『嵐の中で』
[Durante la Tormenta]
(2018年)スペイン映画
<あらすじ>
1989年11月9日の嵐の夜。隣人男性が妻を殺害する現場を目撃した少年ニコ・ラサルテ(フリオ・ボイーガス=コウト)は、男性から逃げようと外に飛び出し、車にはねられて死んでしまう。
25年後、看護師のベラ・ロイ(アドリアーノ・ウガルテ)は夫ダビド(アルバロ・モルテ)や幼い娘グロリア(ルナ・フルジェンチオ)と一緒に、ダビドの友人アイトル(ミケル・フェルナンデス)の近所の家に引っ越してくる。そこはかつてニコが住んでいた家で、アイトルはベラたちに25年前の事件について話す。その日の深夜、嵐の中で時空にズレが生じ、ベラは古いテレビとビデオカメラを通じて事件直前のニコと対面する。
外へ行かないよう忠告してニコの命を救うベラだったが、翌朝目を覚ますと隣に最愛の娘グロリアの姿はなくて……彼女の人生はすっかり変わっていた。
<スタッフ>
監督・脚本 オリオル・パウロ
脚本 ララ・センディム
製作 メルセデス・ガメロ
エネコ・リサラガ・アラティベル
ミケル・レハルサ
ヘスス・ウレド・ナダル
製作総指揮 サンドラ・エルミーダ
音楽 フェルナンド・ベラスケス
撮影 シャビ・ヒメネス
編集 ジャウマ・マルティ
<キャスト>
アドリアーノ・ウガルテ(ベラ・ロイ)看護師
ルナ・フルジェンチオ(グロリア・オルティズ)ベラの娘
チノ・ダリン(レイラ警部補)
フリオ・ボイーガス=コウト(ニコ・ラサルテ)
ハビエル・グティエレス(アンヘル・プリエト)隣人
アルバロ・モルテ(ダビド・オルティズ)ベラの夫
ミケル・フェルナンデス(アイトル・メディナ)ニコの友人
ノラ・ナバス(クララ・メディナ)アイトルの母
クララ・セグラ(ヒルダ・ウェイス)アンヘルの妻
ミマ・リエラ(マリア・ラサルテ)ニコの母
アイナ・クロテット(ウルスラ・アバド)ダビドの元彼女
アルベルト・ペレス(ロマン)
ベレン・ルエダ(カレン・サルドン博士)小説家
アナ・ワヘネル(ディマス警部補)
25年前の少年を救ったことで
現在の自分の人生が
変わってしまった女性が、
存在の消えた愛娘を取り戻すべく
奔走する姿を描いたSFサスペンス。
嵐の影響で現在と過去が繋がり
時空を超えて通信して
過去を書き換えるところは
『オーロラの彼方へ』
愛する娘を取り戻すために
世界を変えようとする姿や
苦渋の決断をするところは
『バタフライ・エフェクト』を思わせる。
いいとこどりの設定だが
まあまあ普通かなと言う印象。
というのも
娘グロリアが8分程度しか出演せず
ほとんどしゃべらないから
あまりにも存在感が薄くて
しかも旦那が浮気していたせいで
元の世界に戻らなくてもいいのでは?と
余計なことを思ってしまったのが原因かも。
ネタバレのところで後述するけど
画竜点睛を欠いた結末でした。
伏線の回収は上手くて
ここが伏線でしたよと
過去のシーンを挿入してくれるので助かる。
物語には関係ないけど
スペインの男性俳優って
みんな髭なので
顔の区別が難しい……。
あれ?誰だっけこいつ?と
思うことが多かったし。
現在のところNetflixでしか
見れないというのが欠点ですが
『ロスト・ボディ』の
オリオル・パウロ監督の作品なので
完成度自体は高い。
それと『ロストボディ』で
意地悪な奥さんを演じた
ベレン・ルエダが小説家として登場し、
『インビジブル・ゲスト』の
凄腕弁護士を演じた
アナ・ワヘネルも警部補として
ゲスト出演している。
「アラベスコ」というマッチは
『ロストボディ』のバー
「アラベスク」を連想します。
★★★☆☆ 物語の面白さ
★★★☆☆ 伏線の巧妙さ
★★☆☆☆ どんでん返し
笑える度 -
ホラー度 -
エッチ度 -
泣ける度 △
評価(10点満点)
7点
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※ここからネタバレあります。
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●1分でわかるネタバレ
○被害者 ---●犯人 -----動機【凶器】
①ヒルダ・プリエト ---●クララ・メディナ ---防衛【刺殺:包丁】
※死体の処理は共犯のアンヘル・プリエト
<結末>
命を救ったニコの行方を捜すベラは
彼の正体がレイラ警部補だと気づく。
ベラの情報提供で
ヒルダの白骨死体を発見したレイラは
25年越しにアンヘルに
真実を突きつけて逮捕した。
自宅に帰ってきたレイラだが
そこにベラがいて
レイラに触った時に
この世界での記憶が流れ込んでくる。
未来の女性に恋したレイラは
ベラと出会い付き合っていた。
しかしそれは
ベラの望んだ世界では無い。
ベラは「今度はあなたの番よ」と
飛び降り自殺してしまった。
レイラはテレビを通して
少年ニコに未来の話をすると
嵐が収束していって
ベラは自分のベッドで目覚める。
夫ダビドも娘グロリアもいた。
しかしアンヘルも生きていて
まだ捕まっていない。
そこでベラはヒルダの死体を
自ら掘り出して警察を呼ぶ。
警部補のレイラと会うために。
●どんでん返し
この映画のどんでん返しは
少年ニコが生きているなら
いったいどこにいったのか?という点。
ベラがダビドに頼んで
ダビドの顧客名簿から
彼の本名が判明します。
「ニコ・ラサルテ・レイラ」
実はニコはすぐそばにいた
レイラ警部補だった
というどんでん返し。
しかしながらレイラ警部補が
大人になったニコだというのは
最初から協力的すぎるし
チノ・ダリンが演じる重要人物なので
メタ推理でかなりわかりやすい。
ベラが自殺するのは
どんでん返しとしては弱く、
グロリアと会えるのは既定路線なので
物語自体の驚きは少ない。
●パラレルワールド
パラレルワールド系の
時間軸が絡み合うものは
人によって理解や解釈が異なる。
一応、俺の解釈は
①世界A:×ニコ死亡、○グロリア生まれる、ベラとダビド結婚
②世界B:○ニコ生存、×グロリアいない、ベラとレイラ交際
③世界C:○ニコ生存、○グロリア生まれる、ベラとダビド結婚
この3段階の世界線が
あったという解釈で進めます。
世界Aから世界Bへ改変したきっかけは
嵐の夜のテレビが光ったこと。
あの衝撃でベラは
世界Aの記憶を持ったまま
世界Bの同じ年齢の
自分の体に移動してしまった。
世界Bの過去の記憶を
思い出すトリガーは
相手に触れることで
断片的に思い出すようだ。
ベラはレイラと
付き合っていることを思い出したが
2人とも元の時間に戻らなきゃと言って
飛び降り自殺してしまう。
レイラは世界Bのテレビ越しに
世界Aのニコに“何か”を伝えた。
その結果、
ベラは世界Cで目覚め、
ダビドとグロリアのいる生活に戻る。
ニコに何を伝えたのか?は
明らかにされていないが
おそらくは……
「未来の女性を探そうとするな。プリエトにも関わるな。そして君は警官になれ。そうすれば、どちらの問題もいつか解決するだろう」
このような内容だったと想像する。
ベラとアイトルが電車で出会い
アイトルにダビドを紹介してもらい、
ベラがダビドと結ばれて
グロリアを産むまでは
世界Aの流れを邪魔してはいけない。
ニコは世界Bの流れを
ベラ抜きでトレースして
最後に2つが結びつくような流れになった。
●伏線まとめ(★はとくに巧妙なもの)
【72時間】
冒頭のナレーションの場面で
嵐の続く長さが示唆してある。
「国立気象協会の予報によると積乱雲は今夜から出現し、72時間は居座り豪雨をもたらすとのことです」
「電気機器の誤作動による通信障害も予想され……」
↓
25年後の現在のニュースで
「今夜早くから激しい豪雨になり、72時間続くと予想されます。天体物理学者によると、異例の自然現象が再び起きそうです。1989年にもよく似た嵐が来ました」
と、25年前との類似を強調している。
- この予報通りならば元の世界に戻れるのは同じ気象条件の間だけなので、タイムリミットは72時間であることがわかる。電気機器の誤作動による通信障害はこの後のタイムワープの暗示。
【アンヘルの肖像画】
アンヘルの家には
アンヘルと妻ヒルダの肖像画が
壁にかかっている。
↓
世界改変後、
肖像画はアンヘルと
妻クララに変化している。
- アンヘルは妻の死体を隠して浮気相手のクララと結婚した。
【ベラの脳神経外科医としての腕】
ベラはグロリアを産んで
第一線から退いたが
脳神経外科医の腕は病院一だと
自分でも認めている。
- 逆に言えば「グロリアを産まなかったら?」第一線にとどまっていた。そしてその通りの世界へ。
【元彼女の写真】
ダビドが整理していた本の隙間から
1枚の写真が出てくる。
ダビドがウルスラと
付き合っていた頃の写真だ。
- これも世界が変わって変化する暗示。ちなみにダビドはウルスラと現在も繋がっている。
【盗んだ標識】
ダビドが指に怪我をしている。
原因を聞いたら
「あの標識を立てようとしてね」
と標識が出てくる。
↓
テレビを通じてニコとベラが会話。
後ろにヴァルピネダ駅の標識があると
ニコに言われたので、
夫と一緒に標識を盗んだと話す。
ベラ「あなたの隣人のアイトルが私を夫のダビドに紹介した。私はアイトルと駅で会った」
- この標識も後に重要な役割を果たす。ニコが彼女に会える手がかりは「アイトルと駅で出会ったこと」この標識はヴァルピネダ駅。だから、ヴァルピネダ駅で今か今かと待ち続けた。それが結果的に再会につながる。
★【アイトル「なぜ僕と結婚しなかった?」】
アイトルと一緒の夕食で
アイトルが「僕の方がいい男だ。なぜ僕と結婚しなかった?」と
冗談っぽくベラに尋ねる場面がある。
↓
世界改変後、ベラはアイトルに
自分たちの出会いを確認する。
ベラ「あなたとの接点がなぜか途切れて、ダビドは私と会わずウルスラと続いている」
アイトル「僕らはどんな風に出会った?」
ベラ「2001年よ。NYのテロの翌日だった。私たちは電車が同じで、私はいつも同じ席に座ってた。あなたは時々、私の前の席に……」
そこで電車が揺れて会話したことで
友人になったと自分の記憶を語る。
- ここの推理をわかりやすく説明するのはすごく難しい。ベラはダビドと結婚したが、その友人アイトルもベラに気がある。じゃあ世界改編後、普通にいけばアイトルと結婚していてもおかしくない。ダビドより先にベラと知り合って、ダビドと結婚していないなら、そのチャンスはある。では……“なぜそうならなかったのか?”ここまで推理できれば、その「出会いが無かったこと」になっていることに気づくだろう。
- さらにこの場面は世界Bではアイトルの席にレイラ(ニコ)がいて、彼がベラとぶつかっている。ベラは前回の記憶を語っているだけなのだが叙述トリックみたいな効果で驚きを補強している。
【世界Bの記憶の断片】
アイトルと握手したとき、
この世界Bの記憶が少し蘇る。
電車の前の席にいたのは別人で
アイトルは遠くから見ていた。
そしてベラは裸で
誰かと寝ていた記憶があった……。
ベラ「あなたが電車に……でも立っていた。座っていなかった」
- この世界Bではベラの記憶と違うことが起きている伏線。上に書いたようにベラはアイトルと出会わずに、レイラと出会い、恋をしている。
【嵐の翌日、学校に雷が落ちた】
アイトルがニコが死んだ夜のことを話す。
「次の日、学校の壁にあった時計に雷が落ちた。1週間停電して学校も休みに……」
↓
ベラがテレビで
自分が25年後の未来から
語りかけていると言っても
全く信じてくれないニコに
ベラ「明日のこともわかる。学校の入り口にある時計に雷が落ちて、学校中が停電になり休校になる。家にいれば私が正しいとわかるわ。でも外に出たら明日には死んでる」
- ニコの生死に関係ない部分は前回の記憶通りであるなら、世界改変後も翌日、学校に雷は落ちたはず。そのことを知っていることで未来を知っている証明になる。
【おばあちゃんのオルゴール】
ベラは嵐が怖い時、
おばあちゃんの形見の
バレリーナが回るオルゴールを
見て心を落ち着かせると娘に話す。
- この大事なオルゴールがレイラの住んでいる部屋に置いてあったことで、自分がレイラと付き合っていることが決定的になった。
【アンヘルの死亡記事】
ダビドがベラに
ニコの隣人アンヘルの死亡記事を
読んで聞かせる。
アンヘルは事件の後
3ヶ月後に自殺しており
自分の食肉処理場の地下に
殺した妻の死体を
埋めるつもりだったと供述していた。
↓
世界改変後、
プリエト食肉処理場の地下から
箱に入った白骨死体が見つかる。
- まさに伏線のための伏線。これを聞いたベラは、アンヘルが捕まらず計画通りなら妻の死体を食肉処理場の地下に埋めることを知ることができた。
★【アラベスコのブックマッチ】
ダビドのズボンのポケットから
「アラベスコ」と書いた
ブックマッチが出てくる。
ベラが「また吸ったの?」と怒ると
ダビドは「指図するな」と険悪な雰囲気に。
ダビドは1本だけだったと弁解し
窓からマッチを投げ捨てた。
↓
2回目の世界改変後、
窓の外の草むらから
投げ捨てたマッチが見つかる。
- この何気ないやりとりで捨てたマッチによって、ベラは最初の時間軸に戻って来たことがわかる。完全な最初の世界だとニコは死んでいるのだが、実際は生きている。これは2回目の世界改変後はニコ自身に関することが変化しただけ。ベラの周りに変化が無いのは、ようするにベラの人生にまだ介入していないことを証明するものである。そして今まで経験した時間が夢じゃなかったと確信した。
- このマッチはもう1つ役目があって、モニカという病院の看護師とダビドが浮気していた時にベラがこのマッチをモニカの部屋で見つけて浮気相手がダビドだとわかった。窓の外のマッチを見つけたベラは、ダビドの浮気がまだ続いていることも確信しただろう。
【ノイズの中の人影】
ニコが生き残った翌日、
あの女性にお礼を言おうと
テレビを見たら
ノイズの中に人影が見えた。
「ねえ!そこにいるの?返事して!」
しかし何も反応が無かった。
↓
少年ニコは再び未来の女性が
テレビに現れるのを待っていたが
女性ではなく何かがあった。
「未来の何かが新たな遭遇を妨げた」
- これはラストの世界改変の伏線。この時の相手はレイラ、つまり大人になった自分だった。レイラにとっては過去の自分と繋がるかこの時にテストしている。
【ドアをこじ開けた痕】
ベラがダビドの家(ニコの家)に
入ろうとした時に
先にドアをこじ開けた痕があった。
中に入ってあのテレビとビデオカメラを
探したが見つからず、
そこに今のダビドの彼女の
ウルスラがやってきて
泥棒と勘違いされる。
- ダビドの家のドアをこじ開けたのはレイラだ。彼がこの時にテレビとビデオカメラを持って行き、上の通信テストを行った。
【ウトレラの少女死亡事件】
レイラ警部補がホワイトボードに貼った
新聞記事を見ている。
<ウトレラでの少女死亡事件いまだ解決せず>
そこにダビド・オルティズの写真があった。
- 世界Bのダビドは容疑者?。世界Aでは首の後ろに傷があった。ダビドはまだ秘密を持っていそうだ。
●欠点や疑問など
- ベラだけ世界改変後も全ての記憶を持っていることの説明が無い。別の映画だと『バタフライ・エフェクト』は今の年齢までに行ってきた過去の記憶がフラッシュバックで流れ込んで記憶が増えるが、この映画の場合は世界Aのベラの魂が世界Bのベラと入れ替わったみたいなかたちになっている。世界Bの記憶が消失しているし、ベラは自分の能力とかで世界を移動したわけでもないから世界Aの記憶を持って行けないのでは?多分SF警察はこのあたりに厳しいはず。
- ベラが目覚めた時、病院のベッドにいたがどういう状況か?
- レイラ警部補がニコだというオチがわかりやすい。
- 嵐が72時間続くというわりに、そんなに雨も降っていないし風も強くないように見える。
- ベラがプリエト食肉処理場の地下に白骨死体が埋まっていることを教えて証明しようとしたら、レイラから判事が白骨の身元を確認するまではアンヘルと君は容疑者だと言われるが、25年前の白骨だから、ベラは25年前は子供だし考えるまでも無く容疑者にはなりえないんですが?
ニコが駅でニートみたいに待ち続けていつ警察の勉強をしたのか?
ベラが娘を取り返したいという想いよりも、視聴者はレイラの時空を超えた純愛の方に感情移入してしまうので、ベラがレイラの気持ちを無視して「次はあなたの番よ」と自分勝手に自殺してしまったのは、さすがに腹が立った。私を生き返らせたければ、今度はあなたが私の命を救ってくださいということですか?愛する人を失う痛みなら自分もよくわかってるのに?生殺与奪の権を他人に握らせるな!!正直、中盤までは良かったのに、ベラの自殺で俺はかなり冷めてしまいました。
●画竜点睛を欠く
少年のニコが
ヴァルピネダ駅で座って待ち続けて
大人になってレイラになっていく場面が
1番印象に残ってる場面です。
そこは良かったけど
やっぱり最後が……
最後の自殺だけが腑に落ちない。
あそこもう少し改善できないものかな。
レイラが少年ニコに話かけた時、
ベラが真実を知ったら
屋上から自殺するから止めろと忠告し
警察総動員でこっそり
下に巨大マットかなんか用意して
はい助かりましたー!
みたいなどんでん返しを予想した。
あ、それは別の映画か……。
または
レイラに触って真実を知って
そんな……と逃げ出したところに
車が来てベラがはねられてしまい
生き返らせるには
あの時に戻るしか無い
という展開だったらまだ納得できます。
車にはねられるという伏線も回収できるし。
(一応ベラが飛び降りた真下に車はあった)
世界Cでベラと
レイラが最後に出会う。
ベラはレイラに笑顔で話しかけていたけど
まさか狙ってないよな?
これでダビドと別れてグロリアだけ連れて
レイラと付き合おうってんならドン引きです。
あんたはレイアを捨てて
グロリア選んだんだから
一石二鳥のおいしいとこ取りはゆるさんよ。
グロリアを助けたのに
グロリアとのエピローグの薄さを見たら
最後までレイラと
関わらない結末の方がよかったなぁ。
あ、それはあの映画か……。