし

アリバイを確保できていないと

行動に移せない。

ヒロや他の人の目の前で

マイクロボットを

1個ネコババしようとしたのを

見られているので

自分が疑われるような危険を冒すほど

馬鹿ではないだろう。

それに肝心のマイクロボットを

盗んでいないので

放火しても意味がない。

よって②も違う。

 

ということで③の

事故説が有力です。

会場内に出火しそうな発明は

見当たらなかったが

電気配線がショートしたりして

出火したのだと思われる。

 

なにより新しい発明の発表会だし

不完全な試作品もあったはず。

それが不具合で爆発などして

火が燃え移った事故と

見たほうが正しいだろう。

 

Q,キャラハンの死体が残っていないのに

死亡を誰が確認したのか?

 

通常は失踪扱いになり

約1年後に死亡と認定されますが

逃げた客の状況説明から

死体は無いが

中に残っていたのは確実なので

推測で死亡と判断された模様。

 

サンフランソウキョウという

架空の町が舞台なので、

法律が違っても文句は言えない。

 

ヒロがマイクロボットが「焼けた」と

思い込んでいるので

死体も消えてしまうぐらい

粉々に大爆発した

事故だった可能性もある。

 

Q,キャラハンが負けた理由が

よくわからない。

 

あれはマイクロボットを

バラバラにして

ポータルの中に吸い込ませて

数を減らしてしまい、

あわよくば引きあう習性を利用して

ポータルに吸い込ませようと計画していた。

 

結果的にとどめの一撃時に

数が足らなくなり

一瞬の隙をつかれて逆転負け。

 

Q,兄タダシがベイマックスに託した

「使命」とは何か?

 

パッケージ裏に書いてあるこの言葉、

その答えは……

「人を助けること」だ。

タダシがベイマックスを作ったのは

誰かを傷つけるためではない。

人の役に立つため。

健康を守るため。

幸せにするため。

たくさんの人を助けるために。

 

ヒーローとなって

町を守ることは兄の望んだこととは

ちょっと違うが

「人を助ける」ことに変わりはない。

 

スーパーヒーローもの

 

一見子供向けの

ほのぼのストーリーかと思いきや

特撮ヒーローみたいな

バトルアクションものだったことが

一番の驚きではないだろうか。

俺もまさかこんな

激しくバトルする物語だとは

想像していなかった。

 

ロボットとの出会いと別れを描き、

泣かせるところは

きっちり泣かせてくれる。

そのうえハッピーエンドなのが嬉しい。

子供より大人の方が楽しめる

素晴らしい映画でした。

 

【ネタバレ注意】映画『ユージュアル・サスペクツ』のどんでん返しを語る。

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「見破りますか?だまされますか?」

 

どんでん返しのある映画として

必ず名前のあがるのが

この映画です。

 

『ユージュアル・サスペクツ』

(1995年)アメリカ作品

 

 

言わずと知れた名作サスペンス。

 

俺がこれを最初に見た時は

ずいぶん前なのですが

ラストのオチの意味はわかったが

あまり納得のいく騙された感がなかった。

ビックリしたというより

かっこいいな、という印象。

 

今回はその意味を知るために

じっくり観賞してみた。

そうか……これは

壮大な○○ネタと

いうことだったのかと

やっと理解できるようになった。

どこまでを許容するかで

人によって評価が変わると思う。

う~ん、難しい映画だ。

 

ラスト10分前まで

普通のギャング映画なので

一体何が面白いのか

よくわからなくて

だるく感じてしまうかも。

 

ちなみに

ナインティナインの岡村さんが

「カイザー・ソゼやないか」みたいな

つっこみを入れることがあり

マニアックすぎて笑ってしまう。

ソゼを引き合いに出すほど

この作品が好きなんでしょうね。

 

 

<あらすじ>

 コカインの取引現場を何者かが襲撃し、密輸船が爆破して大量のコカインと9100万ドルが消えた。警察は唯一の生存者ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)の尋問を始める。キントは、事件の黒幕は誰も顔を知らない大物ギャング、カイザー・ソゼだと語り、彼がディーン・キートン(ガブリエル・バーン)ら5人のワルを集めて襲撃させたというが…。

 

<スタッフ>

製作総指揮 ハンス・ブロックマン

監督・製作 ブライアン・シンガー

製作 マイケル・マクドネル

脚本 クリストファー・マッカリー

撮影 ニュートン・トーマス・サイジェル

音楽・編集 ジョン・オットマン

 

<キャスト>

ケヴィン・スペイシー(ヴァーバル・キント)

ガブリエル・バーン(ディーン・キートン)

スティーヴン・ボールドウィン(マイケル・マクマナス)

ベニチオ・デル・トロ(フレッド・フェンスター)

ケヴィン・ポラック(トッド・ホックニー)

チャズ・パルミンテリ(デヴィット・クイヤン)

ピート・ポスルスウェイト(コバヤシ)

スージー・エイミス(イーディ・フィネラン)

 

★★★★☆ 犯人の意外性

★★☆☆☆ 犯行トリック

★★★☆☆ 物語の面白さ

★★★☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★★★ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 7.5点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ結末

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

フレッド・フェンスター ---●カイザー・ソゼ ---口封じ【射殺】

トッド・ホックニー ---●ギャング ---闘争【射殺】

マイケル・マクマナス ---●ギャング ---闘争【刺殺】

ディーン・キートン ---●カイザー・ソゼ ---口封じ【射殺】

イーディ・フィネラン ---●カイザー・ソゼまたはコバヤシ ---口封じ【不明】

 

結末

キートンはカイザー・ソゼに

殺されたと語るキント。

だがクイヤン捜査官は

それはキートンの計画した罠で

キートンこそが

カイザー・ソゼだと見抜いた。

 

真実を知ったことで

命を狙われる危険のあるキントだが

警察の護衛を断り

一人で警察署を出る。

その時

クイヤンは壁の掲示物を見て

コーヒーカップを落としてしまう。

そこにはキントが語った

言葉がいくつも並んでおり

キントの話は

とっさにでっちあげた

作り話だとわかったのだ。

 

あわてて後を追うが

すでにキントの姿は無かった……。

奴こそカイザー・ソゼ。

そして煙のように、消えた。

 

どんでん返し

 

最大のどんでん返しは

ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)が

伝説のギャング、

カイザー・ソゼだったこと。

 

クイヤンの推理で

キートンがカイザー・ソゼだと

視聴者が納得したあと、

一仕事終わってくつろぐクイヤンが

壁の掲示物を見て唖然とする。

音もなく落下するコーヒーカップ。

そして今までの怪しい会話が

フラッシュバックして

「まさか!」と震える。

 

生き残った男の証言をもとに描かれた

カイザー・ソゼの似顔絵は

まぎれもなくヴァーバル・キントだった。

そのキントは

左足を引きずりながら歩いていたが

急に左手足の麻痺が解け、

何事もなかったように

左手でライターを点けて煙草を吸う。

(ここがかっこいい)

そして「コバヤシ」の運転する車で

颯爽と去っていくのだ。

 

いや~、

ものすごい名演技でした。

でも正直、

ケヴィン・スペイシーが

アカデミー賞助演男優賞を獲っているので

こいつが怪しいのはバレバレなんですよね。

 

このタイプの騙し方は

ミステリー小説でいう

「信頼できない語り手」です。

語り手が犯人なのに

作り話をいかにも本当のように語り

読者や視聴者を欺くという手法。

『ユージュアル・サスペクツ』は

その典型的なパターンと言えます。

 

水色はミスリード紫は伏線です。

 

どんでん返しの前に

クイヤンの推理でミスリードするため

キートンに疑いの目が

向くようにしている。

 

クイヤンがカイザー・ソゼは

キートンだと騙されてしまったのは

彼が元警官で

あくどいことをやってきたことを

知っているために

今更足を洗って更生しないと

信じ込んでいるのが大きい。

 

彼が愛した女性弁護士の

イーディが死んでいるのも

妻と子供すら犠牲にする

非情なソゼらしいやり方だと思わせている。

(これはソゼが

キートンに疑いを向けるために

殺したものと思われる)

 

キートンが撃たれた場面は音だけ。

引きのアングルになり

生きているか死んだのかわからない。

 

そして

キントとの違いを出して

カイザー・ソゼではないことを

ミスリードする。

 

左手の麻痺した

キントから目を反らすため

カイザー・ソゼは左利き。

キントは右手を使う時

慣れないのか

物を落としたりしている。

実は両利きといっていいくらい

キントは右手も使えます。

右手で銃も撃てる。

わざと下手に見せて

ヒントを与えているのでしょうか。

 

⑤この銃を横に構える撃ち方

実はホックニーもやっているが

これはあからさまなミスリード。

 

ソゼは左腕に「金の時計」をしている。

キントは右手に銀の時計。

実はキートンも右腕に時計をしている。

右腕に時計をしているから

左利きというわけではありません。

一般的には利き腕に関係なく

左腕に時計をする人が多いです。

それはリューズが巻きやすいから。

 

キントは左腕が動かない

(ことになっている)からで、

左腕麻痺の人は右腕に巻くのが普通。

キートンは右手で

銃を撃っているので右利き。

ではなぜ右腕に巻くのか?

利き腕に時計を巻くのは

ソゼと同じ習慣だと

疑わしく思わせるためだと思う。

 

キントの話の中に出てくる

カイザー・ソゼは「左利き」ということが

かなり強調されている。

左側が麻痺したキントは

「右利き」なので

2人を結び付けることは難しい。

 

保釈される場面で

「金の腕時計」と「金のライター」が

出たところで鋭い方なら

クイヤンより先に気付くだろう。

 

 

それでは

キントがカイザー・ソゼであるという

手掛かりはあったのだろうか?

 

①キントは尋問を受ける前、

部屋の中をやたらと見まわしています。

 →この時に使えそうなワードを

 記憶していた。

 そして「イリノイ州でカルテット」や

 「FBIになりたかった」話や

 「グァテマラのコーヒー園」の話をする。

 

掲示板自体がはっきり見えないので

言葉を利用した伏線自体は説得力が弱い。

②ただし、「コバヤシ」はコーヒーカップを

はっきり見つめている。

 →このカップの底に「KOBAYASHI」と

 書いてあったんですね。

 伏線としては

 ここが一番上手い。

 ネタバラシの前に

 カップの底が視聴者に見えていたら

 さらに良かったが……

 

なかなか口を割らないキントに

クイヤンが掴みかかろうとした時、

咄嗟に左手で払っている。

 →麻痺しているはずの左手で

 思わず払ってしまったが

 スローで見ないと片手だと気付かない。

 身体をゆすってほどいたように見える。

 

キントが

カイザー・ソゼの名前を聞いた時、

「何者だ?」という反応だったが、

クイヤンにソゼの昔話を語るなど

やけに詳しい。

 →妻と子供を殺したという

 トルコの昔話をして

 キートンへ嫌疑をかける作戦。

 この昔話は嘘か本当かわからないが

 自分で言うなら多分事実だろう。

 そんなところで見栄を張る奴ではないし。

 

キートンがカイザー・ソゼを見たあと、

「足に感覚が無いよ」と笑う。

 →銃で撃たれて

 本当に立てなくなったため、

 足の麻痺した(ふりをした)

 キントへの皮肉。

 「まさかお前だったとは」

 という気持ちだったのだろう。

 

その他細かい事で言うと

キントだけ逮捕されるシーンが無い。

 →逮捕シーンを入れても

 嘘の回想でしたで済む話なので

 どちらでも良かったのだろうが

 「一人だけ無い」ことは意味深だ。

 

トルコ語の「söz」(ソズ)は「言葉」の意味。

「söze 」(ソゼ)単体だと「言葉へ」

「söze boğmak」(ソゼ・ポーマック)だと

「よくしゃべる」「おしゃべり」なこと。

「おしゃべり」は英語で「verbal」(ヴァーバル)

つまり、

ヴァーバル=ソゼ。

彼自身の過去を語る場面で

トルコ人だとヒントを出していた。

 

尋問の最初で意味ありげに

シガーケースが映るが

あれはトルコ製のシガーケース。

 →ここにもトルコが関係している。

 

よくある疑問。

 

Q、どこまでが真実で

どこからが嘘なの?

 

この作品の一番難しい問題は

キントの話のどこまでが真実で

どこまでが嘘なのか

全くわからないという点にある。

 

判明している事実は

①面通しで5人が出会ったこと。

②タクシーサービスが襲われた事件。

③宝石商が襲われた事件。

④麻薬密輸船が炎上した事件。

⑤キント以外の4人が生死不明。

イーディとマルケスの死亡。

⑥アーカッシュ・コバッシュに

姿を見られたこと。

⑦ソゼの右腕として

動く男(コバヤシ)がいること。

 

その過程を

キントが体験談のように語るが

その中で出てくる固有名詞を

例えば「コバヤシ」や

「グァテマラ」「イリノイでカルテット」など

その場にあった言葉を入れて

事実を脚色しただけなら

ただ話を膨らませただけなので

評価は低くなってしまう。

真実=90%

虚構=10%

ではないかと思ったのだ。

 

ところが観直してみると

逆にキントの話は

ほぼ全てが作り話じゃないかと

思えるようになった。

事件の結果だけ変えずに

あとの全ての話を

即席ででっちあげたとしたら?

 

面通しで出会った5人は

その後も本当に一緒に

行動していたのか不明。

死体も確認できていない。

汚職刑事や宝石商を襲ったのは

本当に5人なのか不明。

レッドフットなんて居なかったし

弁護士のコバヤシも存在しない。

(最後に登場する人物は

コバヤシという名前ではない)

ヴァーバル・キントも

計画の為に作り込んだ

架空の人物ではないか?

船に乗り込んだ話は

ほとんど嘘だらけ。

だとしたら……この数分間

我々は何を見せられていたのか?

 

俺はあの一瞬でキントが

それらしい話を作って

キートンに罪を着せ、

クイヤン(と視聴者)を

騙したのだと思いたい。

つまり

真実=10%

虚構=90%くらいの割合。

 

妄想オチなら

壮大でないと面白くない。

 

Q,離れたところに浮かんでいる死体は誰?

 

船の場所からかなり離れたところに

死体が浮かんでいます。

これはソゼのことを恐れている外国人。

アルトゥーロ・マルケスという

アルゼンチンの麻薬業者で

カイザー・ソゼのことを

警察に話したので消された。

 

Q,全身火傷の男は何者?

 

「カイザー・ソゼ!」と叫び、

似顔絵の元になった証言をした

大火傷の男は

アーカッシュ・コバッシュという名前。

何を運んでいたのかも知らない

船に乗っていた下っ端。

 

Q,コバヤシを殺そうとした時、

なぜイーディが

あのビルに居たのか?

 

マルケスを本国に強制送還する手続きを

任されたのがイーディ弁護士だった。

この人選は作為的で

キートンたちが

コバヤシの命を狙っていることを

キント(カイザー・ソゼ)が教えて

人質のために連れて来た。

 

しかし結果的に

マルケスを逃がしてしまい

ソゼの手で消されることになる。

 

Q,船でキートンが撃たれるシーンで

キントがロープの物陰に隠れたのは事実?

 

あのシーン自体が

自分の犯行を隠す作り話なので

実際にあそこに隠れたりは

していないでしょう。

 

むしろあそこに隠れたとすれば

コバッシュではないか?

あそこからカイザー・ソゼを見て

顔がわかるかどうか微妙なところですが。

 

Q,冒頭のカイザー・ソゼの声が

ケヴィン・スペイシーで、

吹き替えでも

同じ黒沢氏が声を当てているので

声で正体がバレてしまうんじゃない?

 

実は同じこと思いました。

カイザー・ソゼの声は

少し変えてあるんですが、

最初だったので

あまり記憶に残らない。

2回目に見ると同じ人物だと

はっきりわかるので悔しさ倍増。

 

Q,この後、

カイザー・ソゼはどうなったのか?

 

顔を知られた以上は

表舞台に出て来れないのでは?

あのハンガリー人が生きていたのは

失敗だったのか?

それとも意図して生かしておいたのか?

 

俺の予想ではおそらく

全く別人の顔と姿になって

登場するのではないかと思う。

だから顔を知られても

クイヤンにバレても問題ない。

むしろそのほうが伝説を残せる。

彼はミスなど犯していなかった。

トルコで家を襲撃された時も

一人生かして噂を広めて殺し、

今回もまた一人生かして後で殺す。

全ては計算通り。

この計画の最後に

ヴァーバル・キントも消すのだ。

 

煙のように消えて

また現れる謎の男。

絶対に捕まらない自信がある。

それが、カイザー・ソゼだ。

 

【ネタバレ注意】映画『テキサスの五人の仲間』を語る。

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たまたまAmazonで

面白そうな映画を見つけたが

中古でレアなので

5000円以上する。

Amazonビデオなら400円で

ネットレンタルできるので

初めてこういうサービスを

利用して視聴してみた。

特典映像を見れなくていいなら

ネットレンタルの方が楽ですね。

 

『テキサスの五人の仲間』

(1965年)アメリカ作品

 

50年前の古い作品で

ヘンリー・フォンダが主演。

 

さらっと内容を言うと

ギャンブル好きの亭主が

妻のいない間にポーカー勝負をして

手持ちの金を全部賭けてしまい

すっからかんの状態で倒れてしまう。

ゲームの続きを妻に託すのですが

もう賭ける金が無いし、

この妻はポーカーのルールも知らない。

ところがある機転を利かせて……

おっと、これ以上は

実際に映画を見て頂きたい。

 

俺は自分の父親が

パチンコで借金して

家庭を崩壊させたので

この映画の亭主と重ねて

なんてバカな奴だと

呆れながら見ていた。

なので最後は「えっ!?」と

思わず飛び起きてしまった。

とくに邦題が秀逸です。

 

<あらすじ>

テキサスの金持ち連中五人が集まって、年に一度のポーカーの大勝負が行われる。そこへ、旅の途中で立ち寄った家族三人がやってきて、無類のポーカー好きの夫メレディス(ヘンリー・フォンダ)は勝負に加えて欲しいと頼み込む。しかし、メレディスは瞬く間に家族の全財産4千ドルをスッてしまい、妻のマリー(ジョアン・ウッドワード)が代わって挑むことになるが……。ポーカー勝負を軸に展開するコメディ・ウェスタン。

 

<スタッフ>

製作・監督 フィルダー・クック

脚本 シドニー・キャロル

音楽 デヴィッド・ラクシン

撮影 リー・ガームス

 

<キャスト>

ヘンリー・フォンダ(メレディス)

ジョアン・ウッドワード(マリー)

ジェイソン・ロバーズ(ヘンリー・ドラモンド)

バージェス・メレディス(ドク・スカリー)

チャールズ・ビックフォード(ベンソン・トロッペ)

ケヴィン・マッカーシー(オットー・ハバーショー)

ジョン・クォーレン(ジョス・ビューフォード)

ロバート・ミドルトン(デニス・ウィルコックス)

ポール・フォード(C・P・バリンジャー)

ジェラルド・ミチェノード(ジャッキー)

 

★★★★☆ 犯人の意外性

★★★☆☆ 犯行トリック

★★★★☆ 物語の面白さ

★★☆☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

笑える度 △

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 8点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ結末

 

結末

妻マリーは銀行の支配人

バリンジャーから

「手札の役」を担保に金を借りる。

バリンジャーがマリーの手札に

金を出す価値があるということは、

絶対に勝てない役だと判断した5人は

勝負を降りたので

マリーは逆転勝利し、

2万1500ドルを儲けた。

 

実はこの手札の役は

たいしたものではなく、

最初からバリンジャーと

マリーはグルで、

ギャンブル好きの夫メレディスも

マリーの仲間。

全ては金持ち5人から

金を巻き上げるために

仕掛けた詐欺だった。


 

どんでん返し

 

この作品のどんでん返しは

妻のマリーが黒幕で

銀行主とグルだったこと。

 

実は邦題の

「テキサスの五人の仲間」とは

この金持ち五人のことではなく、

マリー(妻)メレディス(夫)

ジャッキー(子供)ドク(医者)

バリンジャー(銀行主)

五人のことを表していたのだ。

 

マリーの本名はルビィという。

金持ち5人に恨みを持つ

銀行主バリンジャーに

協力して復讐計画を立てた。

 

その計画とは……

①メレディスが

ポーカーに加わり大負けする。

金を釣り上げるだけ釣り上げて

勝負を降りないで自分のターン。

 

②メレディスが心臓発作で倒れる。

それを仲間の医者ドクが診察。

本当に危険な状態だと

周りに信じ込ませる。

 

③緊急事態なので

メレディスの代わりに

妻マリーが勝負を引き継ぐ。

その時「手札」は絶対に見せない。

 

④金を借りるため

銀行へ行く。

そこで「手札」を

銀行主バリンジャーに見せる。

バリンジャーは最初は怒るが、

後で勝負部屋にやってきて

この手札には

金を融資する価値があると

はったりをかます。

(実際は何の役でも構わない)

そして賭け金を1000ドルに釣り上げる。

 

※ポーカーで一番強い役(ハンド)は

「ファイブカード」だが

この映画では

トランプの封を切って最初に

ジョーカー2枚を捨てている。

そのためこの勝負で一番強い役は

「ロイヤルストレートフラッシュ」になる。

 

⑤さすがに金持ち五人は

勝てないと尻込みし

勝負を降りたので

マリーが勝利する。

……という作戦です。

 

上手いですね。

馬鹿そうな夫メレディスの芝居や

心配する妻と子供が

妙にリアリティありすぎて

完全に騙された。

このヘンリー・フォンダの

追いつめられて今にも泣きそうな

ひきつった笑顔が上手すぎ。

銀行主とはグルっぽい気がしていたが

まさか医者も仲間とは。

 

最後に手札を見せないのも

想像力がかきたてられる。

あれはブタ(ハイカード)だったのか

本当にロイヤルだったのか。

 

水色はミスリード紫は伏線です。

 

5人は詐欺計画で動いているので

マリーは頃合いを見計らって

宿に戻らなければならないが

鍛冶屋で時間つぶしをする様子

視聴者に見せるのは完全なミスリード。

これだけで

夫に何か作戦があろうと

妻は無関係だと錯覚させられる。

修理が長引いてしまうと

逆にメレディスが

時間を稼ぎをすることに

なったかもしれないことを思うと

なかなか危ない作戦だったのでは。

 

バリンジャーにカードを見せて

「途中で降りるわけにはいきません」

「いい役のはずですわ」

「主人がそう言ったんです」と凄む場面。

その役を見て

「知らんのか?」と動揺するバリンジャー。

どちらの意味で動揺したのか

観客にはわからない。

 

この時点で視聴者の多くは

もしかしてブタじゃないかと予想する。

妻はルールを知らないから

夫の言葉を信じて

ブタでも自信を持っているように見える。

妻の健気な姿と勇気に心打たれたのは

俺だけじゃないはず。

まさかそれがミスリードだとは……。

 

 

ただの駄目亭主に見えたメレディスは

カードを巧みに操ることができる。

(マジシャンかどうかは不明)

 

それなのにみんなの前では

わざと拙いカードさばきを披露して

油断させている。

 

実はメレディスは

カードを配る時に細工をしていた。

他の5人にすぐ降りてもらっては困るので

ツーペア以上の役を与えておき、

賭け金を釣り上げるように仕向けた。

2枚交換した2人はスリーカード、

3枚交換した1人はツーペア、

1枚交換した2人はフラッシュと

ストレートだったのではないかと思う。

※後にドラモンドはストレート、

ウィルコックスはフラッシュと判明している。

 

最初の勝負を見学した時、

ドラモンドはオットーに

スリーカードを出して

フルハウスで負けている。

この時、

メレディスが

「その役(スリーカード)で

勝負するのか?」と聞いている。

 →その程度で勝負に出るなら

 僕にも勝機はあると

 自信満々で出てくるメレディスの

 本当の目的は

 スリーカードを与えておけば

 こいつらは降りない

 確信したからだ。

 

彼らが即席の家族だという伏線は

残念ながら見つからなかった。

妻は指輪をしているが

メレディスは結婚指輪を

していないという程度。

指輪をしない人は多いからなぁ。

 

もう少し見破れる伏線が

欲しかったですね。

子供がうっかり本名で

呼んでしまうとか。

 

よくある疑問

 

Q,結局、手札の役は何だったの?

 

実はバリンジャーとのやり取りで

一瞬だけ手札が見えるシーンがある。

うわ~、

揃ってないし。

 

クローバーの3(?)

クローバーの4(?)

ダイヤの5

ハートの6

ハートのクイーンが見える。

メレディスは最初から

1枚も交換しなかったが

ストレートすらできていなかった。

 

手札を最後まで明かさない演出は

俺には好印象。

一人がめくろうとしたのを

止めさせるのが紳士的だった。

 

Q,メレディスが

部外者以外は入れない勝負に

入れたのは偶然か?

 

メレディスが中に入れたのは

オットー・ハバーショーという

イケメン弁護士が

妻マリーに惹かれたからで、

これはラッキーな偶然だったが、

本来予定していた作戦も

あったのだろうと思う。

 

例えばこれ見よがしに

大金を見せて

参加させてもらうとか、

カモれそうな雰囲気を出して

こいつを入れて

むしり取ってやろうと思わせるとか。

雰囲気的に

後者の計画だったのではないかと。

 

Q,バリンジャーは

なぜ銀行で引き受けず

一度追い返してから

金を出すことにしたのか?

 

一度冷静になって

考えてからの方が

信じさせやすいという狙いもあるが、

たいした役じゃないと思わせて

油断して笑っている5人の姿が

見たかったのかもしれない。

あくまでも「復讐してやりたい」のが

バリンジャーの目的ですから。

 

Q,この詐欺の動機は何?

 

バリンジャーは16年前に

土地の取引であの5人に

金を騙し取られていたらしい。

その恨みを晴らす機会を待っていた。

 

面白い事に

金持ち5人は自分たちが

騙されたことに気付いていない。

それどころかオットーたちは

あの奥さんは強い意志を持った

立派な女性だと称賛している。

 

ドラモンドは娘婿を

娘より立派な女と結婚しろと追い出した。

おそらくマリーの姿に感化されたのだろう。

真実を知らないということは

幸せなことかもしれない。

 

Q,彼ら5人の関係は?

 

メレディスとジャッキーは

本当の親子だと思われる。

メレディスの本名はベニー。

ドクは独り者で

酒場の歌姫に気があるようだ。

バリンジャーとマリー(ルビィ)は

「あんたがあの町の銀行で

ふんぞり返っている間

ここ(酒場のカジノ)で待ってるのよ」

という夫を待つ妻のような

親密なやりとりからして夫婦だろうか。

ギャンブル好きなのは

メレディスではなくマリーの方だった。

 

しかしバリンジャーの妻なら

町の人が知らないのはおかしいし、

別の町の愛人(?)みたいな

関係なのかもしれない。

 

邦題のセンスが素晴らしい

 

この映画のメインのオチは

なんとなくわかる人もいるだろう。

「結局グルだったパターン」は

他にもたくさん作品がある。

個人的に最も

この作品が素晴らしいのは

邦題じゃないだろうか。

 

原題は

「A Big Hand for the Little Lady」で、

「小さな貴婦人の大きな手」という意味。

このハンドは手であり

役の「手」でもある。

 

金が無いのに何を賭けるのか?

そこでとったマリーの手が

「手札の役」を担保にして

金を融資してもらうというのが面白いし、

ポーカー勝負を

「あなた方には単なるお遊びでも

わたしには人生を賭けた勝負」

啖呵を切るシーンのかっこよさに

ぴったりはまっているタイトルだ。

 

そして邦題は

「テキサスの五人の仲間」

いやー最初に思った5人と

最後に出てくる5人が

これほど違うとは恐れ入りました。

てっきりポーカーの5人が協力して

妻を勝たせるみたいな物語を

想像してしまったじゃないか。

これだけで俺は

0.5点アップした評価をしています。

【ネタバレ注意】映画『ピエロがお前を嘲笑う』の感想。

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前から気になっていたドイツ映画で

ネットで字幕版があったので

Amazonビデオで購入した。

 

『ピエロがお前を嘲笑う』

(2014年)ドイツ作品

 

「マインドファック・ムービー」という

よくわからん言葉で紹介されているが

ようするに「どんでん返し」が凄いよと

言いたいわけですね。

どんでん返しは

下のネタバレで語ります。

 

それよりも

担当の捜査官が

小倉智昭に見えて仕方なかったし、

ベンヤミン以外の3人の仲間が

特技や個性に欠けていて、

ベンヤミンが好きな女性マリも

可愛くないので魅力的に思えず

ストーリー自体に

のめり込めなかったかな。

 

仮想空間のネットのやり取りを

地下鉄の電車内で仮面をつけて

やり取りする演出は上手いと思った。

自分がやられた罠を

同じ手口でやり返す場面も秀逸。

 

ハリウッドがリメイクしたがるほど

トリック映画としての完成度は高い。

よく似た映画があるので

100%見破れないとは思わないが、

普通に見ているとやられますぞ。

 

<あらすじ>

学校では苛められ冴えないベンヤミン・エンゲル(トム・シリング)。好きだった元同級生のマリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)のために、試験問題をハッキングして手にいれようとしたベンヤミンだったが捕まってしまう。社会奉仕活動を命じられ、そこで野心家のマックス(エリアス・ムバレク)と知り合う。マックスとベンヤミンは、マックスの友人たちを交えて、ピエロの仮面を被って破壊活動を行うハッカー集団“CLAY<クレイ>”を結成する。国内の管理システムを手当たり次第ハッキングを仕掛け、さらにドイツ連邦情報局へもハッキングを仕掛け、有頂天になっていたが、仕掛けた不用意なハッキングがきっかけで殺人事件が発生してしまう。ついにユーロポールの捜査が入り、自ら出頭することにしたのだったが……。

 

<スタッフ>

製作 クイリン・ベルク

    マックス・ヴィーデマン

監督 バラン・ボー・オダー

脚本 バラン・ボー・オダー

    ヤンチェ・フリーセ

 

<キャスト>

トム・シリング(ベンヤミン・エンゲル)

エリアス・ムバレク(マックス)

ヴォータン・ヴィルケ・メーリング(シュテファン)

アントニオ・モノー・Jr.(パウル)

ハンナー・ヘルツシュプルンク(マリ)

トリーヌ・ディルホム(ハンネ・リンドベルク)

シュテファン・カンプヴィルト(マルティン・ボーマー)

 

★★★☆☆ 犯人の意外性

★★★☆☆ 犯行トリック

★★★☆☆ 物語の面白さ

★★★★☆ 伏線の巧妙さ

★★★★★ どんでん返し

 

笑える度 △

ホラー度 -

エッチ度 △

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 8点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ結末

 

結末

ベンヤミンの証言には穴がある。

ハンネが調べると

母親が多重人格症であり

息子のベンヤミンもそれを遺伝して

自分の中に4つの人格を作りだしていた

今まで話した話は

すべて自分ひとりの犯行で

マックスたち3人は

ベンヤミンの別人格と推理する。

 

彼に同情したハンネは

MRXを捕まえた功績もあり

ベンヤミンを極秘に逃がした。

その数日後、

新しい出生証明書を

持ったベンヤミンは

マックス、シュテファン、

パウル、マリと共に船上にいた。

実は3人は実在していた。

 

自分が一度捕まり

別人格という嘘を信じ込ませて

情に訴えて逃げて、

後から落ち合う計画で、

彼らはまんまと逃亡に成功したのだ。

 

どんでん返し

 

この作品は

2段階のどんでん返しが仕掛けてある。

 

最初のどんでん返しは

ベンヤミンの証言は作り話で

<CLAY>の4人は存在せず

実はベンヤミン1人しかいなかったこと。

「4人→1人」の4重人格だった

というどんでん返し。

 

水色はミスリード紫色は伏線です。

 

ハンネ捜査官は

物語の終盤で

ベンヤミンの話には

矛盾があると気付く。

 

その原因は

仲間のマックス、シュテファン、

パウルの死体が

どこにも見つからなかったことだ。

 

さらに

マリに話を聞くと

ベンヤミンとは会っていないし

興味もないと言い

エンゲル家を診ていた主治医からは

ベンヤミンの母は

「解離性同一性障害」で

4人の人格を持っていたから

遺伝の可能性があることを聞いた。

 

「解離性同一性障害」

つまり多重人格の話が出て

思い当たることがひとつ。

ベンヤミンの話の中では

手に釘をさして

怪我したのはマックスなのに

実際のベンヤミンにも同じ傷があること。

そこから

この話はベンヤミンの中で

マックス、シュテファン、パウルという

3人の人格を

作り出していたのではないかと

ハンネは推理する。

 

⑤ベンヤミンが常用する

リタリンは

覚醒剤に似た効果があるので

さらに幻覚や妄想状態を

引き起こしやすい。

 

⑥冒頭の4個の角砂糖が

1個になる手品

4人の人格が実は1人という

トリックのための刷りこみ。

 

本来ならば

これらは伏線なのですが

そのまま終わらないこの作品では

最初のどんでん返しを

ハンネと視聴者に信じさせるための

ミスリードになっています。

 

これが嘘だと見破る

手掛かりは少ない。

「ハッカー集団のことを

あなたにだけ話す」と

ハンネを指名したのは

彼女の経歴を調べて

この人なら騙せると狙ったところに

計画性を感じることはできる。

 

そして

第二のどんでん返し。

 

4重人格というのは嘘で

マックス、シュテファン、

パウルの3人は実在して

しかも生きていた。

ベンヤミンは捜査官を騙して

逃げることに成功し、エンドロール。

 

最初のどんでん返しだけでは

正直言って評価は低い。

ベンヤミンが1人でも4人でも

証言が嘘でも本当でも

別にどうでもいいからだ。

証人が嘘の自供をするという

「信頼できない語り手」のトリックと

「多重人格ネタ」は

とても有名なのがあるし。

 

この映画はそこから

さらにもう一回捻って

「実は本当でした」というオチを

やっているわけだが

ただ捻っているだけじゃないのが

評価できるポイント。

 

この第二のどんでん返しは

それを行った理由が重要で

精神疾患者は証人保護が

適用されないということが

大きく関わっている。

 

証人保護プログラムとは

証人が裁判の期間中

極秘の場所で保護してもらえる制度。

しかし精神疾患者は

証人保護プログラムを受けれない。

 

有利な立場だったベンヤミンが

一転して窮地に追いつめられるため、

緊迫感を生み出すことに成功している。

普通の映画なら

このままバッドエンドで終わるだろう。

 

しかしここで疑問。

それなら4重人格にせず

単独犯で通せば

MRXを逮捕したことで

普通に証人保護が受けれたはずなのに

なぜそうしなかったのか?

 

それは

「仲間の命を守ること」だ。

自分がデータを盗んで

危険に巻きこんだという

罪の意識がそうさせたのだろう。

「CLAY」はベンヤミンにとって

初めて仲間と呼べる存在だった。

仲間を守るためなら

失敗して自分が犠牲になっても

構わないと思っていた筈だ。

 

しかし仲間たちも

ベンヤミンを危険に晒したくない。

わずかでも情に訴えて取引できそうな

人物を探さなくてはいけない。

それに適合したのが

MRXとフレンズを追いかけている

ハンネ捜査官だった。

 

そこでベンヤミンは

母の解離性同一性障害を利用し

(母の病気に嘘は無いはず)

4重人格だという話を信じ込ませた。

そうすることで3人の

死体が見つからないことも説明できる。

そこからMRXの逮捕と引き換えに

証人保護プログラムで

別人として逃げ出すことに成功した。

 

ただ捻ったのではなく

仲間を助ける方法として

機能していたので

俺としては「1点」分アップとして

評価することにした。

これがなかったら

普通の作品だった。

 

先ほどの

1個になった角砂糖が

また4個に戻るのが

この「4人→1人→4人」トリックの

伏線になっている。

 

よくある疑問

 

Q,タイトルの由来は?

 

原題は『WHO AM I』

私は誰?という意味。

多重人格を予想させるタイトルなので

ネタバレを避けたっぽい。

邦題は『ピエロがお前を嘲笑う』

「Clowns Laughing At You」という台詞から。

彼らのグループ名は

その頭文字を繋げて

「CLAY(クレイ)」となった。

 

Q,ベンヤミンの曾祖父の

形見の薬莢は

どこに消えた?

 

ベンヤミンはハンネに

3つの薬莢を見せて

3人が銃殺された時の弾だと

思わせていたが

祖母のところから

形見の薬莢を拝借していただけ。

鑑定で第二次大戦のものとすぐバレる。

 

3人の死体を見たというのは

元々バレていい嘘。

精神がおかしくなっていること

印象付けるミスリードのためにやっただけ。

 

Q、伝説のハッカー「MRX」の正体は?

 

ニューヨーク在住、

本名ショーン・ダナム、19歳。

 

彼らのグループ

「FR13NDS(フレンズ)」

MRX、セクデット、

トウボート、クリプトンの4人。

ちなみにベルリンにいたのが

殺されたクリプトン。

本名はモーリッツ・L。

彼は連邦情報局と繋がっていた。

そのためMRXに消される。

 

Q,マリはいつから

仲間になっていたのか?

 

最後ちゃっかり居ましたね。

ベンヤミンが追いつめられて

3人が姿を消す段階で

仲間に引きいれたのでしょう。

ベンヤミンとは会ってないことを

証言してもらわないといけないから。

マリの友人の証言まで聞きこまれると

嘘がばれると思うんですが

聞かなかったのか

口裏を合わせたのか不明。

マリを好きな男友達は

口裏を合わせるか微妙です。

 

やけに町で遭遇するから

ベンヤミンを見張るための

MRXの手下かと

思っていたんですが違った。

MRXの名前がマ(M)リ(R)と似ているので

こいつがMRXかもと疑ったが

勉強が苦手なようなので

ハッカーは無理そう。

 

ネットのレビューで

恋人役がブスすぎると酷評されていて

なんだか可哀想になった……。

 

Q,チョコドーナツのエピソードは

何の意味が?

 

あれは人間の弱さを

表現している。

あの気弱な店員は

マックスの言葉の勢いにひるんで

店長にも他の店員にも

確認も取らずに

チョコドーナツを2個出してしまった。

人間誰しもそうやって

すぐに争いを避けて

妥協してしまう部分が

あるんだということを

見せたかったらしい。

 

Q,「レモンが出たら

塩とテキーラを頼め」とは

どういう意味?

 

これは

テキーラのおいしい飲み方。

塩はテキーラの甘みを増幅させ、

レモンの酸味が味を引き締め、

ビタミンCが喉をアルコールから

守るといわれている。

レモンはライムでもいい。

 

飲み方は

レモンをかじった後、

テキーラを流し込み、

指の付け根に置いた塩を舐める、

というのが

おいしいと言われています。

 

テキーラが出た時じゃなくて

「レモンが出たら」と

主役が逆になっているのが

シュテファンなりのジョーク。

日本流で言うと

「サラダが出たら焼肉を頼め」

みたいな言い方です。

なお店内で商品をかじって

捨てるのはやめましょう。

 

Q,こんな奇策に頼らなければ

ならない理由が分からない。

ベンヤミンの目的は別にあったのか?

 

前にも言ったが

ベンヤミンが

多重人格を演じた理由は

仲間を守ること

ただそれだけです。

それ以外に理由は無い。

 

学校ではいじめられ、

透明人間となって耐えて過ごす。

ベンヤミンにとってCLAYが

ただひとつの居場所だった。

ベンヤミンのピンチに

こんなことを言ってくれる奴らを

助けることに他の理由がいりますか?

 

仲間を守る方法が

身バレした1人を

スケープゴートにして

多重人格を装うのは

奇策というより知能的な判断です。

そのためには

証人保護の問題を

解決しなければならず、

ハンネに白羽の矢が立った。

 

確かにハンネを

騙せなかったら

ベンヤミンはアウトだった。

しかしハンネも

ただで見逃したわけではない。

「5分でやってみなさい」と

ベンヤミンを試してみて

それに応えたから逃亡できた。

 

ベンヤミンが

「タネを知ったら

がっかりするよ」と言う場面。

 

ハンネはこの後の

4個の角砂糖を見て

真相に気付くわけで、

ベンヤミンの逃亡後に

全てを理解している。

ベンヤミンが逃亡するまで

トリックは見破られていなかった。

 

こうして

小倉智昭は騙されたわけですが

タネを知った彼女の表情は

がっかりしていません。

とくダネでも

こんな清々しい顔は見ない。

 

 

Q,この場面の窓の外に

人が立っているんですが?

 

ベンヤミンが

「人は見たいものだけ見る」と

言った場面で

ピエロの仮面を被った

変質者がいますね。

見えてしまいましたか。

 

Q,マックスとマリのキスシーンを

見てしまう場面で

一瞬ベンヤミンと

入れ替わるコマが入っている。

 

これも見えてしまいましたか。

ベンヤミンの欲望が

一瞬入れ替わったのでしょう。

4人が実は1人だったという

最初のどんでん返しの伏線と

とらえてもいいでしょうね。

まあ早い話、

監督のお遊びです。

 

Q,『ファイトクラブ』のポスターが

あるのはもしかして?

 

このオチの先駆者に対する

リスペクトですね。

一瞬だけ別の映像が入る

サブリミナル手法も真似です。

 

Qマリが仲間に加わる意味がわからない。

 

ネットでは

「最初から仲間だった」という意見がある。

“そもそもベンヤミンの証言には嘘が混じっていて、基本的にCLAYの仲が悪いことにまつわる話は全て嘘だと思われる。最初からマリはCLAYの一員であったと考えられる。

というのも、エンディングでハンネ捜査官が4つの角砂糖でトリックに気づいたような描写がされているのだけど、本当は角砂糖は5つあった。

それは、冒頭でコーヒーの中に溶かされている一つ。以降、ベンヤミンはコーヒーを飲まない。

なので、マリとマックスの関係の話も創作だと思われる。”

 

なるほど。

面白い意見だけど

角砂糖を入れたのはハンネです。

自分側のカップに入れただけ。

左がベンヤミン、右はハンネ。

それと

溶けた角砂糖を計算に入れて

場に出ている山盛りの角砂糖を

忘れてもらっても困る。

溶けた角砂糖を数に入れるなら

見えない仲間として

逃亡を許した

ハンネに当てはめたほうが良いのでは?

 

あのマリとの関係は嘘ではない。

最初から仲間だったわけでは

ないと思いますよ。

どうして学校やめてまで

ついてきたかは

「落第するほど馬鹿」という伏線

があったはずです。

まぁどのように解釈しても

その人の自由ですが。

 

Q,ハンネがベンヤミンを逃がした動機は?

 

ベンヤミンに

「冷たく見えるが孤独な人」と

指摘されたように

息子に対するような感情が

芽生えたのかもしれない。

流産で子供が産めない身体になったのが

その要因のひとつではないか。

 

それにCLAYはあくまでも小物。

ハンネが追っていたのはMRXで

逮捕に協力してくれた分の借りを

きっちり返さないと気が済まなそうだ。

 

決め手になったのは

ベンヤミンを連行中、

マルティンが母親と楽しそうに

電話している様子

見たことじゃないかと思う。

 

この子は幼くして母を亡くした。

母親になれなかった自分が

母親らしいことを

してやれないだろうか?

そう思ってハンネは

ベンヤミンの逃亡を

助けたのだと思いますよ。

 

 

欠点を挙げればきりがない

 

ネットの評価は

前述した有名作品のオマージュが

出過ぎているため、

二番煎じだ何だと評価が低い。

「アレとアレを足した映画ね」と

言われて片付けられる始末。

 

リアリティが無いのも原因だ。

集団で行動している痕跡が

たくさんあるのに

今更単独犯を装ったり、

指紋ベタベタ残したり、

簡単にPCに近づける杜撰な警備や、

身分証なしで入れるセキュリティの甘さ、

机の下に隠れてばれないのに

捕まる時は理不尽なくらい早く捕まるなど

都合良すぎな展開が多すぎ。

 

俺はそこまではフォローしない。

ただ最後に

「やられた」感はあったので

それなりに満足してる。

 

欠点を挙げればきりがない。

まあ俺は

「見たいものしか見ない」でおこう。


【ネタバレ注意】映画『ファイト・クラブ』の感想。

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前に見たどんでん返し作品で

この作品に似ていると

若干ネタバレされてしまい、

次に見るしかなくなった映画。。。

 

『ファイト・クラブ』

(1999年)アメリカ作品

 

 

「○○と似てる」とか

「○○の方が上だ」とか比べて

名前を挙げるのは止めて欲しい。

それだけで見る楽しみが

奪われてしまうからね。

 

とはいえ、

この作品を見た後だから言えるけど

この手のオチの超有名作だけあって

仕掛け方が上手い。

 

それとサブリミナル効果が多い。

一瞬だけ違う映像が混じって

違和感を与える手法。

タイラーの紹介時と

エンドロール直前には男性器の写真が

一瞬だけ入っていて笑った。

以前の日本公開時やDVD版は

男性器にモザイクがあったらしいが

Blu-ray版は無修正です。

 

これは男のための映画です。

殴り合いの格闘、

血だらけで倒れる男たち。

殺人もセックスも爆破も

カーアクションもある。

ちなみにヘレナ・ボナム=カーターの

ヌードはヘレナが拒否したため

代役とCGで撮ったそうです。

口内で銃を発砲するシーンもCG。

 

俺はサスペンスっぽいのを

期待していたので

「なんじゃこりゃ?」という感想。

悪くはないんですが個人的には

あまり好きな映画ではないです。

それでも

伏線張りまくりなのは凄いので

評価は高めにしました。

 

タイラー役の

ブラッド・ピットはクソかっこいい。

アメリカの映画雑誌『エンパイア』で

「最高の映画キャラクター100人」の

アンケートでは

タイラーが第1位を獲得している。

映画自体も「過去最高の映画ランキング」で

第10位にランクインするなど評価は凄まじい。

まさに映画史に残る怪作です。

 

<あらすじ>

不眠症に悩む平凡な会社員の「僕」(エドワード・ノートン)。「僕」の空虚な生活は、謎の男タイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)と出会ってから一変する。自宅が火事になり、焼け出された「僕」はタイラーの家へ居候することに。「お互いに殴り合う」というファイトにはまっていく二人のもとに、ファイト目当ての男たちが集いあうようになる。そして秘密組織“ファイト・クラブ"がつくられた……。

 

<スタッフ>

監督 デヴィッド・フィンチャー

脚本 ジム・ウールス

原作 チャック・パラニューク

製作総指揮 アーノン・ミルチャン

製作 アート・リンソン

    セアン・チャフィン

    ロス・グレイソン・ベル

音楽 ザ・ダスト・ブラザーズ

撮影 ジェフ・クローネンウェス

編集 ジェームズ・ヘイグッド

 

<キャスト>

エドワード・ノートン(ナレーター/「僕」)

ブラッド・ピット(タイラー・ダーデン)

ヘレナ・ボナム=カーター(マーラ・シンガー)

ミート・ローフ(ロバート・ポールセン「ボブ」)

ジャレッド・レト(エンジェル・フェイス)

ポール・ディロン(アーヴィン)

 

☆☆☆☆☆ 犯人の意外性

☆☆☆☆☆ 犯行トリック

★★☆☆☆ 物語の面白さ

★★★★★ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

笑える度 △

ホラー度 -

エッチ度 ◎

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 7.5点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-----------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ結末

 

結末

タイラーはテロリスト集団のリーダーとなり

「騒乱計画(プロジェクト・メイヘム)」を発動。

取り残された「僕」は

タイラーを止めようと追いかけるが

やがて自分が

「タイラー・ダーデン」であることに気付く。

 

いつのまにか「僕」は

自分がこうなりたいという理想像を

タイラーとして作り上げた。

不眠症なのは

もう一人の人格「タイラー」が

身体を動かしていたからだ。

タイラーとの殴り合いも

自分で自分を殴っていただけだった。

 

騒乱計画を止めようとビルに行き、

そこでタイラーと戦う。

最後は自分の口内に銃を発砲し

タイラーにとどめを刺したが

爆破は止められず。

そして「僕」は

連行されてきたマーラと共に

爆破されていくビル群を

なすすべもなく眺めるのだった……。

 

どんでん返し

 

この作品のどんでん返しは

主人公が二重人格だったこと。

つまり

タイラー・ダーデンは

もう一人の自分であり、

現実には存在していない。

2人は同一人物だったのである。

 

エドワード・ノートン演じる「僕」

冴えない普通の会社員。

ひ弱そうな身体で

彼女はいないし友達もいない。

 

ブラッド・ピットが演じる

タイラー・ダーデン

「僕」が作りだした理想の男。

マッチョで自信家、

女にもモテる美形のうえに

人望があるので人が集まってくる。

 

この映画を撮った監督

デヴィッド・フィンチャーは

この姿も性格も違う2人を

どのようにして

二重人格だと悟らせず

別人だとミスリードしたのか?

 

水色はミスリード紫色は伏線です。

 

冒頭の無人ビルの高層階で

タイラーが拳銃を「僕」の口に

突っ込んでいるという

クライマックスの場面から始まる。

最初からタイラーが視覚化されているから

2人の人物に何かがあって

最終的に戦い合う物語だと誰もが思う。

 

最初の出会いは飛行機の中。

隣に座っているタイラーが

普通に話しかけて来た。

 

タイラーと殴り合いができるので

もはや人と変わらない。

 

ミスリード自体は少ないが

別人格に実体があり

会話も格闘もできるので

かなり強力に騙される。
 

では伏線を見てみよう。

 

まず重要なのが

主人公の「僕」は

正式に名前が出て来ないこと。

彼は物語の中で「ジャック」や

「コーネリアス」や「ルパート」

という名前を使うが

本名ではなく他から引用している。

日本だと「山田太郎」みたいな感じ。

もしかしたら、

「タイラー・ダーデン」

エドワード・ノートン演じる

彼の本名かもしれない。

 

そして

勘違いされやすいが

タイラー・ダーデンの姿は

「僕」だけが見える幻覚だが

周りには「僕」の姿で存在している。

2人が一緒の場面は

どちらかの視点が本体であること。

 

誰かと話している時は

その人物が本体です。

「僕」がマーラと話している時は

「僕」の姿が実際の「僕」。

(ちなみにタイラーが

マーラと「会話」する場面は無い)

 

「タイラー」がルーと話している時は

「タイラー」の姿が実際の「僕」。

……というふうに、

本体じゃない方は会話に絡んでいない。

 

映画のフィルムの切り替わりのように

場面ごとにどちらかが本体である。

この②映画フィルムの説明

視点の切り替わりを

意味するための伏線だった。

しかしタイラーも言うように

観客には気付かないようになっている。

 

 

冒頭の高層階で、

「僕」があと2分でビルが

爆破されることを知っていること。

「タイラーが知っていることは僕も知っている」

タイラーが言うのだから間違いない。

もう一人の僕との

つながりを示唆している。

ここでまず二重人格の

ヒントが与えられる。

 

眠って起きたら睡眠発作で

別の場所にいることがある。

タイラーが彼の身体を動かしている。

 

「全然違う時間に

全然違う場所で目覚めるんだから

全然違う人間になってたりして

意味深な発言をした時、

後ろをタイラーが通る。

タイラーの映像にかぶせて

全然違う人間になれるとか、

ここまであからさまだったとは……

 

タイラーは「僕」と

同じ鞄を使っている。

この鞄の中に

振動するものが入っていて

荷物検査にひっかかってしまうが

タイラーの鞄が持って行かれたため

「僕」の鞄も消失するという

不思議な現象が起きているのは

2つが1つのものであるという示唆。

何が振動の原因だったかは不明。

 

一人称で身体の器官が

「僕はジャックの脳の延髄です」

「僕はジャックの結腸」と

しゃべっている小説。

それぞれが意志を持って

ジャックを動かしている小説を

引き合いに出して

多重人格が一人の身体を

動かしていることを仄めかしている。

 

タイラーの家庭環境が

うちと似てると言う。

自分のことですから

同じなのも当然。

 

マーラとセックスする夢

実際には自分が

タイラーとなっていた時にやっていた。

翌朝、家にマーラが居るのを見て

「どうして僕の家にいるんだ!?」と言うと

「ひどい人」と怒って出て行った。

セックスの後で

急に態度が変わったので

結局身体目当てだったと思い

馬鹿にするなと怒った。

マーラだけは主人公を

「タイラー」と認識している。

だからタイラーから

危険な存在だと注意される。

 

重要なのが

マーラが出ている時は

タイラーがいなくなり、

タイラーが出て行くと

マーラが出てくるというように

3人が画面に揃わない。

一度だけ

「僕」が覗きに行った時、

ドアが開いて3人が画面に揃ったが

この時もマーラは後ろを向いていて

主人公の姿を見ていない。

マーラが振り向くと

絶妙なカメラワークで「僕」の姿が消える。

実際には2人しかいないわけで

3人揃うと話している方向と

会話の内容で

ネタバレしてしまうからだ。

 

ファイト・クラブ内の戦いでも

どちらか片方が戦っている時は

もう一方はじっと様子を見ていて

相手に干渉しない。

2人を別々に認識して

話しかけている人物は一人もいない。

 

⑫マーラとタイラーとの関係と

「僕」とタイラーの関係を

はっきりさせようと質問する時、

「僕たち」と複数形にして

マーラに聞き返される。

ここが一番見ている人に

違和感を感じさせるヒントの

やり取りだったのではないだろうか。

 

この時、

下の階のタイラーの足音が

ドンドン聞こえてうるさいが

マーラには聞こえていない。

「僕」だけが聞こえる音。

「何が?」と聞き返すマーラ。

違和感ありまくりです。

この後、

この音の話題にならず、

手の怪我に話を持っていき、

下の階から

タイラーが「僕」とだけ会話して

相変わらず3人が揃わないのは上手い。

 

⑭タイラーが「僕」の右手の甲を

薬品で焼く場面。

タイラーの右手の甲にも

焼けた傷がある。

俺も同じ痛みを

前に味わったことがあるんだ

という風に思わせているが

実は「僕」の皮膚を焼いたから

タイラーにも焼けた傷ができた。

 

2人の会話をよく見ると

タイラーも汗を掻きながら

小刻みに震えている。

「僕」と同時にタイラーも

痛みに耐えているのだ。

それを微塵も感じさせないのが凄い。

 

上司との話し合いで

自分を殴る自演も重要な伏線だ。

 

終盤で

「タイラーはいないよ」と

マーラに言うと、

呆れた顔で帰っていく場面

見破る最後のチャンス。

 

「僕=ダーデン」と判明するのは

あるファイト・クラブの支部で聞く

「あなたはダーデンさんです」という言葉。

ここで全てがわかる。

 

マーラの言葉はとどめの一撃だ。

 

サブリミナル効果

 

コピーのコピーのコピーみたいに

現実がぼやけると言うシーンで一瞬ブラピ。

 

睾丸がん患者の集会に

参加してみなさいと言われる場面を

後ろから眺めるブラピ。

 

睾丸がん患者に混ざるブラピ。

 

マーラが立ち去る時。

急に混ざり方が雑になるブラピ。

 

ホテルのPRビデオの右端がブラピ。

 

男性器のカットは載せれないのですが

2か所あります。

 

よくある疑問

 

Q,率直な疑問だけど

なぜ殴り合うの?

 

彼らは自分を解放し

痛みや血を流し

「生きている」ことを実感するために

ファイトしている。

そのため

負けて血だらけになりながらも

皆どこか嬉しそうな表情をしている。

 

確かに屈折していると思う。

でもよく考えてほしい。

例えばあなたが小学生の時、

夏休みの宿題を放置して

遊びすぎた挙句、

8月31日を迎えたとする。

 

もう駄目だ、どうしよう。

それでもやるしかないと決めて

本気になると

結構あっという間に片付いて

自分の集中力にびっくりしたという

経験はないだろうか?

 

人間は追い込まれないと

本気になれない生物だ。

ただし本気になった時は

凄い力を発揮する。

 

タイラーが「僕」の家を焼いて

快適な暮らしから一転して

自分を窮地に追いつめたのも、

不自由な暮らしから

何事にも本気になれる環境を

求めたものだと思う。

 

Q,ファイト・クラブのルールは?

 

ルールまとめ。

一、ファイト・クラブのことは口外するな。

二、ファイト・クラブのことは絶対に口外するな。

三、降参したり戦意喪失で即座に試合終了。

四、試合は一対一で戦う。

五、一回に一試合ずつ行う。

六、シャツと靴は脱ぐ。

七、試合時間に制限はない。

八、初めてクラブに来た夜は必ず戦うこと。

 

Q,「僕」は負けるシーンが多かったけど

タイラーが勝ってるシーンは

実際には「僕」なのだから

勝っているということ?

 

そうです。

まさに人が変わったように

強くなって勝っています。

酒場の持ち主ルーに

すがりついて頼んだのも「僕」です。

 

Q,タイラーがルーに殴られている時、

「僕」は黙って様子を見ているが

痛みを感じてないのか?

 

実際には

「僕」が殴られているわけで、

あの黙って立っている「僕」は幻です。

2人が揃っている場面は

どちらが本体でどちらか幻なのか

映画のフィルムのように

「切り替わって」いて

誰にもわかりません。

 

Q,HOPE計画の責任者がトイレに行った時、

「僕」は給仕をしていたのに

タイラーはトイレの中で待ち伏せしていた。

どちらが本体なのか?

 

これはトイレの中の

タイラーの方が本体で

給仕をする「僕」は幻。

遅れてトイレに入った「僕」は

鍵をかけたが

実際には鍵はかかっていないはず。

この時も「僕」は見ているだけで

一言も発していない。

 

Q,車の中で運転していたのはタイラー。

では後部座席の2人が

「騒乱計画のルールは

誰にも口外するな」と「僕」に

言ったのは認識できているのでは?

 

あの場面は

運転しているのだから

タイラーが本体。

で、タイラーが助手席に向かって

誰もいないのに独り言を

ずっとしゃべっていたわけです。

後ろの2人は

「騒乱計画」と聞こえたので

形通りに答えただけ。

 

今どちらが本体なのか?と

考えながら再度見ると面白いです。

 

Q,飛行機でタイラーの行方を捜すが

誰も彼を見ていないと言うのはなぜか?

 

それは「僕」の知らない間に

タイラーが根回しをしているから。

「俺が“タイラーを知らないか”と聞きに来たら

知らないと答えろ」という風に。

バーで聞かれた男は

言われた通りにやりましたよ

という意味でウインクしている。

 

Q,ラストはどうなったの?

バッドエンド?

 

ネットでは「僕」とマーラのビルも

爆発して2人は死ぬ運命にある

という解釈がある。

 

俺も最初は

バッドエンドだと思ったんですが

あのビルの時限爆弾は止めて

タイラーが鍵をかけて捨てたので

誰も入れないはず。

それと「僕」が気絶して

目が覚めた場所が同じビルとは限らない。

特等席で見物すると

タイラーは言っていたので

見物する場所を壊すとは思えないし、

スペース・モンキーズの仲間が

爆発寸前のビルにやってくるとは

常識ではあり得ない。

目覚めた時のビルは

別のビルじゃないかと俺は考える。

 

最後に画面が揺れたのを

ビルが爆発した衝撃と

とらえている人もいるけど

ビル自体の映像は

壊れてなかったので

ウィグラーの演出でしょうね。

 

しかしビルが爆発しなくても

あの状態ではすぐに手当てしないと

かなり危ないことに変わりはない。

 

原作では主人公は

「天国でまたマーラと会う」と

死を覚悟した台詞を言っているらしい。

ということは

つかの間の生存という解釈になる。

最後にマーラと愛を確かめあえたので

救いのあるバッドエンドということか……。

 

Q,ラストのエンドロール前に

なぜ男性器のカットが入っているのか?

 

タイラーは子供向けのアニメに

ポルノを入れる悪戯が好きだった。

あれはタイラーからの

最後の悪戯ではないだろうか。

 

この映画は「作中作」か?

 

タイラーがどアップで

「お前らは歌って踊るだけの

この世のクズだ」と言う場面。

画面が揺れて端に

映画のフィルムみたいなものが

チラッと映った。

これは何の意味があるのか?

と考えてみる。

 

つまり

この映画は「作中作」なのだろう。

『ファイト・クラブ』という映画の中で

もうひとつの映画を見せられているのだ。

そのナレーターが「僕」である。

 

最後にタイラーが視聴者に

ポルノの悪戯を仕掛けてあるのも

この映画自体も

上映された「映画」だったんだと

思えば納得できます。

 

そして

この映画の本当の主役は

映画を見た

あなた自身ではないかと思う。

あなたがどう感じたかが

この作品の本質ではないか?

 

自分を変えようとすることは

何事も死に物狂いで

やらなければ変えられない。

最後に経済の象徴である

高層ビルを爆破したように

常識をぶっ壊してでも

変えなきゃいけないんだという

メッセージ性を感じる作品だった。

 

AKB48メンバーに似ているAV女優を調べてみた。

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※11月27日更新。

■白石麻衣 ---●榊梨々亜
■樋口日奈 ---●川村まや
■小嶋真子 ---●初川みなみ
■生駒里奈 ---●柚月ひまわり
■柴田阿弥 ---●陽向さえか
■加藤夕夏 ---●彩乃なな
■鈴木絢音 ---●阿部乃みく


------------------------

AKB48グループほど人数がいたら
一人や二人は
AV女優に似ている人もいるはず。

ということで実験企画。
AKB48メンバーに似ている
AV女優さんを調べてみた。

ネットで「似てる!」と
噂されたものを
自分で見て確認した後で
厳選して掲載しています。
※自分の独断で
追加したものもあります。

--------------------


前田敦子(元AKB48)---●琥珀うた●浅野えみ
左・前田敦子 右・浅野えみ


あっちゃん似のAVといえば
琥珀うたが有名だったが
浅野えみも激似。
ただし声は全く似ていない。


島崎遥香(AKB48)---●紗倉まな●咲田ありな●涼川絢音●香澄はるか
左・島崎遥香 右・紗倉まな
2

個人的には全く似ていないと思うが
ネットでは似ていると言われている。
多少は似ているところもあるが
基本的には似てない部類だろう。


左・島崎遥香 右・咲田ありな


ぱるる似とも言われる
猫目の咲田ありなは
ぱるるの激似AVにも出演している。
昔のぱるるなら似てるが
今のぱるるとは
少しイメージが違う気がする。


左・島崎遥香 右・涼川絢音


個人的には
涼川絢音の方が
似てるような気がするが
どうだろう?


左・島崎遥香 右・香澄はるか


巷では
ぱるるに似ていると噂の子。
名前からも
ぱるるを意識しているし、
AVジャケも困り顔をさせて
ぱるる似を強調している。
確かに雰囲気は近い。
前髪を作ってくれると
わかりやすいのだが・・・


福岡聖菜(AKB48)---●吉永あかね
左・福岡聖菜 右・吉永あかね


同じく猫目の
福岡聖菜は吉永あかね。
もちろんせいちゃんといえば
向田茉夏の方が似ている。
あくまでもAV業界で探すなら
といったところか。


永尾まりや(元AKB48)---●あやみ旬果●星野千紗
左・永尾まりや 右・あやみ旬果


まりやぎとあやみ旬果は
よく名前が挙がる組み合わせだが
初見では似てるようでも
実際は全然似てない。
あやみ旬果はエロいギャル系。
星野千紗の方が似ている瞬間が
多いかもしれない。


名取若菜(元AKB48)---●夢乃あいか●優菜真白
左・名取若菜 右・夢乃あいか


個人的に似ていると思う。
ゆるふわな感じもいい。
丸顔なので角度によっては
木﨑ゆりあっぽくも見える。


左・名取若菜 右・優菜真白


いや優菜真白の方が似てるかも。


木﨑ゆりあ(AKB48)---●夢乃あいか●伊東遥●篠崎ミサ●辻本杏
左・木﨑ゆりあ 右・夢乃あいか


わかにゃん自体が
ゆりあに似ているせいもある。
伊東遥も丸いのでやや似てる。
篠崎ミサも雰囲気はわかる。


左・木﨑ゆりあ 右・辻本杏


コメントで教えてもらった組み合わせ。
辻本杏がスレンダーすぎて
丸顔のゆりあちゃんとは
骨格が違うため気付きにくいが
ひとつひとつのパーツは
よく似ていると思う。


指原莉乃(HKT48)---●麻宮まどか●高沢沙耶●青葉優香
左・指原莉乃 右・麻宮まどか


麻宮まどかデビュー時、
さっしーとみるきーを足した顔の子が
デビューしたと話題になった。
実際そこまでそっくりではないが
ちょいブサなところが
良くも悪くも似ていた。


左・指原莉乃 右・青葉優香


青葉優香はピンポイントで似てる。
正面より後ろを振り返る顔が近い。


左・指原莉乃 右・高沢沙耶


指原の激似AVに出演したのは
高沢沙耶(さあや)
本人もかなり指原を意識していて
似ているというか
似せようと努力していた。


島田晴香(AKB48)---●鶴田かな
左・島田晴香 右・鶴田かな


そっくり度では文句なく優勝。
しかも鶴田かなの方が
巨乳で可愛い。
島田は体型が安定しなさすぎ。


山本彩(NMB48)---●柚月あい
左・山本彩 右・柚月あい


ロングの時のさや姉で比較。
あんまり似てないが
たまに男っぽい表情をするところが
似ているような気がする。


渡辺美優紀(元NMB48)---●香澄のあ
左・渡辺美優紀 右・香澄のあ


みるきー似のAV女優を捜したが
いまいちヒットせず。
そこまで似てないが
香澄のあが近いかも。
香澄のあは振りむき顔が
ゆきりんにも似ている。


左・渡辺美優紀 右・羽咲みはる


羽咲(うさ)みはるは、
元渋谷系ギャルアイドルグループ
「GAL♡DOLL」の西永嶺花。
2012年に失踪、
そして2016年4月に
羽咲みはるとしてAVデビュー。
動画で見ると
みるきーに似ているが
やや丸顔。


横山由依(AKB48)---●姫咲りりあ●茅ヶ崎りおん●彩城ゆりな
左・横山由依 右・姫咲りりあ


姫咲りりあは
目もとのきつい感じは似ている。
でも全体的に微妙なところです。
茅ヶ崎りおんも
一瞬似てる表情はあるけど・・・

左・横山由依 右・彩城ゆりな


彩城ゆりなの方が
結構似ている?


高橋みなみ(元AKB48)---●天海つばさ
左・高橋みなみ 右・天海つばさ


普通に美人の天海つばさ。
どこが似てるのかと思ったが、
「本番」になると似てる?


渡辺麻友(AKB48)---●小倉奈々●希志あいの
左・渡辺麻友 右・小倉奈々
訂正

清純派のまゆゆを
伝説のAV女優オグナナと
比較してしまうとは・・・
しかしネット上では
似てると言われてるし
顔は少し似ている気もする。


宮脇咲良(HKT48)---●逢田みなみ●成宮ルリ●鈴木心春
左・宮脇咲良 右・逢田みなみ


この髪型のおかげで
似ているように思えるが
奇跡の一枚のようでもある。
成宮ルリは
結構遠いな。

左・宮脇咲良 右・鈴木心春


鈴木心春は
宮脇咲良か堀未央奈かで迷うが
動画で見たら咲良の方に似ている。


高城亜樹(元AKB48)---●みづなれい
左・高城亜樹 右・みづなれい


これも有名な組み合わせ。
似ていなくもない。


柏木由紀(AKB48)---●なのかひより●香澄のあ●七瀬りの●鈴木心春
左・柏木由紀 右・なのかひより


ゆきりんに似てるAV女優は
いそうでいない。


左・柏木由紀 右・鈴木心春


これも
もうひと押し足りない感じ。
決定的に似ている人はいない。


小嶋陽菜(AKB48)---●
左・小嶋陽菜 右・葵


最もこじはるに似ている
AV女優は葵。
Twitterで自撮りをあげているが
一瞬小嶋さんに見えてしまうことがある。


峯岸みなみ(AKB48)---●さくらあきな
左・峯岸みなみ 右・さくらあきな


スキャンダルの影響で
痩せすぎた峯岸みなみといった感じ。


矢倉楓子(NMB48)---●JULIA
左・矢倉楓子 右・JULIA


面長の感じが近い。
激似ではないが
何となくわかる系。


川栄李奈(元AKB48)---●愛須心亜
左・川栄李奈 右・愛須心亜


心亜ちゃんはロリムチ系。
川栄激似AVにも出演した。


松井玲奈(元SKE48)---●宮崎あや
左・松井玲奈 右・宮崎あや


Twitterの自撮りを見て
これは似てるなぁと
気になった組み合わせ。
ただし動画で見ると
NMBの渋谷凪咲や
女優の土屋太凰に感じが似ている。


駒田京伽(HKT48)---●上原亜衣
左・駒田京伽 右・上原亜衣


AV界の女王あいちん。
以前は倉持明日香や小林亜実に
似ていると言われたが
個人的には
ぴーちゃんの方が似ていると思う。


高柳明音(SKE48)---●美里有紗
左・高柳明音 右・美里有紗


美里有紗さんは
基本ちゅりだけど、
松井玲奈や、いずりなっぽく
見えることもある。


柴田阿弥(元SKE48)---●北川瞳、陽向さえか
左・柴田阿弥 右・北川瞳


あまり似ていないのだが、
雰囲気というか近いものは
持っていると思う。
何気に前歯の形も似てる。

左・柴田阿弥 右・陽向さえか


こちらは
笑顔が似ていると思う。


白石麻衣(乃木坂46)---●桐谷ユリア、榊梨々亜
左・白石麻衣 右・桐谷ユリア


かなり似てる方だが
まいやんとは別のタイプ。

左・白石麻衣 右・榊梨々亜


この方も
画像ではかなり似てますね。


西野七瀬(乃木坂46)---●春日もな
左・西野七瀬 右・春日もな


雰囲気はかなり似ている。
春日もなは母乳AVあり。


秋元真夏(乃木坂46) ---●久我かのん
左・秋元真夏 右・久我かのん


デビュー時が
特にまなったんに似ていたが……


市川美織(NMB48)---●綾波ゆめ
左・市川美織 右・綾波ゆめ


これも似てる。
ゆめちゃんはGカップで
元アイドルらしい。
あごのラインは込山榛香っぽい。


片山陽加(元AKB48)---●初美沙希
左・片山陽加 右・初美沙希


はーちゃんは
メンバーからババアと呼ばれたが
味のある顔だと思う。


藤江れいな(NMB48)---●瀬名一花
左・藤江れいな 右・瀬名一花


なかなか似ている。
綺麗なお姉さんタイプ。


向井地美音(AKB48)---●森川涼花
左・向井地美音 右・森川涼花


基本的には似てない部類。
しかしポニテにすると
若干似てると思う。


小嶋真子(AKB48)---●水沢みゆ、初川みなみ
左・小嶋真子 右・水沢みゆ


これも一瞬だけ似てるパターン。
普段は特に似てるわけではない。

左・小嶋真子 右・初川みなみ


この人は、
「笑顔だけ」がすごく似ている。


内田眞由美(元AKB48)---●広瀬うみ、神咲詩織
左・内田眞由美 右・広瀬うみ


ぽっちゃりしている人を見ると
全部うっちーに似てる気がする。


大島優子(元AKB48)---●大島美緒、朝田ばなな
左・大島優子 右・大島美緒



大島美緒は名前でもわかるように
大島優子似を全面に押し出している。
うん、かなり似ている。
ただしおっぱいは……


北野日奈子(乃木坂46)---●翼
左・北野日奈子 右・翼


エスワンから素人ナンパ企画で
デビューした翼は
乃木坂の元気娘
きいちゃんに似ている。


中元日芽香(乃木坂46)---●青山はな
左・中元日芽香 右・青山はな


ひめたんの特徴である
片えくぼや歯並びは
無いのだが
全体的な顔立ちが
なかなか似ている方だと思う。


寺田蘭世(乃木坂46)---●悠月アイシャ
左・寺田蘭世 右・悠月アイシャ


悠月(ゆづき)アイシャは
褐色の肌をもつハーフ。


橋本奈々未(乃木坂46)---●秋山祥子、奥田咲
左・橋本奈々未 右・秋山祥子


そっくりというほどではないが
鼻や口もとの丸みが似ている。


伊藤万理華(乃木坂46)---●葵ちひろ
左・伊藤万理華 右・葵ちひろ


顔の丸さで。
ただし全盛期の葵ちひろに限る。


樋口日奈(乃木坂46)---●川村まや
左・樋口日奈 右・川村まや


顔の雰囲気が似てる。


生駒里奈(乃木坂46)---●柚月ひまわり
左・生駒里奈 右・柚月ひまわり


最初見た瞬間に似てると思った。
生駒ちゃんのお姉さんみたいな雰囲気。


加藤夕夏(NMB48)---●彩乃なな
左・加藤夕夏 右・彩乃なな


ほっぺの丸さが良い。
そっくりというほどではないが。


鈴木絢音(乃木坂46)---●阿部乃みく
左・鈴木絢音 右・阿部乃みく


鈴木絢音の存在そのものが
一般に知られてないので
ピンと来ないかも。
まあ少し似てる方だろう。



---------------------

ちなみに参考にさせてもらったのは
こちらのまとめ。
>【画像】AKB48メンバーに似てるAV女優集

>【画像】AKBメンバーに似てるえっちなAV女優を教えてくださいっ!

※あまりにも似てないのは外しています。





【ネタバレ注意】映画『ゲーム』の感想。

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『ファイト・クラブ』に続いて

フィンチャー作品を鑑賞。

 

『ゲーム』[The Game]

(1997年)アメリカ作品

ゲーム [DVD]ゲーム [DVD]
6,480円
Amazon

 

デヴィッド・フィンチャー監督の第3作。

 

Blu-ray化されてなく、

レアすぎて

DVDもネットで5000円以上します。

5000円でも買いましたが

その分だけ楽しめました。

これは見てよかった!

 

「人生が一変する究極のゲーム」と称して

ある大富豪が

謎のゲームに巻き込まれます。

果たしてこれは

本当にゲームなのか

巧妙な罠にはめられているのか、

誰が嘘をついていて

誰が真実を言っているのか、

全くわからなくなります。

 

先の読めない急展開と

どんでん返しの連続に

思わず「凄い」と唸ってしまった。

ラストも俺好みなので

評価は高め。

 

惜しむらくは

値段が高すぎること。

DVDの画質も低いし

字幕も粗い。

ツッコミどころもいくつかあるので

リアリティを求めると厳しい。

 

これはレンタルでいいので

是非見て欲しい映画。

最初から最後まで全部面白い。

埋もれて欲しくない傑作です。

 

<あらすじ>

大会社の経営者ニコラス・オートン(マイケル・ダグラス)は、巨万の冨をもちながら、私生活では妻と離婚し、親友もなく殺伐とした生活に孤独を感じていた。48歳の誕生日を迎えた日、音信不通だった弟のコンラッド・オートン(ショーン・ペン)が現れ、お祝いに「CRS」という会社が提供する謎の「ゲーム」に参加できるというカードをプレゼントされる。半信半疑でゲームに参加した彼だったが、次々と奇妙な事件に見舞われる。やがて現実と虚構の世界の狭間で、彼の精神的なバランスは崩れていくのだった。 

 

<スタッフ>

監督 デヴィッド・フィンチャー

脚本 ジョン・ブランカトー

    マイケル・フェリス

製作 スティーヴ・ゴリン

    セアン・チャフィン

製作総指揮 ジョナサン・モストウ

音楽 ハワード・ショア

撮影 ハリス・サヴィデス

編集 ジェームズ・ヘイグッド

 

<キャスト>

マイケル・ダグラス(ニコラス・ヴァン・オートン)

ショーン・ペン(コンラッド「コニー」・ヴァン・オートン)

デボラ・カーラ・アンガー(クリスティーン/クレア)

ジェームズ・レブホーン(ジム・ファインゴールド/フィッシャー)

ピーター・ドゥナット(サム・サザーランド)

キャロル・ベイカー(イルサ)

アンナ・カタリーナ(エリザベス)

 

★★★★☆ 犯人の意外性

★★★★☆ 犯行トリック

★★★★★ 物語の面白さ

★★★★☆ 伏線の巧妙さ

★★★★★ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 △

エッチ度 -

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 9.5点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-----------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ結末

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

ニコラス・オートン ---●コンラッド・オートン ---娯楽

 

結末

クリスティーンに騙されて

メキシコに放置されたニコラスは

なんとかサンフランシスコに戻り

CRSに対する復讐を企む。

テレビにCRSの幹部が出ていて

彼が役者だと知ると素姓を調べて、

脅迫する形でCRS本社へ乗り込んだ。

 

そこにクリスティーンが

平然と社員として

働いているのを見て

驚きと怒りを覚える。

ニコラスは彼女を人質に屋上へ。

クリスティーンは

実はこれは「ゲーム」なのだと

あなたは誤解している

と言うのも構わず

屋上に入ってきた人物を撃ち殺した。

それは兄の誕生日を祝おうと

ドッキリをしかけた弟コニーだった。

 

今までのは

本当にゲームだったと知り、

愕然となるニコラス。

弟を殺して絶望した彼は

屋上から身を投げてしまった。

 

ところが下には

クッションが敷いてあり、

再び笑顔の弟が登場する。

ここまでがドッキリだったのだ。

ニコラスは茫然としつつも

今までにないほどの

壮大な誕生日祝いに

感謝するのだった。

 

どんでん返し

 

おおまかなところは

上のあらすじに書いたとおりです。

 

CRSの「ゲーム」に参加したニコラスは

何度もこれは現実なのか

ゲームなのか

わからなくて混乱します。

そしてニコラスと視聴者は

終盤で大きな落とし穴に落とされる。

 

無関係の女だと思われていた

クリスティーンがニコラスを騙して

銀行の暗証番号を盗み出し、

最初から金目的の詐欺だとばらす。

「実はCRSは詐欺集団でした」という罠だ。

これが最初のどんでん返し。

これによって、

ニコラスは全てを奪われ、

メキシコに置き去りにされる。

 

復讐に燃える彼は

なんとかCRSに潜り込み、

屋上まで逃げるが

追いつめられてしまう。

クリスティーンは

これはゲームなのよと説明するが

またその話か!と

ニコラスは聞く耳を持たない。

絶体絶命の時に

扉を開けて入ってきたのは

「ハッピーバースデー」と歌いながら

兄の誕生日を祝う弟のコニー。

「実は弟の仕掛けたドッキリでした」という

第二のどんでん返し。

 

しかしニコラスは

勘違いして撃ち殺してしまう

畳みかけるような

第三のどんでん返し。

 

じゃあ本当にゲームだったのかと

ニコラスは愕然となる。

そして自分のせいで

弟を殺してしまったことを悔やみ、

自ら屋上から飛び下りてバッドエンド……

 

かと思ったら、

下にはちゃんとクッションが敷いてあり、

ニコラスを皆が出迎えるラスト。

「実は本当にドッキリでした」という

第四のどんでん返し。

早い話が

超大掛かりな誕生日の

サプライズ演出だったということ。

 

いやもう大掛かりすぎる!

途中で本当に

死にそうになってましたよ、あの人。

あれは実弾じゃなかった、とか

ちゃんと救助隊が側にいた、とか

言い訳していますが

これは普通に

怒っていいと思うレベル(笑)

 

結末を笑って許せる人には

高評価ですが

好き嫌いは別れるでしょうね。

 

水色はミスリード紫色は伏線です。

 

実はゲームだったというのが

オチなので、

犯罪組織に狙われていると

思わせることがミスリードになる。

 

ミスリードの主役は

弟のコンラッドとクリスティーン。

コニーは迫真の演技で

CRSがやばい奴らだと説得した。

煽るだけ煽って

コンラッドは姿を隠す。

車の中の電話回線を

さりげなく壊したりもした。

 

クリスティーンは

CRSに操られる女を演じた。

服にワインをこぼすように

頼まれた普通のウエイトレスを装い、

ニコラスに近づいて

シナリオ通りに導く案内役だった。

 

彼女のミスリードで強力なのが

CRSは詐欺集団でニコラスの銀行から

全て金を引き出しているという暗示。

その後の睡眠薬でニコラスを眠らせて

電話を盗聴して暗証番号を

弁護士よりも詳しく知ったと教える行動。
誰もが彼女にハメられたと思ったはず。

 

ここからは

作品内に散りばめられた

伏線をピックアップ。

 

冒頭のホームビデオで

プールに突き落とされるニコラス。

海の中に車ごと

落とされるシーンの伏線。

心理テストで見せられる車の絵

この後の展開を予感させるもの。

さらに

ニコラスの車の

タイヤをパンクさせたのも

暴走タクシーに

乗せるための作戦であった。

 

ホームビデオには

ピエロの道化師が登場している。

後に忘れ難い

ピエロの人形として再登場。

 

ピエロの人形が家の前に倒れた時、

父の死体とそっくりな形で倒れていたこと。

これも父の死とのつながりを示唆。

 

このように冒頭のホームビデオと

「ゲーム」の内容は

後に起こる出来事とリンクしている。

 

とくに重要なのが

ニコラスの父親が48歳で

飛び下り自殺をしていること。

ラストの屋上からの

飛び降り自殺(未遂)に繋がっている。

 

ニコラスもちょうど

48歳の誕生日を迎えて

父の自殺を自ら再演することで、

死と再生を迎える。

父の自殺を目撃したトラウマを

ふっ切ると共に

新しい自分を

スタートさせる転機になった。

 

⑦30年前、

18歳の誕生日でもらった腕時計

今もつけている。

この時計は

ニコラスの18歳の誕生日に

母からもらった父の形見。

彼にとって大事な時計。

 

これを金に換金して

ピンチから救われるが、

大事な時計まで売って

ドッキリでしたじゃ済まない。

後でCRSがちゃんと

買い戻していることを祈る。

 

誕生日に電話した元妻エリザベスが

別れ際「気をつけて」と言う。

電話を切る挨拶としてはおかしい。

実は彼女もゲームが始まることを

コンラッドから聞いて知っているので

これから危険なことが起こる

ことを心配している。

 

⑨ファインゴールドとの

最初の何気ないやりとりで

彼が「新月小館」というレストランを

よく利用していることが出てくる。

後にファインゴールドの行方を

突き止めるため

この情報が役立つ。

 

クリスティーンと逃走中、

見知らぬ廃屋に入った際に

「釘やネズミに気をつけて」と注意される。

彼女はあらかじめ下調べして

逃走経路を熟知している。

余計な怪我をされたくないから注意した。

 

CRSからもらった鞄の中に

意味不明なクランクが入っている。

このクランクが

水中に落下したタクシーから

脱出するための

重要なアイテムであろうとは……

まるでアドベンチャーゲームを

やっているようだ。

 

よくある疑問

 

Q、「CRS」は何が目的の会社なのか?

 

お客様の人生の不満を満たすため、

大規模なゲームを仕掛ける会社。

その内容は客ごとに違っていて

ニコラスの場合は

父の死に酷似した状況を演出することで

トラウマを乗り越えた新しい自分を

再発見してもらおうというプランだった。

 

彼自身が不満を

感じていることはないが

どちらかというと

彼の周りに

不満が溜まっていたようだ。

 

Q,ゲーム開始前にCRSの

シンシアというオペレーターから

「残念ながら不合格でした」と

電話を受けたのになぜ始まった?

 

本当は合格している。

あの前置きで

これから起こる不思議な出来事と

CRSは無関係だと思わせ、

油断させる目的なのだろう。

 

Q,空港で鍵を残していく男や

トイレの紙を取ってくれ男も

ゲームの仕掛け?

 

もちろん仕掛けの一つ。

クリスティーンで始まったが

別の人がスタート役だった可能性もある。

 

Q,なぜ肝心な時に

携帯電話がつながらないのか?

本当に海外の銀行から

金は引き出されていたの?

 

救急車を呼ぼうとしても、

エレベーターに閉じ込められても

携帯電話が圏外。

普通の時は使えるので

携帯電話に何か細工して

回線をコントロールしているのかも。

詳しくは不明だ。

 

銀行口座を調べるため

外国に電話したら

金が引き出されていた。

ここは工作できないので

本当に金を引き出されていたはず。

 

それができるのは

弁護士のサザーランドだけ。

彼は本当に引き出されているか

確認できたというから

ニコラス以外に金を引き出せる

ただ一人の人間。

 

サザーランドもグルだったから

一時的に銀行から引き出して

ニコラスに詐欺の話を信用させ、

その一方で

「お金は無事です」と嘘を言い、

どちらが本当かわからなくするように

指示されたと思われます。

 

Q,ニッコー・ホテルで仕掛けてあった罠は?

 

クリスティーンが

シャワーを借りた時

ニコラスの財布から

キャッシュカードを抜いていた。

そしてホテルに呼びだし、

部屋に卑猥な写真を見せる罠。

 

ホテルに入ると男とぶつかった。

受付に昨夜キーはお渡ししたと言われて

ポケットを探るとルームキーが出てくる。

ニコラスはさっきの男に

ルームカードを入れられたなと見破る。

 

部屋には自分の私物と

卑猥な写真が散らかっている。

赤い下着の写真は

クリスティーンに関係があると

思わせるため。

ニコラスはアンソンが

クビにされた腹いせに

復讐していると勘違いする。

 

実はアンソンも

ゲームのことは知っているので

一枚加わって悪戯を仕掛けた。

ニコラスが謝る姿を

見たかったのだろうか?

本当の目的はよくわからない。

 

Q,何度か死にそうになってましたよね?

それと警察はどこまでグルなの?

 

確かにやりすぎ。

犬に追われる場面は

人と違って加減ができない。

もう少しで足を噛まれるところだった。

ゴミの山に落下する時も

屋上から飛び降りる時も

狙いが外れたら死亡する。

 

実弾は使っていないと言うが

私立探偵役が持っていた銃は本物だし、

クリスティーンのアパートを

ハチの巣にした時も

一歩間違うと大怪我になっていた。

「映画と同じ」と言われても

失敗したら撮り直せる映画とは違って

やり直せないのだから

同じとは言えないと思う。

 

家の中の落書きも

油性ペンキでガッツリ描いてるから

無駄にクリーニング代がかかる。

度が過ぎているとしか言いようがない。

客によってゲーム内容は

変えるとあるので

ニコラスが金持ちだから

思いっきり派手にやったのでしょうけど。

 

あと警察はどこまで

協力しているのかわからない。

倒れた人を助ける時

通りかかった警察は偽物として

911に電話を掛けたら

本物の方に繋がると思うのだが?

タクシーで海に落とされた後の

ビルに踏み込む警官は本物だと思う。

それ以外の警官は偽物っぽい。

 

Q,ニコラスがそこまでしなければ

改心しない嫌な奴だという

描写が少なく感じる。

 

俺は結構多く感じた。

人付き合いの素っ気なさ、

弟との口論、

トイレで困ってる人を助けない、

スーツや靴の値段の高さを自慢する、

株価の微妙な上下にうるさい、

強引にクビにする、など

一貫して傲慢な男という印象だった。

 

Q,ネットのクソレビューを批判してみる

 

“この映画の作り手は、ニコラスは父親を飛び降り自殺で亡くし、そのことがトラウマになっているから、ゲームの中で父親と同じ様に高いところから飛び降りることでトラウマを克服する、というのを伏線にしているそうですが、父親が首吊ってたら、自分も首を吊れば悩みが解決するのかよって話ですね。なによりラストにニコラスがゲームで散々自分を振りまわした金髪女のところに別れの挨拶をしに行くのが笑えます。

 

もちろん最後は首吊りで

終わらせて解決します。

それが何か?

ただし本当に死ぬような仕掛けは

使わないよって話ですね。

なにより、

ただ文句を言いたいだけ

なのが笑えます。

 

“なにをどうしたらあの女に惹かれるんだよ。ゲームで起きた衝撃的な出来事の数々をもう全部許しちゃってるからね。そんなに切り替え早い奴なら、父親の死を長年引きずらないだろって。”

 

あそこまで自分を振りまわした女に

興味を持たない方が不思議。

それになかなか良い女性じゃないですか。

最後の「ニコラス!」の表情なんか

迫真の演技でしたよ。

二回目。結構気に入っている画像。

 

切り替えが早い=父親の死を引きずらない

というルールはお前が決めたのか?

親の死を引きずるなと言う方が無理だろ。

 

俺はこの

「父が48歳で飛び下り自殺をした」

という設定はすごく上手いと思う。

もしこの設定無しで

誕生日サプライズだけだったら

もっと評価は低かった。

この大掛かりなゲームをやる動機も

必要性も弱くなるからね。

飛び降りた父の死と

48歳の誕生日の設定があることで

どんでん返しに

説得力が生まれていると思うよ。

 

Q,オートン兄弟のゲームの支払額は?

 

高く見積もって

3000万ドル(34億円)、

低く見積もると

1000万ドル(11億円)

くらいじゃないかと思う。

だってあのスケールで

何人もエキストラ使って

車や建物を破壊して

ほとんど映画の予算と同じですし。

 

日本映画の平均予算は3億。

ハリウッド映画は30億くらいと言われる。

映画の撮影やCG代がかからないとしても

10億は越えているだろうと思う。

まあその分ハリボテで

節約しているところもありましたが。

 

ニコラスが得たものとは?

 

ニコラスは

富と名声を引き換えに

家庭を犠牲にし

妻には逃げられ弟とも疎遠。

人に誘われても仕事と割り切り

深い付き合いはしない。

裕福で華やかに見えるが

心の中は空虚だった。

 

ダニエル本人は気付いていないが

周りからかなり嫌われている。

そんな兄を変えたいと思い、

弟コンラッドはCRSのゲームに誘う。

 

罠にはまり、

どん底まで落ちたニコラスは

自分が今まで

どれだけ傲慢だったか、

他人に冷たく厳しいばかりで

周りが見えていなかったことを悔やむ。

お金も地位も住む場所も全て失って

本当に大切なものに気付かされた。

 

レストランでの誕生日サプライズは

やれやれといった

迷惑そうな顔をしていたニコラスも……

ラストの種明かしでは

同じ誕生日サプライズを

心から喜ぶことができるようになった。

 

デヴィッド・フィンチャーは

『ファイト・クラブ』でも同じく

自分を見つめ直す

メッセージ性の強い物語を監督した。

 

人は変わろうと思えば変われる。

ただし、

変わろうとするには

行動するきっかけが必要だ

何かを失ってから

初めて気付くことができることもある。

 

この映画を見て

自分が周りから

どう思われているか?

自分を見つめ直す

いい機会になりました。

 

 

【ネタバレ注意】映画『アイデンティティー』の感想。

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さて、これまた

どんでん返しで有名な作品。

 

『アイデンティティー』[Identity]

(2003年)アメリカ映画

 

「恐怖と謎が連鎖する

驚愕のサイコ・スリラー」

 

嵐の夜に立ち往生して

偶然モーテルに逃げ込んだ

11人の男女が

一人また一人と殺されていく。

嵐の夜の

クローズド・サークル系ホラー。

 

昔、レベッカ・デモーネイが

好きだったんだけど

真っ先に殺されて

いろんな意味でショック。

しかも生首だけが

ドラム式洗濯機の中を

ゴロゴロ転がってるという

グロい殺され方でさらにショック。

吹き替えの声優が

小山茉美さんなのはグッド。

 

これを観る前に他の作品で

○○に似ていると名前が挙がった中に

この作品もあったので

終盤で意外な事実が判明しても、

ああなるほどね、

それで○○に似ているのか~と

わりと冷静に見れた。

 

ところが!

これで終わるかと思って

完全に油断してたところに

超どんでん返しが待っていた。

「ぅええええっ!?」って

変な声が出た。

戦慄の結末。

 

そうかーこんなオチだったか……。

これはビックリするわなぁ。

というわけで

俺も完全に騙されたので

かなり高く評価します。

どんでん返し度でもかなり上位。

 

どんな映画か調べようとして

Wikipediaを見ないように。

完全にネタバレが載っています。

人が何人も殺されて

血もドバドバ出て、

最後の後味も悪いけど

個人的には超おすすめです。

 

<あらすじ>

嵐により一軒のモーテルに閉じ込められた11人。極限の状況下、護送中の囚人が脱走し、一人また一人と惨殺され始める。元刑事のエド(ジョン・キューザック)は刑事ロード(レイ・リオッタ)と協力し、犯人を捜し出そうとするが、犯人と目星をつけていた囚人も死体となって見つかった。残された誰もが疑心暗鬼になる中、彼らにある共通点があったことが判明する。一方、時を同じくして死刑を直前に控えた猟奇殺人鬼の再審理が行われていた。その男にも同じ共通点が……。
二つの事件が一つに繋がった時、想像を絶する衝撃のラストが待っていた!

 

<スタッフ>

監督 ジェームズ・マンゴールド

脚本 マイケル・クーニー

製作 キャシー・コンラッド

製作総指揮 スチュアート・ベッサー

音楽 アラン・シルヴェストリ

撮影 フェドン・パパマイケル

編集 デヴィッド・ブレナー

 

<キャスト>

ジョン・キューザック(エド)

レイ・リオッタ(ロード)

アマンダ・ピート(パリス)

ジョン・ホークス(ラリー)

レベッカ・デモーネイ(カロライン)

クレア・デュヴァル(ジニー)

ウィリアム・リー・スロット(ルー)

ジョン・C・マッギンリー(ジョージ・ヨーク)

レイラ・ケンズル(アリス・ヨーク)

ブレット・ローア(ティミー・ヨーク)

ジェイク・ビジー(ロバート・メイン)

プルイット・テイラー・ヴィンス(マルコム・リバース)

アルフレッド・モリーナ(マリック医師)

ホームズ・オズボーン(テイラー判事)

 

★★★★★ 犯人の意外性

★★☆☆☆ 犯行トリック

★★★★☆ 物語の面白さ

★★★★★ 伏線の巧妙さ

★★★★★ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 ○

エッチ度 -

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 9点

 

 

 

 

この先はネタバレが書いてあるので

まず映画を視聴してから見て下さい。

視聴後にまたお会いしましょう(^-^)ノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ結末

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

カロライン ---●ティミー ---憎悪【刺殺:ナイフ】

ルー ---●ティミー ---憎悪【刺殺:ナイフ】

ロバート・メイン ---●ティミー ---憎悪【刺殺:バット】

ジョージ・ヨーク ---●ラリー ---事故【衝突死:車】

アリス・ヨーク ---●ティミー ---憎悪【窒息死:手】

ジニー ---●ティミー ---憎悪【爆死:車】

ラリー ---●ロード ---口封じ【射殺:銃】

ロード ---●エド ---防衛手段【射殺:銃】

エド ---●ロード ---口封じ【射殺:銃】

パリス ---●ティミー ---憎悪【斬殺:三本爪の鍬】

マリック医師 ---●マルコム・リバース ---憎悪【絞殺:手と鎖】

 

結末

モーテルに集まった11人は

死刑囚マルコム・リバースの人格。

多重人格者の彼の中に

殺人鬼の人格がいて

エドが犯人を捜すことになる。

 

エドはロードを疑い

相討ちで死亡し、

パリスの人格が残った。

それを確認した判事たちは

マルコムの死刑を取りやめる。

 

ところが残っていたのは

パリスだけじゃなかった。

死んだと思われたティミーが

姿を現してパリスを殺し、

マルコムを乗っ取り

移送中の医師たちを襲うのだった……

 

どんでん返し

 

この作品のどんでん返しは

「状況」「真犯人」の2つある。

 

まずは「状況」から説明。

嵐のモーテルは実在せず、

マルコム・リバースの

頭の中の出来事だった。

そして、

マルコム・リバースは

「解離性同一性障害」で

集まった11人は

彼の11の人格を視覚化した姿だった。

あのモーテルの惨劇はマルコムの中で

人格同士が殺し合っていたということです。

 

水色はミスリード紫色は伏線です。

 

この物語は

「嵐のモーテル」と「死刑囚の再審理」の

2つの場所で同時に進行しているが、

「嵐のモーテル」が「意識(夢)の中」

「死刑囚の再審理」が「現実」です。

 

死刑囚マルコム・リバース

彼は自分の中に

11人の人格を持っていた。

その人格の1人が彼を操り、

4年前に6人を殺害して

死刑判決を受けている。

 

彼の中のどの人格が殺人鬼か

特定するために、

弁護団は彼の人格同士を

一か所に集めて

人格の殺し合いをさせた。

 

モーテルに集められた11の人格。

①雇われ運転手(元刑事)エド

②女優カロライン。

③娼婦パリス

④新婚の夫ルー。

⑤新婚の妻のジニー

3人の親子。

⑥父ジョージ、⑦母アリス、⑧息子ティミー

⑨モーテルの主人ラリー

⑩刑事ロード。

⑪護送中の囚人ロバート・メイン

彼らが実在すると思わせることが

ミスリードになります。

 

この別人格の視覚化でよくあるのが

自分以外には見えていなかった、

というパターンですが、

この作品では

視覚化して視聴者に見えているうえに、

全員が見えていることを認識しているから

別人格などとは疑いようがない。

 

「嵐のモーテル」と「死刑囚の再審理」が

同じ日の夜の出来事だと思わされるのは

どちらも外が嵐で雨が降っているからだ。

 

 

「解離性同一性障害」

伏線については

冒頭のテープレコーダーで

提示されている。

 

彼らの繋がりは

5月10日という誕生日。

冒頭のマリック医師のテープレコーダーで

マルコムが

「5月10日は俺の誕生日だ」と言っている。

中盤でエドが5月生まれと言い、

終盤でパリスが年齢を言う場面で

やっと全員の共通点が判明する。

 

ちなみに俺の誕生日は5月9日だ。

う~ん惜しい。

 

この「実は多重人格でした」

夢オチみたいでがっかりする人もいる。

しかも現実じゃなかったなら

殺人なんて意味が無いし

もう何でもよくなってしまいかねない。

 

しかしこの映画はそこで終わらず

このルールを理解したうえで、

残った人格の中に

4年前の殺人を行った殺人鬼を見つける

「犯人捜し」に展開しているのが秀逸だ。

 

 

そしてラスト2分、

「真犯人」のどんでん返しが待っている。

 

偽刑事ロードとエドが撃ち合って死亡し、

パリスの人格だけが残った。

判事は殺人鬼の人格が消えた事を確認し、

マルコムの死刑中止を決める。

 

フロリダの果樹園で

念願のオレンジを育てるパリス。

何気なく土を掘っていると

終わったはずの

ルームプレート「1」が出現する。

これはまさか……!?

振りかえったパリスが目にしたものは

三本爪の鍬を持った少年。

真犯人は子供のティミーだった。

なんとも恐ろしい真相だ……。

 

ティミーは子供なので

普通は犯人として考える人はいない。

子供ということ自体が強いミスリード。

そのうえで

自分も死亡しているのが上手い。

 

よく思い出してほしい。

死体を確認できなかった

2人の人物がいる。

ジニーとティミーだ。

 

この2人が死んだ(と思われた)

爆発事故の直後に

死体が全て消えるという

不思議な現象が起きている。

そのために死体を

確認しなくても死亡扱いになった。

 

立て続けに

5月10日の誕生日の謎に辿り着き、

この時点でモーテルの11人が

多重人格のそれぞれの人格だったという

最初のどんでん返しを明かしている。

この衝撃で完全にティミーは

ノーマークになった。

怪しいのはロード刑事だと

誰もがミスリードされる。

 

ロードを疑わせるミスリードは

「ルームキー」が強力だ。

殺された人が

「10」「9」「8」……とルームキーを

順番に持たされているが、

「10」はロードの部屋の鍵で

「8」のルームキーを拾い上げたのも

「6」のルームキーを拾い上げたのもロード。

「7」はロードが

ジョージのポケットから取り出したが

自分で入れて取り出したようにも見える。

 

伏線でありミスリードでもあるのが

ロードのシャツの背中に穴が

空いているのが

彼を決定的に怪しく思わせる。

実はロードは

死んでいるのではないか?という

某映画のオチを思い出して

勘違いさせる狙いもあったらしい。

(脚本家のコメンタリーより)

 

護送中の囚人が

死刑囚だと思わせているのも

ミスリードのひとつ。

顔が違うのですぐバレるが。

 

ラリーを怪しく思わせるミスリードは

冒頭のテープレコーダーの声の主が

母が娼婦でモーテルに

置き去りにしたトラウマがあり、

異常なまでに娼婦を嫌う様子から

冒頭の人物と同一人物じゃないかと

思わせている。

 

次は伏線を分析。

 

ある共通点をもった10人が

次々と殺される小説

『そして誰もいなくなった』を

ジニーが口にしたこと

内容を知っている人には伏線になるだろう。

連続殺人の中で

犯人が自分を抹殺して

嫌疑をそらすやり方を

「バールストン・ギャンビット」と言います。

この映画の犯人も

自分を死亡扱いにしている。

 

子供の動きに注意して見ると

いろいろ怪しい動きを

していることがわかる。

 

母アリスが車に撥ねられた時、

窓から離れたから

アリスが真似して撥ねられた。

あれは作為的に殺そうとしたのだ。

 

カロラインが

愚痴を言っている場面、

雷が光った瞬間、

窓の外に人の姿が!

そうです。

ティミーが狙っています。

これに気付いた時

超怖かった。

 

この直前の場面でティミーが

ぐっすり寝ている映像が出るため

まさか出歩いているとは思わない。

父親の目を盗んで

一体どうやって抜け出したのか謎です。

 

 

ルーを殺す前、

一人でトイレに入っている。

 

いつもは母が

ティミーのトイレに付き添う。

一人ではうまくできないから

時間がかかるらしい。

殺人に行けるくらいの時間が。

 

この後の

ジニーが閉じこもった部屋を

ルーが叩く場面で

「何してんだ?」と

誰かに向かって言った台詞は

ティミーが来たから。

この直後に

「ジニー開けてくれ!」と

叫んでいる声は

襲われている時の断末魔。

 

ジニーがドアを開けた後

犯人がドアを開けようと近づき、

ドアの引っ張り合いになるが

女性のジニーの力で

しかも片手で

鍵をかけることができたのは

相手(ティミー)の力が弱かったから。

これで犯人を絞ることができる。

 

父ジョージが死ぬ場面。

わざとラリーの車の前に飛び出し

「危ない!」とやってくるジョージを

まんまと車に撥ねさせる。

まんまと……。

 

母アリスを殺す前も、

ふらっと立って姿を消している。

その後、アリスの死体を見て

わざとらしく

泣こうとするのが憎たらしい。

自分が殺しておいて

すげえなお前。

 

ジニーを爆破で殺した時の

炎をバックに立ち去るところは

無駄にかっこよくて笑える。

お前は必殺仕事人か?

 

 

ティミー以外では

ロードが偽刑事であるという

軽いどんでん返しがある。

それにも伏線がある。

 

囚人がロードに

「おめえもツイてないな」と言ったのは

せっかく逃げれたと思ったのに

逃げれなくてツイてねえなという意味。

 

無線を使わせなかったり、

パリスをナンパしようと近づくあたりも

刑事らしくない。

 

上のミスリードで挙げた

シャツの背中の穴

偽刑事の証拠。

 

それより何より

レイ・リオッタの顔が悪人顔なので

刑事に見えないんですが。

 

よくある疑問

 

Q,車の中でカロラインが

電話で話していたエージェントとは?

 

実はパリスと遊んでいた

中年男だそうです。

(脚本家のコメンタリーより)

腹の上にケーキを載せたあいつ。

 

Q,それぞれの人格が初めて出会ったなら

エドはどうして女優の運転手をしているの?

 

あれは医師の暗示で

「組まされた」からだそうです。

つまり元々エドもカロラインも、

ジニーもルーも繋がりの無い人格だった。

それを死刑まで時間がないから

医師が暗示で夫婦などに仕立てたらしい。

(脚本家のコメンタリーより)

 

Q,ジニーとルーが6号室に入った時、

ルーがドアを蹴って、

「6」が「9」になったのに意味はあるの?

 

ドアを蹴ったルーは

皮肉なことに

「9」のルームキーを

持たされて殺されました。

そしてルームキーは出てないが

ジニーは「6」番目に殺されています。

 

Q,囚人ロバート・メインは

モーテルから逃げたと思ったら

またモーテルの近くに

戻っていたのはなぜ?

 

それはここが

不思議な空間という伏線。

逃げようとしても逃げられない。

先住民の墓地が出てくるのも

霊的な力を暗示しているが

ジニーがやたら幽霊の仕業と

思わせる発言をするのは

ただのミスリード。

 

Q,ラリーがモーテルの主人じゃなく、

たまたまやってきて

主人のふりをした話は本当?

 

本当です。

本物の主人の写真を

机に片付けていたので。

 

Qラリーが持ち場を離れて

事務所に行ったのはなぜか?

 

死体を冷凍庫に隠したが

鍵を掛けたくても鍵がなかった。

そこで事務所に

南京錠が無いかと取りに戻っていた間に

食堂の囚人が殺されてしまい

殺人の濡れ衣を着せられた。

 

Q,ルー。イジアナや

パリス・ネバダのように

名前がアメリカの州の名前なのは

何の意味があるの?

 

実は

彼らの人格に

元から名前は無い。

誕生日も無かった。

 

マリック医師が州の名前と

5月10日の誕生日を

彼らに植え付けている。

 

その目的は

この不思議な共通点に

気付いた頭の良い奴を

現実に呼び戻して探偵役にし、

殺人鬼の人格を殺させるため。

(これも脚本家のコメンタリー)

 

Q,マルコムは男なのに

最後にパリス(女性)の人格が残ったら

医師は疑問を抱かないか?

女性の人格で安定すると思うか?

 

そんなこと言ったら

世の中のオカマにボコられるぞ。

身体は男、中身は女。

確かに不便ですが

彼は19時間後には死んでいた人間。

死刑を免れたのですから

生きているだけマシ。

最後に誰が残っても

自分の生みだした感情であり

もう一人の自分なのだから

たとえパリスが残っていても

上手く生きていけると思いますよ。

 

Q,ティミーは一言もしゃべっていないので

子供の存在に気付かなかったのか?

 

いいえ、気付いてます。

「我々は今夜、

10人の死を見届けた」と

弁護士が言っているから、

パリスが最後に残って

他の10人が消えたと思っている。

もちろんティミーはジニーと一緒に

死んだと思っています。

 

Q,脳内の出来事に12人目の人物がいる。

二人の殺人犯を移送していた警官

(後に衣装だけ奪われる人)。
あれも12人目の別人格というならば、

なぜ彼だけはモーテルに辿りつけなかったの?

 

それを入れると

モーテルの前の主人も

パリスが寝た親父も

1時間前に無線で話した人物まで

数に入れないといけなくなる。

 

そうじゃない。

医師の治療法で人格を

「嵐のモーテル」に集めるように

マルコムに指示しました。

すなわち

ここに入って来た人物、

出て行けなくなった人物だけが

マルコムの別人格となります。

ここに入っていない男を取りあげて

これを「伏線のほつれ」などと言うなら

内容を理解できていない証拠です。

マリック医師の説明を

聞いていなかったのでしょうか?

 

Q,マルコムはマリック医師を殺したの?

 

Wikipediaのあらすじでは

残念ながら医師と

もう一人の男も殺したようです。

脚本家も

「最後の殺人」だと言っています。

 

人格を一か所に集めて

殺し合いをさせたのは

マリック医師です。

最後にマルコム・リバース

死んだはずの人格が

医師を殺しに戻ってきたのは

因果応報の結末でした。

 

 

なぜ子供が犯人なのか?

 

どうして子供を犯人役にしたのか?

これが最も多い疑問ではないかと思う。

 

監督のジェ-ムズ・マンゴールドは

オーディオコメンタリーでこう言っている。

“ポイントは「実は子供が犯人だ」ではなく、「ずっと間違った人格を追っていたこと」だ。マルコムの別の人格を消して安心していた。この痛々しい殺人犯の中に潜む、悪意、怒り、敵意、孤独感は、どの大人の人格でもなく、悲しい子供の人格の中にあった。

 

脚本のマイケル・クーニーのコメンタリー。

“ただ恐怖感をあおるためのひねりじゃない。無垢な少年が悪魔だったというオチじゃない。もう少し深い理由があるんだ。多くの人格が作り出されたが、元の人格は「虐待された少年」だ。すべての元になっているのは少年(ティミー)なんだ。少年がすべての人格を作りだした。だから彼を殺人鬼に選んだ。彼は自分以外の人格が現実じゃないと認識していたかも。だから、自分が生き残るために次々と殺していったんだ。”

 

このティミーという少年は

母アリスの連れ子で

前父から虐待されていた。

2年前にジョージと再婚したが

誰にも全く心を開いていない。

モーテルでも一言もしゃべらない。

 

アメリカでは

解離性同一性障害の

患者が増えている。

その多くが

幼少期の虐待によるものらしい。

耐えられないほどの

心にダメージを受けた結果、

感情や記憶を切り離し

別人格を形成してしまうようだ。

 

少年の人格が

マルコム本来の姿であり、

自分以外の人格の存在に

気付いている唯一の人物なら、

最後にティミーが残るのも

犯人であることも納得できます。

 

娼婦のパリスを最後まで逃がして

果樹園の夢を

叶えさせてから殺したことに、

マルコム自身の母も

娼婦であることから

母への愛情が重なり

情けをかけたのかも?

などと考えるのは深読みのしすぎか。

 

『豆腐プロレス』への期待感。

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1月21日土曜日深夜から始まる

AKB48のプロレスドラマ

『豆腐プロレス』

 

いわゆる『マジすか学園』

『キャバすか学園』の路線で

今回はなぜか

女子プロレスが題材となっている。

 

アイドルがプロレス?

ふざけんなよ!と思う人はいるだろう。

ガチの勝負は「セメント」と言うが、

それとは対照的に

ゆるいプロレスの意味で

「豆腐」なのだろうが

プロレスこそ真剣に

やらなければ怪我をする。

 

アイドルが真似ごとをして

怪我したら大変だ。

プロレス好きの俺としては

最初にこの企画のことを聞いた時は

正直反対だった。

 

しかし、

「ROAD to WIP」という

ドラマの密着映像も見て、

彼女たちが真剣に

取り組んでいるのがわかったし、

もともとプロレス大好きなので

文句を言うなら

見てから言おうと思い直した。

 

少し遡って

「1.4 東京ドーム」

と言えば毎年恒例

新日本プロレスの一大イベント。

今回、役作りのために

宮脇咲良、松井珠理奈、島田晴香の3人が

生でプロレス観戦していました。

 

 

いや~3人とも

ものすごい興奮してますね。

咲良たん口開きっぱなしです。

そりゃそうでしょう。

 

特にメインのIWGPヘビー級選手権試合。

王者オカダ・カズチカVS挑戦者ケニー・オメガは

45分を越える激闘で、

とにかくオメガが凄かった。

昨年のプロレス流行語は

「トランキーロ!あっせんなよ」だと思うが

俺的にはミラノコレクションA.T.の

「オメガが凄い!」なんだよなぁ。

 

ノータッチ・トペ・コンはまだわかるが、

スワンダイブ式で

鉄柵越え場外ラ・ケブラーダとか

もう無茶苦茶すぎる。

エルボーの打ち合いから

もぐり込んで

高速ドラゴンスープレックスからの

Vトリガーの早業は

並みのレスラーならマットに沈んでるぞ。

 

無尽蔵のスタミナと

予測不能な動きとスピード、

それに加えてパワーもある。

ケニー・オメガは

近年で最強の外人レスラーだと思う。

レインメーカー3発くらって

どうして立っていられるんだ?

「片翼の天使」が3度防がれたけど

あれが決まっていたら

どうなっていたか……。

今年始まって

いきなりベストバウトが見れて

俺も大興奮しました。

 

オカダが勝った時、

珠理奈泣いてましたね。

うん。わかるよ。

これがプロレスの凄いところで

そのレスラーと

対戦相手のバックボーンがあって

技と技の攻防があり、

意地のぶつかり合い、

勝負どころの見極め、

どちらが必殺技を決めるか、

その技を返すパワーはあるか、

応援しているレスラーが勝てば嬉しい、

負けた方も素晴らしいファイトなら讃えあう。

興奮も感動も一度に味わえる、

だからプロレスは面白いんだよな!(熱い)

 

『豆腐プロレス』は

ここまでやれとは言わないので

面白いドラマにしてほしいと思っている。

それぞれ特技を生かした

必殺技があるといいな。

 

おいおい、みーおん。

回転エビ固めくらいで

もうギブアップかい?

先が思いやられるぜ。

島田はパワー系の技を

やらないと面白くないから

なんとか頑張ってほしい。

 

湯本はすごいな。

リストロックからの攻防は

わかる人にはわかる通なムーブ。

バク転ができるので

ぜひ武藤の

スペース・ローリング・エルボーを

やってもらいたい。

 

咲良ちゃんが主役なのですが

練習を見る限りではかなり不安。

パワー系の技は無理だし、

打撃か飛び技ができればいいのだが……。

 

【ネタバレ注意】映画『サイコ』の感想。

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ヒッチコック監督の傑作サイコ・スリラー。

 

『サイコ』[Psycho]

(1960年)アメリカ映画

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1960年のモノクロ映画です。

アルフレッド・ヒッチコックといえば

まずは『サイコ』を語らないと駄目でしょう。

 

ずいぶん昔に観たのですが、

はっきり覚えていなくて

今回観直してみて

後の作品に

すごく影響を与えているなと感じた。

○○○○ネタも

この作品がエポックメイキングだろう。

 

<あらすじ>

不動産会社に勤めるマリオン・クレーン(ジャネット・リー)は、ふとした出来心で会社の4万ドルを横領してしまった。夜になって降り出した豪雨を避けるべく、彼女は旧道沿いの寂れたベイツ・モーテルを一夜の宿に選ぶ。管理人はハンサムだが、どこか暗い影を宿した青年ノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)。実直で親切な彼と語らうことで、自分の過ちに気づいたマリオンは、自室に戻ってシャワーを浴びようとするが、そこに突如ナイフを持った人影が現れる……!

<スタッフ>

監督 アルフレッド・ヒッチコック

脚本 ジョセフ・ステファノ

原作 ロバート・ブロック『サイコ』

製作 アルフレッド・ヒッチコック

音楽 バーナード・ハーマン

撮影 ジョン・L・ラッセル

編集 ジョージ・トマシーニ

 

<キャスト>

アンソニー・パーキンス(ノーマン・ベイツ)

ジャネット・リー(マリオン・クレーン)

ヴェラ・マイルズ(ライラ・クレーン)

ジョン・ギャヴィン(サム・ルーミス)

マーティン・バルサム(ミルトン・アーボガスト)

ジョン・マッキンタイア(アル・チェンバース)

サイモン・オークランド(フレッド・リッチモンド)

 

 

『サイコ』といえば

ジャネット・リーがシャワールームで

めった刺しにされる殺人シーンが有名。

そこだけおぼろげながら覚えていたが、

お金を奪っていたことや

犯人の正体はすっかり忘れていた。

 

期待したシャワーシーンは

全然裸が見えなくてがっかり。

乳首も尻も見せない

こんなシャワーシーンでいいのか?

(ヌード自体も代役が務めたらしいし)

私立探偵は頭良いのか悪いのか

油断しすぎだと思う。

階段落ちのシーンは少し笑ってしまった。

 

主役だと思っていた人物マリオンが

前半で殺されてしまう展開は大胆。

いわゆる主役交代の先駆け。

純粋に犯人探しのミステリーとしても

良くできていると思う。

緊張感を高めるBGMも凄くいい。

車を運転するマリオンの映像に

他の場所にいる人たちの

会話を混ぜるというテクニックは

近年あまり見ないので面白いと思った。

 

オチは「サイコ」という言葉自体が

有名になったのもあるし、

今となっては

珍しくもないパターンなので

衝撃は無かったが

当時としてはインパクトあったのだろう。

結末では

この犯人が同じ過ちを繰り返すような

不穏な空気を出していてゾッとする。

 

★★★★☆ 犯人の意外性

☆☆☆☆ 犯行トリック

★★★★☆ 物語の面白さ

★★☆☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 ○

エッチ度 △

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 7.5点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ結末

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

マリオン・クレーン ---●ノーマン・ベイツ ---嫉妬、憎悪【刺殺:ナイフ】

ミルトン・アーボガスト ---●ノーマン・ベイツ ---障害の除去【刺殺:ナイフ】

 

結末

姉と探偵の行方を捜して

ライラとサムがモーテルに乗り込む。

ノーマン・ベイツの母親が怪しいと思い、

館に侵入したライラは

地下室で白骨化した母親の姿を目撃。

 

そこに襲いかかる女装したノーマン。

間一髪サムが制止してノーマンは逮捕された。

実はノーマンは多重人格障害者で

母親の人格がノーマンの身体に宿り

2人の人格を持っていた。

「母」は息子が好きになった

マリオンに嫉妬して

彼女を殺害し探偵も殺した。

それを息子が片付けていたのだ。

 

逮捕されたノーマンは母の人格で思う。

私が殺したんじゃない、

あの子が悪いのよと……

そうしてニヤリと笑うのだった。

 

どんでん返し

 

この作品のどんでん返しは

ノーマンが二重人格で、

母親の人格が殺人を犯していたこと。

 

母親は10年前にすでに死んでいた。

ノーマンが女装して

母親と自分の一人二役をしていた。

 

「解離性同一性障害」です。

このテーマがアメリカの映画で

描かれることは多いですが

その草分け的な作品が『サイコ』でしょう。

 

 

水色はミスリード伏線は紫色です。

 

観客の疑いの目を

ノーマンから反らすため、

犯人が母親だとミスリードしないといけない。

 

まず一番のミスリードが

殺人犯の姿が

短髪の女性のシルエットであること。

犯人の顔がシャワー越しに

影になって見えないように工夫してある。

 

探偵を階段で襲う場面も

上からのアングルで

顔が見えない。

 

そして

ノーマンが母親と会話していることも重要。

姿を見せず声だけの会話シーンを出す。

そのため母親が館に

引きこもっているのだと思わされる。

 

母親の姿がある時は声が無い

母親の声がある時は姿が無い

この2つを頭の中で重ねてしまい

母親が実在するのだと錯覚してしまう。

 

さらに巧妙なのが

③アーボガストが訪ねて来た時、

窓際に母の死体を置いて

自分は探偵の相手をすることで

離れた場所に2人いることを

実現させてしまったことだ。

これは普通に騙される。

 

ちなみにノーマンは

母親が死んでいることを

認識できていない。

生きていると思いこんでいる。

④そのため会話にも

普通に母のことを出してくるから厄介だ。

 

母ノーマ・ベイツは

愛人に妻がいると知り

愛人を殺して毒をあおって自殺した。

(ここは後で追記があります)

ノーマンは母の死を受け入れられず、

母の死体を墓から掘り返して

死体と会話し、

自ら女装までするようになった。

精神に異常をきたしてしまうと

何が真実かわからなくなって

しまうのかもしれない。

 

⑤シャワーの惨殺のあと、

「母さん血がついているじゃないか。

どうしたの?」と言って

ノーマンが慌てて館から出てくるシーンで

殺人者が母親ではないか?と思わせ、

母を地下室に移すシーンでは

母を抱えたノーマンの姿

決定的なミスリードを仕掛けてある。


⑦保安官が10年前に

ノーマンの母が死んだことを教える場面で

「もしその老婆がノーマンの母親なら

墓の中で眠ってる女は誰だ?」と

母親より死んだ遺体の方に

何かトリックがあるように

思わせているのはただの目くらまし。

このおっさん

最後まで役立たずです。

 

次は伏線をとりあげてみる。

 

なぜマリオンが

会社の4万ドルを横領してしまったかは

冒頭のラブシーンで

サムが親父の借金の返済と

別れた妻への慰謝料で

困っていると言う話が出てくる。

出来心で盗んだのは

サムへの愛ゆえに犯した過ち。

「なんだってするわよ」と言う

マリオンの台詞も伏線になっている。

 

ノーマンが二重人格ではないか

という伏線はほとんど無い。

②保安官がノーマンが10年前に

何かがあったことを仄めかしているのが

わずかな手掛かり。

鳥をはく製にする趣味は異常とはいえない。

 

細かいことを言うなら

ノーマンと母親の会話で

口論しているのに

声が被っていないことくらいかな。

同時にはしゃべれないからね。

 

よくある疑問

 

Q,車で眠るマリオンを

警官が不審に思ったのはなぜか?

 

まず女性が一人でいること、

車を長時間停めていること、

質問に対して怪しい素振りをしたことで

何かから逃げているなと気付いたっぽい。

さらに車を現金でポンと

買ったりしたのも怪しまれている。

 

Q,車屋で車を乗り換えた意味は?

 

できるだけ逃げようと思い、

車のナンバーで見つかるのを恐れた。

この時点では

逃亡する気満々だということ。

 

Q,マリオンが盗んだ4万ドルは

今のお金だといくらなのか?

 

50年前と現在の

インフレ率を約4倍とすると

16万ドル~18万ドル。

日本円にして

1834万円~2000万円くらい。

あの金持ちが娘の家を買う為に

持って来たお金なので

家が買える大金です。

 

Q,マリオンの下着姿で

やたらおっぱいが突き出した

ブラジャーなのが気になる。

 

下着の歴史をひも解いてみると、

1950年頃の女性下着は

胸を強調したデザインに

なっていたとあります。

弾丸のように先を尖らせた

バレット・ブラ(bullet bra)や

プッシュアップ・ブラが流行していました。

このマリオンが付けているブラが

そのような感じの

流行の下着だったのでしょう。

 

Q,母親は自殺したの?殺されたの?

Wikipediaにはノーマンが

母と愛人を殺したと書いてありますが。

 

保安官はこう言っている。

「殺人と自殺があった」

「ベイツ夫人は愛人を毒殺した。

そして自分も同じ毒をあおった」と。

一方で精神科医の説明では

ノーマンが2人を殺して

二重人格になったと分析している。

 

一体どちらが正しいのか?

 

あの保安官は頼りにならないから、

信用しないわけではないが、

そう思い込まされているだけだろう。

事実は精神科医の言うように

ノーマンが殺してしまったのだと思う。

 

愛人に本当に妻がいたのかはわからないが

ノーマンが自らの手で

母を殺してしまったと考えた方が

確かにショックは大きいから

精神に異常をきたしてしまうのもわかる。

 

しかし……

ちょっと待ってほしい!

この話を精神科医に話したのは

ノーマンではなく「母親」だ。

何か引っかからないか?

 

彼女は自分が殺したのではなく、

全ては息子がやったと

最後まで息子に罪を被せている。

マリオンを襲ったのは

明らかに「母親」の人格だから

これは嘘を言っています。

 

ということは、

精神科医に語ったこの話が

「母親」の保身でついた

嘘である可能性もあるということ。

あなたはどこまで信じられますか?

本当にノーマンが2人を殺したと思いますか?

悪いが俺は信用できないね。

 

愛人に妻がいて、

母が愛人を殺して自殺してしまい、

死んだ母を見たショックで

母がまだ生きていると信じるために

人格が解離したと考えた方が納得できる。

 

母に愛人が出来て

見捨てられると思ったから

愛人を殺した……まではわかるが

母まで殺すことはないだろう。

どうも腑に落ちないなぁ。

それでなぜ生きていると

思いこむ必要があるのか?

 

やっぱり俺は

保安官の方が正しくて

母は自殺したと思う。

個人の見解ですが。

……正解はどこかにあるのだろうか?

 

サイコ・ホラーの金字塔

 

俺の点数は7.5点と

低く感じるかもしれないが

今の基準で見てしまうとどうしても

物足りないと感じてしまう。

 

特に気になったのが

ノーマンが二重人格だという

ヒントがなさすぎること。

あれでは最後まで騙されてしまう。

情緒不安定なところを

もっと出してほしかった。

 

前半の車の交換のくだりは

正直いらない気がする。

会社で大騒ぎになる様子や

ライラの心配する様子を

見せたほうが感情移入しやすい。

 

ミスリードは多め。

ノーマンの声と母親役の声を

完全に別人をキャスティングしているのは

アンフェアかもしれないが

俺はいいと思った。

男が美女の声を出すのは難しいが

老婆の声なら出せる可能性があるからね。

ちなみに母の声は3人の声を

合成して作っているらしい。

 

地下室で母親の骸骨が振り向いて

女装したノーマンが

ナイフを持って正体を明かす場面。

ウィン!ウィン!っていう

あの超有名な効果音が響き渡って

かなり興奮しました。

殺されなくて良かったよ、ホント。

 

しかし、

ラストはノーマンの身体を

母親の人格が乗っ取ったようで

不穏な空気で終わる。

ノーマンの笑った顔に一瞬

母の顔が重なる演出は怖い。

 

 

余談。

ヒッチコック監督が与えた

後世への影響という

特典映像を観たが

何とも凄い人だなぁ。

 

『サイコ』でも

衝撃的な主役交代、

車の運転中の映像に

他の人の会話を混ぜたり、

シャワーシーンは細かいカットを繋いで

一度も身体を刺されてないのに

刺殺されたように見せるテクニック、

排水溝から目のドアップに切り替えたり、

探偵が階段を落ちるシーンは

探偵の顔だけを映したまま後ろへ落ちるなど

不思議な見せ方だなと思った。

 

昔、『鳥』も見た事があるけど

子供心に怖くて

まともに見れてなかったし、

またいつかヒッチコック作品を

レビューしようと思う。

新しい発見があるだろう。

【ネタバレ注意】映画『ショーシャンクの空に』の感想。

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ハリウッド映画の

好きな映画ランキングを行うと

必ず上位にあがる名作。

 

『ショーシャンクの空に』

[The Shawshank Redemption]

(1994年)アメリカ映画

 

 

<あらすじ>

1947年、ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンドリュー・デュフレーン「アンディー」(ティム・ロビンス)が、妻と浮気相手を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所の「しきたり」にも逆らい孤立していたアンディーだったが、刑務所内の古株で“調達係”のエリス・ボイド・レディング「レッド」(モーガン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。アンディが入所した2年後のあるとき、アンディーは監視役のバイロン・ハドレー主任(クランシー・ブラウン)が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する。この一件を機に、アンディは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる存在になっていく……。

 

<スタッフ>

監督・脚本 フランク・ダラボン

原作 スティーヴン・キング『刑務所のリタ・ヘイワース』

製作 ニキ・マーヴィン

製作総指揮 リズ・グロッツァー

        デイヴィッド・レスター

音楽 トーマス・ニューマン

撮影 ロジャー・ディーキンス

編集 リチャード・フランシス=ブルース

 

<キャスト>

ティム・ロビンス(アンドリュー・デュフレーン「アンディ」)

モーガン・フリーマン(エリス・ボイド・レディング「レッド」)

ボブ・ガントン(サミュエル・ノートン)

クランシー・ブラウン(バイロン・ハドリー)

ウィリアム・サドラー(ヘイウッド)

ギル・ベローズ(トミー・ウィリアムズ)

ジェームズ・ホイットモア(ブルックス・ヘイトレン)

 

 

知人に好きな映画を聞いたら

『ショーシャンクの空に』をおすすめされた。

もちろんこの映画の高い評価は

よく耳にしているので

満を持して観賞したのだが……

正直なところ

そこまで名作かと疑問に思ったし

泣けるというほどでもなかった。

 

原作はスティーヴン・キング。

『グリーン・マイル』を先に観ているが

これもあまり心に響かなかった。

同じ刑務所が舞台のドラマだが

どちらかといえば

『ショーシャンク』の方が好き。

 

好きなシーンを挙げると、

ハドレーの遺産相続問題に口を出して

突き落とされそうなアンディーが

自分が問題を解決するから

その代わり仲間にビールを

おごってやってくれと頼む場面だ。

アンディーが受け入れられた瞬間だね。

 

俺の期待していた要素と

少し違っていただけで、

これだけ万人に愛されている作品を

悪く言うつもりはないし、

それぞれの受け取り方でいいと思う。

 

この映画を検索すると

みんなWikipediaに載ってるような

小ネタや原作との違いばかり

書いているので、

同じこと書いてもつまんないし

下のネタバレでは

俺なりの切り口でいきます。

 

☆☆☆☆ 犯人の意外性

★★★☆☆ 犯行トリック

★★★☆☆ 物語の面白さ

★★★☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 △

 

総合評価(10点満点)

 7点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------------------

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ結末

 

<結末>

トミーの死後、

様子がおかしいアンディー。

レッドはアンディーが

自殺するんじゃないかと心配したが、

アンディーは自分の部屋の壁に

掘っておいた穴から刑務所を脱獄した。

 

そして架空の人物名義で

ノーマン所長が貯めていた

裏金をごっそり引き落とし、

所長の不正を新聞社にバラしたので

刑務所に捜査のメスが入り、

ハドレーは逮捕され

ノーマン所長は自殺に追いやった。

 

40年経ってやっと仮釈放されたレッドだが

外の世界に上手く馴染めない。

ブルックスのように自殺を考えた時、

ふとアンディーとの

約束の場所を思い出して

樫の木の下から手紙を見つける。

そしてアンディーの待つ

ジワタネホに向かうのだった……

 

どんでん返し

 

この作品のどんでん返しは

アンディーがロープを入手して

自殺を考えていると思わせてからの

19年越しの脱獄計画の実行だ。

 

からの~、

今まで利用された分の仕返しと

殺されたトミーの恨みも晴らすべく

ノーマン所長の不正取引を

新聞社にタレ込み、

架空の名義で貯めていた所長の裏金を

ごっそり引き落として高跳びした。

 

なんとも痛快なやり返しだ。

この映画が日本人に受けがいいのは

「倍返しだ!」みたいなのを好む気質に

合っているからだろう。

 

紫色は伏線です。

 

この脱獄のための伏線がこちら。

 

最初に「調達屋」のレッドに

脱獄のキーアイテムである

「ロックハンマー」を頼んだこと。

この時点では

脱獄を本気で考えては

いなかっただろう。

 

ノートン所長が聖書を渡す場面で

「救いはこの中にある」と言う。

聖書を愛読しろという意味だが

「この中」に

ロックハンマーが隠してあって

アンディーの救いとなった。

 

レッドに約束した場所で

樫の木の下に手紙があったが

あれは自分が先に脱出していないと

用意できないものだ。

レッドより先に脱獄する

算段がないと言えない台詞。

よってこれも計画していた伏線。

 

デュマの『モンテクリスト伯』は

「脱獄」がテーマの冒険小説。

これも脱獄を暗示させている。

 

俺としては

もうひと捻り欲しかったなと思う。

例えばレッドが木の下で

「手紙」を見つけたが

あれが「拳銃」

実は妻と愛人を殺したのは

本当にアンディーだったというオチなら

見方が180度変わる。

 

脱獄していかにも感動ドラマっぽく

終わらせていますが

結局のところ

アンディーは良い奴のふりして

まんまと脱獄したのだし

殺人犯だった方が面白いと思う。

 

妻の逢引現場の近くにいて

「留守だったから車で待っていた」

何もしなかったというのは不自然すぎる。

本当に何事もなかったなら

あの車の中のワンシーンを

映像で見せなくてもいいはずだ。

 

実は冒頭の裁判の検証と

エルモの証言で

食い違う部分があります。

検察側は

「殺された2人は抱き合って死んでいた」

エルモは、

「盗みに入ったら男が起きて騒ぎだした。

それで男を殺して寝ていた女も殺した」

 

さて問題だ。

騒ぎだした男はベッドから出ていたのか?

当然ながら

上半身くらい起き上がって

騒いだから殺されたのだろう。

寝たまま騒ぐ奴はいない。

「起きて邪魔をした」という証言と

「抱き合っていた」という証言は矛盾している。

 

では誰がわざわざ「抱き合って」いる形にした?

男が撃たれた後で

たまたま女の身体に手が回ったのか?

盗みに入ったエルモが

抱き合った形にする必要あるか?

妻と愛人に4発ずつ(計8発)撃つほど

恨みやとどめを刺す意味があるか?

ましてや盗みに入ったんだから

「大きな音」で近所の人が

起きてしまうことを恐れているはず。

2発で十分だ。

 

トミーがエルモから聞いた

「ゴルファーと愛人を殺して

銀行家の亭主が逮捕された話」だが

エルモが真実を言っている証拠が無い。

話を盛って自分の殺しだと騙ることもできる。

 

アンディーが無実である証拠もない。

しかも当時酔っていて

自分でも本当に殺してない

という確信がない。

抱き合って寝ている2人を

起こさずに殺したとすれば

状況とも一致する。

 

とするとこれは

アンディーの犯行であると

考えることもできるのではないか!?

 

ネットではこんな意見がある。

“あそこでアンディが妻を殺していたとしたら、それこそ映画自体が成り立たなくなってしまいます。
あれは、無実の罪で投獄され、人生を奪われた男が、刑務所内で成功し、しかしあまりに理不尽な現実に絶望し、奇抜な方法で脱獄するという、痛快な話です。”

 

それはそうですよ。

この作品は

それで感動作になっているんだから。

その受け取り方でいいんです。

 

俺はわざと別の解釈をして

ゆさぶっただけですからね。

少し「え?そうかも?」と思えばそれでよし。

これが後の伏線になるから。

 

トリックについて

 

【隠し方のトリック】①

聖書の中をくりぬいて

ロックハンマーを隠していた。

 

【隠し方のトリック】②

女優のポスターを壁に貼って

壁の穴を隠す。

 

【脱獄トリック】

壁に穴を開け、下水道まで出る。

下水管を壊して中を這い、

460メートル先の出口に辿り着く。

 

よくある疑問

 

Q,アンディーはボグズに掘られた?

 

いえ残念ながら無事でした。

ハドレーに貸しを作っておいたので

ボグズはハドレーにボコられて

囚人用の病院行き。

 

Q,トミーはどうして

射殺されなければならなかったのか?

 

すべては所長の都合。

面倒な弁護士を使わずに

経理と裏金作りを

ただ働きで利用していた

アンディーを外に出したくないから

トミーの口を封じるしかなかった。

 

トミーが出所しても同様に

事件のことを口外して

面倒なことになるのを避けたかった。

それで脱走したという立て前で射殺。

ノートン所長がアンディーの事件に

関わっているというわけではありません。

 

Q,アンディーは自分が脱走した後、

穴を塞ぐためのポスターを

どうやって綺麗に貼ったのか?

 

それな。

難しいけど上だけしっかり留めて

中に入ってから

下側を軽く貼ったとか?

ノリがご飯粒で。

あるいは下は

留めていなかったのじゃないかと思う。

下が留めてなくても石は貫通するだろう。

 

Q,下水や川や雨に晒されて

ビニールで防水したとはいえ

盗んだ書類が濡れてないのはおかしい。

 

完全に浸かってましたからね。

ビニールで巻いても

普通は滲み込んで濡れてます。

まあ、ぐっしょり濡れてなければ

すぐ乾いたのでしょう。

 

こういう考え方もあります。

ブルックスが仮釈放されて

スーパーで紙袋に商品を詰める時、

底が抜けるから二重にしてくれ

と言われてましたよね?

あれを伏線回収すれば、

ビニールを二重にして

強化したから底が抜けなかったし、

水も入らなかった、と。

 

希望は決して滅びない

 

上ではなんだかんだ言ったが

俺もアンディーの無実を信じている(おい

彼が何度も「無実だ」「殺してない」

「撃っていない」と言うのは

確かにそうなんだと思う。

実は原作では無実なのが

確定していたりする。

知っててミスリードしました。

 

殺していなくても

自分が妻を死に追いやったことを

悔やんで苦しんでいる。

これ以上誰が責められようか。

 

 

この物語の中で

「希望(ホープ)」という言葉が

キーワードになっている。

 

アンディーが放送室を乗っ取って

「フィガロの結婚」をかけて

怒られる場面がある。

所長や看守たちに優遇される立場を

長い間築いてきたのに

レコード1枚であっさりと捨ててしまう。

 

なぜそんなことをしたかと問われて

アンディーは心の豊かさを

忘れちゃいけないと答える。

それは「希望」だからだ。

 

刑務所の毎日は

退屈で変化も無く

ビールにありつくことすら特別なこと。

 

ただ必死に生きて

ただ必死に死んでいくみんなに

人間として生きることを

忘れて欲しく無かった。

そのためにアンディーは

本や音楽を増やすよう努力してきた。

高卒の資格がない者には

社会に出た時に不便でないように

勉強まで教えてあげた。

 

もしも彼が有罪でも十分な罰は受けた。

それどころか所長の不正を暴き、

今やヒーローになった。

脱獄は刑法97条~102条に

規定される犯罪であり

称賛することではない。

でもそれは彼の19年の苦労を

考えたら致し方ないこと。

 

2年間ホモに襲われて、

裏金工作に加担させられ、

無罪の証人は殺され、

歯向かうと暴行を受け、

このまま奴隷のような人生で

あなただったらどうしますか?

逃げ出したいと

思わない方がおかしいでしょう。

 

アンディーは希望を捨てず

脱獄を実行した。

ジワタネホでボートに乗り

釣りをするという夢を叶えた。

そして最後に

生きる意味を見失った親友を救った。

その手紙の内容が……

“「希望はいいものだよ。多分最高のものだ。いいものは決して滅びない」”

 

この物語から

「希望」を持とうと思えたら

それでいいんじゃないか。

 

あれ?おかしいなぁ。

一度観た時には

こんな深い考えにならなかったのに

このブログを書きだしてから

この作品の深いメッセージ性に

心動かされている。

これが名作ってやつか。

 

いやぁ~映画って

本当にいいものですね(晴郎?

 


【ネタバレ注意】映画『シャッターアイランド』を語る。

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究極のミステリー超大作と

煽りが凄い作品。
 
『シャッターアイランド』
[Shutter Island]
(2010年)アメリカ映画
<あらすじ>
連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)チャック・オール(マーク・ラファロ)は犯罪者を収容する精神科病院があるシャッターアイランドを訪れる。失踪した女性患者を捜すため捜査を始めたテディたちだったが、彼は不吉な展開をすぐに見始める。捜査が進むにつれこの島にまつわるショッキングで恐ろしい真実を暴き出していくテディ。そこには一度足を入れたら二度と出ることができなくなる場所があると知る。
<スタッフ>
監督・製作 マーティン・スコセッシ
脚本 レータ・カログリディス
原作 デニス・ルヘイン『シャッターアイランド』
製作 ブラッドリー・J・フィッシャー
    マイク・メダヴォイ
    アーノルド・W・メッサー
製作総指揮 クリス・ブリガム
    レータ・カログリディス
    デニス・ルヘイン
    ジャンニ・ヌナリ
    ルイス・フィリップス
音楽 ロビー・ロバートソン
撮影 ロバート・リチャードソン
編集 セルマ・スクーンメイカー  
 
<キャスト>
レオナルド・ディカプリオ(テディ・ダニエルズ)
マーク・ラファロ(チャック・オール)
ベン・キングズレー(ジョン・コーリー)
ミシェル・ウィリアムズ(ドロレス・チャナル)
エミリー・モーティマー(レイチェル・ソランドー)
マックス・フォン・シドー(ジェレミア・ナーリング)
ジャッキー・アール・ヘイリー(ジョージ・ノイス)
 
原作はデニス・ルヘインの
ミステリー小説。
キャッチコピーは
「全ての謎が解けるまで、
この島から出ることはできない」
 
精神障害の犯罪者を収容した孤島で
外部からやってきた連邦保安官2人が
行方不明の女性の捜索を依頼されるが
嵐で帰れなくなり、
医者や精神病患者たちの
奇妙な世界と
この島で行われている秘密に
足を踏み入れてしまう
というストーリー。
 
衝撃のラストと聞いて観ましたが
確かに衝撃的で良かった。
○○オチは多いけど
見せ方が上手いので
特に2回目の観賞が楽しい。
 
ディカプリオの妻役で
当時30歳の
ミシェル・ウィリアムズが可愛い。
好みのタイプのちょいブサ顔です。
 
★★★★☆ 犯人の意外性
☆☆☆☆ 犯行トリック
★★★★☆ 物語の面白さ
★★★★☆ 伏線の巧妙さ
★★★★☆ どんでん返し
 
笑える度 -
ホラー度 △
エッチ度 -
泣ける度 -
 
総合評価(10点満点)
 8点
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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※ここからネタバレあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
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ネタバレ結末
 
○被害者 ---●犯人 ---動機
テディ・ダニエルズ ---●病院の医師たち ---治療
 
<結末>
テディは人体実験を暴くため
誰も立ち入ることができない灯台へ。
そこにはコーリー院長がいて、
テディに真実を話す。
テディ自身が67番目の精神病患者で
この島で2年間も治療していたが
結局治らなかったという。
テディの本名は
アンドリュー・レディス。
 
そんなのウソだと怒るテディだが
チャックことシーアン医師も
これが真実だと告げる。
テディは2年前に
娘たち3人を
溺死させた妻を殺して以来、
精神が病んで
妄想の世界に閉じこもっていた。
現実との矛盾を教えるために
医師たちが大掛かりな芝居を打ったが
完全には戻らず。
テディは手術の道を選ぶことに……
 
どんでん返し
 
この映画のどんでん返しは
実は主人公が精神病患者だった
というものです。
 
それが視聴者にわかるのは、
灯台の中に乗りこんで
医師たちの悪行を暴いてやろうとしたら
コーリー院長だけがいて
体調はどうかねと聞いてくる場面。
すべてを見透かされていることに
視聴者は戸惑う。
 
そして医師の口から
次々と真実が明かされる。
実はテディが精神病患者で
2年前からこの島で治療していたこと。
現実から目をそらすため
空想の物語を作りあげている……と。
 
じゃあ今までの医師たちの
人体実験だの
失踪したレイチェルの話は
一体何だったのかと言うと、
それが医師たちの行った
ロールプレイ治療だった。
 
テディは前に一度回復したが
また戻ってしまった。
ジョージ・ノイスとの暴力事件で
危険人物と判断されたが、
理事会にもう一度チャンスをもらい、
空想を作り上げた患者に
同じ設定の物語を
実際に自分で演じさせてみて、
空想と現実との矛盾に
気づかせるというゲームを試した。
 
そのために病院側も
矛盾をいろいろと仕掛ける。
一人で船に乗ってやってきたとか
偽レイチェルを用意したり
人体実験の噂で釣った。
暴力的なので何か
間違いがあっては困る。
その監視役に
シーアン医師(チャック)を同行させた。
 
この作品は
精神病オチによくある
「今までのは全て妄想だった」と
いうのとは違います。
妄想を現実化して演じさせられて
全員がグルで主人公を騙したパターン。
 
芝居に翻弄されたテディを
被害者とするなら
病院の医師たちが全員犯人になる。
大人数の犯人トリック作品としても
なかなか秀逸です。
 
水色はミスリード紫色は伏線です。
 
病院側が何か企んでいると
思わせる方向がミスリード。
 
視聴者は
どうしても主人公側から見るので
医師たちの仕掛ける矛盾
「罠にはめられているのでは」と思わせる
ミスリードとして効いている。
崖の横穴で出会うレイチェル医師
ミスリード要員。
 
すべて芝居だったと
示唆する方向が伏線。
 
最初にレイチェルの担当医として
名前だけ出ていたシーアン医師
実はチャックの本名だった。
この場面も衝撃的だ。
お前だったのか!?っていう。
 
そういえばチャックは
入り口で銃を外すのに
やけに時間がかかっていた。
保安官じゃないので
慣れてないから仕方ないね。
 
看護師がシーアンの名前が出た時、
ついそっちに目線が行く。
右側にチャック(シーアン)がいます。
 
水に苦手意識があるのは
子供たちが湖で溺れてしまったため。
 
レイチェルが周りの人間を
「牛乳屋」「郵便配達人」と
妄想の世界を作っているという話は
そっくりそのままテディのこと。
 
テディが死んだ妻などの
幻覚を見るのは
過去にあるトラウマの伏線。
 
ピーターの尋問で
鉛筆でグリグリする音を聞かせて
相手が嫌がる。
どうしてそれが嫌だと知っていたかといえば
自分もここの患者だから。
 
C塔でテディが患者に襲われた時、
テディより患者の方を心配するのは
テディが暴力的だと知っているから。
 
名前のトリック
 
テディ・ダニエルズと
レイチェル・ソランドーは
アナグラム(綴り替え)で作った
架空の名前。
 
EDWARD DANIELS(エドワード・ダニエルズ)
ANDREW LAEDDIS(アンドリュー・レディス)←本名
 
RACHEL SOLANDO(レイチェル・ソランドー)
DOLORES CHANAL(ドロレス・チャナル)←妻の本名
 
レディスという奴を追いかけていたが
それが自分の名前だったことすら
気付かなかった。かなり重症だ。
 
エドワードの略称が
なぜ「テディ」なのか?
エディがテディになった経緯は諸説あり、
「ロバート」を「ボブ」とか
「マーガレット」を「ペギー」とか
そう呼ぶことにいつの間にか
なってしまったようだ。
日本人には謎だ。
 
勝手にミシェル特集
 
個人的な趣味で
ミシェル・ウィリアムズの画像を貼るコーナー。
 
 
 
よくある疑問
 
Q,テディが幻覚を見るのはなぜか?
 
テディは過去2年間、
クロルプロマジンを投与されていた。

クロルプロマジンの使用で、

特に頻繁に遭遇する副作用は以下の通りである。

  • 循環器(血圧降下、頻脈、不整脈、心疾患悪化)
  • 血液(白血球減少症、顆粒球減少症、血小板減少性紫斑病)
  • 消化器(食欲亢進、食欲不振、舌苔、悪心、嘔吐、下痢、便秘)
  • 内分泌(体重増加、女性化乳房、乳汁分泌、射精不能、月経異常、糖尿)
  • 精神神経系錯乱、不眠、眩暈、頭痛、不安、興奮、易刺激、けいれん
  • 錐体外路症状(パーキンソン症候群、ジスキネジア、ジストニア、アカシジア)
本来はこの薬を使いたくないが
テディは危険な患者なので仕方なかった。
今回の治療では
投与を中止して禁断症状が出ている。
医師たちはアスピリンや煙草で
禁断症状を緩和しようとしていた。
 
Q,テディの額の絆創膏は何?
後で出てくるジョージ・ノイスと
争った時にできた傷。
ロボトミー手術の痕だという説もあるが、
この時点で手術していたら
こんな会話はまず無理だ。
これ自体が妄想ということに……
 
Q,子供を殺したのは妻ドロレス?
 
そうです。
ドロレスがうつ病で
アパートが火事になって
引っ越した先の
湖畔の別荘で悲劇は起こった。
 
土曜日の午後、
息子サイモンとヘンリー、
娘レイチェルの3人を溺死させた。
「楽にして」と言うので銃で殺してしまった。
彼女がいつから
うつ病になったのかは判明していない。
火事で自殺を図った時に
頭の中に虫がいて
それが這いずりまわって苦しいと
テディに助けを求めたが
テディは仕事が忙しくて取り合わなかった。
 
彼女を助けてやれなかったから
自分が子供たちと妻を殺したと責め、
架空の物語に逃げ込む。
自分は連邦保安官テディ・ダニエルズで
妻は火事で死亡。同時に4人が死んだ。
犯人は放火魔レディス。子供はいない。
シャッターアイランドには
失踪したレイチェルの捜査でやってきた……と。
 
Q,レイチェル医師は実在したのか?
 
崖の横穴で出会う女性
レイチェル医師は
幻覚ではなく、
実際にあの横穴にいました。
しかしあの女性は
「レイチェル・ソランドー医師」に
間違えられた人にすぎない。
※正体は後で教えます。
 
あのレイチェルが幻覚だとすると、
横穴で火を焚いてあること自体が不自然。
人がいなかったら怪現象だ。
火に手をかざして暖まっているのだから
火も幻覚というわけではないだろう。
もし仮に
あのシーンまるごと幻覚で
横穴すら入って無いとしたら、
テディは一晩どこで明かしたのか?
そっちの説明も必要になる。
 
それとレイチェル医師は
医学の専門的な話をテディに聞かせた。
ロボトミー手術の方法や痛みのこと、
テディすら知らない医学知識を
幻覚に言わせることができるだろうか?
自分で勉強したとは思えないよ。
まず無理でしょうね。
実在で確定です。
 
そしてここからがポイント。
コーリー院長が
レイチェルの写真を出した時に
なぜか2枚出している。
左側の女性の顔がアップになるので
こっちがレイチェルと思わされるが
この人は病院の看護師です。
戻ってきたレイチェル役をしました。
そして右の写真。
この人が洞窟にいた女性です。
おわかりのように
犯罪者みたいなバックで映っている。
その正体は精神病患者(囚人)でした。
 
本人はレイチェル医師に
なったつもりはない。
テディが勝手に思いこんで
「レイチェル・ソランドーだな」と尋ねたが
相手は何も答えていません。
レイチェルだと名乗ってもいません。
そもそもレイチェル自体が架空の人物。
この会話のちぐはぐなところを
再度観ると面白いですよ。
上手いこと錯覚させています。
 
で、問題なのが
この女性は病院側の指示で
ここにいるのか、
逃げ出した狂人なのか?ということ。
 
テディがこの人物に会ったのは
チャックの転落死を見て
助けに崖を降りたからなので、
レイチェルに会わせる目的で
死んだふりをしたのだと思う。
2枚目の写真を見せてレイチェル像を
刷りこんだことからして
病院側の役者だった可能性が高い。
 
しかし
病院側の人体実験を吹きこんで
間違った印象を与えるので
本当に逃げ出した
精神病患者だった可能性もある。
どちらかはっきりわからない。
 
ついでに言うとあの死体は人形で
テディが崖を降りるのは
予想外だったのでは?
(そんな危険なことはさせないはず)
あれは幻覚だと言う人もいるが
飛んできたレディスの受け入れ票も
幻覚になるのであれは事実です。
 
 
結末の解釈の仕方
 
多くの人がこの映画の結末は
2通りの解釈ができるという。
 
テディは精神病患者で
結局症状が改善しなかった
という表面通りの見方と、
テディの言うことが真実なのに
医師たちに洗脳されて騙された、
という裏の見方です。
 
実は正解は出ています。
①のテディは精神病患者だった、
が正解でした。
ストレートな解釈でいいんですよ。
実はテディが最後に言う
ある台詞にその答えがある。
 
テディとチャック(シーアン)が
これからどうする?と
話している時に
急にテディが
「島を出ようチャック」と言い、
「この島じゃ、とんでもないことが起きている」
再び妄想の世界に入ってしまう。
 
それを聞いたチャックは、
もう駄目だこいつ……と、
コーリー院長に目で合図する。
それを見た医師たちは
がっくりして肩を落とす。
このままでは危険だと
最後通告されているので
仕方なく手術の準備をする。
 
その後のテディが言う
台詞に注目してほしい。
“「どっちがマシかな?
怪物として生きるのと、いい人間として死ぬのと」”
その言葉を聞いて今度は
シーアンの方が驚いた。
それはなぜか?
 
そうです。
医師たちにロボトミー手術を
決行させるために
テディはわざと
「症状が悪化したふり」をしたのだ。
 
今は正気でも
また暴れる可能性は高い。
前にも回復したと思ったら
また戻ってしまったことがある。
このまま治るかどうかもわからない。
もうこれ以上自分が人を傷つけるのは
耐えられないと感じたからこそ
テディは自らロボトミー手術を受けて
感情を失くして生きることを選んだ。
……というのが真相です。
なんとも切ないですね。
でもちょっとカッコいい終わり方。
 
 
ネットのレビューで
“どの解釈が真実なのか明確な証拠がありません。”
という奴がいるが、
明確な証拠はたくさんあるよ。
少なくとも医者たちは悪人に見えないし、
テディを救ってやりたいという
気持ちは伝わってきたはず。
 
yahoo知恵袋のアホ解答を例に
論破してみましょう。
”主人公が妻の死をきっかけに調査をしにシャッターアイランドに来たことは事実だと思います。そして、この映画が始まる前、過去に一度は訪れていたことも数々のヒント(患者が彼を知っているような素振りを見せるなど)で明らかだと思われます。”
妻の死とシャッターアイランドの
繋がりが全くないのに
こいつは何を言ってるんだ?
“そこは推測するしか無いのですが、たぶん質問者さんの言うとおり、潜伏して調査をしてたんだと思います。”
テディは潜入捜査が
できるようなタイプじゃないだろ。
“ちなみに作中は、主人公は、洗脳し易いように妄想させて精神が錯乱するようにし向けられたんだと思われます。
冒頭で彼のタバコが無くなることや、相方扮する医師(ちなみに彼も院長達のグルだと考えられます、保安官なのに拳銃の扱いが上手くないところや、彼が席を外したときに「RUN」と書かれたメモを渡されるなど)がしきりにタバコを勧めてくること、院長がアスピリンを与えるなど。そして主人公の治らない頭痛や、光を眩しく感じるところなどは薬物の副作用だと考えられます。”
精神病の鎮静薬
クロルプロマジンを調べてみましたか?
この薬は副作用があり、
痙攣、頭痛、めまい、
幻覚症状などのリスクがあります。
 
テディは過去2年間
クロルプロマジンを投与され続けていました。
今回の実験で投与を止めたため、
反動で禁断症状が出ています。
煙草は薬の効果を低下させるのですが、
チャックが煙草を勧めるのは
禁断症状を弱めるためです。
煙草に薬を仕込んでも効果は弱いので
何も仕込んでないですよ。
“湖でのドロレスのシーン。確かに、主人公が撃ったかのように見えますが、彼女が拳銃を奪って自殺したとの見方はかなり鋭いと思いました。自分は気がつきませんでした。”
これは銃を撃った直後のシーンです。
ドロレスの右手と左手が
見えているし何も持っていない。
え~と、
どの手で銃を撃って自殺したのでしょうか?
適当なこと言ってんじゃねーぞ。
“灯台でのシーン、主人公の手が震えていることから薬の副作用がかなり進んでいるものと思われます。
でも見ている側はそれが薬のせいだとは中々気がつきません、むしろ彼はとうとう気が違ってしまったのかと印象づけられます。そこで院長が考える暇を与えず、一気にラストへとたたみ込みます。その瞬間、何故か主人公はきちがいで院長達が正しいと思い込まされてしまいます。ここで、視聴者の真実を見抜く力が試されているわけですね。”
はいはい。
真実を見抜く力をつけて出直してね。
“そしてラストの階段のシーンですが、モンスターは妻を殺した嘘に洗脳さえられつつある自分で、善人はシャッターアイランドの事実を暴こうとしている連邦保安官の実際の自分だと思います。
シーアン医師は連邦保安官に戻っている主人公を見て、洗脳は失敗したと考え院長に合図を送ります。ですが、主人公の最後の言葉を聞いて、彼は驚きを隠しきれません。何故なら、彼を含めた院長達のやっていた洗脳に主人公が気づいてしまったからです。”
あなたが変な電波に
洗脳されているのでは?
そもそも病院側がテディをどうしたいのか
お前自身がわかっていないだろ?
 
こんな保安官一人を洗脳して
何に利用する?
人体実験ならいつでもできたし、
茶番をやる必要などいらない。
“では何故主人公は全てを知って最後諦めてしまったのか。それは洞窟で会うレイチェルの言った言葉にヒントが隠されてます。それは、真実でも周りの人間が嘘と言ってしまえばそれは嘘になってしまう。ここは、閉ざされた島。逃げる道はなく彼らの嘘はここでは真実なのだと。シャッターアイランドとは島のことでは無く、周りの人間から孤立して閉ざされる状態を意味しているのだと思います。そして、逃げ場を失った主人公はそれを悟って、正気をたもっていられる内に自分に終止符を打とうと思ったのだと。”
もう無茶苦茶です。
洗脳できたら、
ここでのことを忘れてもらって
帰ってもらえば済むこと。
 
もし本当に保安官で調査に来ているなら
テディを生かしておかないといけない。
植物状態にして
本土に帰すことはできない。
もしくは本土から誰か
調査に来てしまうと
ロボトミーテディを見て
これはどういうことだ?と責められる。
 
そうです。
手術する=テディが患者だから、
という簡単なこと。
病院側が手間をかけて
洗脳で手術を受けさせても
何もメリットがない。

“ちなみにレイチェルは妄想ではなく、実在する人物と考えられます。洞窟のレイチェルは主人公をその手で触れて揺さぶり起こしてます。実体のないものが人を揺さぶり起こすことは考えにくいですよね。なので彼女言う言葉は嘘ばかりのこの島で、唯一の真実かもしれませんね。”

レイチェルは実在してます。
(上の疑問で答えた)
幻覚には触れないと言うが
ドロレスにも触ってますよ。

“自分もこの考えに辿り着くまで相当時間が掛かりました。真実では無い可能性ももちろんあります。ですが、この映画は思っていた通りの結末だと思っていたら大間違いかもしれません。”

こういう間違いは疑問を生んで
新しい発見がある。
ですが残念ながら
思っていた通りの結末なんです。


みなさんは疑いすぎて
こんなアホな子にならないようにね。

これだけわかりやすく答えが提示されていて

もしそれでも
「ディカプリオが騙されてる!」
「結末は誰にもわからない」と思うなら
もう手のほどこしようがない。
俺もこんな表情になってしまうよ。

【ネタバレ注意】映画『エスター』を語る。

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「この娘、どこかが変だ」
 
映画で「邪悪な子供」といえば
『オーメン』のダミアン。
しかしこの作品の子供は
あまりにもリアルで怖い。
 
『エスター』
[Orphan]
(2009年)アメリカ映画
エスター [DVD]エスター [DVD]
1,543円
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<あらすじ>
3人目の子供を流産したケイト・コールマン(ヴェラ・ファーミガ)とその夫のジョン(ピーター・サースガード)。彼らはその苦しみを癒すため、孤児院からエスター(イザベル・ファーマン)という9歳の少女を養子として引き取る。少々変わってはいるが年齢の割にしっかり者で落ち着いており、すぐに手話を覚えて難聴を患う義妹のマックス(アリアーナ・エンジニア)とも仲良くなるエスター。だが共に生活する中で、やがて彼女は常に手首や首にリボンを着けていたり、入浴の際は必ず入り口を施錠したりと、謎の習慣を垣間見せ始め、それらと同時に徐々に恐ろしい本性を見せ始めるのだった。
 
<スタッフ>
監督 ジャウム・コレット=セラ
脚本 デヴィッド・レスリー・ジョンソン
製作 ジョエル・シルバー
    スーザン・ダウニー
    レオナルド・ディカプリオ
製作総指揮 スティーヴ・リチャーズ
    ドン・カーモディ
    マイケル・アイルランド
音楽 ジョン・オットマン
撮影 ジェフ・カッター
編集 ティム・アルヴァーソン
 
<キャスト>
ヴェラ・ファーミガ(ケイト・コールマン)
ピーター・サースガード(ジョン・コールマン)
イザベル・ファーマン(エスター)
ジミー・ベネット(ダニエル・コールマン)
アリアーナ・エンジニア(マックス・コールマン)
CCH・パウンダー(シスター・アビゲイル)
 
 
原題の「Orphan(オーファン)」は「孤児」の意味。
邦題「エスター」とは主役の少女の名前。
 
ある夫婦が孤児院から
少女を引き取って家族に迎え入れたが、
その子の周りで奇妙な事件が起こり、
やがて殺人事件まで発生する。
これはおかしいぞと
母親が調べて行くうちに
ある秘密に辿り着く……という話。
 
いや~この少女が怖い!
可愛いからこそ怖い!
最初はネコかぶってるんだけど
だんだん凶悪になってくる。
クラスメイトを突き落としたり
シスターをハンマーで殴り殺したり。
ツリーハウスにダニエルを閉じ込めて
放火して見上げるこの表情がやばい。
城之内くん?
 
怖いオバサンというと
『ミザリー』のキャシー・ベイツだが、
怖い少女の決定版が
『エスター』のイザベル・ファーマンだろう。
 
言葉が発せない妹マックスちゃんが
逆らうことができずに
巻き込まれていくのが可哀想。
そして母親だけが
エスターを怪しいと思って
調査するんだけど
夫もカウンセラーも信じてくれない。
終いにはお前の方が狂っていると
精神異常者に仕立て上げられる始末。
本当イライラが募った。
 
エスターの顔立ちは
乃木坂46の生田絵梨花さんみたい。
ピアノも弾けるし。
もしも、
いくちゃんがエスターだったらと
想像するとゾッとする。
 
どんでん返しがすごいと聞いていたが
個人的にはイマイチだったかな。
サイコ・スリラーとしては良作だが
犯人は最初からわかっているし、
犯行は杜撰だし、
展開は予想通りだったし、
結末も衝撃は薄い。
 
☆☆☆☆ 犯人の意外性
☆☆☆☆ 犯行トリック
★★☆☆☆ 物語の面白さ
★★☆☆☆ 伏線の巧妙さ
★★★☆☆ どんでん返し
 
笑える度 -
ホラー度 ◎
エッチ度 △
泣ける度 -
 
総合評価(10点満点)
 6.5点
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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※ここからネタバレあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ネタバレ結末
 
○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】
ブレンダ ---●エスター ---憎悪【骨折:滑り台】
シスター・アビゲイル ---●エスター ---口封じ【撲殺:ハンマー】
ダニエル・コールマン ---●エスター ---口封じ【窒息死(未遂):枕】
ジョン・コールマン ---●エスター ---憎悪【刺殺:ナイフ】
エスター ---●ケイト・コールマン ---正当防衛【溺死:池】
 
<結末>
エスターは自分の秘密を探る
シスター・アビゲイルを殺し、
ダニエルをも殺そうとした。
ケイトはエスターが犯人だと責めるが
夫ジョンたちはケイトの精神の方が
おかしいと言って聞く耳を持たない。
 
エスターの持っていた聖書と
挟んであった写真から
昔居たという精神病院を探しだし
担当者と連絡が繋がって
そこでケイトはエスターの秘密を知る。
彼女は少女の外見をしているが
実は33才の大人の女性で
ジョンを奪う為に
周りの邪魔者を殺したのだ。
 
ケイトを追い払ったエスターは
ジョンを誘惑する。
しかし拒絶されて逆上し、
ナイフでめった刺しにして殺害。
そこに駆けつけたケイトと格闘して
凍った池の底に蹴り落とされて死亡した。
 
どんでん返し
 
エスターは
見た目は9歳の少女だが
実は33歳の大人だった。
中身(精神)が大人という意味ではなく、
「下垂体機能不全」という珍しい病気で
ホルモンバランスが崩れて
身体が成長しなくなったのだという。
 
本名はリーナ・クラマー
エストニアの精神病院で生まれ
アメリカの家族の養子となり、
父親を誘惑して失敗すると
家族を皆殺しにして放火した。
1年前に施設を脱走して行方不明になる。
これまでに7人を殺している。
 
水色がミスリード紫色が伏線です。
 
エスターを子供だと
思わせる方向がミスリード。
 
①エスター役を当時12歳の
イザベル・ファーマンが演じているので
当然ながら見た目では
子供にしか見えない。
外見自体が強力なミスリードだ。
 
孤児院の書類が
ロシア出身の9歳の少女になっているので
まあ疑う人はいないでしょう。
 
ケイトがジェシカのことを話す時、
涙を見せるなど(嘘泣き)
心優しいところや
歯医者を嫌うなど
子供らしい振る舞いをしている。
 
 
エスターが大人である
という方向が伏線だが、
はっきりと大人を示す証拠はない。
夫ジョンへの
好意の寄せ方が異常なので
うっすらと気付くかもしれない。
 
両親がセックスしようとすると
邪魔しに割って入るのは
ジョンが好きなので嫉妬している。
子供が見てはいけないものよと
注意すると
「知ってる。ファックでしょ」とマセた発言。
 
愛した男性の写真を
未練たらしく残すのも
子供の感情とは違う。
 
最も伏線らしいのは
「歯」についての2つの伏線。
歯医者に行くことを拒否したのは
歯で年齢がばれるのを恐れたため。
徹底的に嫌がっていた。
ダニエルが
エスターが肉を細かく切り分けて
食べるのを馬鹿にしていた
歯が治療を受けれずボロボロなので
大きい肉は食べにくいから。
エスターは入れ歯をしている。
 
⑥子供にしては
拳銃の扱い方がやけに手慣れている。
アメリカの子供はそういうもんだと
日本人は思ってしまう。
ちなみに
本物の子供のマックスが
最後に銃を撃つが
あれはエスターが撃つのを見て
やり方を覚えたからでしょう。
 
エスターの異常性を示す伏線は
描いている絵にブラックライトを当てると
火が燃えていたり血が出たり
セックスシーンを描いたりと
エログロテスクな絵になること。
どうやらエスターの
抑えきれない衝動を
絵にぶつけているようだ。
 
手首と首にいつもリボンをつけていて
外そうとしないこと。
この下に拘束具の傷跡があった。
裸を見られるのも嫌がり
入浴中は鍵をかけたのも、
傷を見られるが嫌だから。
 
⑩ペイントボールが当たって瀕死の鳩を
「楽にしてあげて」と石を持って
ダニエルに言う場面。
「できないよ」と尻込むダニエルに対し
躊躇なく石で鳩を殺すエスター。
 
 
その他の伏線では
⑪エスターがマックスを連れまわした
凍った池が最後のバトルの戦場になる。
 
マックスとの会話で手話を使うが
手話自体が命を救う場面がある。
 
耳の聞こえないマックスが
エスターに狙われている時、
ケイトが天窓から
下の温室にいるマックスに
「そこを動かないで」と
手話で指示を出したことで
マックスがエスターと
鉢合わせするのを防いだ。
手話なら声を出さないで窓越しでも
意志を伝えることができることを
上手く利用している。
 
よくある疑問
 
Q,エスターは孤児院では
問題をおこさなかったのか?
 
孤児院では人との関わりを
最小限にしていたから
問題が表面化しなかった。
シスター・アビゲイルも
それを個性だと受け止め
エスターの自由にさせていた。
 
Q,エスターが白いバラをプレゼントした時、
どうしてケイトは怒ったのか?
 
あの白いバラはケイトが
死産したジェシカのために
大事に育てていた花。
エスターにはそのことを教えていたのに
わざとバラを切って渡したので
怒りが頂点に達した。
 
Q,おっぱいの大きい近所のおばさんは
ジョンを誘っていたのか?
 
ジョイスという女が
椅子を運ぶのを手伝ってと言ったのは
下心あって近づいたとしか思えない。
息子を連れていたので
おそらく未亡人なのだろう。
ジョンは誘いに乗らなかったが
エスターは嫉妬していた。
あれ以上近づいたら
殺しの対象になっていたかもしれない。
 
Q,銃に1発だけ弾をこめて
マックスに向けたのは何の意味が?
 
シリンダーを回転させて
「遊びたい?」と聞いているので
ロシアンルーレットをするつもりでした。
しかし時間がないから
(シスターが帰りそうなので)
マックスは殺されずに済んだ。
あの銃に慣れた様子は
大人であることを示す伏線でもあります。
 
Q,ブレンダを突き落としたり
アビゲイル殺しも犯行を堂々と行い
そこまで隠そうとしていないのはなぜ?
 
エスターは子供の姿を利用して
「どうせ子供だから」で
済むのを利用している。
マックスを連れて共犯にして
偽証させているから
疑いをそらすことができる。
しかもジョンがアホすぎて
エスターはそんな子じゃないと
庇ってしまうのが最悪だ。
 
Q,エスターが万力を使って
自分の左腕を折ったのはどうして?
 
その日にケイトに左腕を掴まれて
「痛い!」と芝居したうえで
症状をひどく見せて
ケイトを追い込むためにやった。
 
しかしいくら何でも
女性が掴んだ程度で
腕は折れない。
ジョンは馬鹿すぎて
すっかり騙されている。
 
Q,ジョンはどうして
妻の意見を信じないのか?
 
ジョンが妻の発言を信用しないのは
アルコール依存症があるからだ。
昔マックスが池に落ちた時
酒で酔い潰れていて
ジョンが助けるまで気付かなかった。
それ以来お酒は絶ったのだが、
夫がエスターの味方をするから
ついワインを買ってしまった。
買ってしまったら
飲んでないと言っても信用されない。
ケイトも馬鹿なことをして
自分で墓穴を掘ったものだ。
 
それでも
エスターを怪しいと言ったのは
ケイトだけじゃなく、
シスター・アビゲイルも
彼女には問題があると指摘したし、
そのシスターが誰かに殺されて、
孤児院にエスターの記録もなく、
精神病院で生まれたこともわかり、
ツリーハウスが燃えた時は
エスターかダニエルしか犯人はいなかった。
ここまで状況が揃っているのに
エスターの言うことを信じるのはアホすぎる。
 
ケイトには申し訳ないが
ジョンは死んで当然。
めった刺しにされた時に
自業自得だと思った。
ついでに
あのクソカウンセラーも
殺されてねーかな(希望
 
Q,エスターに枕で窒息させられた
ダニエルは助かったの?
 
助かったと思います。
病院内だし、
心肺停止状態が長くなければ
AEDで蘇生できるでしょう。
 
Q,ダニエルとケイトが病院に入院した夜、
エスターがマックスの
補聴器を持っていくシーンの意味は?
 
今から下で
私とジョンが愛し合うから
邪魔しないでという意味で
聞こえないようにしたのでしょう。
 
あるいは今夜
マックスも殺すつもりで
物音が聞こえないように
補聴器を持ち去ったかもしれない。
あなたには
もうコレ(補聴器)いらないでしょ、
という意味で……。
 
Q,エスターは本当に死んだの?
 
首を蹴られて変な方向に曲がって
池に落とされましたから
普通の人間は死んでますよね。
 
シリーズ化するなら
ゾンビみたいな化物となって
蘇ってくるしかないかと。
 
Q,もうひとつのエンディングが
あるって聞きましたが?
 
池から戻ったかどうか、
ケイトたちを殺したかは不明ですが、
二階でひび割れた鏡で
化粧をしたエスターが
駆けつけた警官が包囲する中、
階段を降りてきて
「ハロー。マイネーム・イズ・エスター」と
血だらけの顔で自己紹介して終わる。
ライトに照らしだされた顔は
あまりにも不気味なので
ここには掲載しない。
 
可哀想なマックス
 
生まれつき難聴で
言葉が話せず手話で会話する
ケイトの娘のマックスちゃん。
エスターがやってきて
お姉ちゃんができたと喜ぶ。
 
しかしそのエスターが
とんでもない女だった。
マックスを脅して言いなりにして
嘘の証言をさせる。
 
エスターはマックスを利用した上で
口封じに何度か殺そうとしていた。
アビゲイル殺しでは
車の前に突き飛ばして
轢かれそうになったし、
車に閉じ込められたまま
坂道をサイドブレーキ外して
バックで事故にみせて殺そうとした。
口止めされているので
エスターがやったと言えず、
母親がちゃんとサイドブレーキを
引いていなかったせいにされる。
 
真実を言いたくても
言ったら殺されるし、
エスターに抵抗する力も無い。
大好きな母まで殺されるかもしれない。
 
それでも大事な場面で
エスターに抵抗する。
ダニエルが石で殺されそうな時は
タックルで助けた。
ケイトが凍った池で襲われる場面で
泣きながら銃を撃って(外れたが)
池の氷が割れた。
その結果エスターを
池の底に沈めることになる。
 
いや~映画を見ていて
本当に可哀想だった。
でも最後は
生き残れたので良かったよホント。
 
エスターという女性
 
少女の外見をして
実は大人だったというオチは
意外とインパクトが弱い。
33歳という微妙な年齢も
驚くほどではなかった。
 
どうせなら少女の外見で
60歳くらいの高齢者だったら
「ええ~!?」っていう驚きがあったと思う。
病気の設定上そこまで高齢になると
顔のシワを消すのが難しかったり、
声や髪の問題もあるのかもしれないが
どうせならもっとオーバーにして
意外すぎる真相にしてほしかった。
 
この映画を高く評価する人は
死産したジェシカの霊が
エスターに憑依していたという
悪魔憑き系ホラーだと思ったら
特殊な病気で意表を突かれて
驚いたということなのだと思う。
俺は誰も知らないような
特殊な病気を出されると
逆にアンフェアに感じてしまうので
高くは評価できなかった。
 
 
それにしても
イゼベル・ファーマン
演技力は凄かった。
憎たらしいぐらいに
エスターという悪役を演じていた。
大人っぽくメイクして誘惑したり
正体がわかった時、
メイクを落として
老けたエスターになるが、
逆に老けメイクで
本当に30歳にみえるように
なるのが凄いと思う。
 
観終わって思ったのは
エスターは障害を持った孤児のため
いつも子供扱いされて
男女の愛情を知らずに育ったのだろうと。
 
ブラックライトで浮かび上がる絵には
男女の性行為が描いてあったが
果たして彼女は
セックスしたことがあるのだろうか。
欲望だけが肥大して
狂気的な愛し方しか
できなくなったのではないか。
 
エスターはジョンだけに
気に入られるような行動をとったが
彼女の中には
幸せな家族を作りたい意志はなく
ただ男だけを求めていたように思える。
普通の33歳の女性の意志と
9歳の身体のギャップに
悩んでいたのではないだろうか。
自分が同じ状況にならないと
こればかりは理解できないけどね。
 

【ネタバレ注意】映画『下妻物語』を語る。

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嶽本野ばらさんの
人気作品の映画化。
 
『下妻物語』
(2004年)日本映画
<あらすじ>
ロリータファッション命のマイペース少女・竜ヶ崎桃子(深田恭子)は、田んぼだらけの茨城県・下妻から代官山まではるばる通っている。大好きなブランドの洋服を買いたい一心で、ついに某海外ブランドのバッタもんを売るというアブナイ商売に手を出すほどに。ある日、そのバッタもんを買いたいという少女が現れた。それが、特攻服&原チャリで爆走するヤンキー娘・白百合イチゴ(土屋アンナ)。どう見ても住む世界が違う2人だが、桃子はイチゴのペースに次第に巻き込まれていく……。
 
<スタッフ>
監督・脚本 中島哲也
原作 嶽本野ばら
   『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん』
製作 近藤邦勝
製作総指揮 大里洋吉
音楽 菅野よう子
撮影 阿藤正一
編集 遠山千秋
 
<キャスト>
深田恭子(竜ヶ崎桃子)
土屋アンナ(白百合イチゴ)
宮迫博之(桃子の父)
篠原涼子(桃子の母)
樹木希林(桃子の祖母)
岡田義徳(磯部明徳)
小池栄子(亜樹美)
阿部サダヲ(一角獣の龍二)
矢沢心(ミコ)
荒川良々(八百屋)
 
 
深田恭子、土屋アンナ主演。
フカキョンは当時22歳、
アンナさん当時20歳の作品。
 
もうね、何と言っても
2人の対照的な恰好と性格が面白い。
 
フカキョン演じる桃子は
キュートなルックスと
フリフリのロリータファッションで
外見はスーパー可愛いのに
中身は自分で
「マジで心根が腐っています」と言うぐらい
自分の主義に固執して
他人のことは無関心なダメ女。
 
土屋アンナ演じるイチゴは
特攻服を着たヤンキーで
話し方も乱暴ですぐ手が出て
ツバ飛ばすし最低なのに、
中身は義理と友情に厚くて
不器用なところもあるが
素直でイイ奴。
 
その他のキャストも豪華。
ダメ親父役が宮迫博之さん、
浮気母役が篠原涼子さん、
超長いリーゼントの阿部サダヲさん、
謎多き祖母・樹木希林さんも
脇役ながらインパクトを残している。
 
「いやぁ~映画って
本当にいいものですね」の
水野晴郎さんもゲスト出演。
当然のように
シベリア超特急Tシャツ着てます。
 
物語は主演2人の友情ストーリー。
始まって2分で
桃子が車に撥ねられて
いきなり終了して吹いた。
強引なイチゴに振りまわされながら
何事にも無関心だった桃子が
次第に心を開いていく過程が
コメディタッチで描かれていく。
唐突なアニメもあれば
うっかり泣いてしまいそうな場面もある。
そしてラストは
スカッと爽快な結末が待っている。
 
正直言うと土屋アンナさんは
好きじゃなかったのですが
この映画観て印象変わりましたね。
深田恭子さんは
ナレーションの話し方も
とぼけた感じで笑えたし
金髪ロリータが似合っていた。
2人ともハマリ役でした。
 
★★★★☆ 物語の面白さ
☆☆☆☆ 伏線の巧妙さ
★★☆☆☆ どんでん返し
 
笑える度 ◎
ホラー度 -
エッチ度 -
泣ける度 △
 
総合評価(10点満点)
 7.5点
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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※ここからネタバレあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ネタバレ結末
 
<結末>
「舗爾威帝劉(ぽにいている)」を
抜けたいと言うイチゴは
ミコたちの落とし前を受けることになった。
一方、磯部から依頼された
お洋服の刺繍の約束があった桃子は
イチゴとの間に芽生えた友情と
どちらをとるか迷うが、
磯部の後押しもあり、
イチゴのところへ祖母の原チャリで爆走。
 
タイマン勝負で負けそうになったミコは
集団でイチゴをリンチする。
そこに飛び込んだ桃子は
自分が伝説のレディース妃魅姑の娘だと言い、
妙な説得力で啖呵を切り、
ミコたちを納得させた。
 
その後、
桃子はロリータファッションを貫き、
BABYの手伝いをしながら
自由に生きていた。
イチゴは雑誌のモデル兼
土浦のモータースでバイトしながら
今日も下妻の町をバイクで走っている。
 
2人は妃魅姑伝説の
新たな歴史を作るため
日本中を行脚して全国統一を
目指しているとかいないとか……
 
 
どんでん返し
 
そんなものは無い。
 
 
勝手に深田恭子特集
 
フカキョンの画像を貼るコーナー。
 
 
名言(?)集
 
桃子が小学生の時、両親が離婚。
母は再婚相手を見つけ、
桃子を連れて行こうとするが
桃子は父の元に残ると言う。
小学生の桃子人間は大きな幸せを前にすると、急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは不幸に耐えることより勇気がいるの。お母さん、いくつ?」
桃子の母「……33歳」
小学生の桃子「ギリだと思う。一人の女が幸せをつかむには。絶対に手放しちゃ駄目。その人に愛されてどんどん綺麗になってください。お金かけてエステとか行って整形とかもして胸も大きくして、たかの友梨エステティックシンデレラコンテストで優勝してください」
桃子の母「なんで?」
小学生の桃子「面白いから」”
 
嘘をついて父からお金を貰い
BABY,の服を買う桃子。
それがどんなに非常識な生き方だとしても、幸せならいいじゃん。気持ちよければオッケーじゃん。ロココの精神は私にそう教えてくれました。だけど、私、マジで心根が腐っています
 
しゃべり場みたいな討論番組で
竜ヶ崎桃子(17才)が言う。
“「人間は一人なの。一人で生まれて一人で考えて一人で死んで行くの。人は一人じゃ生きられないなんて、だったら私は人じゃなくていい。ミジンコでいい。寄り添わなきゃいけない人間よりもずっとずーっと自立してるもの。」”
 
イチゴが桃子に向かって
お前には貸しがあると言うと、
桃子自分が一番大事なものは、絶対貸しちゃいけないの。貸してもいいのはどうでもいいものだけ。だから私は借りた物を返さない主義。その代わり、貸す時は戻って来なくていいって思うの
イチゴ「おめえ、性格悪いなぁ」
桃子「ねじ曲がってまーす」”
 
泣いているイチゴに亜樹美が言う。
“「誰だって何か背負ってんだよ。どっか痛いんだよ。だから泣くことは恥ずかしいことじゃない。でも女はよぉ、人前で涙なんか流しちゃいけねえんだ。同情されちまうからな。泣くときはよぉ、こうやって誰もいないとこで泣きな。そして、泣いたら泣いた分だけ強くなりな」”
 
 
桃子の裁縫の腕前に感心した祖母が
桃子に言葉をかける。
“「人間にはそれぞれ器ってのがあってよぉ、おめえの父ちゃんの器は、ちっちゃくて汚れててヒビ入ってる。でも、おめえのは違う。そりゃおっきくねえかもしれねえけど、綺麗ないい器を持ってる。うん。おめえの道を行け。他の誰とも違う、おめえじゃなきゃ駄目だって場所、きっと見つかるからよ」”
 
代官山で閻魔という
刺繍屋を捜すシーンで
桃子が一人語り。
お洋服はさ、私の先生。私に生き方を教えてくれるの。素敵なお洋服に出会って、そのお洋服が似合う人になるために、どうすればいいか一生懸命考えているとさ、答えてくれるんだよねお洋服が。お前はまだまだこの服を着るには修行が足りない!とか、あなたはこの服が似合う人間だと思っているけど、あなたに本当に似合うのは全然違うこんな服だよーとか。……わかんないよね、こんな話。
 
「私に刺繍やらせてくれない?」と
言った桃子に、
特攻服を預けるイチゴ。
文字の大きさとか
どうすればいいかと質問する桃子に……
“「特攻服預けるってことは、命預けるってことだ。全部、何もかも、お前に任せる」”
 
初めての失恋で
泣きそうになるイチゴだが……
“イチゴ「なあ桃子。女はさ、人前で泣いちゃいけないんだよな
すると桃子は後ろを向く。
桃子「うん。でも、今ここには誰もいないよ」”
それを聞いて、堪え切れず泣きだすイチゴ。
 
好きな洋服の刺繍を
依頼されたのがプレッシャーだと
悩みを打ち明ける桃子。
イチゴは自分が
刺繍してもらって嬉しかったので
その才能を使えと励ます。
“「才能があんのに、その才能を認めてくれる人がいるってのに、なに悩んでんだよバーカ!おめえが作んなきゃそれ着たい人どーすんだよ?ジャスコで済ますしかねーじゃんかよ。……できるよ、お前なら」”
 
 
「けじめ」を受けるイチゴが心配で
磯部との約束の日に、
仕事より友達の方を選んだ桃子。
電話越しに怒りを露わにする磯部だが……
“磯部「あなたは洋服作りが好きですか?」
桃子「多分……いえ、好きです」
磯部「僕もそうです。この仕事を始めてから、洋服作りが僕の全てでした。この仕事に僕の情熱の全てを注いできた。仕事に比べれば、友達なんて何の価値も無い。友との約束も仕事のためなら平気で破った。仕事とはそういうものだと信じてきました」
桃子「すいません。だけど、私……」
磯部「だから僕には友達がいません
桃子「え?」
磯部「一人もいません。自分をさらけ出して付き合える人がいません。……行ってあげなさい。行くべきです
桃子「……はい!」”
 
 
「舗爾威帝劉」のミコに
自分たちよりもロリータの友達と
これからもつるむのかと聞かれたイチゴ。
“「ダチなんかじゃねえよ。……コイツはよお、桃子はいっつも一人で立ってんだよ。自分で決めたルールだけを信じてよお。群れなきゃ走れねえアンタらとは、格が違うんじゃボケ!」”
 
泥の中に突き飛ばされ
ついにキレる桃子。
“「ワレいちびっとったら、いてまうぞコラ!
金属バットを振りまわす桃子。
(心の声「できれば私はロココ時代のおフランスに生まれたかった」)
腰が抜けたミコの足元にバットを叩きつける。
妃魅姑がどうしたって?妃魅姑が茨城統一しろっておめーらに勅令下したって?どこの偽妃魅姑かしらねえが、本物の妃魅姑がおめーらみたいなカスにそんな命令下すはずがねえよ!」威嚇する桃子。
「な、何言ってんだおめえ?」声を絞り出すミコ。
本物の妃魅姑知ってんのか?おめーらに勅令下したそいつが本物だって証明できんのか?
周りの者が声をあげる。「じゃあ、おめえは知ってるつーのかよ?」
ああ、当り前さ。あたいはね、妃魅姑の実の娘さ!」”
 
 
よくある疑問
 
Q,桃子は軽トラに撥ねられたのに
どうして無事だったのか?
 
当たり方と着地地点が良かった。
フロントガラスに当たり
衝撃を上手く逃がし、
上空に高く弾んだ。
車が停止したのでちょうど荷台の
野菜の中に着地したので助かりました。
 
Q,駅のテレビで流れていた
「竜ヶ崎桃子誕生秘話」は
本当に流れていたの?
 
まさか。
映画の登場人物が視聴者に向けて
面白く自己紹介する
メタフィクションの演出です。
 
「恋さ」や「君じゃなきゃ駄目なんです」と
町の人が言う場面もメタ演出。
 
実際に流れていたかどうか
考えることの方が野暮というもの。
面白く楽しみましょう。
 
Q,ベル○ーチにピー音が
入っているのはなぜ?
 
許可が下りなかったからです。
ユニ○ーサルも同様。
綴りもVERSACHやUNIVERSAL STUDIUM
(実在はVERSACE、
UNIVERSAL STUDIO)ともじってある
ジャスコやBABYはOKだったそうで。
 
Q,画面の色合いが
やたら濃いような気がします。
 
原色を強調したり
人物へサイドからライティングしたり
少し変わった映像表現を試みている。
そのため日中でも
夕焼けの中にいるような印象だ。
 
Q,どうして妃魅姑の娘という嘘を
ミコたちは信じたの?
 
妃魅姑は茨城のカリスマレディース。
しかし姿を見た者はいない。
それゆえ伝説になっている。
ミコと土浦のレディースが合併し、
ミコは反対派を黙らせるために
妃魅姑の名前を使った。
(土浦側から出したのかもしれない)
 
妃魅姑の娘のことは
誰も知らないが、
刺繍屋の閻魔と結婚して
見事な刺繍をした桃子が娘だという話は
妙に説得力があったので
手を出すことができなかった。
 
Q,劇中で流れた曲を教えて下さい。
 
他のサイトで調べたものを掲載。
  • オープニング・テーマソング:「Roller coaster ride→」Tommy heavenly6
  • 18世紀ベルサイユ、ロココの時代:「Hola Hola」Dany Vasnier
  • 桃子の家に居つくヤンキー:「Parceque C'est Toi」Dany Vasnier
  • イチゴがバイクを洗いながら歌う:「15の夜」尾崎豊
  • 桃子とイチゴがカフェ「貴族の森」で話している時に流れている曲:「Lucie Est Amoureuse」Valerie Hohn
  • イチゴがピアノを弾きながら家族と歌っている:「おおブレネリ」 … スイス民謡。
  • 泣きながら自転車を漕ぐイチゴ:「15の夜」尾崎豊
  • 「バリバリ妃魅姑伝説」:「実録!妃魅姑伝説」Joe Himeji
  • パチンコ屋に行く桃子とイチゴ。イチゴ「尾崎だ。負ける気がしねぇ。」:「十七歳の地図」尾崎豊
  • パチンコ屋。龍二登場し、イチゴにパチンコを教える:「Honey You」尾藤イサオ
  • パチンコ屋にて、龍二が気になり出すイチゴ:「OH MY LITTLE GIRL」尾崎豊
  • イチゴ、龍二に恋をする:「Hey my friend (Instrumental)」Tommy heavenly6
  • 「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」で、桃子と磯部社長が会うシーン:「Lucie Est Amoureuse」Valerie Hohn
  • 代官山の閻魔という刺繍屋を探す桃子とイチゴ:「A Place For Me And You」Alan Brey
  • イチゴの特攻服の刺繍をする桃子:「She Said」及川リン
  • 桃子の携帯メール着信音:「美しき青きドナウ」ヨハン・シュトラウス
  • BABYで、磯部に仕事を頼まれる桃子:「Une Belle Histoire」Valerie Hohn
  • 桃子の携帯着メロ:「ウィーンの森の物語」ヨハン・シュトラウス
  • イチゴの初めての恋が終わる、BABYの洋服の刺繍を始める桃子:「She Said」及川リン
  • 牛久大仏をあとにし、バイクで疾走するイチゴと桃子:「Hey my friend」Tommy heavenly6
  • その後の話:「Super "Shomin" Car」Cecil
  • エンディング曲1:「タイムマシンにおねがい」Browny Circus
  • エンディング曲2:オリジナル・テーマソング:「Hey my friend」Tommy heavenly6
 
自分を持っている奴が一番強い
 
この映画を見て
俺が思ったのは「個性」の大切さ。
 
自分の信じた道を進み、
自分が好きなものを
誰に何を言われても曲げない桃子。
それは社会の中では
浮いていて扱いにくい存在だ。
その一方で
それは個性だから
失ってはいけないと言う人もいる。
その個性が職業になったり
自分の将来を豊かにすることもある。
 
才能は個性の中に隠れている。
桃子が刺繍で才能を認められたのも
ロリータファッションを続けたからだ。
イチゴもヤンキーの信念を貫いていた。
自分という信念を持っている奴が
最後は一番強い存在になれる。
そんな風に思えた映画だった。
 
 
それともうひとつ。
桃子に共感した場面がある。
「私はただBABYのお洋服を
着るのが幸せなだけで作るのは別」
という台詞があった。
俺も小説や映画をあーだこーだ分析して
偉そうなこと書いているが
それが「好き」だからやっているだけで
じゃあお前が書いてみろ
作ってみろというのは別のこと。
 
作品を作りたいわけじゃないんです。
ただ好きなことをやっていたいだけ。
しんどいのはやりたくないもん。
自分が楽しければいいじゃん。
気持ちよければオッケーじゃん。
俺もマジで心根が腐っているのかも。
 
 
 

裏旋の映画レビュー倉庫

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観た映画のレビューを
検索したい時に便利なように
まとめた記事です。
 
 
評価(10点満点)
★どんでん返しが凄い作品
 
 
10点
 
 
 
9.5点
『シックス・センス』ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント
『アイデンティティー』ジョン・キューザック、レイ・リオッタ
 
 
9点
『ベイマックス』ライアン・ポッター、スコット・アツィット
『ゲーム』マイケル・ダグラス、ショーン・ペン
 
 
8.5点
 
 
8点
『テキサスの五人の仲間』ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード
『ピエロがお前を嘲笑う』トム・シリング、エリアス・ムバレク
『シャッターアイランド』レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ
 
7.5点
『ユージュアル・サスペクツ』ケヴィン・スペイシー、ガブリエル・バーン
『ファイト・クラブ』エドワード・ノートン、ブラッド・ピット
『サイコ』アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー
『下妻物語』深田恭子、土屋アンナ
 
7点
『ショーシャンクの空に』ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン
 
 
6.5点
『エスター』ヴェラ・ファーミガ、イザベル・ファーマン
 
 
6点
 
 
 
 
 
 
 

裏旋の読書レビュー倉庫

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自分が何冊くらい
推理小説を読んだのか?
その備忘録のようなもの。

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感想を書いています。
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【外国人作家】

●コナン・ドイル
「シャーロック・ホームズの冒険」
「シャーロック・ホームズの思い出」
「シャーロック・ホームズの帰還」
「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」
「シャーロック・ホームズの事件簿」
「シャーロック・ホームズの叡智」
「緋色の研究」
「四つの署名」
「バスカヴィル家の犬」
「恐怖の谷」
「ドイル傑作集1」

●エドガー・アラン・ポー
「モルグ街の殺人事件」
「黒猫・黄金虫」
「ポオ短編集」

●ジョン・ディクスン・カー
「カー短編集1」
「カー短編集2」
「カー短編集3」
「幽霊射手 カー短編集4」
「黒い塔の恐怖 カー短編集5」
「ビロードの悪魔」
「猫と鼠の殺人」
「夜歩く」
「帽子収集狂事件」
「魔女の隠れ家」
「青銅ランプの呪」
「絞首台の謎」
「髑髏城」
「弓弦城殺人事件」
「死時計」
「テニスコートの謎」
「仮面荘の怪事件」
「魔女が笑う夜」
「囁く影」
「震えない男」
「青ひげの花嫁」
「恐怖は同じ」
「時計の中の骸骨」
「眠れるスフィンクス」
「騎士の盃」
「ハイチムニー荘の醜聞」
「墓場貸します」
「赤い鎧戸のかげで」
「死の館の謎」
「亡霊たちの真昼」
「蝋人形館の殺人」
「毒のたわむれ」
「剣の八」
「盲目の理髪師」
「プレーグ・コートの殺人」
「白い僧院の殺人」
「三つの棺」
「火刑法廷」 8点
「皇帝のかぎ煙草入れ」 9点
「ユダの窓」 9.5点
「死が二人をわかつまで」 8.5点
「貴婦人として死す」 8.5点
「緑のカプセルの謎」 7.5点

●エラリー・クイーン
「クイーン検察局」
「エラリー・クイーンの冒険」
「Xの悲劇」
「Yの悲劇」
「Zの悲劇」
「レーン最後の事件」
「ローマ帽子の謎」
「フランス白粉の謎」
「オランダ靴の謎」
「ギリシア棺の謎」
「エジプト十字架の謎」

●G・K・チェスタトン
「ブラウン神父の童心」
「ブラウン神父の知恵」
「ブラウン神父の不信」
「ブラウン神父の秘密」
「ブラウン神父の醜聞」
「木曜の男」

●ガストン・ルルー
「黄色い部屋の謎」
「黒衣婦人の香り」
「黄色い部屋の秘密」 9点

●イズレイル・ザングウィル
「ビッグ・ボウの殺人」

●E・ガボリオ
「ルコック探偵」

●ジャック・フットレル
「思考機械」
「思考機械の事件簿」
「思考機械の事件簿2」

●R・オースチン・フリーマン
「ソーンダイク博士の事件簿」
「ソーンダイク博士の事件簿2」
「赤い拇指紋」

●アガサ・クリスティー
「ポアロ登場」
「ミス・マープルと十三の謎」
「パーカー・パインの事件簿」
「アクロイド殺害事件」
「スタイルズ荘の怪事件」
「そして誰もいなくなった」
「秘密機関」
「ゴルフ場殺人事件」
「茶色の服の男」
「チムニーズ館の秘密」
「ビッグ4」
「ポアロのクリスマス」 8点

●バロネス・オルツィ
「隅の老人」
「隅の老人の事件簿」

●S・S・ヴァン・ダイン
「ベンスン殺人事件」
「カナリヤ殺人事件」
「グリーン家殺人事件」
「僧正殺人事件」
「カブト虫殺人事件」
「ケンネル殺人事件」

●F・W・クロフツ
「フレンチ警部最大の事件」
「海の秘密」
「ヴォスパー号の遭難」
「樽」
「ポンスン事件」
「製材所の秘密」
「スターヴェルの悲劇」
「殺人者はへまをする」
「ギルフォードの犯罪」
「蜘蛛と蠅」
「列車の死」
「関税品はありませんか?」
「フローテ公園の殺人」
「フレンチ警部とチェインの謎」
「フレンチ警部と紫色の鎌」
「マギル卿最後の旅」
「英仏海峡の謎」

●リチャード・ニーリィ
「殺人症候群」
「オイディプスの報酬」
「心ひき裂かれて」

●ロナルド・A・ノックス
「陸橋殺人事件」

●A・A・ミルン
「赤い館の秘密」

●E・C・ベントリー
「トレント最後の事件」

●フィリップ・マクドナルド
「鑢 ー名探偵ゲスリン登場ー」
「ゲスリン最後の事件」

●ドロシー・L・セイヤーズ
「毒」
「ピーター卿の事件簿」

●クリストファ・ブッシュ
「完全殺人事件」

●クリストファー・ランドン
「日時計」

●ジェームズ・ヒルトン
「学校の殺人」
「心の旅路」

●M・R・ラインハート
「螺旋階段」

●S・A・ステーマン
「六死人」
「マネキン人形殺害事件」

●ランドル・ギャレット
「魔術師が多すぎる」

●ニコラス・ブレイク
「野獣死すべし」

●イーデン・フィルポッツ
「溺死人」
「赤毛のレドメイン家」
「灰色の部屋」

●フレッド・カサック
「殺人交差点」

●ビル・S・バリンジャー
「歯と爪」

●スタンリィ・エリン
「鏡よ、鏡」

●パトリシア・モイーズ
「死人はスキーをしない」

●ハーバート・レズニコウ
「ゴールド1/密室」

●ブリス・ペルマン
「顔のない告発者」

●メルヴィル・D・ポースト
「アンクル・アブナーの叡知」
「アブナー伯父の事件簿」

●オーガスト・ダーレス
「ソーラー・ポンズの事件簿」

●アーサー・モリスン
「マーチン・ヒューイットの事件簿」

●アーネスト・ブラマ
「マックス・カラドスの事件簿」

●モーリス・ルブラン
「強盗紳士」

●レックス・スタウト
「毒蛇」
「腰ぬけ連盟」

●ジョルジュ・シムノン
「男の首」

●ミッシェル・ルブラン
「殺人四重奏」

●ロイ・ヴィカーズ
「迷宮課事件簿1」

●ジューン・トムスン
「ホームズの秘密ファイル」

●エドワード・D・ホック
「密室への招待」
「怪盗ニック登場」

●ロアルド・ダール
「あなたに似た人」

●ジェームズ・アンダースン
「血のついたエッグ・コージィ」

●アンソニー・ホープ
「ゼンダ城の虜」

●ジョンストン・マッカレー
「怪傑ゾロ」

●ウイリアム・アイリッシュ
「幻の女」

●アントニイ・バークリー
「毒入りチョコレート事件」
「ピカデリーの殺人」

●フランシス・アイルズ
「殺意」

●リチャード・ハル
「伯母殺人事件」

●A・E・W・メースン
「矢の家」

●ウイルキー・コリンズ
「月長石」

●ジョン・バカン
「三十九階段」

●ウンベルト・エーコ
「薔薇の名前」

●ジョセフィン・テイ
「時の娘」

●ハリィ・ケメルマン
「九マイルは遠すぎる」

●パット・マガー
「被害者を捜せ!」

●パトリック・クェンティン
「二人の妻を持つ男」

●ヘイク・タルボット
「魔の淵」

●ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ
「赤い右手」 7.5点

●キャロル・オコンネル
「クリスマスに少女は還る」 8点

●ピエール・ルメートル
「その女アレックス」 7点
「悲しみのイレーヌ」 7.5点

●セバスチアン・ジャプリゾ
「シンデレラの罠」 7点

●ジェフリー・アーチャー
「百万ドルをとり返せ!」 8点

●セオドア・ロスコー
「死の相続」 9点

●ロバート・A・ハインライン
「夏への扉」 7.5点

●短編集
「世界短編傑作集1」
「世界短編傑作集2」
「世界短編傑作集3」
「世界短編傑作集4」
「世界短編傑作集5」
「毒薬ミステリ傑作選」
「暗号ミステリ傑作選」
「密室大集合」
「探偵小説の世紀(上)」
「探偵小説の世紀(下)」
「シャーロック・ホームズのライヴァルたち①」
「シャーロック・ホームズのライヴァルたち②」


【日本人作家】

●江戸川乱歩
「日本探偵小説全集2」

●筒井康隆
「ロートレック荘事件」 8点

●中町信
「模倣の殺意」 9点

●乾くるみ
「イニシエーション・ラブ」 8点
「セカンド・ラブ」 7.5点
「リピート」 7.5点

●綾辻行人
「十角館の殺人」 9点

●歌野晶午
「葉桜の季節に君を想うということ」 9.5点

●道尾秀介
「向日葵の咲かない夏」 7点
「透明カメレオン」
 8.5点
「カラスの親指」 7.5点

●高野和明
「13階段」 8.5点

●殊能将之
「ハサミ男」 7点

●麻耶雄嵩
「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」 9点
「隻眼の少女」 8.5点
「夏と冬の奏鳴曲」 8点
「痾(あ)」 7.5点
「鴉」 7.5点
「螢」 8.5点

●西澤保彦
七回死んだ男」 9.5点

●岡嶋二人
焦茶色のパステル」 8点

●森博嗣
すべてがFになる」 8.5点
冷たい密室と博士たち」 7点
「封印再度」 6.5点
「数奇にして模型」 7.5点
「有限と微小のパン」 8点

●我孫子武丸
「殺戮にいたる病」 8.5点

●入間人間
「昨日は彼女も恋してた」
「明日も彼女は恋をする」
 8点

●深水黎一郎
「最後のトリック」 6.5点
「美人薄命」 6.5点

●早坂吝
「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」 8点

●小泉喜美子
「弁護側の証人」 7.5点

●飛鳥部勝則
「堕天使拷問刑」 10点
「殉教カテリナ車輪」 8.5点
「ラミア虐殺」 7.5点
「黒と愛」 7.5点

●倉知淳
「星降り山荘の殺人」 8.5点

●島田荘司
「占星術殺人事件」 8.5点
「斜め屋敷の犯罪」 9点

●門前典之
「屍の命題」 9点
「首なし男と踊る生首」 8点

●七月隆文
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 8点
「天使は奇跡を希う」 7点

●越谷オサム
「陽だまりの彼女」 5点

●連城三紀彦
「戻り川心中」 8.5点
「変調二人羽織」 8.5点

●朝井リョウ
「武道館」 7点

●堂場瞬一
「ラストダンス」 7点

●梶龍雄
「龍神池の小さな死体」 9点

●住野よる
「君の膵臓をたべたい」 6点

●乙一
「夏と花火と私の死体」 8点
「GOTH 夜の章」 8点
「GOTH 僕の章」 8.5点
「暗いところで待ち合わせ」 8点

●多島斗志之
「黒百合」 9.5点
「離愁」 7点

●秋吉理香子
「聖母」 8.5点

●城平京
「名探偵に薔薇を」 7点

●山田正紀
「人喰いの時代」 7点
「ブラックスワン」 8点

●久米康之
「猫の尻尾も借りてきて」 8.5点

●服部まゆみ
「この闇と光」 7.5点

●長沢樹
「消失グラデーション」 6.5点

●天樹征丸
「電脳山荘殺人事件」 8.5点

●横溝正史
「本陣殺人事件」 8点
「獄門島」 9点
「犬神家の一族」 9.5点

●友井羊
「ボランティアバスで行こう!」 8点

●中山七里
「連続殺人鬼カエル男」 7.5点
「さよならドビュッシー」 6.5点

●中西智明
「消失!」 9点

●天藤真
「大誘拐」 8.5点

●鯨統一郎
「冷たい太陽」 7点

●新海誠
「小説 君の名は。」 8.5点

●高畑京一郎
「タイム・リープ あしたはきのう」 9.5点

●嶽本野ばら
「エミリー」 7点

●伊坂幸太郎
「アヒルと鴨のコインロッカー」 9点





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