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Channel: 裏旋の超絶☆塩レビュー
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乃木坂メンバーを『キン肉マン』のキャラで例える。

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2chの話題で

「伊藤万理華と井上小百合の

カナディアンマンと

スペシャルマン感は異常」というのがあった。

 

>伊藤万理華と井上小百合のカナディアンマンとスペシャルマン感は異常

 

なるほど、

これは面白い。

乃木坂のメンバーを

『キン肉マン』のキャラに

例えているのですね。

生駒は正義感が強いから

キン肉マンだとか

白石はロビンマスクだとか

なかなか納得です。

 

しかしスペシャルマンも

カナディアンマンも超脇役。

これではさゆまりも可哀想だ。

そこで俺も

乃木坂メンバーを

キン肉マンに例えると

何のキャラなのか考えてみました。

(理由付き)

 

『キン肉マン』を知らない方は

付いていけないでしょうが、

同世代なら

各メンバーの特徴を思い出して

共感できるかも。

 

 

キン肉マン --- 西野七瀬

  • 主役(乃木坂のエース)
  • みんなが守りたくなる存在
  • 圧倒的に強いし、人気もある
  • 涙もろい
  • 決めポーズがある(ジョジョ立ち)


 

テリーマン --- 若月佑美

  • ひたすら真面目
  • イケメン(男装がかっこいい)
  • 線路の犬を助けそう
  • いつもボロボロになる(箸くん&ロボットダンス)
  • 時にアツイ
  • 解説者としても優秀

 

ロビンマスク --- 白石麻衣

  • エリート超人(美人)
  • 強い、超人気がある
  • スペックも高い
  • 裏の顔「バラクーダ」を持つ(黒石さん)

 

ウォーズマン --- 橋本奈々未

  • ファイティングコンピューター(クールビューティー)
  • 時に冷酷(な発言)
  • ウォーズマンスマイル(誉めて泣かしてそれを見て笑う)
  • ロビン(白石)とタッグ「超人師弟コンビ」(孤独兄弟)

 

ラーメンマン --- 衛藤美彩

  • みさみさラーメン
  • 強い、人気キャラ
  • テクニシャン(だと思う)
  • 一度は死にかけたが奇跡の復活(アンダーからフロントまで上がった)

 

ブロッケンJr. --- 高山一実

  • 超人血盟軍では副将の位置
  • 「ベルリンの赤い雨(イジング)」(手の動きがうるさい)
  • 実力で劣ってもド根性で立ち向かう(でも負ける)

 

バッファローマン --- 松村沙友理

  • ハリケーンミキサー(暴走キャラ)
  • パワーキャラ
  • 一度死んだが蘇った(文春砲→福神復帰)
  • 超人血盟軍の中堅大将ソルジャー(生田)とコンビ(からあげ姉妹)

 

アシュラマン --- 齋藤飛鳥

  • 「あしゅ」つながり
  • 強いし、人気キャラ
  • クモの超人(「乃木坂浪漫で「蜘蛛の糸」朗読)←こじつけ
  • 冷酷だが友情に泣くこともある(ツンデレ&涙)

 

サンシャイン --- 中元日芽香

  • アシュラマン(飛鳥)「はぐれ悪魔超人コンビ」(格差社会コンビ)
  • 「ビジネス仲良しにだって友情はあるんだ!」
  • 砂のようなメンタル
  • 体格がいい

 

ジェロニモ --- 秋元真夏

  • ウララ~の声が武器(声の破壊力)
  • サンシャイン(中元)と対決(必殺技対決)
  • 噛ませ犬キャラっぷりが半端ない
  • テリーマン(若月)「ニュー・マシンガンズ」(女子校カルテットの2人)

 

ウルフマン --- 能條愛未

  • ブロッケンJr.(高山)「モースト・デンジャラスコンビ」(じょーず)
  • 出番はあっても勝負に勝てない
  • アニメでは「リキシマン」と名前が変わった(ジョーさん→ジョンソン)

 

ザ・ニンジャ --- 生駒里奈

  • 「NARUTO」=忍者つながり
  • 人気キャラだがよく死ぬ
  • 先鋒で戦う(常に前に出て引っ張る)

 

キン肉マンソルジャー --- 生田絵梨花

  • 超人気キャラ
  • 正体はキン肉マンの兄アタル(準主役)
  • 絶大なカリスマ性
  • 超人血盟軍の大将としてブロッケンJr.(高山)バッファローマン(松村)アシュラマン(飛鳥)ザ・ニンジャ(生駒)を率いる

 

ブラックホール --- 伊藤万理華

  • 丸い
  • 異次元(な趣味)
  • 後に大活躍する(ポテンシャル高)
  • サンシャイン(中元)悪魔超人仲間(なかいさん)

 

ペンタゴン --- 井上小百合

  • 白い=正義
  • 空を飛ぶ(「うぇぇぇえええい空も飛べるぜぇぇえっっっぶぉっふぉぁぁぁああああ!!」)
  • ブラックホール(万理華)「四次元殺法コンビ」(さゆまり)

 

悪魔将軍 --- 堀未央奈

  • 物おじしない
  • 無表情(というか表情が見えない)
  • 悪魔超人のボス(二期生のまとめ役)
  • 悪魔六騎士を集めるなら、サンシャイン(中元)ジャンクマン(北野)プラネットマン(寺田)スニゲーター(中田)の4人(サンクエトワール)

 

ネプチューンマン --- 深川麻衣

  • 完璧超人(聖母)
  • 強い、人気キャラ
  • ピンチの時、姿を変えて助けに来る(聖母)

 

ビッグ・ザ・武道 --- 川後陽菜

  • 剣道つながり
  • ネプチューンマン(深川)「ヘル・ミッショネルズ」
  • 「ビッグ・ザ・武道」で画像検索すると川後が出てくる

 

ミートくん --- 星野みなみ

  • マスコットキャラ
  • 声が可愛い
  • 戦力としては微妙
  • アニメの声優が「松島みのり」→「銀のマスクの声も担当」→「銀のマスクはシルバーマン」→「ゴールドマンの弟」→「ゴールドマンは悪魔将軍」→悪魔将軍(堀)とペアで「みなみおな」(苦しい)

 

カメハメ --- 高橋みなみ

  • 48の殺人技を伝授(48グループから伝授)
  • 雲の上の存在

 

翔野ナツコ --- 桜井玲香 

  • テリーマン(若月)の恋人

 

ビビンバ --- 斉藤優里

  • キン肉マン(西野)が好き
  • 仕上がっている女

 

二階堂マリ --- 樋口日奈

  • キン肉マン(西野)が好き
  • 幼稚園の保母さん

 

スプリングマン --- 佐々木琴子

  • つかみどころのない性格
  • バッファローマン(松村)「ディアボロス」(さゆりんご軍団)

 

……といった感じでしょうか。

 

生駒ちゃんは

主役のキン肉マンだろうとか

いや桜井がキン肉マンなら

ポンコツぶりも再現できるとか、

いくちゃんをラーメンマンにして

2000万パワーズを「からあげ姉妹」にしようとか

ネタはいっぱいあったんですが

関係性やキャラクターの見た目や

人気と実力を考えてこうなりました。

 

もちろん異論はあるでしょうし

「違うのだ!」と思うものもあると思う。

忍者つながりや

剣道やラーメンつながりで

決めてしまったものもあるし。

 

ブロッケンJr.(高山)ニンジャ(生駒)の会話。

 

いろんな組み合わせがあってこそだと思うし、

あの人とあの人を組ませたいと

考えること自体が楽しければ

それでいいかなと思います。


黒田引退、ななみん卒業……など。

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最近の出来事について少し。

 

広島カープ黒田投手引退。

 

広島東洋カープの黒田博樹投手が

今シーズン限りでの

現役引退を発表されました。

 

41歳のボロボロの身体に

痛み止めの注射を打ちながら

しっかりローテーションを守って

7年連続の二ケタ勝利。

いつ辞めてもおかしくない状況でしたが、

カープが25年振りに

リーグ優勝を決めたことで

引退を決断したそうです。

 

でもね、

わかってはいたけど、

いざ引退って聞いた時、

涙が出てしまった。

それぐらい

広島にとっては大事な選手です。

 

今年は10勝しかしてないし、

何度も炎上して

黒田バカヤローとか

さっさと辞めちまえとか

罵声を浴びながら、

それでもチームのために

数字以上の働きをしてくれました。

 

例えば

内角の攻め方、

ツーシームやカットボールの使い方は

若手投手には見習うところがあるし、

メジャー流のモチベーションの上げ方

(試合前にビデオ観賞など)も

良い影響を与えてくれたと思う。

 

最後の登板は

日本シリーズの第2戦ではないか

と言われている。

消化試合なら相手も

手加減してくれたかもしれないが

日本シリーズは違う。

相手は最強の投手・大谷を擁する日本ハムだ。

最後までガチンコ勝負に

こだわった黒田らしい試合になるだろう。

 

もしかしたら

ボコボコに打たれて

あ~あ……みたいな

無残な姿を晒すかもしれない。

でも黒田は言っていた。

「綺麗に終わるつもりはない」と。

滅多打ちされて本望。

腕が折れても悔いはない。

その心意気で試合に臨むはず。

黒田の最後のマウンドを

しっかり目に焼き付けておきます。

 

橋本奈々未さんが卒業発表。

 

そしてさらに悲しいニュースが。

 

乃木坂46の橋本奈々未さんが

19日深夜放送の

乃木坂46のオールナイトニッポンで

卒業発表されました。

 

 

乃木坂を兼任された

松井玲奈さんと同じ

ANNでの発表。

 

11月9日発売の16thシングルの

センターに選ばれた時に

卒業フラグが立ったと噂されましたが

やっぱり……といったところでしょうか。

 

黒田選手と同じで

わかっていたんです。

わかっていたんですが、

やっぱり「寂しいものは寂しい」

 

卒業後は芸能界も引退するそうで、

一般人に戻るとのこと。

ひめたんも「アイドルがゴール」で

卒業したら芸能界に残らないと発言していたが

乃木坂が通過点でない人もいるのでしょう。

もう姿を見れないというのは

ファンにとっては悲しいことだけど。

 

2月20日の誕生日が卒業の目安ということで

バースデーライブと重なるため

そこがラストステージかもしれない。

結成初期から御三家と呼ばれ、

乃木坂を支え続けてきたななみんだから

盛大に送りだしてあげたい。

 

AKBのじゃんけん大会。

 

AKB48が今年も

じゃんけん大会をしていた……らしい。

 

見てない。すまぬ。

もうね、じゃんけん大会に興味がなくて。

 

田名部生来さんが優勝したそうですが

もう「八百長だ」なんだと

騒ぐ人がいなくなったのでは?

それはそうだろう。最初からないんだから。

 

で……

なぜじゃんけん大会を取り上げたかというと

この中継を見ようかと検索したところ、

SHOWROOMかなんかの裏実況の動画があって

NGT48の中井りかという女の子が

MCを務めていたのが

やたら印象に残ったからだ。

 

なにやらSHOWROOMで話題の

「NGTの釣り師」「りか姫」とか

呼ばれている子で、

キュートなルックスと

よくしゃべる明るい子。

 

ヤンジャンの表紙も激可愛かったし

AKBの46thシングルの選抜にも選ばれて

推されルートを爆走中だ。

正直NGTはよくわからんが

すごい子が出て来たなぁと思う。

みるきーの後継者と言われてるだけある。

欅のずーみんに似たあざとさを感じるよ。

 

 

 

ついでに

じゃんけん大会の衣装では

ゆいはんの女武者姿が

コーエーの無双シリーズっぽくて良かった。

 

STU48が誕生するらしい。

 

じゃんけん大会で発表されたサプライズ。

瀬戸内の船上ステージを舞台とした

STU48が誕生する、とのこと。

 

ええええ!?

「山口、広島、岡山、兵庫、

愛媛、香川、徳島の

瀬戸内7県を運航する船上劇場」

って……広島も含まれてますやん。

なんか関わってほしくないなぁ。

しかも船上でやるの?

船酔いとか大丈夫?

もうわけがわからん。

 

広島出身のあーぽん(沖田彩華さん)ら

地元出身の人には

活動の幅が広がるチャンスかもしれないが

詳細がまだ発表されてないので

新規に集めるのか

グループから選抜されるのかによって

大きく見方が変わりそうだ。

 

AKB48の46th「ハイテンション」が糞曲。

 

ほんとこれ、

どうにかしてほしい。

 

ぱるるの最後のセンター曲だし、

「365日の紙飛行機」くらいの良い曲を

期待していたわけですよ。

蓋を開けてみれば

何すかコレ。

 

百歩譲って

曲調はまだ許せる。

しかし歌詞がひどすぎる。

「テンションションションション

テンションマックス」

ションションうるせえしリズムに

無理矢理合わせてる感が半端ない。

テンショ、マアクスって。

 

「ミサイルが飛んで世界が終わっても」

北朝鮮を想起させるし

実際にあったら不謹慎な歌詞は

放送倫理的に問題があるのでは?

前にも「アインシュタインよりディアナ・アグロン」で

「女の子はバカでいい」という歌詞が

女性蔑視云々の批判を浴びたはずだが

まだ懲りてないらしい。

 

衣装もダサいし

いやもうがっかりだわー。

アゲアゲとか言われても

「古っ」としか思わんし

ハイテンションなのに

ローテンションなるわー。

運営とこっちで

温度差ありすぎて風邪ひくわー。

 

ネットで「モー娘みたい」と言われたのは

「超超超いい感じ」の恋レボだね。

なんで懐かし路線に行くのかなぁ。

 

それと「キャバすか学園」っていうドラマ。

キャバ嬢のドラマですか?

「お水の花道」が流行ったのは

90年代の終わりだぞ。

ヤンキーものといい、

時代遅れなんだよ。

どこを目指してるんだAKBは。

 

と言いつつ

みーおんと咲良ちゃんのドレス姿は

黒田の雄姿と同じく

しっかり目に焼き付けておきます。

 

はい、ご指名入りました。

ニッコリありがとう。

 

キャストに

「西野七瀬」の名前があるのが

唯一の不安材料。

ゲスト出演なんだろうけど、

なぁちゃんに変な恰好はさせないで。

 

乃木坂46の16th「サヨナラの意味」が神曲。

 

乃木坂のななみん卒業センター曲の

「サヨナラの意味」が

段違いに良い曲なので

もう乃木坂(or欅坂)に

移行してもいいんじゃないですか?

 

 

“「サヨナラに強くなれ この出会いに意味がある

悲しみの先に続く僕たちの未来

始まりはいつだって そう何かが終わること

もう一度君を抱きしめて

本当の気持ち問いかけた

失いたくない

守りたかった愛に変わるもの」”

 

ええやん!

なんでこれをAKBで出さんのや秋元。

全AKBヲタが嫉妬してるはずやで。

これは初めて

乃木坂がミリオン行くかもしれんよ。

(ただしMVは毎回

意味不明でがっかりやで……)

 

乃木坂3期生。

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乃木坂3期生が12名合格。

お披露目されて結構経つけど

まだ乃木坂の番組などには

出て来ないので

よくわからないという人も多いはず。

 

俺もEX大衆で

秋元・中田・かりんの3人が

3期生について語っているのを見て

あっそういえば……と思い出したくらいで

今まですっかり忘れていた。

 

ちょうどいいタイミングで

BLTが3期生の一人、

与田祐希ちゃんの

グラビアメイキングを上げていたのですが

これがすごく可愛い。

 

 

以下、

気になった人をピックアップ。

 

与田祐希(よだゆうき)

出身地:福岡県

生年月日:2000年5月5日(16歳)

 

博多弁の子。

SHOWROOMなどで動画を見たが

少しなぁちゃんっぽい。

家でヤギを飼っているらしい。

 

お披露目会見の質問で

「無人島になにを持っていくか?」と聞かれ

「飛行機」と答えた人。

帰る気満々です。

 

3期生では

頭一つ抜けた人気を得そうだが

ハキハキしすぎているのが

好き嫌い分かれそう。

 

大園桃子(おおぞのももこ)

出身地:鹿児島県

生年月日:1999年9月13日(17歳)

 

お披露目で暫定センターだった子。

なーにゃ(大和田南那)っぽい外見。

声のクセがすごい。

鹿児島弁なまりが強く、

ハスキーで弱々しい。

(ハスキー言われるのは嫌らしい)

 

自分に自信が無いタイプなので

見ていて不安になる。

それも狙いか?

次世代エース扱いされて

プレッシャーに潰されないことを願う。

 

久保史緒里(くぼしおり)

出身地:宮城県

生年月日:2001年7月14日(15歳)

 

写真だと深川さん似だけど

笑うとひめたんに似ている。

SHOWROOMでは

蘭世みたいな印象だった。

(「まいまい+ひめたん+蘭世」÷3)

家にクーラーがないそうだ。

買ってあげたい。

 

話し方を見ても

性格良さそう感が出てる。

少し天然なところもある。

エントリーNo.10番だったことから

「テンちゃん」「テンテン」という

名前に全くかすっていないあだ名を強要する。

推してあげたい。

 

 

中村麗乃(なかむられの)

出身地:東京都

生年月日:2001年9月27日(15歳)

 

寺田蘭世の従妹みたいな感じ。

魚、ドライフルーツ、干しいもが好きらしい。

身長165cmと意外に背が高い。

乃木坂加入前には

芸能活動をしていたらしく

ずいぶん受け答えがしっかりしている。

 

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こんなところですね。

気になった子は。

そのうちテレビや選抜にも

入ってくるでしょうし

活躍するのが楽しみです。

 

【ネタバレ注意】乾くるみ『リピート』の感想。

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人生をやり直せるとしたら

あなたは何をやり直したいですか?

 

乾くるみ

『リピート』

(2004年)

 

 

あの時こうしていれば……

今とは違う未来があったのに……

誰もがタイムマシンで過去に戻って

やり直したいことがあるはず。

これは、

そんな夢のような話を持ちかけられた

一人の大学生のお話―――。

 

あらすじ

 

1991年9月1日。

大学4年生の「僕」

毛利圭介(もうりけいすけ)のところに

見知らぬ男から謎の電話が掛かって来た。

「今から約1時間後の

午後5時45分に地震が起きます」

 

いたずら電話だと思っていたが

午後5時45分、微かな揺れを感じた。

あわててニュースを見ると

地震速報が流れて

三宅島で震度4……

電話の男の言った通りの場所と震度だ。

 

再び男から電話があった。

男は「風間」と名乗り、

これは予知能力ではなく、

過去に戻って何度もやり直しているから

何が起こるのか知っているのだと言う。

 

今現在の記憶を持ったまま

過去の自分の身体に戻る現象を

風間は「リピート」と呼んでいる。

そのリピートのゲストとして

僕が選ばれたらしい。

そんなことを言われても

にわかには信じられない。

じっくり考えてくれと風間は言うが

このことは誰にも

話してはいけないと釘をさされる。

 

9月19日。

再び風間から電話が掛かってくる。

僕以外にもリピートに

誘っている人たちがいて

29日にリピートの説明会をするので

集まって欲しいと言われた。

 

9月29日。

横浜の≪回龍亭≫に訪れると

入り口で可愛らしい女性に出会う。

彼女もリピートに誘われてここに来たようだ。

2人は予約席に案内され、

やがて風間を含めて10人が席に着いた。

 

風間はオールバックの髪に口髭を生やした

サングラスの30代の男だった。

 

入り口で出会った女性は

篠崎鮎美(しのざきあゆみ)

僕より年上の会社員。

 

30歳くらいの体格のいい

スポーツマンタイプの男は

池田信高(いけだのぶたか)

ゴルフのレッスンプロをしている。

 

40歳半ばの会社員、

横沢洋(よこさわひろし)

腹の出た普通のお父さんっぽい。

 

黒いスーツと黒ネクタイで

身長190cmの若い男は

天童太郎(てんどうたろう)

シナリオライターをしているらしい。

 

20代の紫シャツの派手な男は

高橋和彦(たかはしかずひこ)。

トラックの運転手をしている。

 

30代の神経質そうな痩せた男は

大森雅志(おおもりまさし)。

食品科学会社の社員。

 

金髪の若い男は

坪井要(つぼいかなめ)。

本人は言いたくないらしいが

受験に失敗した浪人生のようだ。

 

最後に

60歳を過ぎた初老の男、

郷原俊樹(ごうはらとしき)。

後に会社の社長だと判明する。

 

以上の面々に僕と風間を加えて

10人が今回のリピート参加者だという。

あまり多くの人を連れて行けないので

10人が定員らしい。

 

そして「リピート」の説明が始まる。

10月30日のある時刻に

時空の裂け目が開き、

そこに飛び込むと

今年の1月13日午後11時13分に戻る。

これは一方通行で

一度過去に戻ると10月まで

過ごさなければいけない。

10月30日には再び過去に戻れる裂け目が開く。

オリジナルを「R0(アールゼロ)」として数え、

やり直すたびに「R1」「R2」と数えて行く。

風間は今回が「R9」で

0から数えて10回目の人生だという。

 

これから僕らが行くのが「R10」。

過去の自分の身体に意識が戻るため

メモは持って行くことができない。

お金を稼ぐなら競馬の馬券が推奨。

そこで1ヵ月の準備期間を与えているのだ。

 

そしてリピーターは

リピート後に秘密を漏らしてはいけない。

予言などをして目立つと歴史が変わる。

なるべく元の人生と同じ行動を

してほしいと注意される。

ただし坪井くんのように

浪人生で苦しんでいて

大学に合格しなければ

やり直す意味が無い場合は仕方ない。

その場合、

合格したことで人生が変わってしまうため

それ以後のリピートによるメリットが薄くなる。

 

もし本来死ぬはずの人を助けたら

自分の人生も大きく変わってしまうかもしれない。

どこかで起こした小さな変化が

やがて大きな災厄へと変わり

自分の身に降りかかる可能性もある。

これを「カオス理論」や

「バタフライ効果」という。

そうならないためには

人を見殺しにする必要もあるかもしれない。

 

集まった人たちは半信半疑で

風間の話を聞いた。

もし本当に過去に戻れるなら

僕はどうしたいのか?

とりあえず

持っていけるのが記憶だけなので

今年起きた出来事や

競馬の結果などを

新聞で調べて頭にいれておこうと決めた。

 

別れた恋人・町田由子(まちだゆうこ)とは

今年の1月なら

まだラブラブだったはず。

しかし手酷く振られたこともあり

由子のわがままな本性も

知ってしまった今となっては

やり直すつもりもない。

それなら篠崎さんと付き合いたい。

あれから話をして

リピーターの中では

僕だけに心を開いてくれていて

良い雰囲気になっている。

 

天童という男は頭が切れ、

独自にメンバーの素姓を調べたり、

風間を尾行したりと

頼もしい存在だ。

僕のこともメンバーでは

一番信用してくれている。

少し怖くて近寄り難い人だけど……

 

そしてついに

10月30日がやって来た。

 

風間は僕たちをヘリポートへ連れて行く。

時空の裂け目は空に開くのだと言う。

風間はそれを≪黒いオーロラ≫と呼んでいる。

出現する時刻は午前11時37分。

 

10人が乗ったヘリは風間の運転で

(風間はヘリのパイロットだった)

房総半島の海岸線が見える海上を飛行する。

空中に黒いオーロラが現れて

僕たちを乗せたヘリは

その中に突入した―――。

 

ブラックアウト。

僕はヘリから落下した、

と思ったら地面に倒れていた。

「ちょっと、ケースケくん、大丈夫?」

隣を歩いていた由子が心配そうに僕を見る。

辺りは車の行き交う夜の街道。

吐き出す息が白く曇り、急に肌寒くなった。

僕は戻ったのだ。

1月13日の夜に……

 

 

リピートは本当だったという

喜びと感動もつかの間、

集合したメンバーたちは

「高橋が死亡した」という

知らせにショックを受ける。

リピートした時に高橋は

ちょうどトラックを運転していて

戻った直後に対向車と正面衝突した。

なんと運が悪いのだろう。

 

風間はこの後も続けて

R11へ行くが、

僕らはR10に残るように言われた。

同じ失敗を繰り返さないように

上手く立ち回ろうとするが、

徐々にズレが生じてくる。

 

R9では起こらなかった事件が起き、

横沢が死亡した。

さらに坪井が不可解な自殺……

リピーターたちが次々と消えていく。

いったい何が起きているのか?

 

誰かに秘密を知られているのか?

他にもリピーターがいるのではないか?

そもそも僕たちを狙う理由は?

連続しているように見えて

それぞれ別の事件なのか?

いくら考えても答えは出ない。

 

そして――

僕のとった軽率な行動が

やがて最悪の事態を招くことになる。

 

解説

 

地震を予言する

怪しい電話をした男・風間。

彼は今の記憶を持ったまま、

今年1年を何度も「リピート」していると言い、

大学生の毛利たち9人を

人生やり直しの旅に誘う。

本当に10ヵ月前に

戻ることができたのだが、

前回と少しずつ違う出来事が起き始め、

やがてリピーター仲間が

次々と不審な死を遂げていく。

タイムトラベル系SFミステリー。

 

話題となった『イニシエーション・ラブ』の

次の作品で、

同年(2004年)に刊行された。

乾くるみの第7作。

 

「タロット・シリーズ」の一作で

モチーフは「Wheel of Fortune」(運命の輪)

このシリーズに共通して登場する

「天童太郎」はリピート参加メンバーとして

主人公に協力する役割を果たし、

他の登場作品より印象が強い。

 

リピートの秘密を共有する者たちが

秘密を外にばらせないことが

「クローズド・サークル」の亜種と言えるし、

繋がりのわかっている人物が

次々と殺される「逆ミッシング・リンク」の謎に

タイムトラベルを利用して

「意外な犯人トリック」に

仕上げているのはお見事。

黒田研二氏が書評で

「前代未聞の殺人鬼の正体」と書いており

なかなか巧みな表現である。

 

主人公に突き付けられた

究極の二択の場面。

自分が助かるか

他人を助けるかの心の葛藤、

タイムリミットの緊張感、

そして意外な結末への

持っていき方が上手い。

 

文庫版の解説で大森氏が

意識だけが戻るタイプの

時間移動もののSF作品を

紹介しているのも見逃せない。

 

欠点としては……

 

●500ページの長編で

170ページまで

予言は本当か嘘か引っ張ったり、

説明が長すぎて中だるみする。

 

●主人公の

ヒロインへの感情に一貫性が無く、

恋人への対応も嫌悪感があって

感情移入できない。

 

●ヘリでの計画が不自然すぎる。

そんな怪しい計画は疑われて当然。

 

●天童を「さん付け」したり

しなかったり、

名前で呼んだり苗字で呼んだり、

人物の呼称くらいはっきり統一してほしい。

 

●読後感が悪い。

どんでん返しもありがちなやつ。

驚きよりも「そうなるのか」という失望感。

 

●帯に「イニシエーション・ラブより驚けます」

とあるが

「イニシエーション・ラブ」より驚けない。

 

俺の感想

 

良くも悪くもない作品。

やっぱり俺は

読後の後味で評価が分かれるなぁ。

「こういう結末だったら嫌だな」という

ものだとダメらしい。

 

冒頭数ページの入りは良かった。

突然怪しい電話が掛かってきて

予言の的中まではすごく面白いのに

後半は失速気味だった。

10人という人数が多すぎたんじゃないか。

7人くらいにまとめた方が良かった。

アガサ・クリスティーの

「そして誰もいなくなった」を意識して

10人にしているのでしょうけど。

 

モチーフの「運命の輪」は

「因果応報」の意味もあって

上手く作品を言い表している。

俺としては

もっと違う結末の方が良かったなぁ。

 

あと天童太郎というキャラが

やたら格好いい。

すげえ頭が切れるし。

『イニシエーション・ラブ』では

美弥子の元彼として出てきてましたね。

ヘリで黒いオーロラに入る時に天童が

「この風景を目に焼き付けておけ」と

意味深なことを言ったのは

そういう意味かと感心した。

 

主人公の毛利は自分勝手で

あまり感情移入できなかったが

アイツがある秘密をバラす場面は

俺も腹が立った。

ここだけは感情移入できて

殴ってやりたい衝動になったぜ。

でもほとんどの人物が

自分さえよければいいという

利己主義だったので

読んでいて楽しくはなかったです。

(楽しませるのが目的の本では

なかったのでしょう)

 

10月30日に過去に記憶が戻ったら

残った身体はどうなるのか、

意識の無い抜け殻になるのか

説明が全く無くて設定ガバガバだなと思った。

 

乾くるみだからセックスシーンもあるけど

今回はねちっこくなかったのが

やや期待外れか。

 

★★★★★ 犯人の意外性

★★☆☆☆ 犯行トリック

★★★★☆ 物語の面白さ

★★☆☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★☆☆ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 -

エッチ度 △

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 7.5点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレがあります。

未読の方はお帰り下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

------------------------------

 

 

 

 

 

ネタバレ解説

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

高橋和彦 ---●なし ---事故【衝突死:車】

横沢洋 ---●受験生 ---ストレス発散【焼死:放火】

坪井要 ---●麻生正義 ---報復【絞殺:ロープ】

郷原俊樹 ---●麻生正義 ---報復【刺殺:ナイフ】

篠崎鮎美 ---●なし ---事故【圧死:ヘリ墜落】

風間元春 ---●大森雅志 ---憎悪【射殺:ピストル】

大森雅志 ---●池田信高 ---復讐【転落死:マンション】

池田信高 ---●天童太郎 ---復讐【射殺:ピストル】

天童太郎 ---●池田信高 ---憎悪【射殺:ピストル】

毛利圭介 ---●なし ---事故【衝突死:車】

 

結末

風間と池田はR0からのリピーターで

R9で本来死ぬはずだった人たちを助けて

R10で死の恐怖に脅える毛利たちを見て

楽しむための一種のゲームだった。

 

それを見破った天童によって

操られた大森が風間を殺し、

大森も殺されて残ったのは3人。

ヘリの操縦免許を取得した天童が

池田と毛利を

黒いオーロラに運ぶ時に

池田と天童が銃を撃ち合い負傷。

瀕死の天童に代わってヘリを操縦し、

毛利が一人だけでリピートを果たす。

 

しかしブラックアウトから戻った直後、

転倒を我慢して車道に飛び出した毛利は

車に撥ねられて本当のブラックアウトへ……

 

リピートの概念。

 

この作品のタイムトラベルは、

「意識だけが

過去の自分の身体に戻る」タイプ。

「リプレイ」タイプとも呼ばれる。

当然持っていける物は

積み重ねた記憶だけだ。

 

時間移動するのは、

1991年10月30日午前11時37分から

1991年1月13日午後11時13分7秒へ。

約9ヶ月半の時間を遡る。

移動は一方通行で一回だけ。

再び10月30日が来るまでは戻れない。

 

このリピートによって

過去が上書きされるのではなく、

新しい並列世界(パラレルワールド)が

誕生していることが重要。

 

つまりR9(毛利たちが出発した世界)では

ヘリで意識が過去に行ったあとも

10人は生きていて

結局何も起こらなかったじゃないかと憤慨しながら

そのまま生きて戻っていった

未来が残るだろう。(世界A)

 

それとは別に

R10で9人が死亡した後、

最後は毛利だけ生き残って

ヘリを操縦しながら結局生き延びたか

そのまま墜落したのか

不明な世界も残る。

天童は死んだように見えて

生き残っている可能性もある。(世界B)

 

そして毛利だけが戻ったR11は、

早々に毛利が死亡し、

由子は犯人にならないだけが違って、

後は本来の運命通りに死んでいく。

10月30日には

風間たち4人があの黒いオーロラを見つけ

再びR1を繰り返すのだ。(世界C)

 

その一方で

黒いオーロラに突っ込んで

その後、何事もなく出てくる

抜け殻のような

4人の世界もあるだろう。(世界D)

さらに遡って考えると

風間がいたR0からR8までも

それぞれが違う世界があって……

 

そうなるともう

幾つもの並列世界が出来上がる。

そして、

毛利の死が風間に干渉しないなら

運命は繰り返される。

言い方を変えると

「R11=R0」でもあるのだ。

「どこから始まって

どこが終わりなのかわからない」

まさに「運命の輪」のような構図が

浮かび上がってくるのが凄い。

 

本編のラストで

車に撥ねられたバッドエンドな毛利も

R9では何事もなく生きていると考えたら

少しは後味が良くなるかも。

 

それと

作中に「カオス理論」や

「バタフライエフェクト」についても

少し触れている。

 

リピート最初の方で

毛利は麻雀に誘われて

リピートのメリットを活かして

牌の入れ方を変えてしまった。

すると場の流れが完全に変わり、

元の世界では勝ったのに

最終的に負けてしまったのだ。

本来と違うことをしたら

大きく跳ね返ってくるということを

身をもって知ることになった。

 

これによって

リピーターは元の世界(R9)と同じ行動を

とらざるを得なくなり

大きな行動ができなくなる。

それなのに

明らかに知らない事件が起き始めて

リピーター仲間が死んでいくという流れが

この世界で何か変化が起きていると

錯覚させる原因になっている。

 

犯人の意外性。

 

リピーターを次々と殺した犯人は誰か?

この作品の最も秀逸なアイデアは

「犯人がいない」ということ。

 

本当にいないわけではなく

実際に殺した人間はいるが

作品自体の「犯人役」がいないという意味。

 

毛利たちゲストは

最初から死ぬ運命だった。

本来は死ぬ運命だった人たちを

R9で助けておいてリピートに誘い、

R10では何もせず運命の通りに

死んでいくのを見届ける。

それがリピーターたちには

まるで誰かが狙って殺しているように

見えていただけである。

 

見えない恐怖に

おびえるリピーターを見て

ゲーム感覚で楽しむ風間たちを

薄情だと思うかもしれないが

毛利たちは本来は死ぬ運命だった。

むしろ助けてくれたことを

感謝しないといけない存在なのが

彼らにとっては腹立たしいことだろう。

 

伏線の分析。

 

最も優れた伏線は

最初のリピート直後の風景描写だろう。

“だんだん状況が把握できてくる。僕は路面にうつぶせに倒れているのだった。目にした街並みは馴染みのあるもので、コーワマンションの赤煉瓦にサンクスの看板、冬枯れた銀杏の街路樹と放置自転車―――いつもの落合駅へと向かう道だ。路面に伏せっていたために、車道を車が通り過ぎるシャーッという音が耳元でやけに大きく聞こえた。道に沿って街灯が並び、流れて行く車のライトが夜に滲んでいるのが目に入る―――そう、夜だった。”(P.176)

 →ここの注目ポイントは

 すぐ側を車が通っていること。

 何事もなく歩いていたところで

 意識を失ったが、

 最初のリピートでは

 その場に倒れたのが幸いした。

 

 しかし二度目のリピートでは

 状況を知っているがゆえに

 足を踏ん張って転げまいと歩きすぎた。

 そのために車道まで飛び出して……

 なんとも最悪な結末だ。

 

②天童と池田と毛利で話合い。

ミッシング・リンクを考察しながら

風間が犯人だとしても

俺たちをリピートに誘う意味が

わからないと言う天童に

池田が核心を突く。

“「あるいは……私たちを殺すために、この世界に誘ったとか?」”(P.386)

 →その通り。

 風間とグルの池田は

 ヒントを与えすぎたと感じたのか

 そう言っておきながら

 首を傾げて 

 「意味がわからない」と誤魔化している。

 

③黒いオーロラに入る前、

天童が毛利に意味ありげな指示を出す。

“「いいか、黙ってよく聞け。まわりの風景をよく憶えとくんだ。この風景―――房総半島の海岸線に何が見えるか、あの三浦半島が……あれは三浦半島だよな?あれがどの程度の大きさに見えているか、自分がいまどのくらいの高さにいるのか―――そういったことを、しっかり目に焼き付けとけ」”(P.173)

 →天童の目的はオーロラの位置情報。

 味方として信用している毛利にも

 位置を覚えてもらい、

 いざという時は自力で

 リピートしようと考えていた。

 

バッドエンド

 

「リプレイ」+「そして誰もいなくなった」と

表現されているとおり、

結局は全員死亡するという

後味の悪い結末。

そのわりに悲しさがないのは

登場人物たちが

クズぞろいだからだろう。

 

ゲストたちをゲームの駒のように

操って死ぬのを見て楽しんでいた

風間と池田は言うに及ばず。

 

主人公の毛利は

女に対して節操が無く、

元の運命は浮気をして殺される。

リピートしたらすぐ由子を捨て

鮎美に乗り換えた。

秘密を知られた由子を殺したが、

後始末を自分でできない。

鮎美が妊娠したら

今度は結婚がめんどくさくなり

なんとかして鮎美を置いていこうと考える。

そして鮎美の両親の死を

わかってて見捨てた最低の奴。

 

天童も性根は悪人。

リピートを自分で使おうと企んでいた。

大森をそそのかして

風間を始末する。

 

鮎美はマシな方だが、

世界が違えば風間とも寝たり、

すぐセックスする肉食系だった。

やたらと両親に紹介したがるのも

ウザがられる一因。

 

家庭を持ちながら

横沢は秘書と浮気をしているし、

坪井は勉強部屋に女を連れ込んで

男連中で強姦している。

高橋はヤンキーな外見通りの不良。

大森は精神的におかしい。

郷原も女子中学生を事故死に追いやって

麻生に恨まれた件の他、

社長に成り上がるまでに

いくらか恨みを買っていそうだ。

 

このような登場人物であるから

バッドエンドでも自業自得だと

納得することができる。

そういう物語を

乾くるみは書きたかったのだと思う。

 

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らじらー!サンデー「サンクエトワール」復活。

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俺が乃木坂に

ハマったきっかけでもある

「らじらー!」というラジオ番組。

オリエンタルラジオの2人と

ひめたん(中元日芽香)が

MCを務めているのだが、

30日の放送で、

「サンクエトワール」の5人

(堀未央奈、北野日奈子、寺田蘭世、

中田花奈、中元日芽香)が登場した。

 

乃木坂の曲で一番好きな曲は?

と聞かれたら

「大人への近道」と答えるぐらい

個人的にこのユニットに思い入れがあり、

「さゆりんご軍団」や

「真夏さんリスペクト軍団」などが

台頭してきた焦りもあって

なんとかサンエトに

復活してもらいたかったので

16枚目シングルに

サンエトの新曲

「君に贈る花がない」

カップリングで収録されているのが

とても嬉しい。

改めて復活おめでとう。

 

番組内容も

神回と呼ぶにふさわしいものだった。

8月の「らじらー!」で

きぃちゃんゲストの時に

蘭世からメールが来て

「また5人で集まりたい」という一文に

きぃちゃんが泣いてしまった。

「らじらー!」でユニット名を決めて

誕生したグループだからこそ

5人の絆は強かったのだろう。

 

ライブできぃちゃんがMCで

「サンクエトワールやりたいね」と

発言したことを受けて

秋元康が755で

「サンクエトワールやりましょう」と発言。

1年振りにユニットが再結成となった。

 

あのMCのくだりは

きぃちゃんが下準備していたらしく、

おバカのようで策士な一面も見せた。

 

別の仕事で遅れてきた蘭世だが、

短い時間でも蘭世節が炸裂。

「己(おのれ)が強い」

「家族全員、自分のことをテラダと呼ぶ」など

すごい個性が強い。

「5人のメンバーで一番の泣き虫は?」

という質問で

3人が蘭世をあげた時、

オリラジ中田さんが

「蘭世、蘭世、蘭世……曲みたい」

と言って出て来た

「蘭蘭蘭世」がツボにはまった(笑)

こういうキラーフレーズが

すぐでてくる男になりたい。

 

今回最も跳ねたのは

きぃちゃん。

この子は毎回にぎやかで面白いが、

「してないですよぉ!」

「違うますよぉ!」という

拗ねた声のトーンが超好き。

 

ジャンプアップをやりたい話や

リインカーネーション企画での

テンションの高さも可愛い。

「儚い」を「はかなげない」と表現したり

「セクシー募集中」も良かった。

 

対決企画での考え込んだ姿を

羽生名人のようだとイジられて

かなり面白かった。

 

北野名人の答えは

甘すぎず可愛かったです。

 

未央奈は「天才」と呼ばれたが、

受け答えが本当に面白い。

1年前とどう変わったかと聞かれて

「歳をとりました」

オリラジ中田が自分のことを

オオカミと言ったら

「そんなカッコよくないです」

ヘラヘラしないでと言われ

「ヘラヘラは普段なんですけど」

なぜその人を選んだか聞かれて

「なんとなくです」

対決前に

「自信しかないです」

ココアをこぼしたエピソードを

しれっと他人のエピソードにするなど

あなどれない女だ。


 

 

かなりんは

リンカーネーション企画の2つの動物が

「ヘビ」と「ドーベルマン」で

そりゃ当たらないわなぁ。

対決企画では最下位だったけど、

答え方は上手かった。

「かなりんかなりんかなりん」は

語呂が悪くて発売されそうにない。

あと前回の「おなら鼓動」を

まだ引きずっていたのか。。。

 

ひめたんは安定のアイドル力。

アイドル対決企画では

「原宿でパフェの食べ歩き」や

「ひめたんが世界一のアイドルに」で

少し出遅れ感があったが、

「パチッ(擬音)」

「ギュッ(擬音)」

「チュッ(擬音)」の畳みかけるような

擬音攻撃で最終的に優勝した。

 

伝家の宝刀

「チューしちゃうぞ」が本当に

(妄想でも)チューしちゃうんだから

そりゃ強いわな。

アイドル対決なので

アイドルがキス技使うのは

反則じゃないかと疑問はあるが。

きぃちゃんが

「ふざけんなよ~」

「あ~あ、やっちまったな」と

ふてくされていたのも良かった。

最高の放送でしたね。

サンエトのみなさん、

オリラジさんありがとうございます。

(らじらーの写真の画質の

解像度の低さをなんとかしてほしい)

 

 

最後に広島東洋カープのこと。

 

日本シリーズ優勝ならず、

残念だったけど選手たちはよく頑張った。

緒方の糞采配のせいで負けたので

監督はしっかり反省しなさい。

 

去年の最終戦で

疲労と不調の大瀬良を出して

案の定、打たれてCSを逃し、

何と言ったかというと

「(大瀬良は)うちの

勝ちパターンの継投だから

変えるつもりがなかった」と言い訳した。

 

そして今年、

日本シリーズの最後でも

疲労と不調のジャクソンを出して

案の定、打たれて日本一を逃した。

確かに「今村→ジャクソン→中崎」は

今年の勝ちパターンだったけど

あれだけ制球が乱れて

2試合も逆転打を打たれたジャクソンを

無理に出すべきではないし

もっと早く代えるべきだった。

パターンにこだわり過ぎ。

不調の陽を外したり

打線を組み替えたり、

増井を早めに切って

四回に代打を出した栗山監督を

見習ってほしい。

 

今年せっかく成長したと思ったが

最後の最後に

2015年の糞采配に戻ったのが

一番の敗因だよな。

あれっ?

もしかして……?

2015年の緒方と

2016年の緒方の中身が

入れ替わってる~??

 

「蘭蘭蘭世」の流れから

「君の名は。」ネタで締めてみました。

嶽本野ばら『エミリー』の感想。

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ある人のおすすめで

嶽本野ばら作品を読もうと思い、

最初に手に取ったのは「下妻物語」。

 

しかし語り手の独特の文体に

馴染むことができず、

途中で挫折……

これは映画化されているので

あとで映画の方を見ることにして、

その代わりに

こちらの本を読んでみた。

 

嶽本野ばら

『エミリー』

(2002年)

 

表題作「エミリー」と

他2編が収録された短編集。

「エミリー」は

三島由紀夫賞候補になったという

評価が高い作品。

 

--------------------------

 

 

『レディメイド』

 

クールでミステリアスな

会社の男性に惹かれる私。

人生観や価値観を語れば

意見が分かれてしまう2人なのに

それでも私は貴方が好きなのです。

 

そんな彼から

2人だけで美術展への

誘いを受けた私は……

 

●男のクールな態度や

「食事をするなら食事、

仕事をするなら会議室で」という

堅苦しい考え方に、

ヒロインがうんざりしつつも

惹かれる様子が良き。

 

●MoMA展、マティス、デュシャンなど

絵画の蘊蓄多めで

さっぱり理解できなかった。

「処女から花嫁への移行」は

ググって見て

「ええ?これ何?」と驚いた。

キュビスムは苦手。

 

●ヒロインの台詞が丁寧なので

俺の脳内イメージは

堀未央奈ちゃんでした。

 

--------------------------

 

 

『コルセット』

 

僕が「死のう、死のう」と

思い続けて3年が経つ。

 

3年前の27歳の初秋、

一人の女性が亡くなった。

彼女の名前は「希彌子」。

その日、僕と希彌子さんは、

カフェーで飲みながら、

お互い家に帰って

自殺する約束をして別れた。

ほんの冗談のつもりだったのに

希彌子さんは本当に自殺してしまったのだ。

そして僕は死ぬ勇気もなく

希彌子さんが死んだ年齢と同じ30歳を迎えた。

 

どうせ死ぬのだから、と

僕はある決意を実行に移す。

それはいつも通う病院の受付嬢の

君をデートに誘う事だった―――。

 

●前半の主人公は

鬱状態ながら、

共感できる部分もあったが

後半の変化には嫌悪感。

 

●ラストも好きじゃない。

コルセットを結婚に例えて

束縛するものを外すことを

表現しているのはわかるのだが、

不貞は許容したくないという

思いがあるので受け入れがたい。

 

●洋服の蘊蓄が

さっぱりわからない。

 

●婚約者の行動は立派だった。

 

 

-----------------------------

 

『エミリー』

 

私はいつものように

Emily Temple cuteのお洋服を着て、

ラフォーレ原宿に座っていた。

そんな私に

SUPER LOVERSを着た

貴方が声をかけてくれた―――。

 

中学2年生の私は

可愛らしい服に似合わない

ショートカットだけど

Emily Temple cuteを着て

放課後にラフォーレ原宿に通い続ける。

ファッション雑誌に載った

私のロリータ写真がきっかけで、

学校でひどいいじめを受けるようになり、

私の居場所はここしかなかった。

 

小さい頃のトラウマで

男性恐怖症になった私だけど、

不思議と貴方は怖くなかった。

話をしていくうちに

貴方が同じ中学の3年生で、

私のことを知っていることや、

自分も居場所が無いこと、

それはホモセクシャルが

原因であることを打ち明けてくれた。

 

いじめられる少女と

ホモと呼ばれ避けられる少年。

困難な人生を歩む2人に

幸せな未来は訪れるのだろうか?

 

●最初はとっつきにくかったが

いじめのくだりから感情移入して

読む手がとまらなくなる。

 

●溜まりに溜まった鬱憤を

スカッと晴らす場面があって良かった。

彼の行動がかっこいい。

 

●Emily Temple cuteの服。

調べたらめっちゃ女の子な服で

こんな世界を俺が覗いていいのかと。

 

●あのクソ先輩にも天罰が欲しかったなぁ。

 

●「番った」という表現は上手い。

 

----------------------------

 

名台詞まとめ

 

受付をしていた彼女は突然、

主人公に愛の告白をする。

“「君は、混乱しているだけですよ。そう、単なるマリッジ・ブルーです。よく考えて下さい。何故、君が僕に惹かれる必要と理由があるんです」

必要と理由がなければ、人を好きになってはいけないのですか!」”(P.78)

 

Emily Temple cuteを着た私に

店員さんが言う。

“「ボーイッシュな髪型が気になるなら、こうやって帽子を被ってみてもいいですし」。「……変、じゃ、ないですか?」「全然」「嗤われませんか?」「うーん、うちのお洋服は可愛過ぎるから、時にこういうお洋服に理解のない人達は嗤いますけれど……。でも、人の為に着るんじゃなくて、自分の為にお洋服は着るものだから、嗤われても気にする必要はないと思います。20歳を過ぎても、30歳になっても、うちのお洋服を着ておられる方は沢山、いらっしゃいますよ。皆、もうこんな可愛いお洋服を着ている場合じゃないんだけどといいながら、でも、買っていかれます。お洋服が似合うか似合わないかは、体型や年齢、容姿で決まるものではないと思います。似合うかどうかは気合いしだいです」”(P.128)

 

自分がホモセクシャルだと

告白する貴方に私は言う。

“「もし貴方のことをホモセクシャルであるというだけで、馬鹿にしたり、正当に認めない人がいれば、私はその人を殴りにいきます。素手では余り痛くないだろうから、金槌で、殴ります」”(P.161)

 

貴方が私を助けたのは

怒りを抑えることが

できなかったからだと言う。

“「自分に降りかかる誤解や嘲笑なら、自分で処理することが可能だ。絶体絶命になろうと、これで自分の一生は終わりなのかと腹を括れるだろう。でも自分の大切な人が死の淵に立たされた時、僕は自分の中でそれを仕方のないことだとは思えない。大袈裟ないい方になるかもしれないけれど、僕には自分の命より君の命の方が遥かに大切なんだ」”(P.183)

 

私は貴方と出会ったことで

居場所が出来たことを感謝する。

“貴方がこの世界に生まれたことを、そして私がこの世界に生まれたことを、私は祝福します。多分、私は貴方と出会う為にこの世に誕生したのです。貴方とこうして番う為に、生命と身体を渡されたのです。生まれてきて良かった。この残酷な世界に生み落とされたのは、きっと貴方に出会う為だったのですよね。生まれて初めて、私は自分が生きていることを感謝しました。”(P.213-214)

 

俺の感想

 

この3作では

「エミリー」が1番良い。

2番が「レディメイド」

「コルセット」は内容的に

あんまり好みではなかった。

 

「エミリー」のいじめられる様子が

ほんっと腹立たしくて

俺がぶん殴ってやりたいくらい。

なぜ学校内で問題にならないのか謎だ。

 

ひとつだけ指摘したいのは

このエミリーの場合は

昔からの男性恐怖症で誰とも口を聞かず

周りと壁を作っていたことが

最大の原因だということ。

ロリータの服が原因で

いじめられたわけではない。

学校内で孤立し、

外で雑誌に載って

調子に乗っているように見えれば

誰だって「生意気だ」と

勘違いしても仕方がない。

自分の居場所を無くしていったのは

エミリー自身だった気がしてならない。

 

そのエミリーはなぜか

まなったん(秋元真夏)の顔が

何度も出てきて

いじられキャラの定番とはいえ

申し訳ない気持ちになった。

 

実際のエミリーは

まなったんのように笑顔で

いじられる感じではないから痛々しい。

逆にいえばどんなに

ひどい扱いをされても

笑顔のまなったんは凄いという結論。

 

「レディメイド」の2人は

この先大変そうだなぁ。

意見が合わなくても、

互いに別の方向を見ていても

惹かれあう何かがある。

そういう関係は素晴らしいと思うが

男の方が素直じゃないから大変だぞ。

 

「エミリー」の脇役・マキトお兄さん。

くるくるシイタケで

強烈なインパクトを残す。

 

「コルセット」の希彌子さん。

「この世は何と生き辛い、

死んだほうが楽かなと、ふと思うのよ」

と言って30歳で自殺したが、

死んだ方が楽かどうかなんて

誰にもわからないこと。

この主人公の男が

もう少しまともだったら

彼女も居場所を

見つけられたのかもしれない。

 

 

今回、

嶽本野ばら作品を

初めて読んでみたけど、

これは女の子が読むやつだよ~

俺みたいなやつが

読むもんじゃないよ~と

何度も迷いながらも最後まで読んだ。

未知の世界に

足を一歩踏み入れた、

そんな気がする。

 

西野七瀬と「ジョジョ立ち」。

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乃木坂46のエース西野七瀬さん。

彼女は大のジョジョ好きで、

テレビ番組などで

たびたび「ジョジョ立ち」を披露している。

(Mステの階段降りは恒例)

 

「ジョジョ立ち」とは

荒木飛呂彦先生の漫画

『ジョジョの奇妙な冒険』

単行本表紙などに代表される、

独特なセンスや人間観に基づいた

特異なポーズのこと。
ちなみに「立っていない」ポーズも

総じてジョジョ立ちと呼ばれる。 
(構図の元ネタは

CDジャケットなどがあるが

ここでは割愛する)

 

俺は説明できるほど

ジョジョに詳しくないが

より西野七瀬を知るために

「ジョジョ立ち」を

“知ったか”程度ですが

一緒に勉強していきましょう。

 

ネットで「ジョジョ立ち」を調べると

「ジョジョ立ち」を普及させようとしている

「ジョジョ立ち教室」なるものが見つかります。

 

その「ジョジョ立ち教室」で

レベル1とされている

入門編のようなポーズが……

 

●単行本4巻の「ジョナサン立ち」

 

左手を顔の前に広げて、

人差し指を鼻筋に沿わして

その指の隙間から両目で前を見る。

右肩を上げて左わきを締めて

角度をつけるのがポイント。

全体だとこんな感じになる。

 

西野七瀬の場合。

※GIF

 

●単行本3巻の

「ジョナサン立ち」

手の角度が難しい。

左手が上で右手が下で

「S」のような奇妙な形になっている。

レベル6の難度。

 

●これとよく似たものに

「カーズ立ち」がある。

 

西野七瀬の場合。

 

●さらに似たポーズに

「ジョセフ立ち」がある。

 

左手は曲げて上に、

右手をクロスさせる。

左手の指の形が複雑すぎる。

「ジョジョ立ち教室」によると

レベル4だそうで。

 

●単行本13巻の

「承太郎立ち」

右手の手の角度が直角。

ここがきつい。

「ジョジョ立ち教室」レベル3。

 

●「承太郎立ち」には、

ゲームから派生した

「やれやれだぜ立ち」もある。

 

思いっきり背中をそらして

相手を指差す。

 

西野七瀬の場合。

 

 

●単行本36巻の

「仗助立ち」

 

左手を水平に胸の前に当て、

右手をパーにして頭の上にかざすだけ。

かなり簡単なポーズに見えるが

実は下半身がこう捻っているらしい。

 

西野七瀬の場合。

※GIF

 

 

 

●岸辺露伴のこのポーズは

「露伴立ち」

 

両手を前に突き出す。

腰のひねりがポイント。

 

西野七瀬の場合。

※GIF

 

●なぁちゃんが

特に好きなのが第5部。

そこに登場する

ジョルノ・ジョバァーナの

「ジョルノ立ち」

 

「ギャング・スターに

あこがれるようになったのだ!」

別名「ギャング・スター立ち」

右手でグッと服を引き、

左手で太ももの当たりに

上着の裾を押さえつける。

 

西野七瀬の場合。

※GIF

 

 

「DIO立ち」のひとつ、

「きさま!見ているなッ!」

 

右手は人差し指を立てて顔の前に

左手で相手を指差すポーズ。

 

西野七瀬の場合。

※GIF

 

※GIF

 

 

●第6部より

「徐倫立ち」

左手をあごに添えて

右手を左の腰に回す。

 

西野七瀬の場合。

※GIF

 

●これも特徴的なポーズ、

「花京院立ち」

右手は人差し指を伸ばして

左手は人差し指と小指で、

腕を抱えるようにする。

 

西野七瀬の場合。

※GIF

 

●吉良吉影のスタンド、

「キラークイーン立ち」

 

指は人差し指と小指を立てて

右手と左手を直角に曲げつつ

直線のように合わせて

背中を反らす。

 

西野七瀬の場合。

↑これは隣の高山が

「きさま見ているな」をやっている。

 

このように他のメンバーも一緒に

ジョジョ立ちすることも多い。

 

ここで<問題>です。

 

「NOGIROOM5」の#4では

乃木坂メンバーが

ジョジョ立ちしています。

それぞれ何をやっているか

皆さんももう

ご存じですよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<答え>

 

なぁちゃんが「ジョナサン立ち」

かずみんが「花京院立ち」

ひめたんは「リゾット立ち」

 

きぃちゃんは「ポルナレフ立ち」

 

さゆりんごは「承太郎立ち」

 

ここまで理解できたら

十分“知ったか”できるでしょう。

 

 

おわかりのように、

シビアなジョジョ立ちマニアが見たら

指が違う、角度が違う、

向きが逆とか指摘はあるでしょうが、

なぁちゃんの場合は

誰に強要されるでもなく

テレビの限られた時間の中で

「さりげなく」

やっていることなので

大目に見てあげてほしい。

 

なぁちゃんのジョジョ立ちを

楽しみにしているファンもいるし、

なぁちゃんきっかけで

ジョジョに興味を持つ人も多いので

相乗効果は高いと思う。

 


宮脇咲良と堀未央奈を見分ける「Sか?Mか?」ゲーム。

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HKT48の宮脇咲良さんと

乃木坂46の堀未央奈さんは

どちらも同じに見える写真が

数多く存在する。

髪も顔のパーツもそっくりだから、

ファンですら一瞬では

見分けがつかないこともある。

 

未央奈が髪を切ったのは

深い理由があって

咲良に似せる意図が

あったわけではないことは

ファンならご存知のはず。

しかし、

素人目にはそっくりなので

かなりややこしい。

 

左が宮脇咲良で右が堀未央奈

違いがおわかりだろうか?

 

着ている衣装で当てるのは邪道。

顔で判別するには、

①咲良は眉が困り気味。

②咲良は涙袋が大きい。

③未央奈はやや釣り目で目力が強い。

④未央奈はキリッとしている。

 

これを踏まえて

どちらかわからない画像を貼っていく。

宮脇咲良(S)

堀未央奈(M)かを当ててほしい。

名付けて「Sか?Mか?ゲーム」だ。

(衣装や背景で

当てないように加工しています)

 

※答えは「  」の中に

伏せ字で書いてあるので

なぞって反転してね。

 

1、(答え)「堀未央奈

 

2、(答え)「堀未央奈

 

3、(答え)「宮脇咲良

 

4、(答え)「堀未央奈

 

5、(答え)「宮脇咲良

 

6、(答え)「宮脇咲良

 

7、(答え)「堀未央奈

 

8、(答え)「宮脇咲良

 

9、(答え)「堀未央奈

 

10、(答え)「宮脇咲良

 

11、(答え)「堀未央奈

 

12、(答え)「堀未央奈

 

13、(答え)「宮脇咲良

 

14、(答え)「堀未央奈

 

15、(答え)「宮脇咲良

 

16、(答え)「堀未央奈

 

17、(答え)「宮脇咲良

 

18、(答え)「堀未央奈

 

19、(答え)「宮脇咲良

 

20、(答え)「宮脇咲良

 

21、(答え)「堀未央奈

 

22、(答え)「堀未央奈

 

23、(答え)「宮脇咲良

 

24、(答え)「堀未央奈

 

25、(答え)「宮脇咲良

 

26、(答え)「堀未央奈

 

27、(答え)「堀未央奈

 

28、(答え)「宮脇咲良

 

29、(答え)「堀未央奈

 

30、(答え)「堀未央奈

 

31、(答え)「宮脇咲良

 

32、(答え)「堀未央奈

 

33、(答え)「堀未央奈

 

34、(答え)「宮脇咲良

 

35、(答え)「堀未央奈

 

36、(答え)「宮脇咲良

 

37、(答え)「堀未央奈

 

38、(答え)「堀未央奈

 

39、(答え)「宮脇咲良

 

40、(答え)「堀未央奈

 

41、(答え)「宮脇咲良

 

42、(答え)「宮脇咲良

43、(答え)「堀未央奈

 

44、(答え)「宮脇咲良

 

45、(答え)「宮脇咲良

 

46、(答え)「堀未央奈

 

47、(答え)「宮脇咲良

 

48、(答え)「宮脇咲良

 

49、(答え)「堀未央奈

50、(答え)「宮脇咲良

 

51、(答え)「堀未央奈

 

52、(答え)「堀未央奈

 

53、(答え)「宮脇咲良

 

54、(答え)「宮脇咲良

 

55、(答え)「宮脇咲良

 

56、(答え)「宮脇咲良

 

57、(答え)「宮脇咲良

 

58、(答え)「堀未央奈

 

59、(答え)「宮脇咲良

 

60、(答え)「堀未央奈

 

61、(答え)「宮脇咲良

 

62、(答え)「堀未央奈

 

63、(答え)「宮脇咲良

 

64、(答え)「堀未央奈

 

65、(答え)「堀未央奈

 

66、(答え)「宮脇咲良

 

67、(答え)「宮脇咲良

 

68、(答え)「堀未央奈

 

69、(答え)「堀未央奈

 

70、(答え)「堀未央奈」 終了~。お疲れ様でした!

 

どうですか?

わかる人は余裕でわかったでしょう。

アップになると

さすがに判別できるが

引きの写真は

結構難しいです。

 

12番と15番は

ちょっとしたひっかけですね。

同じグループではないツーショット。

16番は田島・宮脇・松岡に見せて

真ん中に未央奈が入っている。

芽瑠と仲が良いらしい。

34番は「制服のマネキン」を咲良がやっている。

 

ひとつ重要なヒントを隠していました。

それはホクロの位置。

咲良

①鼻の右下

②左頬、口の近く

③右頬の奥

④左の掌

⑤右腕・前腕ひじ付近

⑥左腕・前腕ひじ付近に2つ

とくに目立つのは

この6つのホクロです。

(鼻下のホクロは

目立たないように消していることが多い)

 

 

未央奈

①右肩付け根の外側に2つ、背中側に1つ。

②左上腕の内側に1つ。

③普段は髪に隠れて見えないが

右の耳元に2つある。

④左足の真ん中にも1つ。

 

ホクロに気付くと

判別はもっと簡単になります。

 

3番と6番と8番と55番は咲良。

内カメラで撮っているから

左右反転している。

ここは左の掌

ホクロがあることに注目。

 

24番のメロンパンの画像は

咲良に見えますが

ホクロの位置が違う。

 

35番は未央奈でした。

右腕・前腕のホクロ無しで判別可能。

 

37番の口のアップは

ホクロがないことが手掛かり。

 

39番は「39(さく)」なので

咲良サービス問題。

46番は未央奈、

48番は咲良の

サービス問題というお約束。

 

42番は推理クイズ。

見ての通りTwitterの画像。

Twitterをやっている方=咲良。

 

40番、44番、65番はホクロ問題。

 

36番、57番、67番は

顔すらハッキリ見えない。

この画像を知っているかどうかが鍵。

 

64番の被りものは

NHKらじらーの「らじるくん」なので

出演できる人は

乃木坂とSKEメンに限られる。

 

 

-------------------------

 

今回の企画で思ったのは、

堀未央奈が

宮脇咲良に見える画像はあっても、

宮脇咲良が

堀未央奈に見える画像は

ほとんど無かったこと。

 

俺には宮脇咲良は

宮脇咲良にしか見えない。

だから咲良のアップは

ほとんど使えず

遠景や誤魔化して使うことに……

中学生の頃から

注目して見ているから

面影が残っていると

すぐわかってしまうようです。

 

【ネタバレ注意】ジョン・ディクスン・カー『緑のカプセルの謎』の感想。

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俺の敬愛するカー大先生の

新訳版が発売されたので

この機会に読了。

 

ジョン・ディクスン・カー

『緑のカプセルの謎』

(1939年)

 

 

サブタイトルに

「心理学的殺人事件」とあり、

なかなか興味を引きます。

 

あらすじ

 

9月19日。

ポンペイの墓場通りの

ある家の中に入っていく男。

彼はロンドン警視庁犯罪捜査部の

アンドルー・マッカンドルー・エリオット警部だ。

 

その家の中では

6人の男女がいて、

なにやら口論している。

白い服でダークブラウンの髪をした

美女はマージョリー・ウィルズ

その婚約者らしき黒髪の美青年は

ジョージ・ハーディング

 

パナマ帽の小柄な中年は

マージョリーの伯父の

マーカス・チェズニーという実業家。

その弟で赤い髪をした医者の

ジョゼフ(ジョー)・チェズニー

そこに

マーカスの友人で心理学者の

ギルバート・イングラム教授と、

チェズニー家の果樹園の責任者の

ウィルバー・エメットがいた。

 

6人はイギリスのソドベリー・クロスから

旅行に来ていて観光中だった。

ハーディングという男は

この旅行中にマージョリーと知り合ったが

急に婚約する仲になったので

チェズニー兄弟は反対していた。

ハーディングの身元を調べて

科学者だとわかったが

どこの馬の骨ともわからん奴という印象。

 

ある事件がきっかけで

マーカスたちは

3ヵ月前からこの旅行に出かけ、

もうすぐロンドンに戻るところだったが、

マーカスは旅の間に

この事件の問題を考えた結果、

ある解答を導き出したらしい……。

 

 

10月3日。

エリオット警部が

ソドベリー・クロスの警察所に到着。

地区警察本部長のクロウ少佐

ボストウィック警視と合流して

毒殺事件のあらましを聞いた。

 

事件の始まりは

6月17日のミセス・テリーの店で起こった。

煙草店兼菓子店であるテリーの店は

カウンターの棚に

チョコレート・ボンボンの箱が3つある。

その日テリーの店に来たものは常連ばかり。

チョコレートは夕方まで売れていなかった。

 

マージョリーが用事で

店の近くを通った時に

フランキー・デールという8歳の少年に

テリーの店に行って

チョコレート・ボンボンを

3ペンス分買ってくるようにお使いを頼んだ。

フランキーは6ペンスを握りしめて

店に入り3ペンス分にあたる

6個のチョコレート・ボンボンを

袋に入れて店を出た。

 

マージョリーに渡したら、

袋をレインコートにしまった後、

考え直したように取り出して

この白いクリームのボンボンではなく、

ピンクの箱のボンボンと

交換してくれないかと頼んだ。

フランキーはもう一度店に戻り、

言われた通りに入れ直してもらい、

マージョリーからお駄賃として

残りの3ペンスをもらった。

 

フランキーはそのお金で

さっきの白いクリームのボンボンを買った。

その後も同じチョコレート・ボンボンが

いくつか売れたのだが

そのチョコレートを食べた者は全員

ひどく苦いと吐き出した。

しかし食いしん坊のフランキーは

最後まで吐き出さなかったため

可哀想にも死亡してしまった。

 

この毒殺事件で

最初に疑われたのはミセス・テリーだが

自分の店の評判を失うことを

自分でするはずもなく、

やがてマージョリーに

疑いの目が向けられる。

彼女がレインコートの中で

毒入りチョコレートとすり替えたのだと。

しかし、

チョコレートを調べると

合計10個のボンボンから

ストリキニーネが検出されたが

フランキーが交換に持ってきた袋には

6個しかなかったとテリーが証言している。

そのため

マージョリーが犯人だと断定できなかった。

 

そのような話をしていると

深夜12時20分に

警察所の電話が鳴った。

医師のジョー・チェズニーからで、

兄のマーカス・チェズニーが

毒を飲んで死亡したという。

その様子を3人も目撃していながら

なにが起きたのか誰も説明できないらしい……

 

マーカスの住んでいる

ベルガード館に到着した

エリオット警部、クロウ本部長、ボストウィック警視。

屋敷の外の芝生に

黒いシルクハット、レインコート、

マフラーにサングラス、

黒い肩掛け鞄が散乱している!?

フランス窓から中に入ると

そこは事務室で、

椅子に座って死亡しているマーカスがいた。

机の上には

チョコレート・ボンボンの箱と鉛筆がある。

 

今夜ここでなにがあったのか?

ジョーは往診のため

12時過ぎに戻ったばかりで

なにが起きたのか知らないという。

戻ってみたらマーカスは死亡し、

エメットが後頭部を殴られて

意識不明だったのを

二階で手当していたらしい。

 

マーカスは夕食の席で

今夜ここで寸劇をやると言った。

それは心理的な実験で

誰が見ていてもだまされるという。

目撃者はマージョリー、

ハーディング、イングラム教授の3人。

念を入れて

ハーディングはその寸劇の様子を

映画撮影機(シネカメラ)で撮影する許可を得た。

 

寸劇は事務室の隣の音楽室に

マージョリーたち3人を席に座らせて

折れ戸から事務室を覗くというもの。

寸劇の間中、部屋は真っ暗にして

撮影照明用電球の強い明かりが

事務室を照らし出す。

何を目撃しても話したり

邪魔することは禁止だと言われた。

 

12時に寸劇は始まり、

マーカスは机に座ると

机の上のチョコレートの箱を横に押す。

そして鉛筆を取り上げて書くふりをした。

次に万年筆のようなもので

また書くふりをした。

そこでマーカスは横を向く。

突然フランス窓から

黒いシルクハットと

サングラスで顔を隠した

レインコートの男が入って来た!

 

謎の男は黒い鞄を机に置く。

マーカスは

「おまえは前と同じことをやったな?

次はどうするつもりだ?」

話しかけるが男は答えない。

そいつはポケットから厚紙の箱を取り出す。

中から緑のカプセルが転がり出た。

そのカプセルをつかむと

マーカスの頭をのけぞらせて

口の中にカプセルを押しこんだ。

びっくりしたようなマーカスが男をにらむ。

 

謎の男はすぐに鞄を持って

フランス窓から出て行った。

マーカスは喉をごくごくいわせて

カプセルを飲み込む。

数秒後、

机に突っ伏した……と思ったら

笑いながら立ちあがり

折れ戸を閉めてしまった。

これで寸劇は終わったのだ。

 

部屋の明かりが点いた。

さきほどの男はエメットだと

マーカスは言うが

そのエメットは外で何者かに

殴られて気絶していた。

違う、さっきの男はエメットじゃない。

突然マーカスが苦しみ出す。

痛みにこらえきれず走り回って

やがて力尽きた……。

これは芝居じゃなかったのだと

誰もが騒然となった。

 

 

犯人はエメットの代わりに

シルクハットの男になりすまして

毒入りカプセルを飲ませたのだろうか?

 

10の質問に答える目撃者3人の証言が

いずれも食い違うのはなぜか?

 

マーカスが用意した寸劇の意味は?

テリーの店の毒殺方法の答えが

この寸劇の中にあるというのだが……

 

マージョリーに好意を抱いてしまった

エリオット警部は

彼女が犯人ではないかと葛藤する。

 

 

事件が暗礁に乗り上げた時、

エリオット警部は

難事件をことごとく解決してきた

探偵のギディオン・フェル博士を頼る。

 

真相にあと一歩まで迫った

フェル博士だが

シネカメラに映ったある矛盾に

頭を悩ますことに―――。

 

 

解説

 

ソドベリー・クロス村で

チョコレート・ボンボンに

毒が入れられるという事件が発生した。

その謎を解いたという実業家が

身内を集めて行った

心理的な寸劇の最中に

本当に毒殺されてしまう。

実験の様子を記録したシネカメラに

透明人間のような毒殺犯の

正体を暴く手掛かりはあるのか?

アリバイ崩しの本格ミステリー。

 

ジョン・ディクスン・カーの長編第28作。

ギディオン・フェル博士の長編第10作。

 

本作はカーお得意の

密室殺人でもなく

オカルト要素もない、

毒殺を扱ったアリバイ崩しが主眼。

 

事件の概要は

ある小さな村で起こった

毒入りチョコレート事件から始まる。

そのトリックを

マーカスという実業家が解き、

人間はいかに注意深く見ていても

簡単にだまされることを証明しようと

寸劇を行ったが、

その最中に毒殺されてしまう。

 

寸劇のあとでマーカスは

10の質問を用意していたが

そこには罠が仕掛けてあった。

目撃者の3人は

同じものを見たはずなのに

それぞれ意見が食い違う。

そして3人は毒殺の様子を

別の部屋から見ていたので

お互いにアリバイが成立し、

もう1人の関係者にもアリバイがあった。

 

犯人は「透明人間」のように

黒い衣装で姿を隠し、

マーカスの計画を利用して

まんまと毒を飲ませた。

いったいどうやったのか?というもの。

 

大がかりなトリックはないが

「時計の誤差を生んだトリック」と

「座席の位置」の意味や

あの「早業」は面白い。

「読唇術」が解決の

決め手になるのも味がある。

 

肝心の毒殺トリックは、

小粒ながら

手品的な発想はカーらしい。

 

この物語では

ワトスン役のエリオット警部が

容疑者のマージョリーに恋をして

悩む姿が見られる。

ロマンスの締め方は

やっぱりカーらしさが溢れている。

 

第18章は「毒殺者」について

過去の犯罪史から

毒殺魔の手口や思考を

実例から分析し、

この事件の毒殺者に

当てはめて考察するという

「毒殺講義」になっている。

 

欠点としては……

 

●毒殺トリックは

2段階あるがどちらも

ややインパクト不足。

 

●寸劇のトリックは、

「音」のことをガン無視している。

たしかに「視覚」は

ごまかせたと思うが

「音」は無理があるだろう。

(声の件も含めて)

 

●エリオットが

恋を告白するのが唐突。

 

●で、石を投げたのは誰?

銃の暴発の件も

本当に必要だったのか?

 

●メイドが聞き耳を

立てているからといって

探偵役が読者に対して

嘘を言ってはいけない。

 

俺の感想

 

松田道弘氏や都筑道夫氏などが

称賛していた作品だったので

かなり期待していたが

少し期待しすぎていた感じ。

 

奇妙な寸劇の内容と

10個の不思議な質問で

グイグイ読ませるし、

フィルムの上映会や

ラストの犯人逮捕までの緊張感は

とても素晴らしかった。

それだけに

あと一歩と感じてしまったのは

毒殺トリックが

物足りなかったからだろう。

 

寸劇自体に「騙し」のトリックがあり、

さらに真犯人が手を加えたことで

余計に混乱させる手法はお見事。

さすがカー先生でした。

 

ひとつ残念なのが

欠点で指摘したフェル博士の嘘(P.245)。

あえてここで

嘘をつく必要があったのだろうか?

素直に読んだ読者には

納得いかないだろうし

絶対に必要でもなかったので

個人的には不満が残ったかな。

 

新訳となって読みやすいので

カー初心者はおすすめ。

マニアには物足りないでしょう。

 

★★★☆☆ 犯人の意外性

★★★★☆ 犯行トリック

★★★★★ 物語の面白さ

★★★☆☆ 伏線の巧妙さ

★★☆☆☆ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 -

 

総合評価(10点満点)

 7.5点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

未読の方はお帰りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレ解説

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

フランキー・デール ---●ジョージ・ハーディング ---不明【毒殺:ストリキニーネ】

マーカス・チェズニー ---●ジョージ・ハーディング ---金銭欲【毒殺:青酸】

ウィルバー・エメット ---●ジョージ・ハーディング ---口封じ【毒殺:青酸】

 

結末

マーカスの寸劇の協力者は2人いて

それはエメットとハーディングだった。

エメットが「透明人間」をやるように思わせて

ハーディングが入れ替わる。

この寸劇を利用して

毒入りカプセルを飲ませて殺した。

口封じにエメットを殴り、

後で青酸を注射して始末した。

 

テリーの店に毒入りチョコを仕掛けて

毒殺者の影におびえさせて

マージョリーに近づいた彼は、

最初からマーカスを殺し、

マージョリーと結婚して

遺産を手に入れるつもりだった。

 

シネカメラで撮った映像は

すり替えた物だったが、

読唇術で偽物だと発覚して、

エメット以外にあの男役ができる人物は

ハーディングだけとなり逮捕される。

 

毒殺トリック。

 

テリーの店に毒入りチョコレートを

仕掛けたトリックは簡単な手品。

 

<万引きの友>という

鞄の底にバネ仕掛けの装置のある

手品用の鞄を用意する。

毒入りのチョコレートの箱を

中に入れて店に入る。

隙をみて箱を置き、

代わりに本物の

チョコレートの箱を取り込んで

持って帰る、というもの。

 

毒入りチョコレートは、

箱の中の

上層に無害のチョコを入れ、

下層に毒入りチョコを入れて

事件発生までを遅らせていた。

事件当日の

店の出入りを調べても

意味が無かった。

 

入れ替わりのトリック。

 

寸劇に闖入してきた謎の男が

実は入れ替わっていたこと。

それに加えて

それを目撃していた人物も

実は入れ替わっていたという

二重の入れ替わりトリックが使われている。

 

謎の男の入れ替わりも

目撃者の入れ替わりも

被害者自身が計画していたことで、

それを真犯人が利用したにすぎない。

 

謎の男は

エメットが演じているように見せて

ハーディングが演じていた。

シネカメラで撮影していたのは

ハーディングではなくて

エメットだったのだ。

 

入れ替わりをスムーズに行う為に

ハーディングが座った席は

フランス窓に近い左側であった。

シネカメラを構えているために

もし見られても顔がよくわからない。

 

ただし上の欠点で指摘したように

「音」の問題がある。

窓を開ける「音」

外に出る「音」

シネカメラが遠ざかる「音」

用済みのエメットを殴った時の「音」

倒れた「音」

服を脱いだ「音」

それに加えてエメットの声と

ハーディングの声を

間違うだろうか?という疑問。

 

かなり無理があって

危ない入れ替わりだと言わざるを得ない。

 

マーカスの10の質問。

 

犯人の毒殺トリックよりも

被害者の寸劇の謎の方が面白い。

 

マーカスは寸劇の後で

10の質問を用意した。

どれだけ注意深く見ていても

正確に答えられないという。

 

一、机に箱があったか?あったのならば、どのようなものか述べよ。

(マージョリー「もちろん、ヘンリーズのチョコレート・キャラメル・ボンボンの二ポンド入りの箱よ。ラベルは見えなかったけど、鮮やかな緑の花柄だった」)

(ハーディング「あり得ないよ。花の色は暗い青だ」)

(イングラム教授「二人とも正しい。理由は後の質問でわかる」)

 

二、わたしが机から取りあげた品々はなんだったか?その順番は?

(マージョリー「最初に鉛筆で書くふりをして、次に万年筆で書くふりをした」)

(ハーディング「最初は鉛筆、次は万年筆ではなく、別の短い鉛筆でした」)

(イングラム教授「どちらでもなかった。……わかった。吹き矢でした」)

 

三、何時だったか?

(マージョリー「深夜12時」)

(ハーディング「深夜12時頃」)

(イングラム教授「深夜11時59分」)

 

四、フランス窓から入ってきた男の身長は?

(マージョリー「六フィート。ウィルバーとジョーおじさんと同じ」)

(ハーディング「六フィートぐらい。もう少し高かったかも」)

(イングラム教授「五フィート九インチ。ハーディングと私と同じ。あるいは長いレインコートの中で膝を曲げていたら六フィート」)

 

五、その人物の衣装を述べよ。

(3人とも「古いシルクハット、レインコート、茶色いウールのマフラー、黒いサングラス、黒いズボン、イヴニング・シューズ、ゴム手袋、黒い肩掛け鞄」)

 

六、その人物は右手になにを持っていたか?その品を述べよ。

(3人とも「黒い肩掛け鞄。医学博士R・H・ネモと書いてあった」)

 

七、その人物の行動を述べよ。机からなにか取りあげたか?

(マージョリー、ハーディング「いいえ。なにも取りあげなかった」)

(イングラム教授「はい。男は緑の花柄のヘンリーズのチョコレート・キャラメル・ボンボンを取りあげ、青い花柄のヘンリーズのチョコレート・ペパーミント・ボンボンをかわりに置いた。どうやってすり替えたかは訊かないでくれたまえ」)

 

八、その人物はわたしになにを飲みこませたか?わたしがそれを飲みこむのにかかった時間は?

(マージョリー「ひまし油のカプセル。飲みこむのは二、三秒かかった」)

(イングラム教授「たしかに、ひまし油のカプセルに見えた。飲むのに苦労していた」)

(ハーディング「ぼくは、緑のブドウだと思った」)

 

九、その人物が部屋にいた時間は何分か?

(マージョリー「男が窓から入って、出て行くまでは二分」)

(ハーディング「二分半」)

(イングラム教授「きっかり三十秒です。人はあまりにも時間を長く見積もる傾向にある」)

 

十、ひとり、あるいは複数の者はなにを話したか?その内容は?

(マージョリー「シルクハットの男は一言もしゃべらず、マーカスおじさんは一度だけしゃべったわ。“おまえは前と同じことをやったな。ほかにどんなことをするつもりだ?”と」)

(ハーディング「同じく。話した言葉はそれで全部」)

(イングラム教授「反対。ハーディングが“シーッ!透明人間だ!”と言い、マージョリーは“やめて!やめて!”と小声で言うのを聞いた。ふたりともこの部屋を出ることはなかったというアリバイを提示できる」)

 

この質問の中には

悪質なひっかけも入っていて、

例えば<四>の身長に関する質問、

マーカスは寸劇の後で

あの人物は

エメットが演じていたと

わざとバラしている。

ということは

エメットの身長を答えればいいから

六フィートと答えてしまいがちだが、

実はハーディングが入れ替わっているから

五フィート九インチが正解。

なにを見ていたのかね?と

笑うマーカスの姿が目に浮かぶ。

 

<二>の時間の質問は、

あらかじめ時計の長針を外して

下から強い照明を当てて

短針の影を白い盤面に映して

2本に見せている。

寸劇の時間を

12時開始にしたのはこのため。

観客の見る角度によって

1分ずつ影がずれて

時間を誤認させるという

なかなか面白いトリックを使っている。

 

鋭いイングラム教授が

ほとんど騙されていないのが凄い。

 

伏線の分析。

 

重要なカギになるのが

撮影照明用電球の使用時間だ。

このとき撮影照明用電球が一瞬、強烈に煙たい閃光をあげて、ふいに焼き切れた。全員が驚き、隅にある緑のシェードランプだけではぐっと薄暗くなったように感じた。”(P.120)

 →このランプは後に

 今日の朝に買ってきたものとわかる。

 専門家によると1時間はもつらしい。

 しかし、今日ここで深夜12時から使用したとしても

 30分で焼き切れてしまった。

 とすると、

 それ以前にも使用したということになり、

 他に撮影を行ったという事実が導きだされる。

 

マーカスがテリーの店の

チョコレートの箱の

正確な大きさを知りたがる。

 →箱の大きさで

 用意する鞄の大きさが決まるから。

 この時点でトリックに気付いている。

 

③マージョリーがエリオット警部を見て

「あなた以前にお会いしたことがない?」

 →エリオットには

 冒頭のポンペイの件以外に

 彼女と出会った秘密があると

 読者に匂わせている。

 

④エリオット警部が

初対面のはずの男の名前を

うっかり言ってしまう。

“「ご協力に感謝します、ミス・ウィルズ。いまのところは、これだけ伺えばよろしいでしょう」エリオットは立ちあがった。「イングラム教授とミスター・ハーディングはどちらに?ご存じですか?」”(P.69)

 →初めてこの家族の家を

 訪れたエリオットだが

 前からこの家族のことを

 調べていたため

 うっかり名前を言ってしまった。

 クロウ本部長がそれに気付いて指摘する。

 

⑤机の上の

万年筆らしき尖った物が見つからない。

 →これは時計の長針だった。

 あとで元に戻して隠した。

 長針のない時計は

 白い文字盤に短針の影が伸びて重なり

 目撃した3人の角度が違う為に

 1分ずつの誤差が出たのだ。

 (「時計の誤差を生んだトリック」)

 

物を落としてばかりのメイドと

ベッドに潜って隠れるメイド。

 →前者がパメラ。後者はリーナ。

 時計の調整ネジを折ったのはパメラ。

 ハーディングに情報を流したのはリーナ。

 どちらもクセ者。

 

事件の日、

マージョリーがハーディングを置いて外出。

“「それにわたしはあの人を怖いとは思わない。あの人が十人いたって平気よ。でも、常識外れのことをするから、あんなふうに言われるの。あの人ったら、どうして昨日ひとりでイングラム教授のところなんかに行ったの。午前中から午後の半分も。あんなに素敵な恋人をここにひとり残して。それにレディングのミセス・モリソンの家に行くなんて言って、何度もロンドンに出かけてる。男に会いにいったのよ、そうに決まってる」”(P.238)

 →ここで注意すべきは

 マージョリーの行動ではなく

 昨日の午後0時に

 この館にいた人物たちである。

 寸劇のリハーサルをやるなら

 時計のこともあって

 午後0時しかチャンスはない。

 

複雑な動機。

 

正直言って

動機はよくわからん。

 

目的はマーカスの財産で

マージョリーと結婚して金と女を

自分の物にするというのはわかる。

 

その前のテリーの店に

毒入りチョコレートを置いて

村に毒殺魔が出たと思わせることの

動機がよくわからんかった。

 

その毒殺者を作ってどうしたかったのか?

マージョリーが疑われることは

想定してなかったはず。

マーカスが見破ることも想定してなかった。

毒殺のテストというわけでもないし、

いったい何がやりたかったのか

さっぱり理解できん。

 

 

フェル博士のついた嘘。

 

この作品で納得のいかない点として

フェル博士が嘘をついていることを挙げた。

それはこの場面だ。

“「あんたが自分の説を押し通そうとすれば、自分の手で自殺者を出して事件を締めくくることになる。そうなれば大変だよ、あのお嬢さんは犯人ではないし、わしはそれを証明できるからだ。わしたちは見たこともないような、とてつもなく大きくて、ちらちら光るめくらましに騙されていたんだ―――やれやれ!―――だがようやく、あんたは真相を聞くことになる。だから、ろくでもない研究所のことなんか忘れなさい。マージョリー・ウィルズはこの事件になんの関係もない。ハーディングの研究所からなんの毒も盗んだり、借りたり、手に入れたりしておらん。そしてこう言わねばならんのは残念なくらいだが、ハーディングも関係ない。そこはわかったかね?」”(P.245)

 

「ハーディングは関係ない」と

言っておきながら

ハーディングが犯人だった。

フェル博士は嘘をついていた。

 

この場面、

ハーディングに好意を持っている

メイドのリーナが話を聞いていた。

だからリーナに聞かせて

ハーディングに伝われば

警戒が薄くなることを利用して

最後に捕まえるという作戦なのだ。

 

しかし、

リーナとハーディングの関係性が弱いし、

マージョリーと結婚した以上は

すぐ逃げられる立場にないわけだから

たとえ疑われても切り抜ける手を

考えていただろう。

 

フェル博士が素直な読者を

ミスリードする必要は全くなかった。

マージョリーは犯人じゃないと

言うに留めるだけでよかったと思う。

 

探偵役が

ハーディングは関係ないと

シロにしたことで

イングラム教授とジョー医師の

二択になっていたはずだ。

そこに「実はハーディングでした」では

さすがにフェアではない。

 

リボルバーの件も

事故じゃないかもと言った理由が

読者を惑わすだけだったのでがっかり。

作品の評価が下がってしまった。

 

「恋ダンス」を踊ってみよう。

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今すごく流行っているダンス、

「恋ダンス」をご存じだろうか?

 

『逃げるは恥だが役に立つ』という

星野源、新垣結衣が主演の

ドラマのエンディングで

出演者たちが踊っているダンスのこと。

 

主題歌の「恋」を星野源が歌い、

その振り付けの面白さと

ダンスのちょいムズ具合が受け、

「踊って見た」などの動画で

真似をする人が増えている。

(もちろん踊るガッキーが可愛いのもある)

 

俺も真似して踊ってみたが

これがなかなか難しい。

振り付けはPerfumeなどを手がける

MIKIKO先生なので

ちょいムズなのも納得。

流行はすぐに去ってしまうとはいえ

カラオケなどで踊れたら

楽しいのは間違いないし、

俺も少し練習してみたくなった。

 


 

●←このしるしは4分の4拍子のリズムを

分けて書いています。

動きの始動が右か左かわかるように

色で表示しています。

右手=オレンジor左手=青色

 

※これは自分用の

振り付けメモなので

多少わかりにくくてゴメンやで。

 

<サビ部分だけ解説>

 

「胸の中にあるもの」

「胸の中~に」

を向いて3回手を仰ぐようにバタバタ。

● ↓

● ↓

●そのまま止める。

「ある~も~の~」

を向いて3回同じようにバタバタする。

● ↓

● ↓

●次の動きのために手をパーで頭の上に持っていく。

 

「いつか見えなくなるもの」

「いつか見え~なく」

●両手を頭の上でパーにして、

 小指から順番に手を閉じる。

 その時に腰を反時計回りに回す。

● ↓

● ↓

● ↓

「な~る~も~の」

右手パーで顔の前に。

左手パーで顔の前に。

●ドアを開けるように開いて、

●閉じる。

 

「それはそばにいること」

「それはそば~に」

に向きつつ、手を2回クロスして閉じる。

● ↓ 手は止めて、左足を少し上げる。

に向きつつ、手を2回クロスして開く。

● ↓ 手は止めて、右足を少し上げる。

「いる~こ~と~」

に向きつつ、手を2回クロスして閉じる。

● ↓ 手は止めて、左足を少し上げる。

に向きつつ、手を2回クロスして開く。止め。

● ↓ 手は止めて、右足を少し上げる。

 

「いつも思い出して」

「い~つ~も~」

右手を人差し指を立てて前に出す。

左手も人差し指を立てて前に出す。

右手を引いて自分の口元を指す。

「おも~いだして~」

右手に揺らす。頭を左に傾ける。

●右手をに揺らす。頭を右に傾ける。

●右手をに揺らす。頭を左に傾ける。(3回)

●そのまま止まる。

 

「君の中にあるもの」

「きみのなか~に」

左手はそのまま前を指差し、

 右手は人差し指で泳ぐように前に突き出す。

 そのとき身体をに揺らす。

● ↓

● ↓

● ↓

「ある~も~の~」

●今度は右手が前を指差し、

 左手の人差し指で泳ぐ。

 身体をに揺らす。

● ↓

● ↓

● ↓

「パン パン」

の順で人差し指を顎の下に戻す。

 

「距離の中にある鼓動」

「距離のなか~に」

●人差し指を立てたまま

 円を描くように広げて前でそろえる。

● ↓

● ↓

● ↓

「ある~こ~どう~」

左手を前に、右手を胸元に引く。

右手を前に、左手を胸元に引く。

左手を前に、右手を胸元に引く。

右手を前に、左手を胸元に引く。

 

「恋をしたの貴方の」

「こ~いをしたの」

●身体を向きにして、

 両手を広げて左手は手のひらを上にして止める。

● ↓

● ↓

● ↓

● ↓

「あなたの」

右手で胸元をポンと叩く。

● ↓ 2回目。

● ↓ 3回目。

 

「指の混ざり、頬の香り」

「ゆ~びのまざり」

左手で髪をかきあげるように頭の後ろへ。

 右手はカモ~ン風に小指から閉じていく。

● ↓ 身体はに移動する。

● ↓

● ↓

「ほ~ほの香り」

左手であごの下を掬う。

 身体はに流れる。

● ↓

● ↓

● ↓

 

「夫婦を超えて行け」

「ふ~うふを」

右手は頭の上を回し、

 左手は逆水平チョップのように動かす。

● ↓

「超えて」

●両手でピースする。

「ゆけ~」

●両手を人差し指に変えて左手を一瞬だけ前に出す。

右手を前に出しつつ、左手を引く。

● ↓

● ↓

 

「二人を超えて行け」

上の動作を2人が向き合って行う。

 

「一人を超えて行け」

正面に向き直って同じダンス。

ただし、

最後の突き出す指は左手に代わる

(ガッキーが正しいなら)

 

以上、

サビだけでも覚えておけば

忘年会などで一緒に踊って

盛り上がれるゾ☆。(多分な)

 

【ネタバレ注意】七月隆文『天使は奇跡を希う』の感想。

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『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

ミリオンセラーとなった

七月隆文氏の新刊が登場。

 

『天使は奇跡を希(こいねが)う』

七月隆文

(2016年)

 

 

文庫の帯に、

“「私を天国に帰して」

それは、心で

泣きながらついた嘘。”

“物語を一転させる天使のせつない秘密“

とある。

 

出版社も

こういう煽りが好きですね~。

さて、どんなものかと思い

読んでみたら……

う~ん、

二匹目のドジョウはいなかった。

 

あらすじ

 

愛媛県今治市の

第一高校一年生の「ぼく」、

新海良史(しんかいよしふみ)のクラスに

二学期の初日、

天使が転校してきた。

 

彼女の名前は

星月優花(ほづきゆうか)

正真正銘の天使だ。

背中の翼をばっさばっさと

はためかせているが

誰も気付いていない。

どうやら翼が見えているのは

ぼくだけのようだ。

 

最初はスルーしようと思ったが、

星月さんはぼくのそばで

天使ギャグをかましてくるので

もう限界……。

「お前天使だろ!」つい言ってしまった。

 

すると待っていたかのように

星月さんは瞳を輝かせる。

「あのね、新海くんにお願いがあるの」

星月さんは

天国から落ちて

帰れなくなってしまったそうだ。

戻る方法がわからなくて困っているらしい。

ぼくは困っている人を

見過ごすことができないタイプなので

「ぼくにできることなら」と

協力することにした。

 

ぼくは同級生の

村上成美(むらかみなるみ)

付き合っている。

2人とも新聞部で

今治の良さを知ってもらおうと

地元の特集記事を書いていた。

その他に仲の良いのは

野球部の越智健吾(おちけんご)だ。

 

と言うのも、

ぼくは以前、東京に住んでいて

高校一年の時に今治に来たのだが、

小学校三年と四年の時にも

親の都合で今治に引っ越している。

その時に歓迎会まで開いてくれて

仲良くしてくれたのが健吾だった。

健吾は成美と仲が良く、

次第に3人で遊ぶようになっていた。

 

星月さんの天国に帰る「ミッション」で

しまなみ海道を自転車で

サイクリングすることになり、

道中そんな昔話を星月さんに話す。

今治に戻ってきたのは

学校内のいじめを

見過ごすことができなくて

手を出したら親が味方してくれず、

両親に対する不信感から

おばあちゃんを頼って

今治に引っ越したのだった。

 

来島海峡を渡り、

瀬戸内海の美しい景色を眺める。

天使を後ろに乗せて

飛ぶようにペダルを漕ぐ。

彼女がこの時、

どんな気持ちでいたのか

それを知るのはずいぶん後のこと―――。

 

次のミッションは今治城。

偶然居合わせた成美に

星月さんとの関係を探られる。

「それは星月さんの背中に

羽があることと関係しているの?」

って、お前も見えるのかよ?

 

さらに健吾も

星月さんの羽が見えることが判明。

こうして3人が協力して

天国に帰る手伝いをするのだが……。

 

星月さんは

ぼくたちに言えない秘密を持っていた。

そのために

嘘をつかなくてはいけなかった。

彼女の本当の想いとは……。

 

これは天使が奇跡を希(こいねが)う物語。

 

解説

 

今治市に住む高校生の

良史のクラスに

「天使」の優花が転校して来た。

彼女の羽が見えるのは良史と、

幼馴染の成美と健吾の3人だけ。

3人は天国に帰りたいと言う優花の

手伝いをすることになるが、

彼女には誰にも言えない秘密があった……。

切ない青春ファンタジーラブストーリー。

 

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が

大ヒットした作者の

同系統のファンタジックな

味付けをした恋愛小説。

 

天使の星月優花の秘密は

物語の中盤(第3話の後)に

読者にだけ明かされる。

それまで良史視点だったものが

ここで三人称になり、

第4話から優花視点で話が進む。

 

物語を一転させるほどの

強烈なインパクトはないが

優花の心情を別の角度から

追いかけて見ることができるので、

この先どうなるのかと

一気に読ませる魅力がある。

 

表紙イラストに

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』

『心が叫びたがってるんだ。』

『君の名は。』の

アニメーター田中将賀氏を起用し、

中高生向けのライト感を出している。

「ぼく明日」のような物語が好きな人は

とても好きになれる作品。

 

欠点としては……

 

●天使ギャグや掛け合いが

あまり面白くない。

面白くなくてもいいのだろうが、

スベッてるのを読まされるのは苦痛。

 

●彼女の秘密が弱い。

(ネタバレで解説します)

 

●歓迎会しようと仕切る

小学三年生がいる?

学校でやるでしょ普通。

 

●悪魔が弱い。

あんな技が使えるなら

もっとずる賢く騙せるはずだ。

 

●翼の生えた理由が苦しい。

生える必要が無い。

 

●最後の日までの

はしょり方が雑すぎて笑った。

 

●決め手のアイテムがわかりやすい。

伏線が丁寧すぎた。

(これもネタバレ解説で)

 

●「ぼく明日」に似た設定を

使うことで失敗している。

「私○○○だよ」って

言いたくて言えないってやつ。

それ前に見たし。

自分で二番煎じをやってどうする?

 

俺の感想。

 

なんか昔の

恋愛アドベンチャーに

ありそうなストーリー。

キッドとか作ってそう。

(keyまではいかない)

 

「希う」というタイトルが

中二病だなと思ったら

中身も完全なライトノベル。

リーダビリティは高いけど

文春文庫で出すほどの

内容とは思わなかった。

 

帯の裏にこう書いてある。

“私に期待されるお話はなんだろう、と考えました。

『ぼく明日』を楽しんでくれた人達が私に期待する新作は、

どんなものであろうと。

「ラブストーリー」であり「秘密」があって、

「それが明らかになったとき、

はっと印象が変わる筋書きのもの」ではないだろうか。

だから、『天使は奇跡を希う』は、

そういうお話です。”

 

ミリオンセラー作家になると

こんな勘違いをしてしまうのか。

これは皆さんの責任ですよ。

おんなじようなモンを書いて

どーすんですか!?

 

読者が望む形に合わせて

物語を作るとヒットするのですか?

そしたら世の中全部

おんなじようなモンで溢れてしまうわさ。

それって楽しい?

劣化版とか言われるだけでしょや。

新しいチャレンジ、

新しいアイディアで

こんな一面もあるんだと驚かせて

「読者を飽きさせない」ことが

みなさんが期待しているお話ですよ?

……少し目を覚ましてください。

 

と辛辣になったが、

惜しいなーと思う部分が多すぎた。

中高生には読みやすくていいと思う。

 

それと

表紙のイラストが

田中将賀さんだから

優花がめんまにしか見えなくて

イメージを変えるのに苦労しました。

実写化よりアニメ化に向いた作品。

 

★★★☆☆ 物語の面白さ

★★☆☆☆ 伏線の巧妙さ

☆☆☆☆ どんでん返し

 

<ストーリー>

笑える度 ○

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 △

 

総合評価(10点満点)

 7点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

未読の方はお帰りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ解説

 

結末

30日のリミット最後の日、

良史に別れ話を切り出された成美が

優花のことを思い出した。

そして悪魔に

騙されそうになった優花を助けて、

良史と最後に会えるように導く。

 

優花に「好きだ」と

自分の本心を告白する良史。

良史に優花の記憶を呼び戻したのは

小学四年生に無くした名札だった。

 

記憶を取り戻したことで

優花も良史も助かり、

4人でしまなみ海道をサイクリングへ。

良史と優花がカップルになり、

健吾は成美が好きだと告白する。

 

優花の正体は?

 

優花は最初から

天使だったわけではなくて、

良史や成美や健吾と同じように

今治で育った同級生だった。

 

それが良史の事故死で

絶望したその時、

悪魔に付け入られ

≪賭け≫をすることになる。

 

その内容とは―――

新海良史を生き返らせてやるが

星月優花に関する記憶も

戸籍も写真も全て消えている。

30日以内に良史に

優花のことを思い出させたら「勝利」

そのまま良史は生きたまま、

記憶も元に戻してやろう。

ただし30日で思い出さなければ「敗北」

良史は死亡し、

優花の魂は悪魔がいただく。

優花は生まれながらに天使の素質があり

天使の魂は宝石のような貴重なもので

需要があるのだそうだ。

 

そうして優花は

必死に良史に思い出してもらおうと

天使ギャグや昔の話をして

記憶を蘇らそうとしていたが、

秘密を自分から言うのは禁じられていて

なかなか上手くいかない。

 

しかし……

この設定かなり無理がある。

 

天使のビジュアルとして

羽を生やす必要があったのか?

羽があればツッコミどころも多いし、

シュールだし笑えるネタになる。

しかし「空を飛んで命を助ける」とか

「タイムリミット寸前に飛行して

時間を短縮する」などの

羽を使う重要なシーンがなければ駄目。

俺は羽がある必要を感じなかった。

 

元は人間だったのに

天使にする必要も

あったのだろうか?

羽がある必要がないなら

別に天使でなくてもよいのでは?

悪魔が出てくる対比として

天使になっているだけのように思える。

 

「天使となる魂の持ち主」って何すか?

地元を馬鹿にして登校拒否して、

良い事ひとつもしてないのに

天使って言われても……。

 

悪魔と≪賭け≫をするなんて、

そんな優しい悪魔がいるのも疑問だ。

優花の記憶や写真まで消せるなら

めんどくさいことせず、

良史が生きてる写真を作って

その場で騙してしまえばいいのに。

「はい生き返りました。魂もらいます」って。

 

「星月優花」という名前も

そのままなのに何も思い出せないの?

成美の隣のタオル屋が「星月」なのに

誰も結びつけないのか?

自分に関する情報を

どこまで言っていいのか

どこまで言っていけないのか

設定があやふや。

重要なキーワードを言おうとしたら

言葉が出なくなるなどの

制限もないし。

 

というか、

名前も顔も声も「優花」として

目の前にいるのに

誰も全く気付かなくて、

「名札」で思い出せるっていうのが

どういう仕組みなのか

ちゃんと説明してほしい……。

 

 

伏線が惜しい。

 

俺が一番もったいないと思ったのが

良史が記憶を取り戻す

あのアイテムが出る場面。

 

そのアイテムとは

「小学四年生の良史の名札」

 

転校する前の日に落として

良史はきっと優花が

今も持っていると思っていた物。

これが決め手になるのは良いです。

しかしこの名札の伏線が

わかりやすすぎて

読者はみんな「アレだろうな」と

先読みできてしまった。

 

それはなぜか分析してみよう。

 

最初に登場した時はさりげなかった。

“想いを告げる勇気もなく、近づく別れの日の前に佇んでいることしかできない。

彼が引っ越してしまう前の日、廊下に彼の名札が落ちているのを見つけた。

それを拾って教室に戻り、席についている彼に声をかけようとして―――

とっさに、止まった。

優花は何も言わず、名札をこっそりポケットにしまった。

放課後のお別れ会でも罪悪感で彼の顔をまともに見ることができず、家に帰って、夕暮れの部屋で彼の名札をじっとみつめ、夜は抱いて寝た。”(P.156)

 

次に登場した時が失敗している。

優花が自分の部屋に入った時だ。

“わたしの部屋は―――からっぽになっていた。

家具も何もない。物置とかになってるわけでもなく、空白の場所がなんの疑問もなく放置されているという異様な雰囲気が漂っていた。わたしの物は全部なくなっていた。

だから―――それは落ちていた。

奥の隅っこに、わたしが小学生のとき盗んだヨシくんの名札が、あった。

わたしはそれを持ち帰り、その夜、お守りみたいに抱きしめた。”(P.218)

ここです。ここ!

優花の部屋がからっぽで

優花の物がすべてなくなっていた。

しかし「優花の物ではない」ものが

ひとつだけそこに残っていた。

そこで何を拾い上げたか

絶対に書いてはいけないやつです。

 

最初に名札を部屋に

持ち帰っていることを提示してます。

抱いて寝てるんだから。

なので、

この部屋にある

「優花の物ではない」アイテムが何かは

読者にはすでに手掛かりが出ている。

名札を最後の決め手として使うのなら

もっと大事に隠してほしかった。

伏線が丁寧すぎて

失敗したパターンです。

 

それにしても、

からっぽの部屋って……。

それで疑問も抱かない(抱けなくされてる)

設定って無理がありすぎる。

 

そこまで言うなら。

 

そこまで言うならお前は

もっと良い小説書けるのかよ?

いえ書けませんし書きません。

ワナビでもないです。

 

でも俺だったら、

こうしたいという思いはある。

まずは

「優花の秘密」をもっと強力にする。

この作品の秘密は、

「死んでしまった良史を

生き返らせるために

悪魔と契約して天使になり、

記憶を思い出させる」ことだった。

 

しかしこれは

そこまで強い恋愛感情が無いと、

同級生を救う為に

命まで賭けるのは無理がある。

いじめられて孤独な彼女を

救った過去があっても

なかなか苦しいところ。

 

ここは兄弟や家族にする方が

絆と愛情は強くなる。

俺だったら、

優花は

「良史と成美が将来産む子供」にする。

 

そしてタイムスリップして過去に戻り、

父と母が喧嘩しているのを仲直りさせたり、

良史の事故死を救って

自分が生まれるように

しなければいけないから

天使の姿でやってくる。

本当の恋のキューピッド役だ。

「空を飛んで命を助ける」シーンも入れたい。

なんかバック・トゥ・ザ……ゴホッ!

トランク……ゴフッ!

でもそうなっちゃうかー。

前例はどこにでもあるなぁ。

おんなじようなモンを書いて

どーするんだってブーメランだな。

 

じゃあさ、

「優花と良史は2人とも天使で、

2人で駆け落ちしたら

足を滑らせて天国から落ち、

良史が記憶喪失になった」

というのは?

 

最初から恋人同士なら納得できるし、

思い出させる方法が変わるけど

これはこれで

面白い物語になりそう。

 

帯に

「物語を一転させる天使の切ない秘密」とあるが

本当に一転させるなら、

「良史が実は記憶喪失の悪魔で、

天使の優花は良史を殺すために

人間界にやってきた」というのはどう?

 

サイクリングのシーンは

加速して事故らせようとしていたし、、

実は高いところから突き落とそうと

狙っていたのだとしたら、

今までのシーンの見方が一転しますよ。

 

それで言うとこの物語は

「天使」が本物の天使ではなかったことが

新しいチャレンジだったのかも。

ファンタジーの設定自体は

つっこみどころ多いが

ありがちな「天使が恋する物語」ではなく

変化球だったのは良かった。

 

他に良かった点は、

良史が思い出す前に

成美に先に思い出させて

アシストをさせたことだろう。

どうして成美が

良史と付き合っているのかわかったし、

三角関係の本音もここで見えた。

成美が優しいばかりの子じゃなく、

実はズルい女だったことも

上手く描いてあると思う。

 

最後がハッピーエンドだったので、

俺はそこまで低く評価してない。

もう少し劇的に盛り上がるシーンか

どんでん返しがあれば

良かったのに、とは思う。

 

そう言えば

エピローグで町の人全員の

優花に関する記憶は戻ったのかな。

写真や戸籍も……。

両親ほったらかしで

何も説明なく4人だけで

サイクリングして終わってたけど。

 

「ぼく明日」もこの作品も

小学生時代に生まれた恋心が

物語を動かすきっかけになるところは

この作者のお決まりの

パターンなのだろうか?

聖地巡礼を意識した

実在の町のスポットを

登場させるのもお決まりになりつつある。

 

おかげで読み終わっても

「しまなみ海道を

サイクリングしよう」という

今治観光PR的な面しか

印象に残らなかった。

 

 

紅白出場歌手決定。

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今年の紅白歌合戦の出場者が発表になりました。

 

“大みそか恒例の『第67回NHK紅白歌合戦』(後7:15~11:45 総合)の出場歌手46組が24日、同局から発表された。初出場はデビュー20年目のKinKi Kidsをはじめ、紅組は市川由紀乃宇多田ヒカル大竹しのぶ欅坂46PUFFY、白組は桐谷健太THE YELLOW MONKEYRADWIMPSRADIO FISHの計10組。これまで23回出場し、大トリを6回務めた国民的グループSMAPの名前はなかった。”

【紅組】
AI(2)、絢香(8)、E-girls(4)、いきものがかり(9)、石川さゆり(39)、市川由紀乃(初)、宇多田ヒカル(初)、AKB48(9)、大竹しのぶ(初)、欅坂46(初)、香西かおり(19)、坂本冬美(28)、椎名林檎(4)、島津亜矢(3)、高橋真梨子(4)、天童よしみ(21)、西野カナ(7)、乃木坂46(2)、PUFFY(初)、Perfume(9)、松田聖子(20)、水森かおり(14)、miwa(4)

【白組】
嵐(8)、五木ひろし(46)、X JAPAN(7)、関ジャニ∞(5)、桐谷健太(初)、KinKi Kids(初)、郷ひろみ(29)、三代目 J Soul Brothers(5)、THE YELLOW MONKEY(初)、SEKAI NO OWARI(3)、Sexy Zone(4)、TOKIO(23)、AAA(7)、氷川きよし(17)、V6(3)、福田こうへい(3)、福山雅治(9)、星野源(2)、三山ひろし(2)、山内惠介(2)、ゆず(7) 、RADWIMPS(初)、RADIO FISH(初) 

 

アイドル関連では、

欅坂46が初出場!

今年デビューして

まさかいきなり紅白まで

出るとは予想外だったが、

「サイレント・マジョリティー」のヒットから

一気に駆け抜けた

今年一年の締めくくりにふさわしい。

乃木坂ヲタからすれば、

これで乃木坂を越えたと思われたら嫌だ

という思いはあるだろうが

今年一年の話題性で言えば

欅坂を外すことはできなかったのだろう。

あのナチス風衣装の問題も

関係なかったということだ。

 

話は変わって、

俺は「けや書け」も見ているが

欅ちゃんにこれといった推しメンがいない。

最初はてち(平手)から好きになったけど、

秋豚の目に余るゴリ推しが不快。

誰を推すか考え中である。

 

乃木坂46は2年連続で紅白出場。

今年は46時間の生放送を

2回もやったり、

全国を回るライブツアーも盛況。

シングルも出荷枚数でミリオン達成と

勢いに乗っている。

何の曲を歌うかはわからないが、

俺は「きっかけ」がいいと思う。

あるいは、

ななみんの「サヨナラの意味」か。

どちらも杉山勝彦の作曲だから

どちらがきてもファンは納得する。

 

そして「AKB」グループ。

やっぱりここに

触れておかなければいけない。

「AKB48」で出場なのに、

AKB、SKE、NMB、HKT、NGTの

全メンバーから48名が

「紅白選抜」としてステージに立つ。

グループで1枠の扱いになってしまった。

 

一番可哀想なのは

総選挙でも上位に入れない

AKBの若手メンバーです。

シングルにも呼ばれず、

紅白すら出れない可能性が高い。

NHKがいくら

「300人の人たちがどういう思いを持って

活動されているか伝われば」と思って

企画していても、

こういうのは

完全な人気投票だから無駄無駄無駄。

 

ただ、投票方法が

スマホアプリによるものらしく、

1人1票に近いかたちであれば

総選挙とは違う結果になりそう。

金満ヲタの多い指原有利でなければ

俺としては何でもいい。

 

一般人の投票があれば

さや姉やぱるるは強い。

話題性で言えば

ハレンチまほほんも入るかもよ。

あえて無名のメンバーにぶっこんで

企画を壊す奴は必ず出てくると思う。

 

とはいえ、

例えば1位が小栗有以だったとしても

集計結果を誤魔化して

さや姉を1位にして「365日の紙飛行機」とか

都合のいいように

操作するんじゃないだろうか?

 

29日に選抜発表して

曲も「未定」とは大変だなぁ……。

メンバーたちも不満や不安を抱えて

年末まで過ごさなくちゃいけないし、

本当にこの企画なんなんすか。

 

他に気になったところは

オリエンタルラジオのRADIO FISH

らじらーリスナーとしては

乃木坂との紅白共演は嬉しい。

当初は企画枠として

ピコ太郎と同列の扱いだったらしいが

それは中田さんは嫌だろうな(笑)

 

オリラジのトークライブで

「PERFECT HUMAN」の

誕生秘話について語っていたが

元々はゴールデンボンバーに

影響されたという。

ゴールデンボンバーは音楽の世界に

お笑い芸人のようなネタを持ち込んだ、

だったら逆に

お笑い番組に本格的な音楽を

持ち込んだらどうか?という発想らしい。

それが見事にはまって、

お笑いの枠を越えたヒットになったのだ。

 

奇しくも

「女々しくて」一本で4年連続出場し

毎回のように笑いを入れて盛り上げた

ゴールデンボンバーは今年は落選となった。

まるで入れ替わることが運命だったように。

 

落選組で言うと、

あの鐘を鳴らし続ける妖怪・和田アキ子や

存在自体がもののけ・美輪明宏が落選。

 

初出場が噂された

BABY METALも出場ならず。

密かに中元姉妹の共演が実現すると

期待していただけにガッカリ。

※乃木坂の中元日芽香(ひめたん)と

ベビメタのSU-METAL(中元すず香)は姉妹です。

 

「シュガーソングとビターステップ」が

スマッシュヒットした

UNISON SQUARE GARDENも落選。

俺は昔からユニゾン大好きなんで

今年こそはと期待してたのに……。

BUMPも今年は出ないのかよ。

 

SMAPは無理だよ。

まだ出演交渉しているらしいけど

そういう状況じゃないんだって。。。

 

その一方で、

20年目にして初出場の

Kinki Kids

まさかキンキがまだ出てなかったとは。

何歌うのかな?

やはり「Anniversary」だろうか。

この歳になって「硝子の少年」も面白い。

 

RADWIMPSは初出場おめでとう。

星野源さんは2回目。

どちらも大ヒット曲があって盛り上がりそうだ。

宇多田ヒカルさんの「花束を君に」は

個人的に今年一番好きな曲。

「輝く!日本バーニング大賞」

……じゃなくてレコード大賞にも

ノミネートされている。

 

桐谷健太は「海の声」で初出場。

CMの「三太郎」では浦島太郎、

司会は「かぐや姫」の有村架純。

あっ…(察し

これは松田翔太(桃太郎)と

濱田岳(金太郎)も出るよ、きっと。

 

AKB48メンバーに似ているAV女優を調べてみた。

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※11月27日更新。

■白石麻衣 ---●榊梨々亜
■樋口日奈 ---●川村まや
■小嶋真子 ---●初川みなみ
■生駒里奈 ---●柚月ひまわり
■柴田阿弥 ---●陽向さえか
■加藤夕夏 ---●彩乃なな
■鈴木絢音 ---●阿部乃みく


------------------------

AKB48グループほど人数がいたら
一人や二人は
AV女優に似ている人もいるはず。

ということで実験企画。
AKB48メンバーに似ている
AV女優さんを調べてみた。

ネットで「似てる!」と
噂されたものを
自分で見て確認した後で
厳選して掲載しています。
※自分の独断で
追加したものもあります。

--------------------


前田敦子(元AKB48)---●琥珀うた●浅野えみ
左・前田敦子 右・浅野えみ


あっちゃん似のAVといえば
琥珀うたが有名だったが
浅野えみも激似。
ただし声は全く似ていない。


島崎遥香(AKB48)---●紗倉まな●咲田ありな●涼川絢音●香澄はるか
左・島崎遥香 右・紗倉まな
2

個人的には全く似ていないと思うが
ネットでは似ていると言われている。
多少は似ているところもあるが
基本的には似てない部類だろう。


左・島崎遥香 右・咲田ありな


ぱるる似とも言われる
猫目の咲田ありなは
ぱるるの激似AVにも出演している。
昔のぱるるなら似てるが
今のぱるるとは
少しイメージが違う気がする。


左・島崎遥香 右・涼川絢音


個人的には
涼川絢音の方が
似てるような気がするが
どうだろう?


左・島崎遥香 右・香澄はるか


巷では
ぱるるに似ていると噂の子。
名前からも
ぱるるを意識しているし、
AVジャケも困り顔をさせて
ぱるる似を強調している。
確かに雰囲気は近い。
前髪を作ってくれると
わかりやすいのだが・・・


福岡聖菜(AKB48)---●吉永あかね
左・福岡聖菜 右・吉永あかね


同じく猫目の
福岡聖菜は吉永あかね。
もちろんせいちゃんといえば
向田茉夏の方が似ている。
あくまでもAV業界で探すなら
といったところか。


永尾まりや(元AKB48)---●あやみ旬果●星野千紗
左・永尾まりや 右・あやみ旬果


まりやぎとあやみ旬果は
よく名前が挙がる組み合わせだが
初見では似てるようでも
実際は全然似てない。
あやみ旬果はエロいギャル系。
星野千紗の方が似ている瞬間が
多いかもしれない。


名取若菜(元AKB48)---●夢乃あいか●優菜真白
左・名取若菜 右・夢乃あいか


個人的に似ていると思う。
ゆるふわな感じもいい。
丸顔なので角度によっては
木﨑ゆりあっぽくも見える。


左・名取若菜 右・優菜真白


いや優菜真白の方が似てるかも。


木﨑ゆりあ(AKB48)---●夢乃あいか●伊東遥●篠崎ミサ●辻本杏
左・木﨑ゆりあ 右・夢乃あいか


わかにゃん自体が
ゆりあに似ているせいもある。
伊東遥も丸いのでやや似てる。
篠崎ミサも雰囲気はわかる。


左・木﨑ゆりあ 右・辻本杏


コメントで教えてもらった組み合わせ。
辻本杏がスレンダーすぎて
丸顔のゆりあちゃんとは
骨格が違うため気付きにくいが
ひとつひとつのパーツは
よく似ていると思う。


指原莉乃(HKT48)---●麻宮まどか●高沢沙耶●青葉優香
左・指原莉乃 右・麻宮まどか


麻宮まどかデビュー時、
さっしーとみるきーを足した顔の子が
デビューしたと話題になった。
実際そこまでそっくりではないが
ちょいブサなところが
良くも悪くも似ていた。


左・指原莉乃 右・青葉優香


青葉優香はピンポイントで似てる。
正面より後ろを振り返る顔が近い。


左・指原莉乃 右・高沢沙耶


指原の激似AVに出演したのは
高沢沙耶(さあや)
本人もかなり指原を意識していて
似ているというか
似せようと努力していた。


島田晴香(AKB48)---●鶴田かな
左・島田晴香 右・鶴田かな


そっくり度では文句なく優勝。
しかも鶴田かなの方が
巨乳で可愛い。
島田は体型が安定しなさすぎ。


山本彩(NMB48)---●柚月あい
左・山本彩 右・柚月あい


ロングの時のさや姉で比較。
あんまり似てないが
たまに男っぽい表情をするところが
似ているような気がする。


渡辺美優紀(元NMB48)---●香澄のあ
左・渡辺美優紀 右・香澄のあ


みるきー似のAV女優を捜したが
いまいちヒットせず。
そこまで似てないが
香澄のあが近いかも。
香澄のあは振りむき顔が
ゆきりんにも似ている。


左・渡辺美優紀 右・羽咲みはる


羽咲(うさ)みはるは、
元渋谷系ギャルアイドルグループ
「GAL♡DOLL」の西永嶺花。
2012年に失踪、
そして2016年4月に
羽咲みはるとしてAVデビュー。
動画で見ると
みるきーに似ているが
やや丸顔。


横山由依(AKB48)---●姫咲りりあ●茅ヶ崎りおん●彩城ゆりな
左・横山由依 右・姫咲りりあ


姫咲りりあは
目もとのきつい感じは似ている。
でも全体的に微妙なところです。
茅ヶ崎りおんも
一瞬似てる表情はあるけど・・・

左・横山由依 右・彩城ゆりな


彩城ゆりなの方が
結構似ている?


高橋みなみ(元AKB48)---●天海つばさ
左・高橋みなみ 右・天海つばさ


普通に美人の天海つばさ。
どこが似てるのかと思ったが、
「本番」になると似てる?


渡辺麻友(AKB48)---●小倉奈々●希志あいの
左・渡辺麻友 右・小倉奈々
訂正

清純派のまゆゆを
伝説のAV女優オグナナと
比較してしまうとは・・・
しかしネット上では
似てると言われてるし
顔は少し似ている気もする。


宮脇咲良(HKT48)---●逢田みなみ●成宮ルリ
左・宮脇咲良 右・逢田みなみ


この髪型のおかげで
似ているように思えるが
奇跡の一枚のようでもある。
成宮ルリは
結構遠いな。


高城亜樹(元AKB48)---●みづなれい
左・高城亜樹 右・みづなれい


これも有名な組み合わせ。
似ていなくもない。


柏木由紀(AKB48)---●なのかひより●香澄のあ●七瀬りの●鈴木心春
左・柏木由紀 右・なのかひより


ゆきりんに似てるAV女優は
いそうでいない。


左・柏木由紀 右・鈴木心春


心春さんも
もうひと押し足りない感じ。
決定的に似ている人が出てきてほしい。


小嶋陽菜(AKB48)---●
左・小嶋陽菜 右・葵


最もこじはるに似ている
AV女優は葵さん。
クールビューティー系の美人。
Twitterで自撮りをあげているが
一瞬小嶋さんに見えてしまうことがある。


峯岸みなみ(AKB48)---●さくらあきな
左・峯岸みなみ 右・さくらあきな


スキャンダルの影響で
痩せすぎた峯岸みなみといった感じ。


矢倉楓子(NMB48)---●JULIA
左・矢倉楓子 右・JULIA


面長の感じが近い。
激似ではないが
何となくわかる系。


川栄李奈(元AKB48)---●愛須心亜
左・川栄李奈 右・愛須心亜


心亜ちゃんはロリムチ系。
川栄激似AVにも出演した。


松井玲奈(元SKE48)---●宮崎あや
左・松井玲奈 右・宮崎あや


Twitterの自撮りを見て
これは似てるなぁと
気になった組み合わせ。
ただし動画で見ると
NMBの渋谷凪咲や
女優の土屋太凰に感じが似ている。


駒田京伽(HKT48)---●上原亜衣
左・駒田京伽 右・上原亜衣


AV界の女王あいちん。
以前は倉持明日香や小林亜実に
似ていると言われたが
個人的には
ぴーちゃんの方が似ていると思う。


高柳明音(SKE48)---●美里有紗
左・高柳明音 右・美里有紗


美里有紗さんは
基本ちゅりだけど、
松井玲奈や、いずりなっぽく
見えることもある。


柴田阿弥(元SKE48)---●北川瞳、陽向さえか
左・柴田阿弥 右・北川瞳


あまり似ていないのだが、
雰囲気というか近いものは
持っていると思う。
何気に前歯の形も似てる。

左・柴田阿弥 右・陽向さえか


こちらは
笑顔が似ていると思う。


白石麻衣(乃木坂46)---●桐谷ユリア、榊梨々亜
左・白石麻衣 右・桐谷ユリア


かなり似てる方だが
まいやんとは別のタイプ。

左・白石麻衣 右・榊梨々亜


この方も
画像ではかなり似てますね。


西野七瀬(乃木坂46)---●春日もな
左・西野七瀬 右・春日もな


雰囲気はかなり似ている。
春日もなは母乳AVあり。


秋元真夏(乃木坂46) ---●久我かのん
左・秋元真夏 右・久我かのん


デビュー時が
特にまなったんに似ていたが……


市川美織(NMB48)---●綾波ゆめ
左・市川美織 右・綾波ゆめ


これも似てる。
ゆめちゃんはGカップで
元アイドルらしい。
あごのラインは込山榛香っぽい。


片山陽加(元AKB48)---●初美沙希
左・片山陽加 右・初美沙希


はーちゃんは
メンバーからババアと呼ばれたが
味のある顔だと思う。


藤江れいな(NMB48)---●瀬名一花
左・藤江れいな 右・瀬名一花


なかなか似ている。
綺麗なお姉さんタイプ。


向井地美音(AKB48)---●森川涼花
左・向井地美音 右・森川涼花


基本的には似てない部類。
しかしポニテにすると
若干似てると思う。


小嶋真子(AKB48)---●水沢みゆ、初川みなみ
左・小嶋真子 右・水沢みゆ


これも一瞬だけ似てるパターン。
普段は特に似てるわけではない。

左・小嶋真子 右・初川みなみ


この人は、
「笑顔だけ」がすごく似ている。


内田眞由美(元AKB48)---●広瀬うみ、神咲詩織
左・内田眞由美 右・広瀬うみ


ぽっちゃりしている人を見ると
全部うっちーに似てる気がする。


大島優子(元AKB48)---●大島美緒、朝田ばなな
左・大島優子 右・大島美緒



大島美緒は名前でもわかるように
大島優子似を全面に押し出している。
うん、かなり似ている。
ただしおっぱいは……


北野日奈子(乃木坂46)---●翼
左・北野日奈子 右・翼


エスワンから素人ナンパ企画で
デビューした翼は
乃木坂の元気娘
きいちゃんに似ている。


中元日芽香(乃木坂46)---●青山はな
左・中元日芽香 右・青山はな


ひめたんの特徴である
片えくぼや歯並びは
無いのだが
全体的な顔立ちが
なかなか似ている方だと思う。


寺田蘭世(乃木坂46)---●悠月アイシャ
左・寺田蘭世 右・悠月アイシャ


悠月(ゆづき)アイシャは
褐色の肌をもつハーフ。


橋本奈々未(乃木坂46)---●秋山祥子、奥田咲
左・橋本奈々未 右・秋山祥子


そっくりというほどではないが
鼻や口もとの丸みが似ている。


伊藤万理華(乃木坂46)---●葵ちひろ
左・伊藤万理華 右・葵ちひろ


顔の丸さで。
ただし全盛期の葵ちひろに限る。


樋口日奈(乃木坂46)---●川村まや
左・樋口日奈 右・川村まや


顔の雰囲気が似てる。


生駒里奈(乃木坂46)---●柚月ひまわり
左・生駒里奈 右・柚月ひまわり


最初見た瞬間に似てると思った。
生駒ちゃんのお姉さんみたいな雰囲気。


加藤夕夏(NMB48)---●彩乃なな
左・加藤夕夏 右・彩乃なな


ほっぺの丸さが良い。
そっくりというほどではないが。


鈴木絢音(乃木坂46)---●阿部乃みく
左・鈴木絢音 右・阿部乃みく


鈴木絢音の存在そのものが
一般に知られてないので
ピンと来ないかも。
まあ少し似てる方だろう。



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ちなみに参考にさせてもらったのは
こちらのまとめ。
>【画像】AKB48メンバーに似てるAV女優集

>【画像】AKBメンバーに似てるえっちなAV女優を教えてくださいっ!

※あまりにも似てないのは外しています。





【ネタバレ注意】伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』の感想。

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伏線の面白さを知るには

伊坂幸太郎作品を読むしかない。

ということで、

ついにこの本。

 

伊坂幸太郎

『アヒルと鴨のコインロッカー』

(2003年)

 

 

この本で初めて

伊坂ワールドに触れましたが

これは素晴らしかった。

以下その感想を……。

 

あらすじ

 

<現在>

「僕」は椎名(しいな)

東北の大学に入学するため、

この4月に

関東から引っ越してきた。

 

僕が住むことになったアパートは、

木造二階建ての古い建物で

中央に階段があり

左右に2部屋ずつの計8部屋しかない。

隣人に挨拶しようと

チャイムを押したが誰も出なかった。

逆に僕のいる105号室に

挨拶に来たのは

尻尾の先が曲がった一匹の黒猫。

開いた窓から入ってきたので

なんとか捕まえて外に出す。

 

外に出てダンボールを片付けながら

ボブ・ディランの「風に吹かれて」

口ずさんでいると、

103号室の前に立つ男に

声を掛けられた。

細くて背が高い、

日焼けして全身黒ずくめの男。

なんだか悪魔みたいな印象を受けた。

彼は「ディラン?」と聞いてきたので

僕は「ディラン」と返す。

 

「うちに来いよ」と言うので

103号室にお邪魔することに。

彼は河崎(かわさき)と名乗った。

「誰かが来るのを待っていたんだ」と言い、

引っ越し祝いに赤ワインで乾杯する。

さっきの黒猫は

シッポサキマルマリという名前らしい。

そして、

このアパートには僕たち以外に

外国人が一人住んでいるそうだ。

 

その外国人はアジアからの留学生で

101号室に住んでいる。

一昨年前、恋人と別れてから

部屋に閉じこもって塞ぎこんでいるらしい。

そこで河崎は彼を元気付けるために

辞書をプレゼントしたいと言う。

辞書は厚くて立派なやつがいい。

「広辞苑を奪ってやるんだ」

聞き間違いかと思った。

「何をどうするって?」

河崎は続ける。「広辞苑を奪うんだ」

僕は言葉を失った。

「一緒に本屋を襲わないか?」

 

 

<2年前>

「わたし」は琴美(ことみ)

ペットショップに務めている。

今わたしは

店から逃げた黒い柴犬クロシバを捜しに、

ブータンから来た留学生の

キンレィ・ドルジと一緒に町を歩いていた。

 

ドルジとは半年前に

ふとした出来事がきっかけで出会った。

そこで彼を助けて付き合うようになり、

わたしのアパートに同棲している。

ドルジは大学の研究室で勉強しているが

片言の日本語しかしゃべれないので

わたしが英語でコミニュケーションをとりながら

日々、日本語を教えている。

 

夕方になってもクロシバは見つからず。

そのうちに、

わたしたちの横を通り過ぎた車が

曲がり角で猫を轢いていく現場に遭遇した。

可哀想に……。

わたしたちは猫の死体を埋めてやろうと

公園の林の中へ入る。

 

死体を埋めて帰ろうとした時、

笑い声が聞こえた。

男が2人、女が1人近づいてくるが

こちらにはまだ気付いていない。

「あの猫、最高だったね」

猫をペンチでいたぶるとか、

足を切るという言葉が聞こえる。

どうやら動物を虐待して楽しんでいるらしい。

怒りが沸いてくるわたし。

 

3ヶ月前から市内で

猫や犬などのペットが

皮をペンチではがされたり

眼球を取り出されて

河原やゴミ箱に捨てられるという

ペット殺し事件が続発している。

殺人事件ではないので

警察もそこまで熱心に捜査していないが、

こいつらが犯人なのか?

テレビで飼い主が泣いている姿を

すげえ不細工だと笑う3人組。

間違いない。こいつらだ!

その時、3人がわたしたちに気付いた。

「お前ら何してるんだよ」

 

<現在>

僕は

「本屋に行って広辞苑を買えばいいじゃないか」

と言うと河崎は

「本屋から広辞苑を奪ってもいいだろ?」と

平然と言い返す。

いやそれは犯罪だ。

「本屋を襲って奪った広辞苑が欲しいんだ」

もう訳がわからないよ。

 

作戦はこうだ。

襲撃は閉店間際を狙う。

本屋の中には河崎が一人で入る。

僕の仕事は

裏口でモデルガンを持って

ドアの前に立ち、

「風に吹かれて」を10回歌うこと。

1回が3分だから30分経過の目安になる。

2回歌うごとにドアを蹴ること。

裏口から逃げれないぞと教えるために。

 

裏口に見張りを置く理由は

店員を逃がしたくないからだという。

逃げてくれた方がいいのに?

「裏口から悲劇は起きるんだ」

ああそうですか……。

 

 

こうしてわけもわからないまま

僕は本屋を襲う手伝いをすることになった。

いったい河崎は何を考えているのか?

 

ところが盗んできた本は

「広辞苑」ではなく

なぜか「広辞林」だった?

 

他人と関わらない

ペットショップの店長の麗子さんの

2年間の変化とは?

 

ペット殺しの犯人に目を付けられた琴美。

琴美とドルジの

身に迫る悲劇の予感。

ドルジは琴美の元彼・河崎に助けを求めるが

河崎はある秘密を抱えていた……。

 

そして、

現在と2年前の物語が

ひとつに繋がる。

2年前の物語は

まだ終わっていなかった―――。

 

 

解説

 

「一緒に本屋を襲わないか?」

東北の大学に入学するため、

引っ越したアパートで出会った

悪魔のような印象の男・河崎。

彼にそそのかされて

本屋から広辞苑を奪うことになり、

僕は裏口のドアを見張るという

奇妙な役割を与えられた。

2年前のペット殺し事件と

現在の物語が繋がり、

驚愕と切なさが押し寄せる

青春ミステリー。

 

伊坂幸太郎の長編第5作。

第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

「このミステリーがすごい!2005年」第2位。

「週刊文春2004年ミステリーベスト10」第4位。

2004年本屋大賞第3位。

 

物語は

「現在」パートの椎名

「2年前」パートの琴美

2人の男女の視点が交互に入る

カットバック形式で進む。

 

「現在」の物語の中心は

河崎という悪魔めいた男が

本屋を襲って広辞苑を奪うという謎と、

椎名の鍵のかかった部屋から

教科書が忽然と消えるという謎の2つ。

「2年前」の物語は

ペットショップ勤務の琴美と

その恋人でブータン人のドルジが

ペット虐殺犯の恨みを買い、

彼女たちの身に忍びよるサスペンスが中心。

そこに琴美の元彼の河崎

何かと琴美の前に現れては

物語に関わってくる。

 

現在と2年前の

冒頭と結末の文章構成を

似せている遊びは面白い。

文体もユニークで

思わずクスッと笑ってしまう。

 

「裏口から悲劇は起きるんだ」や

「神様には見えないところに

閉じこもってもらえばいい」などの

一見わけのわからない

言葉のセンスが凄い。

 

ブータンの信仰や風習、

因果応報や生まれ変わりの概念などが

物語の良いスパイスになっている。

 

ボブ・ディランの「風に吹かれて」と

「ライク・ア・ローリング・ストーン」の曲も

重要な役割を果たしている。

ミステリーとして完成度の高い作品。

 

欠点としては……

 

●琴美の行動がアホすぎて

イライラさせられる。

言葉にも棘がある。

 

●ペットが殺される描写は少ないが

どうやって殺したとかの

残酷な台詞があるので

胸糞悪くなる人は注意。

 

●お客を殴るのは

さすがにどうなの?

 

●どんでん返しは驚くが

その必然性は薄く感じる。

 

●タイトルの「コインロッカー」は

最後に登場するが

無理に絡めるために出したようで苦しい。

出す順番が逆でしょう。

それなら本屋を襲う前に出すべき。

 

●ラストどうなったか

はっきり描いてないので

読後モヤモヤしたものが残る。

 

俺の感想

 

これが伊坂幸太郎か。

なるほどベストセラー作家だけある。

 

なんといっても

伏線回収がすごい。

そこがそう繋がるのかと感心しきり。

 

椎名の心の中で言うツッコミが好きで

俺もよくこういうツッコミ入れるので

なんか共感してしまった。

物語も奇妙な始まり方で

ぐいぐい引き込まれた。

伊坂作品はなんか合いそうな予感。

 

どんでん返しは

それ系のトリックが使われているなら

俺ならこうするだろうと予想したのが

実は当たってしまったけど、

それでも上手い仕掛け方だったので

高く評価しています。

 

ボブ・ディランの

ノーベル文学賞受賞後の

タイミングで読んだけど

それは全く頭になかった。

いやボブ・ディラン興味ないもんで。

 

どんでん返しも凄いが、

「裏口に立たせる理由」と

「なぜ本が消えたのか」の謎は

とくに優れている。

個人的には

「アピールの発音が綺麗で

うっとりした」という伏線が好き。

 

謎を解く探偵役がいるわけでもないので

全体のインパクトはやや弱め。

最終的に物語の中心人物が

次々といなくなるので

読後は切なくなってしまう。

 

でも最初の

伊坂ワールドの入り口としては

この作品で良かったと思う。

とにかく面白かったです。

 

★★★☆☆ 犯人の意外性

★★★☆☆ 犯行トリック

★★★★★ 物語の面白さ

★★★★★ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

<ストーリー>

笑える度 ○

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 △

 

総合評価(10点満点)

 9点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※ここからネタバレあります。

未読の方はお帰り下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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物語の結末

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

琴美 ---●江尻、ほか2人 ---障害の除去【衝突死:車】

②(未遂)江尻 ---●キンレィ・ドルジ ---復讐【衰弱死(未遂):林の中】

 

結末

2年前、ペット殺しの居場所に

踏み込んだ琴美だが

犯人の逃げる車に撥ねられて死亡する。

犯人の3人のうち

2人はその時死亡したが、

江尻だけ生き残った。

 

復讐計画を練る河崎とドルジは

江尻の親が経営する本屋を

襲うことに決めたが

エイズに感染していた河崎は自殺し、

ドルジが一人で後を継ぐ。

その後、河崎として現れたドルジは

椎名を協力させて本屋を襲い、

江尻を負傷させて

林の中で縛りつけ、

カラスの餌にしようとしていた。

 

真相を見抜いた麗子が

ドルジに自首を勧めるが

生まれ変わりを信じる彼は

神様を閉じ込めたコインロッカーを後にし、

琴美の待つ場所へ……

 

 

叙述トリックの解説。

 

水色はミスリード紫は伏線です。

 

この物語に登場する

「河崎」

現在と2年前では別の人物である。

2人を同一人物と錯覚させる叙述トリック。

 

それが読者に

明かされるのがこの場面だ。

“「隣の隣の部屋っていうのは、この部屋のことだ」

これが手品だとしたら、僕は礼儀としての拍手を忘れたことになる。

俺の名前は、キンレィ・ドルジ。ブータンから来たんだ

「そこ」僕は、河崎のその言葉をぼんやりと聞きながら、「遠い国なんだろうね」と間の抜けた台詞を口にしていた。”(P.289)

 

「2年前」の河崎は本物。

背の高い二枚目で

女にモテまくる。

琴美の元彼。

 

「現在」の河崎はキンレィ・ドルジ

河崎から日本語を教わって

1年半ですっかりペラペラになっていて

片言の日本語だった頃の影も形もないから

別人だと気付くのは難しい。

 

2年前の河崎の台詞を

現在の河崎(ドルジ)は多く引用し、

ボブ・ディランが好きなこと

椎名が河崎を

ボブ・ディランに似ている(P.107)と

言うので男前にイメージさせられ、

⑤河崎(ドルジ)は自分で

「女たらしが罹る病気になった(P.53)」と言い、

本物は女たらしだし、

2人とも奇抜な行動

(自転車を蹴る、など)をとるので

同一人物だと錯覚させられる。

 

もちろんオトリのドルジが

現在にいるのもポイント。

101号室に

アジアの留学生が住んでいる

教えてもらったが

そう言ったのは河崎(ドルジ)だけ。

日本人そっくりのブータン人なので

見た目だけで疑われることがなかった。

 

その外国人が

2年前に恋人と別れて

閉じこもっているという状況

2年前の琴美とドルジに

訪れる不幸を連想させて

さらにミスリードを補強している。

 

現在パートで琴美だけが

いっこうに出て来ないため

琴美の安否の方に目線がいってしまい、

河崎の正体の目くらましになっているのは

上手いやり方です。

 

細かなミスリードでは、

2年前のドルジが広辞苑を

欲しがっている(P.135)から

現在の河崎がプレゼント

したいのだろうと思わせるし、

河崎が動揺すると

目が泳ぐ癖があって(P.131)、

それを河崎(ドルジ)も真似している。(P.51)

など。

 

ではこの叙述トリックを見破る

伏線はあったのか?

 

まず2人の外見が

どのように描写されているか

比べてみよう。

①「現在」の河崎(ドルジ)は

背が高く肩幅はなくて細め、

短めの髪に日焼けした肌。

鼻が高く、口は横に広い。(P.15-16)

 

一方の「2年前」の河崎は

中世的な顔立ちで目が大きく、

くっきりした眉毛、

柔らかそうな髪。(P.91)

 →どちらもイケメン風ではあるが、

 顔の特徴で一致する部分が

 ひとつもないのは注目ポイント。

 

「シャローンの猫」のくだりを

話し終えたあと、

ほっとしたような表情を見せる。

“「二人は別れました」河崎は、お伽噺を丁寧に終わらせるかのように、丁寧な言葉遣いで言った。「マーロンが怒ったんだ。で、マーロンと猫は仲良く暮らしました。とさ」

「ふうん」

話し終えた河崎はどこかほっとしたような、それでいて誇らしげな顔になった。満足感を見せていた。「それと同じだ」河崎が言ったので、僕は慌てた。

「な、何が何と同じ?」”(P.50)

 →ドルジが河崎から日本語を習っている時、

 これを言えたら合格と言われたのが

 この「シャローンの猫」だった。(P.300)

 上手くしゃべれてほっとしたのだ。

 

アピールの発音が綺麗で

うっとりしてしまう。

“「それは」河崎はそこで理由を探すように、目をきょろきょろさせた。「店員が逃げて、警察を呼ばれたら面倒だ。だから、外にも仲間がいるのをアピールしておきたい」

彼の、「アピール」という声がとても綺麗で、僕は思わずうっとりした。”(P.51)

 →だって英語ペラペラの

 外国人ですから。

 そりゃ発音は綺麗です。

 

ドルジは日本語が読めない。

しゃべることだけが上手。

“実際、ドルジは日本語を学ぶ際も、テキストやノートの日本語を読んで確認することをせず、ただ、耳で聞いて口で唱える、というやり方を好んだ。”(P.40)

 →そのため、

 椎名から電話がかかって

 参考書のタイトルを読んでくれと言われた時、

 日本語が読めないドルジは困った。

 そこで本を全部隠して

 誰かが入って盗んだことにするという

 大きなミスをしてしまった。

 

⑤ドルジが日本語を読めない伏線は

「広辞苑」と「広辞林」を間違えて

持って帰ったことからもわかる。

 →「広辞」まではなんとなく読めたと

 いうことだろうか。

 

新聞をとっていない(P.20)のに、

本屋を襲った翌日だけ

新聞がある(P.171)ことも

文字が読めない伏線。

 →事件のことが出ていないか

 心配になったから

 シッポサキマルマリのくじで

 当選番号を調べるついでに

 記事を読んでもらいたかった。

 

⑦2年前の河崎は

女をいつも連れて

歩いているような印象だが

現在の河崎には女の影すらない。

 

⑧河崎(ドルジ)が乗り回している車が

友達の車(P.136)ということや

免許を持っていない(P.141)こと。

 →おそらく本当に免許は持っていない。

 日本語も読めないので無理。

 標識すら何のことだか

 わかっていないだろう。

 

河崎が言う台詞で印象深い

「楽しく生きるには二つのことだけ

守ればいい」の話は、

琴美が河崎に言った台詞だが、

“これは日頃から、

ドルジにも言っていることだった”(P.259)

予防線を張ってある。

 

後になってわかる

裏口に神経質になる様子

琴美を死なせたトラウマが原因だ。

 →裏口から逃げられたために

 悲劇は起こってしまった。

 

「隣の隣は外国人」という

言葉遊びのような伏線も入っている。

 →ここ(103号室)から見て

 隣(102号室)の、隣(101号室)ではなく

 ここ(103号室)も隣だよということ。

 

その他の伏線解説

 

河崎(ドルジ)が犯人である伏線は

河崎の靴が泥だらけだった(P.173)ことが重要。

上記のいつも新聞がないのに

急に新聞があることも証拠。

 

琴美が悪い奴にやりたがっていた

鳥葬(ちょうそう)(P.30)

代わりに実行しようと

していたことは泣かせる。

 

レッサーパンダを盗む相談をしていた

少女と車椅子の少年が

本当に計画を実行してしまった(P.338)が、

ドルジは自分と重ねたのか

涙混じりに笑った。

お互いに2年かけて計画を

やり遂げたからだろう。

 

ちなみにラストに横切る

黒い柴犬は

2年前に行方不明になったクロシバ

曲がった鼻(P.26)が一致している。

首輪はしていないので

今も野良犬のようだ。

 

タイトルの「アヒルと鴨」

似て非なるものの例え。

鴨の中でも、
家畜化されたマガモを家鴨(アヒル)という。

どちらもカモ科の生物で

人間が勝手に呼びわけている。


外国人と日本人。

河崎と椎名。

ドルジと琴美。

ドルジと河崎。

生まれた場所と外見は違えど同じ人間だ。

とすれば

神様とボブ・ディランも

そうたいした違いはないのかもしれない。

そういう意味が含まれていると思う。

 

そして

「神様」をボブ・ディランで代用して

コインロッカーに

ボブ・ディランのCDを閉じ込める。

 

ブータンでは

本物の代わりに儀式として代用品を使う。

ボブ・ディランを神様と言ったのは河崎だ。

“「人を慰めるような、告発するような、不思議な声だろ。あれが神様の声だよ」河崎は人差し指を立てた。”(P.134)

そして神様を閉じ込めておけば

悪いことをしてもばれない、

と言ったのは琴美だ。

“「(それならさ、神様には見て見ぬふりをしてもらえばいいって。緊急事態だから。神様にはどこか見えない場所に閉じこもってもらえばさ。<中略>とにかく面倒だからさ、神様を閉じ込めて、全部なかったことにしてもらえばいいって。そうすれば、ばれない)」”(P.70)

ドルジは神様(ボブ・ディランの歌)を

コインロッカーに閉じ込めた。

これで全部なかったことにしたいと

願いを込めて―――。

 

冒頭と結びの文章の遊び

 

同じ番号の「現在」と「2年前」では

書き出しと終わりがシンクロしたように

似せて書いてある。

 

◆一の冒頭

現在

“二日前、この町に引っ越してきたばかりの僕は、まず猫に会い、その次に河崎に会った。

アパートの呼び鈴を指で押すと、「ピン」という軽快な響きが聞こえた。離すと今度は「ポーン」という長い音が鳴る。”

2年前

“その時、行方不明の犬を捜していたわたしは、まず轢かれた猫に会い、その次にペット殺しの若者たちに会った。

わたしの横を、常識外れの速度で通り過ぎた紺のセダンは、「きぃ」というブレーキ音を鳴らして、左のカーブを曲がり姿を消すと、「どん」という短い音を立てた。”

 

◆一の終わり

現在

“教訓を学んだ。本屋を襲うくらいの覚悟がなければ、隣人へ挨拶に行くべきではない。”

2年前

“教訓を学んだ。立入禁止の場所に侵入する時には、それなりのリスクを覚悟しなければならない。”

 

◆二の冒頭

現在

“「お、教えてほしいんだけれど」僕は、動揺と訝しさのないまぜになった声を出した。”

2年前

“「おまえら、何やってんだよ」長髪の男は、訝しさとからかいの中間くらいの声を出した。”

 

◆二の終わり

現在

“自分の部屋の鍵を開けながら、101号室の外国人にどんな出来事があったんだろうか、と想像をしてみた。”

2年前

“自分の部屋の鍵を触りながら、あの若者たちは本当にペット殺しなのだろうか、と想像をしてみた。”

 

文字数が限界なので割愛しますが

このように似た文章になっているので

比べてみるのも面白いです。

 

 

名言まとめ

 

外国人に辞書を

プレゼントしたいと言う河崎。

その方法とは……

“「広辞苑を奪ってやるんだ

河崎の言葉が耳に飛び込んできた。はじめは聞き間違いかと思った。

「何をどうするって?」

彼は鼻を広げ、いくぶん興奮を見せながら、口の端を吊り上げた。「広辞苑を奪うんだ

言葉を失った。床が抜けて、自分だけが宙に浮いているような、取り残されている感覚になる。顔の皮膚に細かい震えが走るのが分かった。

「というわけでだ」彼はさらにつづけた。「一緒に本屋を襲わないか」”(P.24)

 

本屋を襲うのは法律違反だと言うと……

“「こういう言葉を知ってるか?」河崎が得意げに言う。「『政治家が間違っている時、その世界の正しいことはすべて誤っている』」

「え?」

「今、日本の政治家は正しいか?」

「僕には選挙権がないけど」

「政治家は正しくない。つまり法律は間違ってる」”(P.47)

 

椎名は「裏口から逃げられても

悲劇が起きるほどじゃない」と反論する。

“河崎は目を一瞬だけ、伏せた。「裏口から悲劇は起きるんだ」と言った。

ああ、そう。僕が聞き流すと、彼はもう一度、「裏口から悲劇は起きるんだ」と繰り返した。

ああ、そうですか。”(P.51)

 

ペット殺しの若者を撃退する時

傷つけたことを後悔するドルジ。

“「(善いことも悪いことも、やったことは、全部自分に戻ってくるんだ。今は違っても、生まれ変わった後で、しっぺ返しがくる。こういうのはよくないんだ)」(P.70)

 

決行は明日と言ったのに

前日にやってきて「さあ行くぞ」と言う河崎。

“「生きるのを楽しむコツは二つだけ」河崎が軽快に言った。「クラクションを鳴らさないことと、細かいことを気にしないこと

「無茶苦茶だ」

世の中は無茶苦茶」河崎は心から嘆き悲しむかのようでもあった。「そうだろう?」”(P.115-116)

 

河崎は自分のルックスの良さを

有効に利用すべきと言う。

“「鼻の長い象は、鼻をホース代わりに使う。キリンは高いところの木の実を食べる。アリクイはあの口だから、蟻を食う。ようするにさ、授かった能力は使わなくちゃ駄目だってことなんだ。俺は見てのとおり、外見に恵まれた。それなら、この世の中の女という女に声をかけて、可能な限りセックスをするべきだ。そう思わないか?

「絶対に思わない」わたしは断定した。「絶対に」

すると彼は退く様子もなく、逆に胸を突き出すようにして、「あのさ、『政治家が間違っている時、その世界の正しい事はすべて誤っている』という言葉を知らないか?」と言ってきた。

「知りたくもない」

「つまりさ、間違っているかどうかなんて、一概には決めつけられないってことだ」”(P.94)

 

ブータンには殺人は少ない。

それは因果応報を信じているからだ。

“「河崎さん、信じますか?」ドルジが首を伸ばすようにして、訊ねた。宗教を信じるか、という問いかけだったのだろう。

俺はね、目に見えないものは信じないことにしてるんだ」”(P.98)

 

困っている人がいたら助ける。

道がなければ作ると言う琴美に……

“「道を作るのは、政治家の仕事だ」”(P.99)

 

無表情だった麗子さんが

笑顔を見せる場面。

“「わたしはね、ずっと他人のことなんてどうでも良かったんだけど」麗子さんは、自分が笑ったことに取り乱した様子もなかった。すでに、いつもの冷血の顔に戻っている。「でも、琴美ちゃんがいなくなって、河崎君がいなくなって、最近は、少しずつ考えが変わってきた

「分かる」河崎が間髪を容れずに同意した。

助けられる人は助けたい」麗子さんの口調は、相変わらずの一本調子ではあった。「そう思うこともある」”(P.349)

 

3人で動物園で撮った記念写真。

その裏に書かれた河崎の言葉。

“『さっさと生まれ変わって、また女を抱くよ。と言うよりも、本当に生まれ変わるんだろうな、ドルジ?』

 

気になる欠点

 

高く評価している分、

どうしても気になる部分はある。

 

まず、タイトルにもなっている

コインロッカーの登場が遅い。

神様を閉じ込めて、

犯行を見逃してもらいたいのなら

本屋襲撃の前にやらないと意味が無い。

ばっちり見られてから閉じ込めるのか?

 

河崎がHIVに感染し、

付き合った女がエイズで死亡したから

それを苦に自殺した。

河崎は性格的に

自殺を選びそうでないし、

本屋を襲う前に人生を諦めるだろうか?

 

椎名に対して

ドルジが河崎の名を騙ったのも

必然性が感じられなかった。

河崎に憧れていたのはあるだろうが、

101号室の男を外国人にしてまで

素姓を隠す必要はないだろう。

ドルジが命を狙われているとかなら

存在を消す理由もわかるのだが。

ただ叙述トリックで

驚かせたいだけという印象。

 

琴美の危機管理の無さにうんざりした。

ドルジが河崎に

説明しようとするのを止めたり、

警察に行かなかったり、

留守電消したり、

襲われた後も何事もないふりをしたり

物語の都合上そうなっているにしても

読者の方がイライラしてしまう。

 

 

最後はどうなったのか

 

この物語のラストは少し切ない。

椎名は地元に戻り、

東北に帰ってきたとしても

河崎(ドルジ)には

もう会えないだろうと思う。

 

琴美が死の間際に

未来の予知した光景によれば、

ドルジはコインロッカーを後にして

車道のポメラニアンを助けようと

車の流れに飛び出してしまう。

最初に琴美と出会ったあの時のように。

 

それでも後悔はない。

死んでも生まれ変わる、

そう信じていたからだ。

 

琴美も河崎も

ドルジも死んでしまい、

2年前から続いていた物語は

こうして幕を閉じた。

3人が天国で再会できることを

願わずにいられない。


【ネタバレ注意】映画『シックス・センス』の「どんでん返し」を語る。

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「どんでん返し」が好きなので

小説だけに飽き足りず、

映画のレビューにも挑戦。

 

『シックス・センス』

(1999年)

 

「どんでん返し」がある映画で検索すると

必ず上位に出てくる

知らない人がいないほどの超有名作。

まずこれから

解説していかないといけないでしょう。

 

俺もこの映画は

昔見たときに「そういうことか!」と

びっくりしてしまった記憶がある。

確かに予想外のオチで

このパターンを有名にしたのが

この作品ではないかな。

 

今回見るのは何回目だろう。

結構見てるし、

ネタも十分わかって視聴した。

あらすじ、欠点などの解説は

小説ではないので

できるだけ割愛して、

「どんでん返し」のトリック中心に分析します。

 

<あらすじ>

小児精神科医マルコム・クロウは、長年、子供たちの“心の病"の解決に人生を捧げ、第一人者として活躍してきた。
しかし、10年前に治療したヴィンセント・グレイという少年の事件が、完全に治療できていないことがマルコムの心を傷つけた。そのために、信頼を失った彼と最愛の妻アンナとの間には深い溝ができる。
そんなマルコムが、今回、手掛けることになった9才のコール・シアー少年は、彼に過去の苦い経験を思い起こさせた。自殺したヴィンセントの症状に酷似しているのだ。コールは情緒不安定でひどく怯え、母親リン・シアーにさえ何も話せず、1人で苦しんでいた。かたくなに心を閉ざすコールを説得して、やっと打ち明けられた驚くべき“事実"。

「僕は死んだ人が見えるんだ」
コールを救うため全力を尽くすマルコムの前に、化学では説明のつかない「何か・・・」の存在が、しだいにその全貌を明らかにしていくのだった・・・。

<スタッフ>
製作総指揮 サム・マーサー
製作 フランク・マーシャル
 キャスリーン・ケネディ
 バリー・メンデル
脚本・監督 M・.ナイト・シャマラン
撮影監督 タク・フジモト、A.S.C.
プロダクション・デザイナー ラリー・フルトン
編集 アンドリュー・モンデシェーン
音楽 ジェイムス・ニュートン・ハワード
衣装 ジョアンナ・ジョンストン

 

<キャスト>

ブルース・ウィリス(マルコム・クロウ)
ハーレイ・ジョエル・オスメント(コール・シアー)
トニ・コレット(リン・シアー)
オリビア・ウィリアムス(アンナ・クロウ)

ドニー・ウォルバーグ(ヴィンセント・グレイ)

ミーシャ・バートン(キラ・コリンズ)

グレン・フィッツジェラルド(ショーン)

 

☆☆☆☆☆ 犯人の意外性

☆☆☆☆☆ 犯行トリック

★★★☆☆ 物語の面白さ

★★★★☆ 伏線の巧妙さ

★★★★★ どんでん返し

 

笑える度 -

ホラー度 ○

エッチ度 -

泣ける度 ◎

 

総合評価(10点満点)

 9点

 

 

 

 

 

 

-------------------------

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

------------------------

 

 

 

 

ネタバレ解説

 

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

マルコム・クロウ ---●ヴィンセント・グレイ ---憎悪【射殺:ピストル】

 

結末

コール少年の死者が見える能力は

人々を助けることもできる。

キラの無念を晴らしたことで

学校でも活動的になり、

学芸会で大役を任されて

仲間からも認められた。

今度はマルコムの番だ。

 

コールから妻が眠っている時に

話しかけてみてとアドバイスされる。

その夜、

寝ている妻に語りかけるマルコム。

すると、妻の寝言から

自分がすでに死んでいることに気付く。

 

ヴィンセントに撃たれた後、

自分は死んでいた。

どうりで話しかけても答えが無かったのは

そういうことかと納得する。

妻を愛していることを

最後に伝えてマルコムは消えて行った。

 

どんでん返し

 

水色はミスリード紫は伏線です。

 

この作品の「どんでん返し」は

主人公が「死んでいた」こと。

マルコムは幽霊でした。

 

このタイプのどんでん返しを

小説では叙述トリックという。

姿の見えない小説では

男を女と思わせたり、

Aだと思っていた人物を

Bだと思わせたりするときに使う。

これを映像化する場合、

男か女くらいは見た目でごまかせるが

AとBが違うことは

映像で観たら一発でわかる。

 

『シックス・センス』は

映像でも見破れないタイプの

叙述トリックを使っているから成功した。

ブルース・ウィリスは

生きているか

死んでいるか見た目では

変化がないから。

むしろ生きているようにしか見えないし。

 

ここでこの作品の

「死者のルール」を説明します。

 

①死者はお互いには見えない。

②死者は自分の見たいものだけが見える。

③死者は自分が死んでいることを知らない。

④死者は霊能者や物に触って動かせる。

⑤死者は死んだ時の姿で現れる。

⑥死者が出るときは寒くなる。

⑦死者は強い心残りがあり、

 霊能者に助けを求めている。

 

そして、

このトリックを補強するため

3つの視点を使う。

マルコム視点。

 →マルコムが出ている場面。

 ただし見たいものしか見えない。

コール視点。

 →コールが出ている場面と死者が出ている場面。

第3者の視点。

 →普通の人の視点。マルコムや死者は見えていない。

 

例えばこの場面。

マルコムとリンが

椅子に座って向き合っているところに

コールが帰宅してくる。

この時、

リンはマルコムが見えていない。

一人で椅子に座って考え事をしていた。

マルコムはリンが見えているが

とくに見たいとは思っていない。

そしてコールにはどちらも見えている。

つまりここは「コール視点」だといえる。

劇中に登場している人物が

すべて見えているわけではないのだ。

 

学校の授業中、

カニンガム先生の喋り方が変だと言い、

どもり癖を指摘したシーンは

「第3者視点」。

実はこの時、

コールの隣に

この学校で死んだ

カニンガム先生の恩師がいて

学校のあった場所は昔

絞首刑をやった場所だとか

カニンガムのどもり癖を

コールに教えている。

自分の癖を指摘されて怒った先生が

見下した目で見たから

あんなヒステリックに叫んだというわけ。

 

幽霊がいるのに見えないパターン。

このように視点を使い分けて

トリックを成立させている。

 

では本題のトリックの解説へ。

 

マルコムは死んでいたと言っても

最初からではない。

冒頭で妻と

いちゃついている場面は生きていた。

ヴィンセントが侵入し

銃でお腹を撃たれた時に死亡した。

演出としては

撃たれた後で「大丈夫だ」と言いながら

ヴィンセントが自殺してブラックアウトする。

 

そこから

「翌年の秋」に急に時間が飛んで、

マルコムが

何事もなかった風な恰好でベンチに座り

コール少年と会話している。

まずここが騙されるポイント。

 

死者が物に触れるのが

この作品のルールだが、

①日本人は

幽霊はすり抜けるものという認識がある。

そして教会で普通に

コールと会話することで

生きていると思わされている。

お腹を撃たれたけど

結局無事だったんだなと錯覚してしまう。

後にコールが

死者が見えるという話を聞くまで

疑問に思わないだろう。

 

マルコムに

他の死者が見えていない事

普通の人間だと思わされる。

ここも後のコールの

「お互いが見えない」ルールを聞いてから

見方が変わってくる。

 

マルコム自身が死んでいることに

気付いていないので「ただいま」と

自然に妻に話しかけたりするのも

ミスリードになっている。

死体が死を認識していないため

死後も動き続けているゾンビ状態に近い。

 

コールの家の中で

母親のリンと向き合って

会話していた風に見える場面も

一言もしゃべっていなかった。

 

レストランのシーンでは

アンナが一人で座っているところに

マルコムが遅れてやってくる。

そして⑥アンナに向かって

コールのことを話して聞かせる。

遅れたことを怒っているのか

アンナは全く口を利かないが、

見えていないだけ。

 

アンナは去り際に

伏せていた目を一度上げて

マルコムの方を見て

「いい結婚記念日を」と言うので

マルコムの遅刻に対して

呆れて怒って言った台詞に聞こえるが、

誰も周りにいないことを確認してから

自分に向けて言った独り言だった。

ここは二重の解釈ができる。

物を動かしてしまうと

ポルターガイスト現象になってしまうので

レストランの椅子が

最初から少し引いてある。

 

ここで視聴者が不思議に思うのは

最初あんなにイチャついていた二人が

どうして口もきかないような

冷え切った仲になったのか?

という疑問。

 

名誉市民賞をもらうほど

功績を認められた夫が、

ヴィンセントの治療に失敗していたことで

そこまで幻滅しないだろう

この自殺で世間的に

マルコムが嘘つき野郎だと誤解され、

評価が下がってしまった、などの

妻の心が離れる説明を入れたら

説得力が出たと思う。

 

もちろんこれはトリックのためなので

アンナはマルコムが死んだ後も

彼を愛しています。

結婚式のホームビデオを

何度も見ていることからも

マルコムを忘れられないでいる。

 

トリックを見破る

伏線をいくつか挙げてみよう。

 

作品の中で

マルコムと会話した人物が

コールしかいないことが伏線になっている。

 →死者は第6感を持つ霊能者としか

 会話ができない。

 霊能者にしか触れない。

 

コールが秘密を話す場面。

死者が死んだと思っていないことを

死者であるマルコムに教えている。

 →遠まわしな言い方で

 マルコムに気付いて

 もらいたかったのだろう。

 

アンナ一人分の食事しかない。

 →マルコムが死んでいるから当然。

 

マルコムの書斎のドアに鍵がかかっていること。

 →もう使われていないので

 アンナが鍵をかけている。 

 マルコムは

 自分で鍵をかけて出ていないから

 そのまま開けようとして

 ガチャッてなって驚いていた。

 

⑦マルコムは同じ青いシャツを着ている。

 →撃たれた夜に来ていたシャツのまま。

 死者のルールの

 死んだ時の姿で現れるため。

 ただし、2度ほどトレーナー姿がある。

 えっ着替えた?

 下はどう見てもTシャツだよなぁ。

 着替えてると少しややこしくなるよ(笑)

 

⑧アンナとショーンがキスしそうになって

ガラス窓を叩いたマルコムが

逃げて行く時に

変な歩き方をしている。

 →左手でわき腹を押さえている。

 これは銃で撃たれた場所。

 自分で意識していないため

 痛みが無いようだが、

 撃たれたことは事実だという伏線。

 

 

俺が映画監督で

もっと騙そうとするなら

マルコムが撃たれるシーンはカットした。

死んだかもしれない手掛かりを

出すのは危険だからだ。

 

ヴィンセントが自殺しようと

頭に銃を当てた時に「おいやめろ」と

マルコムが向かって行く。

家の外側の映像になって「バン」と銃声が鳴り

誰が撃たれたか

わからなくした方が安全だろう。

その後、

ヴィンセントが自殺したという

情報を出せば切り抜けられる。

 

しかしシャマラン監督は

ちゃんとお腹を撃たれたシーンを用意した。

それだけ騙せる自信があったのだろう。

撃たれたお腹の傷が

今も残っているのを

愕然としながら確認する場面が活きている。

 

しかし……

1年以上死んだことに

気づかないってお前、

どうやって毎日生活してんだよ、と

ツッコミたくなるのは

俺だけではないはず。

食事は?お金は?仕事は?

睡眠は?自分の葬式は見たの?

妻と会話して違和感に気付かないの?

それとも一気に翌年の秋に

幽霊として登場したということでしょうか。

 

多分その答えは

死者のルールにある。

「死者は見たいものだけが見える」

つまりマルコムには

心残りが2つあって、

アンナのことと

コールのこと以外は目に入らない。

自分の葬式やお腹の銃痕が

「見えない」状態だったのでしょう。

 

服を着替えたとしても

自分の死を認識していないので

銃痕は見えなかったということか。

変な歩き方になっても

気付かないくらいだからね……。

 

ちなみにこの左の人が

コールにカニンガム先生の

どもり癖を教えた恩師。

火事で死んだらしい。

学芸会で

主役をやらせてもらったのは

カニンガム先生の

秘密を知っているから。

あれ以来、

コールを恐れているようだ。

 

赤い色の演出と寒さの演出

 

特典映像を見て初めてわかるのが

赤い色を効果的に使用していること。

 

コールの赤いボタン。

アンナのブランケットが赤い

レストランのアンナは赤い服。

教会の赤いドア。

ドアノブも赤い

赤い文字の落書き。

コールが閉じ込められた時は赤い服。

赤い風船が飛んで行った。

赤いテントがコールの隠れ家。

キラを殺した母親の赤い服、赤い薔薇。

赤色は「あの世に近いこと」を意味し、

不幸、拒絶、災難を

象徴する場面で使われている。

 

寒さの演出は

白い息

幽霊が出ている時、

急に温度が下がって白い息になる。

 

最後のアンナが白い息を吐いた時に、

マルコムも自分が幽霊だと自覚できたのだ。

 

よくある疑問

 

Q、コールはマルコムが

死者であることにいつ気付いたのか?

 

マルコムが一緒にいても

白い息がでないし(寒くならない)、

とくにこのタイミングで幽霊と

気付く様子はなかったので、

最初にマルコムが

ベンチに座っているのを

見た時ではないだろうか。

マルコムが目を離した隙に

教会へ逃げ込んだあの時だ。

 

しかしマルコムの見た目は

とても死者に見えない。

台所に立つ幽霊の後ろ姿を

ママと間違えたりしているから

コールは見ただけで

死者を区別する能力は無いと思われる。

ではどうしてコールは

マルコムが死者とわかったのか?

 

これはマルコムが生前に

コールに接触をしようと

家に行ったことがあると思う。

コールの資料を持っているし、

コールのことが

心残りのひとつでもあるのは

これから会ってカウンセリングする

予定だったからだろう。

 

もしかしたら

コールは新聞または母から聞いて

マルコムの死を知っていたのかも。

それで「あの人死んでるはずじゃ」と

怖くなって逃げたのではないだろうか。

 

Q、ヴィンセントはなぜ裸で

あんなに怒っていたのか?

 

10年前に

マルコムが担当したヴィンセントは

コールと同じ死者が見える体質だった。

しかし当時のマルコムは

幽霊など信じず、

コールと最初に会って

秘密を聞いた時と同様に

幻覚症状か精神分裂症と判断してしまった。

駄目だコイツ……。

 

マルコムは10年経てば治ると

いい加減な診断をした。

ヴィンセントは誰にも相談できずに

10年間も過ごしたのに治らなかった。

 

背中には幽霊によって

つけられた傷がある。

俺はこんなに苦しんでいたんだぞと

マルコムに訴えるために

服を脱いでいたのだ。

 

Q、キラを毒殺した母の

決定的な証拠のビデオは

どうして撮れたのか?

 

キラは母親に

洗浄剤入りのスープを

飲まされ続けて

寝たきり状態だった。

何もすることがなくて

人形劇を撮影していたのだが、

急に母が入ってきたので

テープが回ったまま寝たふりをする。

 

そこに偶然

床洗浄の薬をスープに入れる様子が

映ってしまったというわけだ。

母親を疑っていたのでも、

狙って撮ったわけでもない。

 

それを後で確認して

キラはぞっとしたことだろう。

父に教えなければと思うが動けない。

家庭をおろそかにしていたのか

話す機会も少なかったのではないだろうか。

 

キラはこのビデオを撮ってから

すぐに亡くなったのだと推測される。

妹も母に殺されそうだったから

どうしてもこの世に未練が残っていて

父に真実を知らせたかったのだ。

 

Q、アンナが結婚指輪を落とした時に

マルコムは自分の指に

結婚指輪が無いことに気付いて、

ようやく自分が死んでいることが

わかったのはどうして?

 

実は「翌年の秋」から登場する

マルコムは

結婚指輪をしていない。

ね、無いでしょ?

指輪は死体から外して

アンナが持っています。

ところが自分では

指輪をしていると思っている。

「見たいものしか見えない」ので、

結婚指輪のない自分の指は

「見たくない」からです。

 

あの場面は

アンナの「どうして私を置いて

逝ってしまったの」という言葉を聞いて

うっすらと現実が見えていました。

そこに指輪が落ちたので、

自分の指に指輪が無いことを

認識したのでしょう。

 

Q,ドアの前に机があったのはなぜ?

 

ドアに鍵を差し込む場面が無いのも

ドアを開ける場面が無いのも

マルコムは「ドアを開けられない」ことを

示唆しています。

 

結婚指輪と同じく、

マルコムは書斎の鍵を持っていません。

でも本人は

鍵を持っていると思っています。

 

引きの映像では

ドアの前に机が置いて

開かないようになっていた。

「死者は見たいものしか見えない」

マルコムは机が見えていなかった。

死を自覚してやっと見えるようになった。

 

しかし

マルコムは鍵を使わず

書斎の中に入っている。

ラテン語を調べたり

テープレコーダーを再生したのもここだ。

おかしいじゃないか?と思うでしょう。

 

マルコムは幽霊なので

中に入りたいと

思うだけで移動できます。

日本の幽霊のようにスーッと

すり抜ける感じじゃなくて

パッと中に移動したのだと思う。

瞬間移動しても見えている人が

いないから大丈夫です。

それでいて

死んでいる自覚が無いから

自分では「ドアを開けて入った」

と思っています。

おわかりでしょうか?

 

ネットでは別の解釈もあり、

マルコムが鍵のかかったドアを

何度も開けてしまうので

不気味に思ったアンナが

最後には開かないように

机を置いてしまったという説がある。

 

確かに何度も

鍵を開けられたら怖くなるでしょう。

机も置きたくなります。

でもやっぱり俺は

鍵は持っていないと思う。

鍵を持っているなら

わざわざ鍵を差し込む場面を

隠すのはおかしいですよ。

しかも2回も開ける直前でカットしています。

意図的に「ここに秘密がある」と

示唆していると思いませんか?

「開けられない」と

示唆していると思いませんか?

 

証拠もあります。

2回目にドアを

開けようとした場面を見て下さい。

鍵を捜してポケットに入れた手を

出してパンッと叩いている。

これは「あれ?ないぞ」という

リアクションに見えます。

 

「見たいものしか見えない」から

実はドアの前には

「ずっと机が置いてあったのに

見えなかった」ほうが

インパクトありますし、

結婚指輪が死体から無くなっているなら

鍵も死体から無くなっているはず。

俺はこっちの解釈が正しいと思います。

 

これを踏まえて

冒頭のコールが

教会に入るシーンを観ると

また新しい事がわかってくる。

 

マルコムは教会を見上げた後、

次のシーンではもう

教会の中に入っています。

ドアを開けるシーンがない。

 

これをコールはどう捉えたか?

ドアが開閉していなのに

入ってきた人に話しかけられた。

つまりこの人は幽霊?だと

思ったのかもしれない。

だとすれば、

マルコムを幽霊と気付いたシーンは

ここだという可能性もありますね。

 

それ以外にも

コールの寝室に入ってくるシーンも

ドアを開ける様子が無い。

ついでに言うとマルコムが

ドアを開けるシーン自体が無い。

これだけドアを開けずに入ってきたら

そりゃ幽霊と気付くわな……。

 

ホラーではなくヒューマンドラマ

 

この作品のジャンルは

第6感のシックスセンスを巡る

ホラー現象の物語ではなく、

心を閉ざした優しい少年と

ちょっと変わった息子を護る母親の

親子の絆、

そして死んだ夫を

いつまでも愛する妻の愛情を

描いたヒューマンドラマだ。

 

シアー親子は

ネックレスを息子が勝手に

持ち出したことで

母と子の絆にひびが入った。

しかし、

コールが死者が見えるという

自分の秘密を打ち明け、

あのネックレスは

死んだお祖母ちゃんが

動かしたことを話す。

 

母が息子にも話していない昔のことを

指摘したから

死者が見えるのが事実なのだと確信した。

ダンスの発表会を後ろで見ていたことや

お墓で「私を誇りに思っていたか」と質問したこと。

お祖母ちゃんが

「毎日だよ」と答えたことを

息子の口から母に伝える。

ここの車の中の会話シーンは

何度見ても感動します。

 

冷え切った妻のように見えたアンナは、

結婚式のホームビデオを見ては

泣きながら眠る。

せめて夢の中で

あなたが出てきてはくれないかと

それだけを願いながら……。

 

マルコムがこの世に残ったのは

2つの心残りがあった。

1つは自殺したヴィンセントに酷似した

コールという少年を救うこと。

もう1つは、

大切な妻にいつまでも

愛していると伝えること―――。

その2つのことを終えて、

やっとマルコムは

天国へ旅立つことができたのだ。

 

「どんでん返し」があって

泣ける映画なら

『シックス・センス』はおすすめです。

何度も見ることで

より深く理解できるでしょう。

リニューアル。

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「裏旋の超絶☆塩レビュー」

 

このブログのタイトルでもある

「塩レビュー」の語源となったのが

ぱるること

AKB48島崎遥香さんの「塩対応」。

 

「塩対応」本来の意味は

「神対応」の対義語で

ぱるるの握手対応がそっけなくて

ファンがしょっぱい気持ちになること。

それと同様に

ぱるるのようなマイペースな姿勢で

感想を書くという目的で

このブログタイトルにしたのだが、

もうひとつは

大量に塩をぶっ込んだような

辛口でレビューするという意図もある。

 

ちなみに「塩レビュー」は造語で、

塩をレビューするわけではない。

「超絶☆」はSUPER☆GiRLSを

漢字に当てた

「超絶☆少女」から取ったもの。

当時はスパガにも

相当はまっていたなぁ。

 

 

ここから本題。

アメブロのヘッダー画像には

ぱるるの似顔絵を使用しているが、

ぱるるが卒業するので

そろそろヘッダー画像を

変えなければいけなくなった。

 

乃木坂が中心となっている現状では

乃木坂メンバーの誰かを使いたいが

一番の推しのなぁちゃん(西野七瀬)は

一見塩っぽく見えるが

対応はサービス精神があって

嫌味を感じさせない。

そこで2推しの

ツンデレ姫あしゅ(齋藤飛鳥)に

登場してもらうことにしました。

 

 

やっぱり飛鳥は可愛いですね。

ちょっと蘭蘭蘭世に似てしまった。

 

これをヘッダーに貼る。

 

う~ん、雑だ。

とりあえず、時間無いからこれで。

乃木坂46『サヨナラの意味』テレビ歌唱の不満。

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年末になり、

歌番組も増えて

乃木坂46『サヨナラの意味』

テレビで歌唱する機会が増えている。

これはいいことだ。

 

ななみ~ん。

 

いくちゃ~ん。

 

一番に推され隊~。

 

あすか~。この首傾けてるのがイイ。

 

なぁちゃ~ん。

 

サヨナラに~強くなれ~。

 

もう一度君を~抱きしめて~。

 

ほん……守りたかった?

 

あれ?

何か違和感があるぞ。

ラスサビが……と思って気付いた。

俺の好きな

「あの歌詞」が飛ばされてる。

 

通常ラスサビは

1番の歌詞に戻るか

2番の歌詞を繰り返す。

または繋げて長くすることが多い。

 

『サヨナラの意味』は、

1番の歌詞にワンフレーズ挟んでいるが

その歌詞の「意味」

気付いている方はいるだろうか?

 

ラスサビの歌詞はこれだ。

 

“サヨナラに強くなれ

この出会いに意味がある

悲しみの先に続く 僕たちの未来

始まりはいつだって

そう何かが終わること

もう一度君を抱きしめて

本当の気持ち問いかけた

失いたくない

守りたかった 愛に代わるもの”

 

この『サヨナラの意味』の歌詞は

旅立つ親友を送りだす

気持ちを歌った内容で

「サヨナラに強くなれ」とか

「思い出は今いる場所に置いてこうよ」

「僕たちはもっと強くなる」と

別れに対して

前向きな言葉が並んでいる。

 

その中で

最後のラスサビの中の

ワンフレーズだけ違うのだ。

別れたくない気持ちの

後ろ向きな本音が出た言葉だ。

それが「失いたくない」

 

本当は失いたくないんだよ。君を。

 

俺はこの意味に気付いた時、

作詞した人凄いなと感心した。

こんなさりげないところに

本音を仕込んでいるとは……。

「曲を書かない豚はただの豚だ」

で、おなじみの秋元康が

俺の中で豚から人になった瞬間である。

 

それなのに、

この大事なフレーズをなぜ歌わない?

どの歌番組でも

ここはカットされている。

なぜだ?なぜ歌わんのだ?

 

……という不満がありますが、

歌番組に呼ばれるだけで満足だし、

可愛ければもう何でもいいや。

「このアイドルソングがすごい!2017年版」

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2016年も終わりに近づき、
今年のアイドルソングの
最終的なランキング発表の
時期になりました。


このアイドルソングがすごい!は、
俺が個人的に気にいった
アイドルソングを
「このミステリーがすごい!」に倣って
独断と偏見で選ぶ企画なので
公式のものではないということを
ご理解ください。
よって個人の勝手な感想です。

 

しかも今年はほとんど

曲を聞いていないので

なんとも偏ったランキングに

なってしまいました。

それでもよろしければ

しばらくお付き合いください。

 

 

ではさっそく
ランキングの発表にいきましょう。

 

 

 

 

第10位

SUPER☆GiRLS『ラブサマ!!!』

 

前作で荒井、勝田の2人が抜け、

新たに5人の追加メンバーを加えた

新生スパガの夏曲。

 

SUPER☆GiRLS『ラブサマ!!!』MV

 

グラビアで活躍する浅川が

やたら胸を強調しているのが

少しムカつくが

(昔から好きじゃないので)

新人の5人にも注目したい。

 

やっぱりスパガは

あみたがセンターじゃないと

いけないと思う。

 

 

 

 

 

第9位

欅坂46『手を繋いで帰ろうか』

 

欅坂46のデビューシングル

『サイレントマジョリティー』の

カップリング曲。

 

欅坂46『手を繋いで帰ろうか』MV

 

菅井友香が男役、

守屋茜が女性役となり、

男女の恋愛を描いた

演劇風のダンスが特徴。

 

サビのアップテンポな

リズム感がかなり好き。

いい曲だと思うし、

ライブでの菅井&守屋の

コミカルなやりとりも楽しいので

かなり盛り上がれる曲。

MVはなんか違う感じ。

 

 

 

 

 

第8位

AKB48『君はメロディー』

 

AKB48の43枚目のシングルで

AKB結成10周年の記念ソング。

AKBとHKTを兼任する宮脇咲良を

初めてのセンターに抜擢。

MVには卒業生の前田敦子、

大島優子、篠田麻里子、

板野友美が参加している。

この曲をもって

高橋みなみが卒業した。

 

AKB48『君はメロディー』MV

 

「サビだけを覚えてる~」の歌詞の通り

サビしか記憶に残らないが、

曲自体は良曲。

春を温かさを感じさせる

メロディーが心地よい。

 

やっぱり、

あっちゃんがいた

2011年くらいのAKBが

一番良かったなぁ……。

 

 

 

 

 

第7位

乃木坂46『急斜面』

 

乃木坂46の14thシングル

『ハルジオンが咲く頃』の

Type-Bに収録されている

カップリング曲。

白石麻衣、橋本奈々未、松村沙由理の

御三家が揃って

バンドを組むというMVになっている。

 

乃木坂46『急斜面』MV

 

とにかくイントロが良すぎる。

サビの高音も綺麗です。

そして最後に

まいやんの「好きだー!」が聞けるのも

ファンには堪らないポイントだろう。

 

歌詞は好きな女の子の

家の前の坂道を

足をつかずに上れたら

好きだと告白しようという

男の子の気持ちを歌ったもの。

なんともピュアですね。

 

 

 

 

第6位

欅坂46『二人セゾン』

 

欅坂46の3枚目のシングル曲。

3作続けてセンターは平手友梨奈。

 

欅坂46『二人セゾン』MV

 

この曲は

曲自体は普通。

ダンスが素晴らしい。

バレエのステップや

スキップを取り入れて

落ち葉が舞う様子を

表現しているのだが、

平手を除く全員で「木」を作ったり、

攻めた振り付けになっている。

それに加えて

センター平手のソロダンスが凄い。

 

2番のサビ終わりからDメロの間、

平手友梨奈がソロで踊る。

通称「一人セゾン」

ここは是非

注目して見ていただきたい。

 

 

 

 

 

第5位

私立恵比寿中学『まっすぐ』

 

私立恵比寿中学の

10thシングル。

 

私立恵比寿中学『まっすぐ』MV

 

MVは手話なのかどうか

どういう意味があるのか

よくわからない動きで困惑してしまう。

サビのぁぃぁぃのシャウトが気持ちいい。

 

この曲を聞いた時、

壮大で良い曲すぎてびっくりした。

で、作曲家を見てさらにびっくり。

乃木坂のヒットメーカーの

杉山勝彦が作曲しているではないか。

(だから乃木坂っぽい)

知らない人に聞かせてあげたい。

 

 

 

第4位

乃木坂46『サヨナラの意味』

 

乃木坂46の16thシングル。

来年2月に卒業することを発表した

橋本奈々未がセンターを務める。

 

乃木坂46『サヨナラの意味』MV

 

まず曲が素晴らしいです。

これまた杉山勝彦の作曲で

安心安定のハイクオリティー。

 

正直MVは駄作。

またわけのわからない路線で

棘人(しじん)の棘を切る儀式だの、

同じフロントのまいやんより

なぁちゃんが目立ちすぎていたり、

ななみんが一言も

台詞を発していないなど

このMVには問題ありすぎ。

歌詞に沿った内容で

普通に作れと言いたい。

 

 

 

 

第3位

でんぱ組.inc『最Ψ最好調』

 

2016年11月2日発売。

でんぱ組らしさ全開の

ハイテンション曲。

リサノートが一番怖ぇ~。

 

でんぱ組.inc『最Ψ最好調』MV

 

昨年は『おつかれサマー!』が2位で、

今年も3位と大健闘。

相変わらず俺はでんぱの

はちゃめちゃで明るいノリが好き。

 

みりんは下の歯を矯正したようだ。

あれ気になってたんだよなぁ。

えいたその「発光」は

何だそりゃと思ったが

意外に使える能力?

最後のオチは、

ねむの「予知夢」でした。

 

 

 

 

 

 

第2位

乃木坂46『きっかけ』

 

第2位は

またもや乃木坂。

この曲はシングルではなく

2ndアルバム『それぞれの椅子』の

リード曲として収録。

歌番組でも何度か披露した。

 

乃木坂46『きっかけ』MV

 

公式のMVは

乃木坂46時間テレビの

深川麻衣卒業時に制作した

黒板アートと46時間TVの映像が

使用されているので

あの時の感動が蘇ってきて

泣きそうな自分がいる。

 

ミスチルの桜井さんが

ライブで歌ったというエピソードで

一気に知名度が上がった。

そしてこの曲も

杉山勝彦が作曲している。

「生きるとは選択肢、たった一つを選ぶこと」

歌詞もすごくいいです。

 

 

 

 

 

 

 

そして第1位は……

 

 

 

第1位

欅坂46『サイレントマジョリティー』

 

乃木坂46の姉妹グループとして

誕生した欅坂46のデビューシングルが

見事第1位に輝きました。

やっぱり今年は

この曲を抜きにして

アイドルソングは語れないでしょう。

 

欅坂46『サイレントマジョリティー』MV

 

とにかく

ファーストインパクトが凄かった。

その要因のひとつが

センターを務める

平手友梨奈のオーラ。

14歳の中学生とは思えない

クールな表情と風格、

キレのあるダンスに衝撃を受けた。

 

もうひとつ挙げるとすれば

振り付けの大胆さ。

最初見た時、

うわっ変な振り付けだなぁと

(特にガニマタダンス)

思っていたのが

逆に新鮮で「面白い」と

思えるようになってきた。

そして「モーゼの十戒」や

一人で手を突き出すシーンなど

これでもかと

センター平手を目立たせる演出も

素晴らしく効果的だった。

世界的に有名なダンサーの

TAKAHIROを起用した運営もGJ。

 

MVの演出では

俺は2番のサビのところが

凄く気に入っていて

4カットだけ町中を制服で踊るシーンが

挿入されているのだが、

ここがこのMVの

最大の隠し味だと思う。

 

俺はこれを見た時、

あれを思い出した。

アニメ『女子高生』のエンディング。

梅津泰臣先生の手がけた

あの名作EDです。

 

渋谷駅で制服でダンスする女子高生という

「非日常」な光景を

わずか一瞬だけ挿入することで

軍服風の制服で

大人たちに支配されるなと

歌って踊る少女たちを

「現実的」に見せるという

なかなか高度なテクニックです。

 

 

 

というわけで

今年のベスト10が決定。

坂道シリーズに集中してしまったが

それだけ良い曲に恵まれたともいえる。

48グループにも

良い曲があればもちろん

取りあげるつもりだったが

残念ながら今回は無かった。

 

前年、一昨年の覇者

Wake Up, Girls!も

今回は良いと思える曲が無かった。

2017年に新作アニメが

放送されるらしいので

次回に期待したい。

 

ちなみに10位以下は……

 

第11位 乃木坂46『ハルジオンが咲く頃』

第12位 NGT48『Maxとき315号』

第13位 HKT48『74億分の1の君へ』

第14位 欅坂46『世界には愛しかない』

第15位 乃木坂46『欲望のリインカーネーション』

 

『ハルジオン』は

まいまい卒業センター曲なので

入れたかったけど、

歌詞に気にいらない部分があって、

「君のことを僕らは思い出すだろう」が

リズムに合わせて文法が滅茶苦茶。

「僕らは君のことを思い出すだろう」では

曲に合わないから無理して

はめ込んだ感じが

どうも気に入らないからマイナス。

 

『Maxとき315号』は

NGTの初のオリ曲で高評価されてるけど

曲自体はよくあるアイドルソングだと思う。

 

『74億分の1』は

サビの輪唱するところが好き。

あまり高く評価されていないのが

惜しい曲である。

 

 

以上で2016年の俺のランキング決定。

今年は欅坂がブレイクしたが

来年はどうなるかわからないし、

AKBグループの巻き返しにも期待したい。

 

年末の近況とか。

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毎年のことだが

この時期はとても忙しい。

あ、仕事のことは書けないので

(書いてはいけないと言われている)

この時期のアレの仕事を

アレしていると濁しておきます。

29日まで休みなしです。きつい。

 

 

 

 

『初森ベマーズ』にハマる

 

AbemaTVで夕方18:30から

『初森ベマーズ』が放送されていた。

この作品は

再開発のために取り壊しの決まった

初森公園を守るため、

主人公のななまる(西野七瀬)が

ソフトボールチームを作って

会長の娘・キレイ(白石麻衣)の

最強チーム「ポラリス学園」と

対決するという、

乃木坂46のメンバーが総出演の

汗あり、涙あり、魔球ありの

ソフトボールが題材のスポ根ドラマです。

 

2015年の作品で

当時は乃木坂にほとんど興味が無く

AKB48の「マジすか学園」の

後番組として放送されたので

まあそういうファンが見るやつだろうと

その時はスルーした。

 

たまたま無料で放送していたので

第8話をなんとなく

ツッコミながら見ていた。

魔球の演出とか大袈裟すぎて

バカバカしいなとか、

セリフ棒読みじゃねーかとか

投げ方や打ち方が変だろ、とか。

でも……。

気付いたら泣いていた。

 

もともと俺は

スポ根ものや熱いドラマが好きで

(近年では『下町ロケット』にハマった)

王道の熱血展開に感動し、

そしてすぐ『初森ベマーズ』の

BDボックスを買ってしまった。

 

AbemaTVでは26日に

最終回の第12話が放送されるが

それまでに第1話から追いかけて見たい。

いやもう最後は泣ける予感しかしない。

 

 

 

 

 

欅坂にハマりそう

 

最近になってテレビや雑誌の

露出が凄い欅坂46。

 

『欅って、書けない?』も

ある程度は見ているが

まだまだ欅ちゃんのことは

知らないことも多い。

 

誰を推すのか迷っていたが

平手友梨奈長濱ねるでいこうと思う。

てちねる推しとか普通すぎ!

にわかかよ!と

自分につっこみを入れてやる。

王道が好きなんです。

 

そしてついには

推しマフラーまで購入してしまった。

ライブに行くわけでもないのに……。

よし、会社に巻いていこう!

 

 

 

 

 

今年読んだ本ベスト10

 

読んだ本に点数をつけていて

今年は10点満点は無かった。

高得点の本はたくさんあったが

やや小粒な印象。

というか読んだ本が少ない。

 

1、横溝正史『犬神家の一族』 9.5点

2、高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』 9.5点

3、中西智明『消失!』 9点

4、横溝正史『獄門島』 9点

5、伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』 9点

6、天藤真『大誘拐』 8.5点

7、カーター・ディクスン『貴婦人として死す』 8.5点

8、久米康之『猫の尻尾も借りてきて』 8.5点

9、新海誠『小説 君の名は。』 8.5点

10、天城征丸『電脳山荘殺人事件』 8.5点

 

興味があれば是非ご一読を。

 

 

 

 

ジャンルランキング1位ですが……

 

このブログはアメブロランキングの

「本・読書」と「まとめサイト」の

2つのジャンルに登録していて、

どちらも1位になりました。

 

何が要因かというと……

 

ちょうど映画が公開された時の

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

感想を書いた時のブログが

爆発的に伸びています。

 

正直、ランキングは

もうどうでもよくなっている。

この手の感想記事は

ヒットコンテンツに

乗っかってアクセスが

伸びているだけだから。

自分の人気じゃない。

(人気者になりたいわけじゃないけど)

 

図解による解説や考察など

作品をより深く知りたい人の

理解の助けになればと思い

他の感想ブログに埋もれないように

真面目に書いたものなので

もちろん内容には自信がある。

 

それを初期の

まだ作品がヒットしてない時期に

出したのが大きい。

そしてgoogle検索エンジンの上位に

出やすいアメーバ様の謎の力で

今も埋もれずにいるようだ。

結局このブログは『ぼく明日』の力で

上位にいるだけなんだよね……。

 

ちなみに

映画は観にいけていない。

さすがに一人で

これを見るのはきついし

絶対泣くから

連れがいないほうがいいし。

原作とどこがどう違うのか

最後はどうなったのかだけ

誰か教えてくれませんかね?

 

 

 

 

今日はクリスマスイヴですが……

 

そんなものはない!

 

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